浦和−川崎F(’08)
本当は”F”は要らないんですが、どうしてもつけないと落ち着かない”川崎”。
J1第18節 浦和 ●1−3○ 川崎F(埼玉)
別に”V”の方のひがみではありません(笑)。まあフットボールの”F”だということで、許してもらえると。(?)
いきなり雑談のみのオープニングトークですが、今季一巡してかつ念願(でもないけど)の”自分ダービー”も実現して、正直気が抜けているところはあります。一つの時代が終わった?!
・・・・いや、逆だな。エンゲルスの「時代」が終わってくれないから、気でも抜かないととても持ちそうにないという、そっちの方が正確か(笑)。ゴールが見えてれば走るでえ?スタートを切る時もな。でもコースすら分からないのでは、流すなと言うのが無理というもので。
いっそ”止まろう”かとも思いましたが、いきなり週末の鹿島戦が楽しみなので(やるにしてもやられるにしても)、まあやる気に応じて走るという感じで、だらだらやります。
ちなみに金庸関係は、今頃初プレーの、FF9をやり切ったら再開します。しばらく本読む暇すらない。
さてこの試合の印象に残ったこと。
・トゥーリオの攻撃能力
後ろの欠場者続出で久しぶりに最終ラインに戻った闘将(?)さんですが、むしろ機会が限定されることで、いかに別格のものを持っているかということを、震撼と共に再認識させられてしまいました。
田中達也へのスルーパス、ゴール角を直撃したロングシュート、テレビ画面の左外から放たれたスーパーサイドチェンジ、前半の3つはほんと凄かったです。守備とかチーム戦術とかとりあえず置いといて、サッカーファンとして素直に認めなくてはならない、出来れば感動して楽しんだ方がお得な、そういうプレーだったと思います。
・・・・そうですね、緑者として言わせてもらえると(赤でどうだったのかは知りません(笑))、ほとんどエジムンド級ですよ一つ一つのプレーは。あんなレンジの広い、懐の深い攻撃能力を持っている”日本人”選手は、はっきり言っていません。全盛期のヒデが多少近いかというくらいです。
そういうトゥーリオを最終ラインに”閉じ込め”られる、あるいは思う存分”リベロ”をやらせられるチーム(つまりかつてのレッズ!)が最強だと言うのは前提として。
もしトゥーリオが、少なくとも前線からの守備くらいはやるのなら(”やれない”はずはないわけですけど)、トゥーリオをトップ下(等)に置いたシステム、攻撃サッカーというのは、別に笑い話でも急場しのぎでもなくて、普通にありだと思います。
別にエンゲルスがとかレッズでとかそういう限定した話ではなくてね。一般論として。
むしろ・・・・見たいぞ?俺は。本腰入れてやるのなら。
だいたい俺は中盤サッカーなんて嫌いなんだよ。”中盤”なんて一つの概念でしかないだろう。何で真ん中で止まっちゃう?最も端的に「攻撃的」というなら、”なるべく前””なるべく速く”はむしろ当たり前だろう。同じ90分の中で、ゆっくり攻めたら5点しか取れないところを、速く攻めたら50点取れるかも知れないじゃないか(笑)。どっちが発想として「攻撃的」かは自明。
勿論そう簡単には行かないから、中盤でゆっくり回したりもするわけですけど(笑)、とにかくこういう馬鹿で景気のいい話をしたくなるような、そういうインスピレーションが”本気のトゥーリオシステム”には感じられます。
・・・・まあミケルスのオリジナル・トータル・フットボールなんかも、見ているとそれくらいの極端な発想が根本にあるように見えますけどね。それを後世の人が分解して、手段と目的を引っくり返して、あるいは目的をすりかえたり曖昧にしたままゴチャゴチャやってる感じで、どうも僕は審美的なタイプのトータル・フットボール礼賛は好きじゃないです。
トータル・フットボールはなあ、美しいんじゃなくて凄まじいんだよ。気が○ってるんだよ。
観念に現実を完全に屈服させようという、無理を通して道理引っ込める試みなんだよ。それに”悲壮美”を感じることは、確かにあるけれど。お上品なベンゲルと、頭のおかしいミケルスに、取り立てて本質的な関係があるようには僕には感じられませんが。
それに比べれば、オシムはだいぶ調子が狂っていて好きです(笑)。ちなみに岡田監督も”狂気”は持っていると思います。なかなか知識が追いつかないようですが。(笑)
・・・・ええ、何の話でしたっけ。(笑)
別にトゥーリオとトータル・フットボールは直接関係が無いですけど、ありきたりなポジション概念役割概念で見ていても、文句だけ付けていても、さっぱり楽しくない窮屈だという意味では、共通する問題が無くはないかなと。
そうね、オシムにむしろトゥーリオを駆使したトータル・フットボールとか、やらせてみたかったかな。山岸とかじゃなくて。(笑)
どうしましょうね、この選手。レッズ的に、日本サッカー的に。スポイルされ切る前に、誰かいい指導者にきっちりカタにはめてもらいたい、そういう経験をすべきだという気は凄くしますが。やらせりゃ何でもやりますよ、この人は。納得させられるかが問題。
- [2008/07/23 22:53]
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浦和−東京V(’08)
逆に何がヴェルディに対する”貫禄”の源なのか。と、考えてはしまいますが。
J1第17節 浦和 ○3−2● 東京V(埼玉)
東京勢なで斬りで、気が付くとしっかり下位いじめはしてるし、ライバル対決ではそれなりの戦いしてるし、 「首位」でもそんなにおかしくはないのかも知れない。(?)
そういえば”静岡勢”にも連勝してるなとか。それはともかく。(笑)
いつもは”組織力の劣勢”が問題とされ続けて、勝ち負けの主因もそこに帰されるのが常なわけですが。
そして去年までは、そこを個人能力と集中力、特定メンバーの団結力と経験で勝って来たわけですが。
似たような(と、大合唱される)組織力欠如の、しかし顔ぶれの変化と蓄積疲労(と老化)によるレッズ自身の地盤沈下も併せれば、片や”ブラジルトリオ”を擁し、必ずしも「個人能力で優位」とも言い切れないところがあるヴェルディ相手の試合で、では何が決定要因になるのかと注目されるところですけど。
序盤の、特にフッキの自給自足PKでヴェルディが早々に先制し、少なからず度肝も抜き(みたいですね、他の方の記事を読んでると)、ひょっとして勝っちゃうかなあ(ヴェルディ目線)という空気も漂う中での試合の印象としては、開幕のFマリ戦と似てるなというもの。
故・桑原オヤヂ指揮下の、赤緑同様の基本選手の足し算(または羅列)方式のトリコロール男組との出入りで、中澤、松田、山瀬、ロペス、ロニー・・・・あれ?ひょっとして向こうの方が”個人能力”高かったりして?少なくとも簡単には見下ろせないぞポンテもシトンもいないし、調子狂うぞどう戦ったらいいんだという、あの試合。
まあ、すぐにトゥーリオが黙らせましたが。それも二度三度(笑)。逆に言えば、開幕のオジェック指揮のチームとの違いはこれだ!というのが、鮮明に。(笑)
この日だけじゃなく、監督の起用に応えてこれだけはっきりした結果を出し続けて、どうだとトゥーリオが誇るのは当然ですし、でも一方で駆け寄って来たトゥーリオをスルーするサポの気持ちも非常に分かってしまうという。
実際やられる方としては本当に”黙”りたくなるような感じなのでね、トゥーリオのは。もう少しありがたがってもらってもバチは当たらないような気はしますし、本人もそこらへんに不満は持っているかも知れない。基本的には常に、求められていることをやっているだけなんだろうと思うし、まあなんか不幸な関係、構造ですね。
いっそどこかのフ○キさんのように新天地でも求めた方がお互いにという気にもなりますが、待て待て、トゥーリオの場合は単に本来のポジションに収まれるようなチーム作りをすればいいだけの話だ、だいたい日本人だぞこの人、一応。(笑)
ともかく双方が腕ずくで点を取り合う、まあまあ互角の前半を過ごし、時間が経つにつれて・・・・やっぱりレッズの方が一つ二つ格上だなあという感じは、徐々に漂い始めます。
それがなんなのかはよく分からないんですけど。要は主役と看板が仰々しいだけで、他は昔の名前をかき集めただけのヴェルディに対して、阿部なり鈴木啓太なりという、脇役陣にもいかにも旬な緊張感のある名前を揃えた構えの差か。それとも勝ち慣れの強味で、出るとこだけ出したら後は迷いなく引っ込む、進退の冷静さの差か。
まあ取れる時割りと調子良く取れてしまったことで、”挑戦者”たるヴェルディの戦いが少しフワフワしてしまったところはあると思います。
よくよく見ると、それ以外の時間帯のフッキはほとんど身動き取れていなくて、阿部にもトータルでは出鼻抑えられまくっていたわけで、気が付くと、リードされてしまってみると、出来ること出来ていたことはあんまりないなとヴェルディが我に返った頃にはもうレッズは店仕舞い。選手交代も入って来た選手(平本・大黒)の出来も、ヴェルディにしてはかなりポジティヴな方だったんですが、チーム全体がしゅんとなっていた緩んでいたというか、割りと早々に試合は終わっていたような気がします。
カリカリ知恵比べになると今季は特に分が悪いですが、”普通”の戦いやそれまでの脈絡を踏まえてのなあなあの駆け引きモードに入って来ると、やっぱりレッズは強いですよ。微妙に。思ってる以上に。一つ一つを簡単にやれる。
弱いチームよりは強いというか。当たり前ですが(笑)。そして強いチームにも(鹿島・フロンタ、一応ガンバ)気合入ってちょいちょい強い。一応首位にいる勘定は合わないではないんですよね。・・・・苦手なのは”中堅”か?(笑)。名古屋とか。
結論的に言うと、何が”決定要因”なのかはよく分からないけれど、少しずつの差、少しずつの余裕の差で勝ったという、別に面白くもない話で失礼。エンゲルスのコメントみたいだな。
- [2008/07/19 20:49]
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大分−浦和(’08)
切ない。
J1第16節 浦和 ●0−2○ 大分(九州石油ドーム)
”エンゲルスの試合”としては、実はいい方だったんじゃないかとも思うんですが、無駄な抵抗。
木曜日の修羅場へ向けて、省エネモードで失礼。
”プチ”ですら、相当に疲れましたから。
・前線が活発に流動的に動いて、序盤は割りと弾むような軽快感なども。
・背景としては一つは、ポンテ再離脱の危機感。
・”危機感”とは言うものの、逆の面もあって、つまり頼れないことがはっきりして、むしろすっきりしたという。
・俺たちでやるんだよ、やるしかないんだよという。
・その”俺たち”の顔ぶれ、並び自体も、また一つの背景。
・エジミウソンの下に達也、永井を置いた3トップor1トップ2シャドウ。
・エンゲルスの「エジミウソン重視」については既に何回も書きましたが、実際の理由はどうあれ、ナイことではないと思うんですね。
・高原とエジミウソン、どっちが”頑張ってる”かと言えば、それは高原なわけですが。
・でも申し訳ないけど、高原が頑張れば頑張るほど、逆にジリ貧感が醸し出されて来るのも否定しようが無く。
・今更「頑張ってます」というランクの選手でもないわけでね。レッズもリハビリに適したサイズのチームではない。
・あんたは助っ人。勿論エジミウソンも。
・高原にエジミウソンと、フロントとしては頑張って(笑)ビッグネームを獲得したつもりだったのかも知れませんが。
・実際には”オールドネーム”と”ミドルネーム”(?)でしかなかったという。
・それ自体のあーあ感はともかくとして。
・この2人のややドングリ的な比較として、どちらがチームに風を運べる可能性があるかと言えば、それはやっぱり、エジミウソンなわけですよ。
・少なくとも”ピーク”を越えている疑いはないですし、頑張らない分(笑)、能力の遊びも感じられる。
