スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

選手出入り総括 

確定したようなので書いておきます。

IN

高原直泰、アレックス、エジミウソン、近藤徹志、梅崎司、高崎寛之、橋本真人、林勇介


公式こうなってるんですが、つまり登録名”アレックス”で行くということなんでしょうか。漢字変換しないでいいから楽でいいですけど。(笑)


結論としては当たり前ですが、高原加入がとても大きかったなと思います。個人的に。

なぜ「個人的」かというと、それは例の『均一性と複層性』の問題がからんで来るからです。
焦点はエジミウソンで、つまりこの選手はかなり早い時期からリストアップされていたオジェックお気に入りの選手らしく、得点力は当然として、スピードと運動量を特徴とするFWで、つまりはワシントンより遥かにプレッシングサッカー向きの選手。エジミウソン/達也の2トップとかだと、さぞかしオジェックもやりやすそうという、それはよく分かります。

ただ逆にそれが嫌だなという部分もあるわけです。そうして余りにも聞き分け良く一色(オジェック色)に染まってしまうことで、レッズの特徴であり強味だと僕が考えている「複層性」が損なわれはしないかと。・・・・背景にはオジェック自身にあまり信用性が無い、全てを預ける気がしないという事情もあるわけですが。(笑)

それはともかく翻って去年のチームを思い出してみた時に、恐らく一番”オジェックと”レッズ”のバランスが良かったのは、A3流れ達也復帰しばらくの何試合かでしょう。
あの時は確かに「プレッシング」とそれを元にした「ポゼッション」で、レッズは無類の強さを見せつけていたわけですが、基本の2トップはその田中達也・・・・+ワシントンだったんですよね。つまり使い難い、聞き分けの良くない選手がちゃんと含まれていた。その複雑さと奥行きが、相手の戦意すら失わせる圧