・このままではその能力は潜在したままかも知れませんが、その遊びと余裕が生む不確定性が、「新戦力」としての希望や期待感として機能しないことはなくて、少なくとも高原よりは。
・永井も田中達也も信頼性は高いですが、同時に今更な名前でもあって、それで’08年を戦いますというんじゃ、物理的にも精神的にも、息切れするのは見えている。そして高原では、どっちかというと”息切れリスト”に1名追加という、そういうニュアンスが濃い。
・後は問答無用でゴール量産、逆輸入ブンデスリーガーの面目丸出し(?)じゃあ、どけどけというパターンしかないわけで。
・でもそうはならなかった。見るからに。
・と、いうわけで、少なくとも就任当初のエジミウソン中心のやり方は別に間違いではなくて、実際に効果もあった。
・ポスト的に使うという、意外性も含みで。確かにチームは、少し弾んだ。
・その”弾み”を支えたもう一つの要素が、場所的には繰り返し的になりますが、3トップor1トップ2シャドウというやり方。
・エンゲルスの「名刺」とも言える。
・オジェックのコッテコテの”トップ下ポンテ”と”2トップ”の3−5−2に、床ずれを起こしかけていたチームには、少なくとも血液を循環させる効果はあった。
・再び、と、いうわけで、この試合はある意味エンゲルス・レッズの原点回帰というか、シークエンス再始動みたいなところがあったわけですが。
・若干違うのは、オジェック時代は(トップ下)ポンテの存在が固定していたやり方をエンゲルスが打破していたところを、そのエンゲルス体制下では、”2トップ専用FW”高原の起用を前提にしていたことが、同様の固定をもたらしていたところ。
・そんなに引き出しの多い人でもないですし、考えれば考えるほど、結構意図的な、開き直り的な「高原外し」なのかなとか。
・ていうかワタシには扱えませんという。
・ただそこまでは、せっかく獲って来た高原(とエジミウソン)を、本人のプライドにも配慮しながら、何とか使うように使うように努力はして来ていて。
・八方美人のノーヴィジョンだとも言えますが、浦和レッズの監督としては(それも立場の弱い)、その過程・成り行き自体は、そんなに強く断罪すべきことでもないかなと。
・責めるとすればやはりクオリティそのもの、高原とエジミウソンという、本来特に運動量が無いわけでも不器用でもない二人のFWを、使い続けても全くまともな2トップに出来なかったことで。
・三度、と、いうわけで、開き直り&原点回帰のすっきり感(+田中達也)で、それなりに風通しは良かった前線ですが。
・「風通し」が良かっただけだというのと、「前線」だけだったというのと。
・勿論同じようなこと二回やっても、効果が薄いというのは当然として。
・全部悪かったオジェック時代から、風通しだけ良くしたここまでのエンゲルス下での戦いで、かえって「修正」「調整」程度ではどうもならんという、ある意味明らかではあったけれどその都度結果と神通力で蓋をして来たものが、もう余りにも明らかになっていて風だけ通って物寂しいだけだというのと。
・それとその構造的なレベルとして、動くのが「前線」だけで、その次や「全体」が続かないのが問題なのに、後半手を打ったのは前線の入れ替えだったという。
・誤り、というより限界なわけですけどね、明らかに。仮に分かっていたとしても、他に手は打てなかったでしょうが。
・実際にはここ2年ほどのレッズというのは、その「前線」の動く/動かないだけで、ほとんどの場合チームのモードは説明出来て、また結果もそれに従ってついて来ていたわけですけど。
・まあ、エンゲルスが何かを悪くしたわけでは、ほとんど無いというのは言える。
・トゥーリオの扱いでチームのモラルは下げましたが、ある種数少ない”積極策”ではありましたし。
・....と、何で”エンゲルス擁護”モードなのかと不思議ですが(笑)、まあ、骨を拾ってる感じなんですかね。
・実際難しいですよ、今のメンバー前提で、中長期的な前向きかつ整合的ななチーム構想を練るのは。
・故障持ち(&疲れた中年)だらけで、誰が計算出来るか分からん、というのはまずありますし。
・例えば鈴木啓太と阿部と細貝、それぞれにリスペクトに足る実力or実績のある選手ですが、彼ら(+トゥーリオ+CB)全員に適ポジションを与えようとすると、単純に枚数的に、どうしても3バックに落ち着いてしまう感じですし。
・いっそ3ボランチという手は無くもないですけど(笑)。4バックなら。いやそんな場当たりな。
・そのくせ確かに中盤で配球出来そうなのが、現状トゥーリオくらいしかいないのも事実ですし。
・別に3バックでもいいんですけどね、それしか”出来ない”、構想が限定されるのは困るわけで。
・高原もエジミウソンも、いるなら使いたい、使うべきだというのは普通に見れば真実ですし。
・平川も相馬も、4で使えるのかどうか未知数ですし。それ以前に使える状態なのかもですけど。
・色々考え合わせて、エンゲルスが結局同じことを繰り返すのも、分かることは分かるんですよね。
・”破壊者”に近い大胆なヴィジョン推進をする監督か、選手層そのものの大胆な刷新が無いと。
・いずれにしてもエンゲルス体制には”無い袖”。
・で、アダイウトンだそうですけど。
・”大型DF”ねえ。これはつまり、トゥーリオボランチ固定路線の追認ということですか?
・監督の構想どおりの立派な強化策と言えば、そうかも知れない。
・監督以上にフロント(の同じ人)に、今更サッカーの見識を高めてもらうのが非現実的だとすれば、
・結局はいい監督を”引いて”来るしかないわけですけど。
・まあこれはレッズに限ったことではないですけどね。ただ規模が大きいので、無駄や非合理も壮大で悲しくなるというというだけで。
・いっそ金を遣い切って、手近な若くて安い日本人監督でも引っ張り込んだ方が、昨今では成功率が高いようには思いますが。
・少なくともドイツ人よりは。
・今エンゲルスが辞めたら、ギドが舞い戻って来る気がして仕方ないのは僕だけですか?(笑)
・いやあ、さすがに、もういい。同じ人だけに、FCの原政権の二期目のような、時の流れを感じさせられる公算大。
というエンゲルス・レッズを、ヴェルディが束の間延命させてしまうかも知れない”決戦”は木曜日。
いやあ、分からんよ。案外決め手はヴェルディの方が上かも。
あっちの”空気読まない”人(フッキ)は、こっちの読まない人(トゥーリオ)と違って別に疲れてるわけじゃないし。
まあ普通に田中達也を止められない可能性も大ですが。止められる理由が思い当たらない。
・・・・ごめんなさい。やっぱ分かんないす(笑)。僕には、全然。とても冷静には。
変に大黒とか前面に押し立てると、レッズが安心して対応出来ちゃう気はするなあ。
それくらい。
レッズが先制しちゃったら、やっぱり東京の片割れと同じ展開にはなるでしょうが。
うーん、もう何も考えない。(笑)
- [2008/07/14 13:13]
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浦和−FC東京(’08)
こう来たか。
J1第15節 浦和 ○2−0● FC東京(埼玉)
密かに(?)プチ”自分ダービー”でしたが、どうにも悩ましい試合に。
緑ブログの方ではよく話題にしていることですが(始まり)、城福監督のFC東京というのは、今年のJリーグで僕が一番興味を持って見ているチームで、一部ナビスコを除いてテレビで見られる試合はここまで全て見ています。
とはいえ懲りずにまた浮気か?とかそういうことではなく(笑)、基本的にオシム/日本化との関連での、サッカーの内容に対するあくまで純然たる”興味”の対象ということです。
勿論レッズへの”浮気”も直接的には’06ギドレッズのサッカーへの興味から始まったには違いないわけですが、ただあれは単に「戦術」というよりは、浦和レッズというクラブの初年度から続いて来た歴史や脈絡、体質・特徴、そして勿論近年のスケールや選手層が生んだ正に”浦和レッズ”ならではの特殊な生産物であって、例えば一年目の監督の影響でどうこうというレベルのものではないわけで。だから劣化して退屈になっても、それなりに思い入れて見続けることが出来る。(たまに折れそうですけど(笑))
’08FC東京も広い意味では、大熊→原→と続いて来た”走る”サッカーの「伝統」の一端ではあるわけですけど、まあ今となってはそんなに、特殊な/特徴的なものでもない、それ自体。あくまで城福さんの個性に興味があるんですね僕は。
・・・・と、浮気の言い訳はそれぐらいにして(笑)。いや、たまたま一緒に寝ていただけだから!たまたま、たまたま。
とか言いながら諸事情でどうにも忙しくて、肝心の直前の大分とのナビ準々決勝はまだ見れてなかったので、FC東京のチーム状態の最新のところは分からなかったんですが(使えねえ)、もしtoto買うとすれば多分ノータイムでホーム負けにつけていたと思います。いやあ余計なこと書かないで良かった、この方みたいに。(笑)
緑チームとの公平上も、てっきり同様にリーグ屈指のグダグダサッカーのおしおきを、最先端ムービングぅ〜っ!にされるもんだと信じてたんですけどね。卑怯だなあ、自分たちだけ。
まあ別の”公平”はちゃんと図られてるんですけどね。つまり猛暑のナビスコ明け組を美味しくいただくという。(ヴェルディはジェフ)
ただこの日のFC東京の恐ろしい不出来の主因が、ナビスコ/連戦の疲労のせいだとは思えないところがあって。少なくともヴェルディが相手にしたジェフと同程度には。・・・・うーん、どうしました?こんなチームでしたか?
お馴染み達也ドーピングで予想外にカマして来たレッズの立ち上がりに、対応が遅れたというのは勿論あるでしょうが、はっきり言うと、怯えているように見えました。”魔法”が解けて我に返ったというか。
ちゃんとした(笑)青赤サポさんの見解も見てみると、
なんだかんだで今シーズン、これまで戦ってきたのが比較的楽な相手というのはあるかもしれない(上位の名古屋や柏には負けているし)。で、ここで一気にプレーの強度が高まって、これまで見えなかった綻びが露わになった、と。
[うまねんblogさん]
一緒に観戦していた人が「ボールに爆弾が仕掛けてあるみたい」と評した序盤。
ボールが足につかない、コントロールミスが目立ち、どうなることかと思いました。 [見る前に跳べさん]
後者はナビ大分戦の方の感想ですが、まあなんか、歯車が狂い始めている感じはありますかね。
今まで自然に/無心で出来ていたようなことが、インターバルによる途絶とコンディション不良で、急に難しくなって来た。出ていた一歩が出なくなった。通っていた呼吸が通わなくなった。元々かなり、感覚的なところがあるのが城福さんの特徴で、面白いところでもあったわけで。
・・・・と、ついFC目線で書きそうになりますが(笑)、そのついでに言うと、やっぱりレッズへの苦手意識or恐怖感みたいなものはあるのかなと(参考)。少なくとも気負わせる、改まった気分にさせる威力はまだレッズの名前にはあって、それが上の理由と併せて、調子良く”弾んで”来た城福FCを、別のチームのような鈍重なチームにしてしまった。
いやあ、結構、ショックでしたわあ。(笑)
はっきり”素晴らしい”試合も無い代わりに、全然駄目ということもほとんどなくて、いつもどこ吹く風みたいなチームだったので。
城福さん個人も、これまで策士を謳われていましたが、何かハマりモードのようですね。
ちょっと頭回し過ぎでは?という感じは、やはりします。ここんとこの”新企画”トップ下平山も、面白かったし平山自身のコンディション良化には期待大ですが、ありていに言うと「面白い」だけですし。(笑)
いや、実際”臨機応変””柔軟”というよりも、”新企画”の強迫観念に追われているように見えるところはあります。体質なんだと思いますが。止まったら死ぬんですよこの人は(笑)。だから”ムービン”グ?
で、レッズの話をしますと。(しろよ)
もうほとんどサポには無視されてる感がありますが、やはり”ポストマンエジミウソン”というのは、エンゲルスのチーム構想の、依然として軸なんだと思います。”軸”だということと、そういう”タイプ”だと認識しているということと。
それが柏戦の(本人激怒の)高原交代の、結局の理由。「戦術的に田中達の方が、エジミウソンとのコンビがいい」という、この日のコメントも勿論。
更に言うならばフィッティングの仕方によっては別にナシだとも思えない、高原との2トップがいつまでたっても形にならないのも、そういう認識を前提としているから。・・・・つまりエジミウソンも”ポストマン”的なイメージで未だにやっているはずなので。他ならぬ監督に言われて。実際には、単に動かない言い訳にしかなってないでしょうけど。
そうですね、実は2トップじゃないんですよエンゲルスレッズのこれは。単なる3トップの(シャドー/ウィング)1枚抜け。
何も無いと言われまくっているエンゲルスですが、エジミウソンのそれと”戦術(ボランチ)トゥーリオ”は、ある意味立派に一貫している。4バックにする気配が無いのも、結局3−4−3の基本から離れられないのかなあとか。
しかしここでレッズに勝たすかなあ、サッカーの神さんよとつい思いますが、FC的には”未熟”を思い知らせる重要な敗戦ではあるのかも知れないですね。
むしろ勝っちゃったレッズの方が・・・・。ていうかこれだけ主力選手が怪我持ちだらけだと、別にベンチがアホじゃなくても、チームのリコンストラクションは嫌でも考えざるを得ないのかもと、そういうところはあります。
- [2008/07/07 09:44]
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柏−浦和(’08)
苦笑いするほど、エンゲルス。
J1第14節 浦和 ●1−2○ 柏(国立)
同点に追いついた時は、逆に勝っちゃったらどうしようと、心配になったりしました。(?)
まあ真面目ですよね、エンゲルスは。それ以上でもそれ以下でもないけど。
色んなことを気にかけて、全部一生懸命にやろうとするんだけど、どれも中途半端に終わる。
または全てを公平に考えようとして、バランスを気にして気にして、気が付くと単に中取ったか無難で保守的な選択になってしまう。・・・・ていうか、ある意味”選択”はしないんですけどね。
ギドは頑固、オジェックは頑迷、エンゲルスは・・・・迷妄かな。少しずつ似てて、でもそれぞれに違う3代の監督。多少無理やりに、漢字を共通させてみましたが。(笑)
一応、一応、キャンプの成果らしきものは見えなくはなかったですよね。
立ち上がりのプレスの意識とか、何かの時の”全員攻撃”っぽい感じとか。ああそういえばそんなこともと、思い出しつつやってるような感じで、ちょっと抵抗されるとすぐ忘れちゃってましたけど。
口では色々言ってはいるんでしょう、でもそれが説得力が無いか喚起力が無いか、態度や行いがそれを裏切っているか。
いや、あのスタメンがね、どうにもメッセージ性が無いというか、逆メッセージというか。さあやるぞという感じが全然しない。
まず待望のポンテが復帰して、それまで少なからずの時間、ポンテ抜きで曲がりなりにもやって来た、曲がりなりにも前監督(の末期)よりはマシな成績を収めて来たチームに、ショボイなりにも自分なりに色々やって来たチームに、どう「融合」するのかと思ったら結局ただのポンテのチームになっていて。去年と同じ。
3トップとかどうしたの?梅崎はどこへ行ったの?細貝は?”ボランチ”トゥーリオ・・・・は、いたか(笑)。いるよね、彼だけは。
故障再発が必然なのか不運なのか分かりませんが、”間に合った”というだけの三都主をいきなりスタメンで使ってまで・・・・というのはまだいいです。彼(梅崎)のポジションじゃないと言えばそうだから。
でもいざ使う時の使い方が、ポンテとの交代だというのが、あまりにも消極的でお茶濁しで、凄くがっかり。
いや、「交代策」として消極的だと言ってるんじゃないんですよ。”ポンテの疲労”というのは、(そうだとすれば)それなりに正当な理由だから。
そうではなくて、この大事な再開初戦の、劣勢の時に妙に粛々と行われた「ポンテ→梅崎の交代」という行為が、要するに梅崎はポンテのバックアップでしかない、言い換えれば梅崎やその活躍を象徴とする、ポンテ抜きで作って来たチームとポンテとの融合が、足し算が掛け算が、完全に放棄されている断念されている、そのことを知らしめる行為に、凄く僕には感じられたということです。萎えたということです。
”交代策”としても空気的に違ったと思いますけどね。スカパー解説の田中孝司さんなんか、平川との交代だと信じ切ってる感じでしたし(笑)。そうじゃないと分かった時の反応が、「予想が外れた」という以上に「裏切られた」「傷付いた」という乙女チックな感じで、妙におかしかったですが。
・・・・つまり別にレッズ寄りじゃない、第三者としても、今取る策じゃないだろうと強く言いたくなるような、そんな策。要は「予定通り」だったんだと思いますけどね、やっぱり。梅崎はポンテのただのパックアップなんですよやっぱり。それしか使い方が思い及んでいない。
その三都主のスタメンにしても、啓太も含めていつの間にかDF陣がいつものベテラン勢に落ち着いているのも、何か非常に気持ちが前へ向いていないか、これもいきなりスタメンの(それも余りいいプレーをしたことの無い右で)平川も併せて、とにかくこの間までいなかったメンバーで何とかして下さいという、依存心&自己否定的な無意識を感じてしまいますが。
要するに駄目だった、そしてどうも出来ないと、何より本人が思っているんでしょうね、心の底で。
ではトゥーリオを中盤に残したのは”積極策”なのかというとそんなこともなくて、いや、純戦力的にはそうなのかもしれないですけど、要はそれは惰性で。前のチームを消しちゃったのと同じ。
つまり「復帰選手」と「ベテラン」に引っ張られてそれまで頑張ってた選手を外したのも、でもトゥーリオは残っているのも、方向は逆ですが同じく”引力”に引っ張られた一種の決断放棄なわけですよね。トゥーリオの引力恐るべしというのはともかく。(笑)
意思なく全方位に気を遣った挙句、それぞれの場所で引力が出した答えの切り貼りでしょう、この日のスタメンは。もうどうしようとも、どれが正しいとも、本当は思っていない。
一応聞けば「ポンテと三都主でポゼッション上げようと思った」とか答えると思いますけど、その”理由”すら見ようによってはただの引力。
- [2008/07/01 08:18]
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ナビスコ杯ラスト3戦メモ
”総括”ですらもない。こんな試合がありましたよというメモ。
見てはいましたが、一部を除く選手同様のモチベーションで、何とも。
(5/25) 第4節 名古屋グランパス戦 ●2−4(豊田)
(5/31) 第5節 ヴィッセル神戸戦 ●1−2(ホムスタ)
(6/8) 第6節 名古屋グランパス戦 ●1−5(埼玉)
「全敗」という結果ほど酷い内容ではなかった、というのは、基準が低過ぎでしょうか。
新人と復帰選手、試合の中での時間帯と、個別の要素だけ見ればいい”芽”もあったと思うんですが、その芽を育てる”畑”が痩せ過ぎてる、管理が悪過ぎる、という感じ?
まあ予想は出来たことですけどね。フルメンバーの個力と思いつきの組み合わせと、勝ち慣れと意地だけで何とかリーグ戦をこなして来たチームが、メンバー落ちと大会の重要度の低さで、根気と”モラル”が落ちてしまうのは。
ちなみにレベルはだいぶ違いますが、某緑チームも実に似たような感じで、予選落ち決定のスピードを競った成績ともども、正直勘弁してくれよという感じのナビスコ月間でした。なんでこう、似るかなあ。その点、岡田ジャパンなんてオアシスさ。
ポンテは6,7分どころか5分くらいの出来でしょうか。あと20日でかなり戻してくれないと、むしろズルズルサッカーを最終的に固定してしまう要素となりかねない感じ。
とはいえ期待するしかないですけどね。状態さえまともなら勿論クオリティは上がるし、幸か不幸か三都主はなかなか帰って来れないようですから、前々から言っている梅崎との化学変化も、期待したいところ。
・・・・結局何というか、ギアを”もう一段”上げる選手なんですよね梅崎は。上がる前の状態までは責任持てないけど、上げることは上げてくれる。達也でも上がることは上がるんだけど、あれは多分にカンフル注射的で、それに比べればさすが腐っても(?)ゲームメイカー仕様で、より根本の作りに流動性と(ポンテと併せた)奥行きを持たせてくれる。はず。(笑)
と、期待することすら本当は嫌なところもあるんですけどね。半端に勝つよりはいっそ・・・・とつい、そっちの方に思考が。
実際もし3大リーグなみに人材の移動性の高い市場に置かれていたら、とっくに「一つのサイクルの終わり」を言われているはずなので、バルサのように。バルサもねえ、アンリはともかくトゥーレ・ヤヤとアビダルという昨季の補強は、ツボを押さえて弱点を解消した満点補強に近くて、むしろ”いよいよ磐石”でもおかしくなかったはずなのに、あっという間に解体モードに。早い、早過ぎる。
どうなんでしょうね、兼業サポのいい加減な思いつきですが、「親会社からの完全独立」という快挙を達成した次の段階として、それこそバルサばりにフロント(会長?)の人選そのものを選挙で決めるような、そういう体制に持って行くという望みは無いんでしょうか。
勿論今の機構そのままじゃ駄目でしょうけど。そういうのを見てみたい。見てみたいというだけですけど。(笑)
再開後はむしろACLの緊張感が一番の楽しみ&望みか。
- [2008/06/09 15:22]
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レッズについての好意的な考察(?)
same_frequency さんによる。
面白かったので紹介しておきます。
題して
浦和レッズはトップモードになる可能性を秘めている? vol. 1&vol.2
そうか、そうだったのか!(笑)
僕の感想を述べておきますと、vol. 1の(レッズの)”5バック”論については、機能主義的説明としてはありうるかもなあと、またレッズの守備の堅さについての「個人能力」や「集中力」以外の観点からの説明として勉強になるなあと思いつつ、でも歴代監督がやろうとしてやっている、増してや「欧州トップモード」を意識してとはとても思えない。(まあここらへんはsameさん自身もあまり本気ではないんでしょうが(笑))
・・・・まあ「トップモード」はこの際いいとしても、やろうとしてやっている部分が少ないと、結局全体の整合性として大したレベルのものにはなりそうにないよなというそういう悲観がどうしても。
一方vol.2の”3トップ”論については、なんらかこんなようなことを考えてはいるんだろうなと、特に高原の起用法を見ながら思ってはいたんですが、今イチ自信が無くて(笑)スルーしていたところを説得的に書いてもらってありがたいなとそういう感じです。
例え気が付くと単なる2トップになっちゃってたとしても、高原を下がり目に置いた3トップを基本としていることにはやはりエンゲルスなりの狙いが・・・・ひょっとしたら高原の「リハビリ」期間中の時点で既にあったのかもと、そんな風に思わなくはないです。
もう一つの”ビルドアップ”論(?)については、まあ何というか後ろと前が決まれば自動的に出て来て、かつレッズの現在の選手層から自動的に「問題」になることですが。うーむ。
とりあえず”5バック”と”3トップ”を繋げる為に、トゥーリオが他ならぬ今の(ボランチの)位置にいなければならない、エンゲルス的な意味は、よりはっきりして来るかなという感じはします。それをポンテが肩代わりするのか、それとも別のチームになるのか。
僕に言えるのはこれくらいですかね。
どうも勉強になりました。
- [2008/05/20 14:41]
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浦和−G大阪(’08)
(プレースキッカー)梅崎への喝!は効いたようでしたが。(笑)
J1第13節 浦和 ●2−3○ G大阪(埼玉)
うーむ、恍惚の前節から一転して、不快&興醒めの試合に。だいたい俺が悦び過ぎるといいことねえんだよなブツブツ
まあ確かにプレースキックというのは、”蹴り慣れ”の占める比重が大きいのはホントなんですよね。
かつてあれほどワールドクラスの猛威を見せ付けていたマイスター阿部勇樹の右足も、最近たま〜に蹴るとアレ?みたいな感じが専らですし(笑)。いつも蹴ってる人でも、一試合の中で調整が必要な場合が多いようですし。
とにかく油を差し直したのか気温の上昇で調子が良くなったのか知りませんが、この試合の梅崎の右足は、かなり見違えるくらいの精度と安定感と、高低・コースの使い分けも十分に見せてくれていて、はい、これなら満足です。
後者については意識付けの面も大きいので、それこそ「俺の喝が効いたのか?」とか自意識過剰なことを考えたくなりますが(笑)、実相としては多分、キックのフィット感そのものが向上したことによって、蹴り分けの余裕も出て来た、判断も良くなって来たというそういうことなのではないかと。
そもそも僕の苦言のある意味”本当の”動機も、「何でもいいけど今の思ったところに蹴れてないだろ?投げっ放しだろ?」という、雑な感じ(への不快感)が、結果としての合う合わない点になるならない以上に大きいので。
この前の「良いセックス」としての試合、その為の意識の連続感にとっても、調子っ外れのプレースキックというのは実に大敵で。決まる決まらないはある程度時の運として、ちゃんとしたキックで”終わって”欲しい。緊張感のあるプレースキック場面を迎えるまでに攻め込んだ、それまでのチームの流れを維持する為にもと、これは僕の口癖なんですけど。
ただこの日の梅崎の”反撃の狼煙”1点目の直接FK弾は・・・・なんだあれは?(笑)
いいキックではあったんですが、どちらかというとガンバの壁の作り方の拙さと、その壁横の敵味方の選手のウロチョロの綾で、よく分からない内に決まってしまったという感じ。
キックに向けての梅崎の内圧の高まるタイミングも、なんかよく分からなくて色々な意味で虚を衝かれた感じで、その混乱感は逆に、「この試合まだ分からんぞ?」(その時点で1−2)と希望を持たせてくれるものでありましたが。
と、それに限らずこの試合孤軍奮闘気味に大活躍していた梅崎だったんですが、一方でどうも未だにフィット感がありません。だからせめてプレースキッカーとして安定確立してくれと、いう部分も無くは無く。
実力は十分ですし出ればそれなりに頑張ってはいるんですけど、なかなかそれがチームを巻き込む力になれないというか、局所的なきらめきでしかないというか。”頑張って”るのかどうかすらよく分からない(笑)、トゥーリオの攻撃参加が問答無用でチームを動かすのとは対照的。チームメイトの心証も、絶対梅崎の方がいいと思うんですけどねえ。(笑)
結局梅崎が本当に”機能”していたのは、エンゲルス2戦目のナビスコ京都戦あたり、つまりチームがシャッフル途中でまだ方向が定まらない&新しい選手が動きやすい、そういうかなり特殊な状況下のみだったのではないかと、これまでのところは思うんですが。
現状は、”ハマ”ってるわけでもきっちり”使われ”ているわけでもなく、さりとて”動かし”ているわけでもない。調子が悪いわけでも梅崎の出来不出来/ハマりハマらずによって、試合内容や結果が大きく左右されるわけでもなく、どうも常に中途半端な感じがします。
本来はちゃんと「中心」になるべき選手なんだろうと思うんですけどね、それこそその京都戦のように。”ドリブラー”として使われるだけでは贅沢で、チームバランスが落ち着かない。
直接的には攻撃の組織が整わないチーム状況下で求められる、割と分かりやすい司令塔的なプレーが出来ないのが理由なのは確かなんですが、と同時になんかこう、「空気」が合わないというか「水」に乗れないというか、そういう感覚的な違和感も依然感じます。
それについては以前も、「梅崎のプレーは(レッズには)高級過ぎる」という意味のことを書きました。ポンテがやったような、ある意味の”俗化”の必要があるかもしれないと(本来は共に高みに昇りたいわけですけど)。
更に付け加えるとすれば、それ以前からの相馬同様、縦への志向が強過ぎて、チームがついて来ないとそういう面もあるかも。・・・・そういえばここんとこの相馬は、良くも悪くも「鈍」くなって、地味にフィット感増してますよね。
ただどうも最近思うのは、梅崎の個人的事情も少なからずあるかなと。つまり、彼の「KY」はある種仕様で、レッズだけじゃなく、多かれ少なかれどこででも浮き勝ちなんじゃないかなということ。
思い返せば大分でも、破格の個人能力と我の強さは光り輝いていて、オシムにも早い時期にピックアップされたし、前園小倉(だっけか?)に専門誌上の対談で絶賛されたりしていましたが、じゃあフィットしていたのかというとあんまりそういう印象も無いんですよね。今の金崎とかと比べても。シャムスカのことだから上手に使ってはいましたけど。
いかにも海外向きな感じなのに、グルノーブルでも早々に弾かれていたみたいだしと、これはまあ推測の域を出ませんが。
- [2008/05/18 14:17]
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川崎F−浦和(’08)
楽しくて90分があっという間だったんですが、ひょっとして歪んでるのかなこの感想は。(笑)
J1第12節 浦和 ○1−0● 川崎F(等々力)
とにかく、思ったとおり、何とかなりました。
「ユベントスかレッズか」という相馬の感想が当てはまるんでしょうが(でもなんかキャラと合わないぞ(笑)相馬)、実に渋くて面白い試合でした。僕には。(笑)
シュート3本?そうだったっけ。そう言えばそんな気も。でも気にも留めてなかった。ていうか別に点なんて入らないで良かったんですけどね。やっぱり僕の「人格」形成は、プレ・ボスマンショックくらいまでの、真に戦術的洗練が優先していた時代のイタリア・セリエAに、多くを負っているらしいです。目指すべき大人のサッカーとは、あれだ!と。
”守備的”というよりも締まった、ミスの少ない、納得感のある試合ということですけどね。
別な言い方をすると、一つの意識の流れが途切れない、ソロソロと試合に入って高めて来た内圧が、育んだ緊張感が、つまんないミスや頭の悪いプレーでご破算にされないで、なるべく長く最後まで味わえる、そういう試合。
まあ接して漏らさずみたいな感じですかね(笑)。クライマックスへ走るのではなく、一定のテンションの間の微妙な変化を、延々味わうタイプのセックス。(ああ言っちゃった)
イングランドとか、「朝まで目標10発!」みたいな感じでしょ?(偏見?・笑)
興奮でも絶頂でもなく、陶酔、没入が求めるもの。
・・・・別に点が入っても攻撃的でもいいんですけど、少なくともJリーグレベルで”点の入る試合”って、点自体か点が入ったことによってか、どうしてもまぎれが、雑な部分が目に付いて興醒めしてしまうことが多いので。
とにかくそういう試合がちょいちょい見れるから、レッズは好きさ。
それはさておきもうちょっと真面目に(笑)この試合について述べると、戦術不在(またはトゥーリオ)のままこつこつと前節までに紡いで来た日常性、今の自分たちなりの地道な関係性のようなものが、フロンタという強敵の圧力と活発な攻撃性に対面して、一気に焦点を結んで一つの方向性に集まり、束ねられ、まるで計画的に鍛え上げられたチームのような統率とクオリティを一瞬の内に実現した・・・・と、そういうことになりますか、僕の文脈で言うと。
鹿島戦も「強敵相手に突然頑張った」試合ではありましたが、あれはなんというかもっと不細工で、集中力と試合運びのみで誤魔化したような格好でしたが、この日はグループ戦術的な部分でもそれなりの完成度があって、安心して見ていられました。(少なくとも中盤から後ろでは)
「対応出来るだろう」とは言っていたものの、正直ここまでちゃんとやるとは思わなかったです。どちらかというと曖昧に受け止めて、こちらのスローペースに巻き込んで何とかするみたいなそういうイメージ。
連戦の最後にこれですから、やはり千葉戦などは思った以上に相手に合わせていた、サボっていたんだなあというのかよく分かりましたが。かといってどのみち自力で出せる力ではないんでしょうけどね。わざとサボっているわけではない、そうなっちゃうんだというか。
それと鹿島戦の段階では振れない「無い袖」だった、’08レッズなりの個々の関係性の集積と。”束ねる”材料の存在というか。
これら全てまとめて、去年一昨年もさんざん見たものではあるんですが、ともかく廃れてはいなかったことが確認出来て、良かったです。やっぱ守れないレッズは嫌だ。(笑)
前線があまり役に立たなかったのは困ったことではあるんですが、守備にはちゃんと参加出来ていたわけで、これはコンビ不足というよりも絶対的なクオリティ不足と、そう考えた方がいいのかなと。少なくとも個で押し切れるほどのそれは。
それを更なるコンビの熟成と欠員の復帰で、どこまで補っていけるかが今後の・・・・というのは当たり前過ぎて、最後まで書くのは照れます。(笑)
いや、ほんとはね、前にも言いましたがエジミウソンで世界を目指すのは舐めてると思いますけどね。ミラン戦見といてそれはないだろうと。多分、それ以前からの既定路線の獲得だったんでしょうけど。
高原に使える金があるのなら、足して一人になっても、言ってみればポンテレベルの選手の獲得を目指すべきだったとどうしても思ってしまいますけど。まあ来てしまった選手は何とか使いこなして、それで描けるベストのヴィジョンを描こうとはしていますが。ただそれには監督が・・・・とループ。
もう一つ攻撃のことで言えば、これは前回”雑感”で書き忘れた(つまり前から思っていた)ことなんですが、梅崎のプレースキックはあれはどうなんでしょう。毎度低くて速い(かつやや乱暴な)ボールしか蹴らないのは、どうも単にそれ以外蹴れないからのように見えるんですが。特にコーナーの期待感の薄さは、ちょっと酷いと思います。
この日は相手方に中村憲剛がいたので、尚更目立ちましたね。プレース・キックは今後も生命線になる可能性が高いですし、復帰してもいつもポンテというわけには行かないでしょうから、是非再考して欲しいですね。キッカーなり、蹴り方なり。
まあ当面は、ガンバ戦で同レベル以上の試合をしてくれることですね。
「強豪相手だけ頑張る」のは許すとしても、それが2試合続けられないんじゃ話にならないですから。それが要求する最低ラインかな。
- [2008/05/12 09:07]
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浦和−千葉(’08)
なぜか勝てば勝つほど疲れが溜まるんですが、これはGW進行のせいか。
J1第11節 浦和 ○3−0● 千葉(埼玉)
何でもいいから次(フロンタ戦)はピリッとした試合がしたいなあ。
坪井、啓太、平川、達也、ポンテに三都主、そしてトゥーリオと、気が付くと大層な離脱/負傷者リストになっていて、それでもってチーム状態を納得してしまえば、心安らかになれそうですけど。(笑)
いや、実際そんなに余裕は無いんですよねここまで来るとさすがに。永井・梅崎・相馬の「ドリブル三銃士」って、最初何の冗談かと思ったんですが基本的には人数不足のゆえで、細貝も出来れば休ませたい状態みたいですし。
とりあえず元気な高原・エジミウソンの2トップには感謝感謝。阿部ちゃんも去年に続いて。
梅崎と相馬は、キャラ的に動けて当たり前だと思われているフシがあって、少し不幸。(笑)
少なくともギドに比べると、エンゲルスの内館の評価はあまり高くないというのも、こういう状況になると分かるような。まあもう34歳ですけどね。(’74.1月生まれ)
試合もあえて言えば、こうしたコンディション面の事情に大きく左右されたというか導かれたというか、そんなところもあったかなと。
とりあえず並べてみた「三銃士」の内、最初からやや動きの鈍かった永井の右サイドを中心に突かれて、それなりの希望を青息吐息の千葉に与えてしまった序盤戦。
それに対して素早く、ともかく動ける梅崎との配置交換を行って安定させて、徐々に力の違いを見せつつも決定打に欠けたまま前半を終わり。
その前半に肩を痛めたトゥーリオの守備の負担を軽くする為に、不調の永井に代えて細貝in、トゥーリオ一列上げ(トップ下)で後半に臨み、それがそのまま早くも運動量が落ちて前に出て来ない千葉に対して有効な”トゥーリオ大作戦”として効力を発揮し、14分、31分と次々とゴールゲット。
それでお役後免のトゥーリオに代わって入った内館、それにその前に入った細貝の守備の人が攻撃面でいいところを見せ、気力の挫けた千葉を弄りまくって軽く”お祭り”状態を出現させた終盤戦。
千葉相手にトゥーリオの爆発が無いと点を取れないのはどうなのかという疑問はありますが、肩の負傷が無ければそもそも”大作戦”が実行されたかどうか分からないということを口実に(笑)、まあいいじゃんどうせ勝ったよということで目をつぶりつつ、次に備えましょうかというヌルい感じのまとめの試合。
いや、実際どちらかというとポジティヴな印象の方が強かったですかね僕は。ここんとこ要求水準を下げ気味にしている前提ではありますが。
戦前は「勝って当然の相手との試合へのプレッシャー」みたいなことも言われてましたが、それよりもここんとこ安定感が出て来ている、より内向きの”自分たちの戦い”の方を、粛々と行っていたという感じで、そういう意味では安心して見られました。
なんというかもう、あんまり”強い”とか”弱い”とかいうこと自体、考えていないような気がしますね今は。「普通にプレー出来る喜び」を満喫している感じの高原が、象徴的ですが。梅崎もなんだかんだ、出場機会そのものを喜びに感じているような状態・地位ですし。
ここらへんはまあ、補強というのはしとくべきだよなという、去年の阿部オンリーの閉塞感を思い出してみても。
”立ち上がり”が緩いのは相変わらずなんですが、それもちょっと前までの”本来あるべき良い立ち上がり”に比べて”悪い”という「駄目」感に支配されて、それによってモラル/メンタルが落ちてますます底が抜けそうになる危なっかしさは無くて。
まあこんなもんだろうという言い方はちょっと情けないですが(笑)、なんというかプレッシャーが足りないなら足りない分の相応の緩さに被害が食い止められる、状況を受け止めてそれなりにプレー出来るというそういう感じ。
だからなんだというわけじゃないですよ(笑)。単なるチーム状況の微分的な描写です。おんなじ嘆きばかり書いててもしょうがないので。
とりあえずこんな感じで中断期間までは引っ張って、でもそれ以降は分かってるね?エンゲルスと、釘を刺しつつ次回に続く。
と、その前にフロンタとガンバという”難敵”との戦いが待ってるはずなんですが・・・・どうなのかな。どこも大差ないような気がして仕方ないんですけど。欠員の件を除けば、まあ現状でも対応出来るだろうと、そう思いますが。
FC(東京)の勝ち星の重ね方も変だし、今年のJ1は”混戦”という以上に訳が分からないというか、正直レベルに疑問がありますね。全部中位みたいな感じ。(笑)
雑感
・結局堤はなぜわざわざ右で使ってたんでしょう。既に去年”左SB”としての実績もあったわけですし。よっぽど阿部の左にこだわりがあったのか。ナイスクロス。
・エスクデロは、なんか以前見た時よりも「曲線」的な感じに見えて、ちょっとがっかり。もっと突っ込む感じの印象でそれを期待していたんですが。まだ脚部不安があるのかな。
・どうも多分ポンテが戻って来ても、エンゲルスのトゥーリオ依存は大して変わらないんじゃないかという気がして来ました。「女性的」なエンゲルスが、無意識に自分に欠けたものを求めている・・・・というのはちょっと安易な精神分析ですけど。(笑)
・でもその分上手く使いますよね、それは認める。全体のレベルが整えば、大した武器ではあるわけですけど。
・しかし弱気な会見だなあ。ほとんど解任間近の連敗チームの監督みたいな雰囲気。
暑くなって来ましたね。ダルいというか。(笑)
- [2008/05/08 16:50]
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神戸−浦和(’08)
平川〜。あわわ。お大事に。
J1第10節 浦和 △1−1△ 神戸(ホームズスタジアム)
うっすらと、先が見えたような気もしたんですが。
立ち上がりは悪くなかったですよね。特に雰囲気は。
前から活発に仕掛けつつ、かつ一定の落ち着き/安心感があった。
これが何を意味しているかというと、前回の自分の言い方に従えば、「日常」を刻む作業が引き続き順調に続いているということで、選手たちがチームを手の中に入れつつあるというか、エンゲルス下のチームバランスを見出しつつあるというか。
個々の事象を越えて何となく「正しさ」が見えているというか、一つ一つのプレーをその「正しさ」の感覚と照らし合わせながら出来るようになっているというか。・・・・個々の事象を”越えて”しまっているので、個々の事象自体は結構だいたいだったりするんですが。(笑)
その”チームバランス”というのを、僕が見て来た狭い狭い範囲の(笑)過去のレッズとの比較で図式化してみると、
’06ギド・レッズ
上り調子の最高の人材たちの溢れんばかりのパワーを、大親分ブッフバルトが締めるところは締めつつ、鷹揚に泳がせる。
’07オジェック・レッズ
チクチク小言は言うけれど有用な示唆はほとんど何も与えてくれないオジェックに、途中で見切りをつけた選手たちが、個々の判断を極大化しながら、円熟期の底力を多少無理やりに搾り出しつつ、時折上の顔色を窺いながら、権限の範囲内で、その場その場を切り抜ける。
’08ゲルト・レッズ
何を言っても「いいよ、好きにやりなさい」とニコニコしている優しい指揮官。その後ででも、「ここはこうしてみたらどうかな?」「○○クンはこういうとここういう風にした方がいいと思うな」とそういうサジェスチョンはあって、じゃあということでみんなとりあえずはそういう風にやってみている。
顔ぶれはそこそこ入れ替わっているけれど、言われていることは「みんなそれぞれにいいコだから仲良くしてね」ということで、新しい選手はそれなりに馴染み、前体制でぎりぎりまで自分を追い込んだ古い選手たちは、多少緩んでいるところもあるけれど、変な緊張は解けてそれぞれに自分を見直しながらやっている感じ。
名付けるとすれば、「父親型」(ギド)、「(無能な)教師型」(オジェック)、「母親型」(エンゲルス)という感じ?(笑)
ママ=エンゲルス型というのは多分、パパ=ブッフバルト型を緩くした、自由裁量の余地を大きくしたようなものとも言えて、ちょっと緩過ぎんじゃねえのとトゥーリオ(とエジミウソン?)以外は思っているかも知れませんが(笑)、その中で徐々に関係性が構築されるにつれてこれはこれでいいか、いっちょ頑張ってママを助けてやるか僕たち男の子だしと、そんな感じでまとまりつつ、ベンチとの力関係(どのくらい当てにするか)が落ち着いて目の前の戦いに集中出来るようになっているかなと。
・・・・あんまり高いレベルの均衡とは思えないですけどね。
この試合の前後で「練習時間が足りない」というエンゲルスの愚痴なども聞こえてきましたが、仮にそれか足りたとして、考えていることが個別のコンビネーションレベルのこと
でしかないならば、多分今抱かれている不満は根本的には解消されないだろうなと。指揮官は1―1で引き分けた神戸戦から一夜明け、帰京する新幹線内で攻守の修正のためのDVD作製を指示。
(中略)
攻撃では「前の3人の絡んでいる場面とか全体でボールが回っているところ」(高原)が流され、うまくいっている攻撃のイメージを頭に入れさせた。(報知)
メニュー自体は既に示されている。精度や練度が足りないだけということならば。
それで良くなるところも少なからずあるとは思いますが、気が向いた時だけ発動されるプレスとか見ていると、むしろ”強度”が足りないんじゃないかと思ったりしますが。逆に強度が足りないと、自動的に組織化される部分が少ないので、いちいち個別のコンビネーションで対処しなくてはならなくなるというか。
ただそもそもの順番として、グループ/コンビの集合体としてチームを考えている要素が強いのが、エンゲルスなんじゃないかと思います。もしくはドイツ人指導者。(前にもちらっと言いましたね)
そこらへん、日本人サッカーファンは無意識にイタリアorラテンヨーロッパ的な、全体主義的な「組織」「戦術」観をすぐ考える傾向が。やるなら徹底してくれないと落ち着かないというか。(笑)
とにかく「このまま、徐々に」というのがエンゲルスのイメージなんじゃないですかね。
そうしつつ、これまでもやって来た通り、時に応じて刺激策対応策を講じて、そうやってシーズンを乗り越える、そういうチーム像自体には特に欠落は感じていない。
それに物足りなさを感じる選手は少なからずいるかも知れませんが、そこは”ママ”への愛情と(笑)新しい選手(と復帰して来る選手?)のモチベーションのフレッシュさを推進力にしながら、何とかかんとかやっていく内に勝っていく内に、このチームなりの凄みや味が出て来るのかなと。
それでも足りない”芯”は・・・・やっぱりトゥーリオが補うのかなあ、なんだかんだ最後まで、という感じ。
どうもあんまり上手く言えないですが、「緩いギド・レッズ」というイメージと、そのベースが共有され受け入れられる、そのこと自体によって生まれつつある、チームが”前”に進み始めた、不具合はあるにしても”迷い”からは少なくとも抜け出した(”諦めた”という言い方も(笑))、その感じをとりあえずは覚えておこうかなと。
やっぱり名前が大きいだけあって、高原のところで閉塞していた弊害は大きかったんだなあと改めて思いますが。
この日は不調の部類でしょうが、それでもフジテレビ739で見ていた去年のフランクフルトでのプレーから通してみても、こんな楽しそうな高原は久しぶりで。とりあえず動いてはくれますからね、(エジミウソンと)2人とも。
それにしてもゲームメイクが不安定な中、特に左に入った時の平川の調整力は地味に効いていたと思うので、心配だし痛々しいし。ここでちゃっかり定位置に収まる三都主の厚かましさ・・・・と行きたいところですが(笑)、まだなのか。ていうか彼にはむしろボランチやってもらえないかなと、個人的には思っています。
前言撤回を迫るような阿部ちゃんのアクロバティック・シュートでしたが、でもやっぱり「職人の何年に一回の一発」みたいにも見えます(笑)。もっとコンスタントに、「当然」という顔して高難度のプレーを繰り出してもおかしくはない選手のはずなのに、なんかその度アクシデントぽくて。
いや、実際にはそういうキャラの選手だと既に受け入れ済みなんですけど。(笑)
- [2008/05/05 18:17]
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浦和−札幌(’08)
日々是サッカー。
J1第9節 浦和 ○4−2●札幌(埼玉)
またはそれでもサッカーはつづく。
昔々、まだJリーグに「チャンピオンシップ」っちゅうものがあった頃(笑)、Jリーガーは大変だなあ、プロ野球選手に比べてと、よく思っていたりしました。
この感想の元となっているのはプロ野球の「日本シリーズ」と比べたデフォルトの重みの差で、日本シリーズがJリーグ創設以前までの僕を含めた日本の野球ファンにとって、セ・パそれぞれの優勝チームの対戦というだけで、例え自分の贔屓チームが出ていなくても自然と関心が高まり、実際に見てもたまらない緊張感があったのに対して、「チャンピオンシップ」の方は正直第三者の大部分にとってはほとんどどうでも良くて、一応義理で盛り上がろうとはしてみても結局”Jリーグの1試合”という以上のものではない。偶発的個別的ドラマが生じることはあるとしても。
その原因としては勿論レギュレーションの問題、数ヶ月前の「1stステージ」の優勝チームとつい最近の「2ndステージ」の優勝チームの対戦という非対称さ、それから4〜7試合かけて山あり谷ありの日本シリーズに対して、たった2試合のホーム&アウェーで、リーグ戦の蓄積がカップ戦的に上書きされて『優勝チーム』が決まってしまうという不条理さがあるのは、当時よく言われたことですね。
ただ更に背景・深層を探ると、これは特に当該チーム以外のファンの関心の問題として重要だと思うんですが、要するに”チャンピオンシップ”を争っている両者の「優勝」に、セリーグやパリーグの代表のそれほどの重みやリアリティがない、自然な敬意を集められない、だから他人事であるという、そういう面が存在していたように思います。まあ勝手にやって、名目上のチャンピオン決めてくれよと。
これも一つの原因として短期シリーズのステージ優勝者であるという制度的な問題があって、そこらへんは1シーズン制になって、だいぶ改善はされたんだろうと思います。現在はチャンピオンシップ自体がないので、将来Jリーグが地区リーグ制にでもならない限り、”改善”の成果を試すことは出来ないわけですが。(笑)
・・・・近いのは入れ替え戦ですかね。あれは確かに、第三者的にも面白い。
と、ここまではほとんどネタに困っての思い出話で(おい)、ここからが本題。
チャンピオンシップというのは一つの象徴ですが、Jリーガーがなぜ「大変」(と思った)かと言うと、それは『優勝』の重みが絶対じゃないから、言い換えると『優勝』するだけじゃ許してもらえないから。not enough.
ではそれ以外に何があるかというと、その優勝の「内容」を厳しく問われるわけですね、しかも前年・前々年等の優勝チームに比べて。レベルで上回っているか、内容が豊かになっているか、「世界」に近付いているか。毎年のことなのに(笑)、”進歩”するのが当然と見なされている。
プロ野球でこんなことはほとんどなくて、そりゃ「管理野球」か「野武士野球」か、「買い集め型」か「育成型」かみたいな論議はありますが、はっきり言って単なる趣味の問題で、勝利・優勝の価値そのものは常に絶対的で、目標として純粋。
”進歩”とかは器具の進化と共に自然に起こるべくして起こるだろうと、それくらい。
これには歴史的な競技構造的な違いがあるのは明らかで、世界スポーツであるサッカーは常に時の最高レベルとの比較に曝されていて、特に代表強化の為に創設された、実際に代表サッカーへの注目・人気に主導される形で発展して来たJリーグはそう。
野球でもアメリカ大リーグ打倒というのは悲願ではあるわけでしょうが、当面は差が大き過ぎてまともに比較の対象にならなかったですし、それで国内リーグに専心して歴史を積み重ねている内に、特にリーグぐるみで意識的に何かやったということでもない割りには、「いつのまにか」という感じでさほど見劣りしないレベルに到達してしまったという現状。経済的な実力差とかはまあ、別の問題として。
とにかくプロ野球選手が、目の前の日々の試合を勝ち抜くだけでほぼ完全に満たされている(いた)のに対して、Jリーグの場合は常にそれ以外の視点、客観的というか公共的というか、内容をチェックする厳しい/うるさい目というものが外野は勿論自分たちの内面にも存在して、尻を蹴り続ける。(笑)
これを大変だなと思うのは基本的には僕の野球ファン的感覚の部分であって、サッカーファン的には別に当たり前のことなんでしょうけどね。
で、こんなことを思い出したのは勿論、日々勝てることは勝てるけど、「内容」で悩む、単に今年だけではなくて”強豪”で”常勝”の、かつ世界基準を目指す”ビッグクラブ”であることを自他が意識し出してからのレッズの、どちらか言えば中途半端な状態があるからなわけですが。
今や本当に「世界」と戦う機会・義務が満更無いわけでもなくて、仮にエンゲルスが今の2倍(?)いい監督だったとしても、それで足りるのかどうかも実際のところは分からない。
こっちはコアもヌルもまとめて(失礼)、言ってしまえば見てるだけですから、つらつら考えてぶつぶつ文句言ってりゃいいわけですけど、実際に日々の戦いに追われる選手たちは、そうそう絵に描いた餅ばかり食ってるわけにはいかない。いつ出て来るか分からないご馳走を待って、飢え死にするわけにはいかないというか。
実際は今の選手たちはほとんどがJリーグと共に育ったある意味で僕らと同類なわけで、(そうじゃなくてもですが)「世界との距離」みたいな問題意識は当たり前に持っていて、それがやりがいにもなっているでしょう。少なくともレッズにいるくらいの選手なら。
でもやっぱり日々の自分を支える現実的なよすがも必要で、あんまり酷い時や例外的に凄い監督の下ででもなければ、何らか適当なところで常識的な範囲でイケてる/イケてないを判断して(笑)、モチベーションのコントロールに努めているものと想像出来ます。
というわけで札幌戦ですが(やっとかい(笑))、まあ何というか、根本的に何かが変わったわけではないけれど、前節高原の覚醒・上昇をうけて、それを取り込む形で選手レベルではちょこちょこ前向きな化学反応が始まっているのかなという、そういう感じでした。
具体的には高原のスピード感への追随と、それまでの軸であったエジミウソンも含めた、前線の力関係や役割分担の再編成。”システム”的には一応従来通りエジミウソン筆頭の3−4−3なのかなと思いますが、高原とエジミウソンの位置が逆転した(あるいは自由な)ような2トップにもスムーズに移行し、切れの復活によって3トップ(のウィング)的な高原のプレーも、前よりは有効に、または楽しそうに(笑)出来るように。
ここらへんである意味重宝だなあと思うのは、エジミウソンのユーティリティ性と同時に節操の無さで(笑)、やんちゃで好きにはやりたいけれどプライドにうるさいわけでもなくて、高原がプレーで納得させてかつ逆にフォローもしてくれるなら、ポジションとか誰が軸とか細かいことはいいよ別にというそんな感じが。”それぞれ”に、「本来の」プレーのようにやってくれる。
またまだ可能性の段階ですが、高原とエジミウソンがあれくらい機敏に前線で動いてくれるなら、パサー体質の薄さで問題のあった”トップ下”梅崎も、それはそれで機能する可能性があるかなと。つまり2トップが作り出すスペースに連動して飛び出して行くような格好で。ちらっとですけどね、ちらっと。
とにかく、’08レッズは’08レッズなりに、そこそこ前向きな感じで「日常」を刻んでいる、ディテールを積み重ねているらしいと、そういう話です。そこそこですけどね、そこそこ。選手はとも言えるし。どうせなら楽しくやらないとね。
それだけでどこまでいけるのか、監督は何をやってるのかというのは別にして。
「和製ベッカム」だったはずの阿部ちゃんのシュートや得点は、もう何とも言えないくらい”渋い”のが多いというか、似合うというか。パシッとドカンとは、なかなか決まらない。(笑)
試合全体については、どうせまた似たようなこと書く機会があるでしょうから、今回は他の人のを見て下さい。(え〜)
- [2008/05/01 06:43]
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京都−浦和(’08)
うーん。
J1第8節 浦和 ○4−0● 京都(西京極)
誰が書いても同じような感想になりそうな試合。
ナビスコ含めて短期間に同じ相手と3戦目という、日程上の不可抗力もあって、なんかもう、倦怠感の極致。やっている人はそれはそれで大変なんだからと、高原の決め勘とトゥーリオの制空力という2つの”本領”を、ちゃんと覚えておいてあげなくてはと、自分に言い聞かせておく必要があります。(笑)
ほら、寝てないで拍手ーーー、拍手ーーーっ!
いや、おめでとう、高原。さぞ辛かったでしょう、ここまで。
しかし負けないねえというか負かされないねえ。これで2分け挟んで5連勝、数字だけ見ればどう見ても、「新生レッズ、快進撃」の4月ですが。でも”調子に乗る”気配は微塵も。毎試合、今日はこれからどうなるんだろうと、途方に暮れる(笑)立ち上がり。
・・・・ただこれで高原がコンスタントに決めるようになったら、彼自身の非レッズ的な(?)生真面目な存在感からも、さすがに「強い」感は出て来るんじゃないかと思いますけどね。少なくとも他チームにとっては。
それにしてもどうしてこの試合が4−0の最終結果になるんだというか、それまでのナビスコの京都の頑張り(というかほとんど貫禄)はどうなるんだというか、なんて無駄な力の配分なんだ悲し過ぎるよ京都さんというか。そんなにパンパシに出たいのかという。
試合内容的には、よくある風景と分かり切っている実態が、それぞれ非常に強調されて極端な結果になったというそういう感じ。クドいデジャヴというか。(だから「倦怠」)
”よくある風景”というのはつまり、「いいサッカー」をしていた格下のチームが、それを結果に反映しきれないでいる内に眠っていた格上のチームがのそのそ起きて、適当に振り回した豪腕がポコンポコンと命中して、適当ゆえに尚更格下チームの尖らせていた神経を痛打して萎えさせて、そのまま流れが戻らずに最後まで・・・・というアレ。
浦和的には行くわけでもないあえて受けてるわけでもない、どうしようもない立ち上がりから、その時間を何とかやり過ごしてその後少しだけ頑張って最終結果の帳尻を・・・・という、そういう意味でも最近の”よくある風景”。
”分かり切っている実態”というのは、「高原は2トップ向き」という例のアレですね。永井の好調ゆえの自信からの、かなりはっきりした”トップ下”的プレーの機転と、”1トップ”エジミウソンの不調ゆえの(笑)、なし崩し的存在感の低下により実現した。
立場が安定してから見せた、シュートチャンスの捉え方と技巧は、いい意味での”分かり切っている”要素でしたが。なんか早くも、ポンテ復帰後に発揮されるだろう、”分かり切った”強さの青写真(赤写真?)が、垣間見えたような気がしました。
前線が安定したことにより、本来の二の矢三の矢という位置付けに戻ったトゥーリオの飛び込みの迫力は、”分かり切って”いても腰が抜けそうな(笑)類でしたね。
ちなみに「平川の左」というのも、地味に去年以来、結構欠かせない潤滑油というか隠し味だよなあと、”分かり切って”いつつ実感したところもありましたが。(しつこい?)
しっかしなあ。”プレッシングスタイル””攻撃的3トップ”と、こうやって次々と当初エンゲルスに期待・予想された特徴が剥げ落ちて行って、それでチームが安定して行って、それでめでたしなんでしょうか。・・・・ていうかまあ、安定はしてないんですけどね、特に前者が剥げ落ちたことによる影響としては。(立ち上がりが)「駄目」という意味では安定してますけど。
むしろ頼むから「駄目」な間に、どこかちゃんと虐殺してくれ額面どおりにとも思うんですけど、もう遅いか今更面倒かという気も。(笑)
しかしなんで負けないかねえ。どうしようってんでしょうかね、サッカーの神様は。このまま行かせるつもりなのかどこかで大恥掻かせるつもりなのか。
ある意味では高原がラストピースとして入って来た時に、こういうチームになる、つまり互換性のある駒を駆使して戦術的に磨き上げたチームというよりは、一種の総決算というか”Jリーグオールスター”的なベタな感じのチームになるというのは、監督が誰という以上に選手の構成として、何となくイメージ出来たところではあるんですが。その中で梅崎の名前がどうも浮いた感じに見えたというか。
つい最近までは(笑)むしろ高原を消して梅崎を光らせる方向で、何とか僕は想像力を掻き立てようとしていたわけですが。でももうこの流れは止まらない感じ。
それにしてもこのまんまで最後まで行けるはずはないですけどね。この先日程なり対戦相手のレベルなりがきつくなって行った時に、それでも勝ち切る為には結局引きこもり/省エネスタイルぐらいしか、現実性が感じられません。それでしか取っ散らかったところをまとめられる感じがしないというか。
ポンテ三都主揃い踏みによって、もう少し自然的耐久力のある中盤になったりもするかなと、一応は期待したりしますが。(ただしその場合梅崎の地位は?)
以上、誰もが感じそうなことを、まとめてみたつもりの感想。(笑)
- [2008/04/27 19:03]
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浦和−大宮(’08)
新装ダービー?
J1第7節 浦和 △0−0△ 大宮(埼玉)
冴えない試合ですが、一方でそういうものとしての落ち着きも。
始まってすぐ違和感を感じたのは、大宮との試合なのに中盤に変なスペースがあること。
おかしい。こんなの大宮じゃない(笑)。やっぱ2ラインビシッと敷いて、蟻の這い出る隙間もなく埋めてくれないと。
なんかつまんないなみんなおんなじで。別にいいじゃないか人とボールが動かなくても。(適当)
レッズの方はまあ、いつも通りというか近況通りというか。鹿島戦の一瞬の盛り上がりは、やっぱりモチベーション・危機感の問題だったのかなという。
エンゲルスはいくつかの原則や重点ポイントを自分なりに押さえつつ、おおむね3−4−3でなるべく”ベストメンバー”を組むという、そんな感じでやってるんでしょうけど。
それは例えばまずDFラインでは、ナビスコで休ませたメンバーを復帰させての再びの堤−堀之内−阿部のトリオ、この前は色々考えましたが、結局これを”ファーストチョイス”と割りとはっきり考えているようで。
坪井のプレーが特に悪かったともこのトリオが特に上手く行っているとも思いませんが、堤の”抜擢”というのは一つの新風だという自負があるのか、あるいは「勝っているメンバーはいじらない」というよくいうセオリーに忠実なのか。このこだわりは少し意外でした。
前線では高原をリハビリとプライドのケアを兼ねて先発で使い続けると、これ自体はまあ、反対ではありません。一種の「外国人選手」ですしね。
ただ使い方としては実はそれほど優しくはなくて、高原の適性がオーソドックスな2トップにあるというのはこれは誰もが認めることだと思いますが、そこは3トップというチームの基本構成の方を優先させて、その範囲で何とかしろと、そういう感じ。
その中でも高原の位置としては、センター/ポストマンの地位はエジミウソンで確定されていて、残りのウィングor2シャドウのどちらかが当てがわれているわけですが、これはエジミウソンを優先した上での消去法というだけでなく、あえてどちらのタイプかと言えばこっちだと、エンゲルスは考えているように見えるんですが。
だから交代も永井をセンター要員として残しての、「田中達也・梅崎」という(”同タイプ”の)投入になった。あるいは腰の悪い永井に負担をかけてでも、そこそこ好調だった高原をセンターに残して使うという選択肢は、最初から存在しなかった。・・・・永井の”センター”適性そのものも十分に怪しいのは、去年まででもこの試合のプレーでも、自明ではあると思うんですけど。
これははっきり言ってどちらも別に「向」きはしないので、低レベルの比較にはなるんですが、高原が”ウィング”的なプレーが出来たのはジュビロで得点王を取ってドイツに渡った前後の体力の本当のピークの時だけで、それ以外は連携で活きる万能型調整型のFWか、あるいはここ2,3年で開眼したという一瞬の抜け出しで点だけ取る純正ストライカー的なプレー。
後者のプレーに冴えが見られないのがどこまでコンディションでどこまでチーム戦術なのかはよく分からないんですが、ともかく「3トップのウィング」というのは、多分プロ入りして以来、一番向いていないポジションなのではないかなと個人的には。
じゃあポストマンが向いているかと言えばそれも言うほど向いてはいないんでしょうけど、でもウィングプレーで問われる絶対的な威力に比べれば、日本&レッズの他のFWのレベルとの比較上もう少し面目を施せるものを見せられるだろうし、「とりあえずこなせる」だけでも戦術的な意味/存在価値はあるかなと。
何よりこれからのACLとの二正面作戦のことを考えれば、エジミウソンとの互換性というのは、もう少し今から準備しておいた方がいいんじゃないかと、個人的には思いますが。手持ちの”資源の有効活用”という意味で。
・・・・まあほんとのことを言えば、無駄に名前が大きいので、どっかの外国クラブにレンタルにでも出せないかと、扱いずらいな互いにとって不幸な現状だなと、そう思いますが。2トップ基本で行くのでなければ(オジェックはそのつもりだったんでしょうけど)、高崎やエスクデロに機会でも与えた方がよっぽど。
そうした「高原の優先起用」と現状での「永井の存在の絶対性」、それから達也という今まで永井が担っていた役割を担いそうな選手の復帰からのトコロテンという意味合いもあっての、割りと消去法でのこの日の「ボランチトゥーリオ」だったんだろうと思うんですが、これはうまくなかったですね。非常に中途半端。
1列前なら心置きなく攻撃に重心を置いて、その勢いでプレスの尖兵にもなりやすかったですが、大宮の中盤が積極的だったこともあって、後ろも気にしつつ、でも本当の”ボランチ”のプレーなんて元々出来なくて。
ならばいっそ普通に最終ラインに置くべきなんでしょうが、トゥーリオを中盤で使う、”戦術トゥーリオ”というのは現状エンゲルス・レッズのシンボル的なものでもあるので、何か引っ込みがつかなくてそのまんまという感じ。
引き分けという玉虫色の結果を受けて、今後どうするのか。冒頭のDFラインの”トリオ”へのこだわりからすると、多分とりあえず継続なんじゃないかと思いますが。戦術の追求にはそれほど厳しいものはなくても、選手の配置には結構こだわりがあるのかなと、得意分野だけあって。
と、色々の事情であんまりクリアでないチーム状態のまま、押されつつもまずますの前半と選手交代の不発もあって駄目駄目の後半を過ごして、結局0−0である意味大過なく終わったわけですけど。全体の感想としては、さすがだなというか、なんだかんだ強いなというのが実は一番に。
・・・・いや、何言ってんだと思うかも知れませんが(笑)、やっぱ90分は長いわけですよ。それなりに好調で上昇気流の大宮を相手に、出口が見えないまま、別に引きこもるわけでもなく、結局破綻しないでやり過ごすというのは、これで結構底力のいるものなんですよね。(と、素直に破綻してしまう降格圏チームとの兼業サポとしては特に)
これはもう一つ言うと、”エンゲルスのレッズ”という戦いに、早くも選手たちが慣れ始めたかなあとそういうことでもあります。
それほど明確な指針もないけれど、それなりに考えられた配置とひらめきのある選手起用で、その時その時何となくやっていく、今の状態は好調でも不調でもなく、だいたいこんなものであると。多分これからも。たまにやられてその後奮起したり、重要な試合では頑張っちゃったり、いずれポンテが戻って来れば、それなりにまとまってまたJリーグレベルでは”強い”レッズが帰って来ると、何か見えるようで逆に嫌ですが。(笑)
ここがプレミアやリーガやセリエならば、ただ日々勝ってるだけで嬉しいんでしょうけどね。
勝つなとも喜ぶなとも言えないし、悩ましいところです。レッズのファンって難しい。
・・・・ま、この日は勝ってないわけですけど(笑)。忘れそうになりました。どうも雑談ぽくて申し訳ありません。しばらくこんな感じか?
- [2008/04/22 14:47]
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ナビスコホーム京都戦
やっと録画見れましたが。ううむ、執筆意欲が。(笑)
ナビスコ杯第3節 浦和 △1−1△ 京都(駒場)
出来が悪いというよりも、取り止めが無くてねえ。根本的に。
元々選手層が厚いのと、この前監督が変わって一回選手起用が一新(”半”新ぐらいか?)したばかりなので、首位チームを破った前節から4人(都築・堤・堀之内・平川)入れ替えても、解説者に「いよいよベストメンバーですね」と言われてしまうややこしい浦和レッズですが。(笑)
基本的には”休息”の方だと思いますけどね。都築・平川については少なくとも間違い無く。
堤・堀之内についても休息は休息なんですが、一方で連勝中も、体力的にと言うよりもプレー内容的に疲弊している、任に堪えかねているところがあったので、休養を口実に坪井・トゥーリオ・阿部の”格”的ベストメンバーに戻してみて、場合によってはそのまんまみたいな、そういう含みは無くは無いかなと。
ここらへんと関連してもう一つ考えるのは、トゥーリオを最終ラインに戻した意味で、これが戦術変更なのか、それとも2人休ませると最終ラインの頭数が足りないというだけのことなのか、それともやっぱり”ベストメンバー”なのか。
細貝はすっかりボランチで重用されてますし、軽く期待していた近藤はベンチにも入らないし、頭数が足りないのは確かだと思います。(あ、内館・・・・。いや、それは(笑))
だから言ってもナビスコですから、この試合限定起用という可能性は十分にあるとは思うんですけどね。しかし休ませたいというなら阿部だってある意味それ以上に休ませたいので、やはり”ベストメンバー”お試しという含みもあるのかな、それで(トゥーリオ不在で)前の方がどうなるのか注視という意味も含めてと。
と、特に結論は無いですがこんなことを考えながら、ボーッと見てはいました。
・・・・いや、むしろ結論は出たのか。トゥーリオがいないと前の方がアカンと。(笑)
本来的に駄目ということはない、やりようはある、ていうかトゥーリオ使ったらOKということすらないわけですけど、やっぱ”劇薬”なんでね。”抜いた”直後はえらいスカスカに感じますね。梅崎の奮闘にも関わらす。
しかし何でしょうね、この影響力は。前にいる間それほど素晴らしい活躍をしたわけでも、デメリットが小さかったわけでもないのに、やはりポンテ不在の今、レッズは”トゥーリオのチーム”なんですよね。戦術的チーム作り的には困ったものというか褒められたものではないとは思うんですが、一方で「リーダー」ってなんだろう、「プレーメイカー」ってなんだろうみたいなことを考えさせられるところではあります。
それと梅崎の動きが、出来不出来以前になかなかレッズの一部になれない。文体が違うというか。
なんか鋭過ぎるんですよね、オシャレ過ぎるというか。本気出されるとついていけないところがある。むしろエジミウソンのてきとうなヌルさ、いい加減さの方が、早くもしっくりは来ている。
僕が責任を持って語れるギリギリの時期ですけど、ポンテなんかも結構最近までそういうところはあったと思うんですが。能力は申し分なく高いんだけど、なんか”浮い”てる。中心というよりプラスアルファ/確変要因というか。それでも梅崎よりは”パサー”性が高かったから、気が付いたら立派な「司令塔」になってましたけど。
戻って来て組んだら、お互いに有益というか、ワンランク上のものをレッズにもたらす・・・・あるいはレッズに要求することになるかも、とか思ってますが。
ちなみにワシントンは絶対能力は高いですが、所詮田舎のプレスリーでしたから、実にちょうど良かったように思います。あそこ”止まり”でもありましたけど。
しかし。
それもこれも、チームが受け止められる、いやもっとはっきり言うと、監督が扱えるか導けるかにかなりかかっているよなというのが、やはり目下のところの一番の気がかり。
結局のところ、特にどこにも行こうとしていないというか、ピンポイントの狙いは持っていないように感じますね。”中で””上手く””回そう”としているだけで。どういう理由があろうと、継続性を重視するのなら、こんな簡単にトゥーリオを戻したりしないでしょう。ナビスコ完全度外視しているとか、この日ははっきりとリアクションモードにしたとかなら別ですけど。(そうではないですよね)
勿論レッズの豊富な戦力を前提に、Jリーグ制覇を目指す戦略としては、一つの方法ではあるわけですけど。そして”回”し方に独特の上手さも、随所に感じられるんですけど。
ただやっぱり、半ば絵に描いた餅ではあっても、「クラブW杯での再挑戦」というのが念頭にはあるので、ただこれ繰り返してどうにかなるレベルとはとても思えないという物足りなさ・不安は、どうしても残ります。別に画期的な戦術なんて望まなくても、何となくでやれるとは。それならエジミウソン程度の補強では駄目ですよ。外国人DFは獲るという話は、どっかで出ていましたけど。
せめて何らか一本芯の通った状態は作っておかないと。
まあ「代行」監督に言っても、最初から栓の無いことではあるんですけどね。そもそもJでこの先どうなるか、ACLを勝ち抜けられるかどうかすら現状では何とも言えないわけですし。
でも”これから”と言っても、ポンテ・三都主が復帰して高原が復調するくらいしか特に期待感が・・・・て、これだけでも十分に凄いんですけどね、本当は(笑)。Jリーグで戦うだけなら。
だからまあ、本当の危機感は無いし、でも本当の期待感も無いし、エンゲルスは素晴らしい監督ではないにしても丸っきり無能というわけでもないし、何よりいい人だし。(笑)
どうもこう、実に燃えにくいチームになってますね、今のレッズは。まあこの日の内容だけからは、これからどんどん負けて行って、”アツく”なって来てもおかしくはないですけど。(笑)
とにかく、近い将来かやや近い将来か、次の監督交代の機会には、フロントさんには是非お茶濁しではない、本気の人材選択をお願いしたいもの。それが”世界基準”の看板掲げた義務というか。
じゃないとほんとに「巨人」みたいな(選手)投資の仕方に見えて来てしまいますよね。牛刀をもって鶏を裂き・・・・切れないとか、みっともない事態に。実際ACLで早期敗退したら、モチベーションのコントロール結構難しくなって来るんじゃないかなと。
ああ、不完全燃焼。永井だけは、相変わらず空飛んでますが。(え、代表ですって?)
- [2008/04/18 08:44]
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浦和−鹿島(’08)
言ってしまえばモチベーションの差か。
J1第6節 浦和 ○2−0● 鹿島(埼玉)
さほど整然とはしていなかったけれど、とにかくプレス!をきっかけに眠っていた何かが呼び起こされていた浦和と、勝ち馴れて受け馴れて、いつも通りでしかなかった鹿島と。そして勿論、埼スタ力と。
ほらね!と言うほど効果的でも持続的でもなかったですが(笑)、対鹿島のホーム戦という自然な気合にも助けられて、立ち上がりからいつになく高いレベルでプレスの意識が統一されていて、試合の入りの問題はとりあえず解決されていましたし、中間グズグズしつつもともかく1試合を戦い切る最初の勢いやイメージは、生み出すことに成功していたと思います。
前節などは「今日もサッカーか」みたいな感じで、間欠的にしか注意力が働いていなくて、こんなんで鹿島とやったら相当ヤバイと、危惧したものでしたが。
こうしたハイプレススタイルの別の効用は、味方ながら微妙に気恥ずかしい、結果は出てるけどこんなんいつまでやるんだと思わざるを得ない、”中盤/トッブ下トゥーリオ”に、「高い位置でのプレス力」という一応の正当性が与えられるところ。フォローに奔走させられる他の選手的にも、なるべく納得しながらやりたいでしょうし。(笑)
ただそういうのが色々含めてどこまで狙いなのか、次の試合は同じようにやるのか、それとも鹿島戦でテンション上がっただけなのか、はっきり言って現状よく分かりません。
もう一つ、この日のプレススタイルを見ていて困ったもんだなと思わされたのは、プレスならプレスにかかりっきりで、その後の攻撃にまで頭が上手く回っていない、それまではダラダラしつつもそれなりにあった攻撃の深みやインスピレーションの余地が、ほとんど無くなってしまっていたこと。
はっきり言って加茂ジャパンとか思い出しちゃいましたよ、アタシは。(笑)
それだけ、レッズの戦術力のベースが落ち込んでいた、本当に個人の集合体になっていたんだなあということと。連想ついでに言えばファルカン・ジャパン的に。(?)
そしてもう一つ、プレス・スタイルもその可能性の一つとする、エンゲルスのリード力・包括力の、現時点での一定の限界が見えるような気がするというのと。
勿論今のレッズの選手一人一人の力・戦術眼は、当時の日本代表選手たちとは比べ物にならないほど本来的には余裕があるので、続けて行けば放っておいてもある程度形にはなると思いますが。
そうした現状の寒さとは別に、見てて漠然と思ったのは、どうせパサー不足なんだし、(プレスからの)ショートカウンター・スタイルに徹するのも悪くはないかなと。
それだけでは勿体無いような重量級の人材を揃えているので、ちょっと前までのリトリート・リアクションスタイルとはまた違ったえげつなさ・大人気なさでJリーグを席巻しそうで、それはそれでニタニタとサディスティックな想像が喚起出来て楽しいところではあります。勿論現在の「戦術トゥーリオ」との希望的整合性もあるというのは、上に述べた通り。
まあ結局ポンテが戻って来るまでは、そしてどの程度”戻って”来てくれるのかを見るまでは、なかなかリアリティのある完成像が描き難い感じ。エンゲルスが手なりでやっているだけでは、あんまり輪郭のはっきりしたチームにはどうもなりそうにない。
結局選手の配置と采配で、その時その時やる監督のように見えますね。良くも悪くも。だからこその「戦術トゥーリオ」のひらめきであるし、永井や梅崎の投入によるシフトチェンジの、度々の”成功”でもあるわけでしょうが。
・・・・それにしてもオジェック期も含めた序盤は永井が助けてくれて、その後梅崎が助けてくれてトゥーリオが助けてくれて、また今度は永井と、相変わらずレッズの”ローテーション・ヒーロー”システムは健在のようで。(笑)
当てになるようなならないようなエジミウソンが、それならそれで少なくとも、絶対能力分にコンスタントに一定の力を発揮し続けて、負傷者も代わる代わる帰って来て、高原だっていつかは何かやるだろうし(笑)、エスクデロだって一応いるし、何となく今年も”ローテーション”で何とかなりそうな気がしないでもないですが、さすがにちょっと飽きました。
ローテーションならローテーションでいいですけど、もうちょっとベースを高く、”ヒーロー”に頼るのではなくプラスアルファとして使えるようなチームになってくれないと。
試合&鹿島について言うと、いつもの力は発揮して、見ての通り完成度の差は歴然というか、大人と子供に近いというか。
それがどうしてこういう結果になってしまったかというと、失点(こちらから言えば得点)シーン2つを見れば運が悪かった、たまたまちょっとした隙をピンポイントで衝かれたというようにも見えますが、総じて言うなら「大人」過ぎたのかなと。余裕があり過ぎた。
ここまで今季無敗&大連勝中の鹿島ですが、強さの特徴としては圧倒的にどうというよりも(スタイルの)「安定」と(戦術の)「良識」と「平常心」であって、集団的能動的に崩す技自体は持っていますが、まず”見て””受けて”、相手の「不安定」と「非常識」と「心の隙」を粛々と衝いて、労せずして/水が高きから低きに流れるように(笑)当然の対価としての勝利を手にするというそんな感じで。
ただでさえ勝ち続けているチームには慣性と受動性が生まれるものですが、鹿島の”泰然自若”ぶりというのはほとんど念仏でも唱え出しそうな俗っ気の抜けたもので(笑)、余りに心地よくて今更汚濁世に戻って必死に何かやるなんてのは沽券に関わるみたいな、極端に言えばそういう感覚がチームを捉えているのではないかと。
運動量はある、勝者のメンタリティもある、しかしそれらは全て要するに鹿島目線の、「鹿島の試合」という予定調和的なイメージの範囲で知らず知らず考えられているもので、はっきり言えば本当のペースチェンジやインスピレーションやトライというのは、なかなか出来ない体になっているのではないかと。
それくらい、クオリティは高いけれどある意味無抵抗な、ボーッと見てるとどこと戦っているのか顔が余り見えてこないような、そんな90分に僕には感じられましたが。それはむしろ、清水や磐田と比べても。・・・・井の中の鹿とは言いませんが。(笑)
勝った、というよりも、結局何もやって来なかったなという感じ。
それに対してそもそも”マイペース”が存在しないも同然のレッズの方は、拙(つたな)いながらも一つ一つ必死です。立ち上がりのプレスもそうだし、後半ポゼッションが取れていた時間帯の必死の攻めもそうですし、結局押し込められてからの守りもそう。
そして勿論、2つの得点シーンのここだ!という集中力もそう。そういう勘は、トゥーリオと永井は絶対外さないですからね。ちょっと相手が悪かった。
こうした”王者”的戦いと”挑戦者”的戦いの場合、90分だと結局王者が勝ってしまうこともなんだかんだ多いわけですが、どっこいこの”挑戦者”は腐ってもレッズで、今までの相手とはやっぱり違った。耐える自信と決める自信が。同じように立っちゃったら、クオリティ通りにボコれたかも知れませんが。去年の最終戦のように。(いや、あの時はむしろ逆か)
・・・・形而上的にはこんな感じ。
まあぶっちゃけラッキーだったとは言わざるを得ませんが。上手いことせしめた望外の勝ち点3だと。
特に鹿島のペナ角の”溜め”からの追い越し→サイド展開のパターンは、ほとんど名人芸で、分かっていても防げなくて何回かやられたと思いました。
次会う時にはどうなってるやら。お互いに。鹿島の場合は「あまりJリーグに適応し過ぎないようにね」と、来たるアジア(以降)の戦いに向けてアドバイスを送りたいですが。(笑)
レッズが勝てたのはいいかげんだったからですよね、ある意味。日本のチームにしては。








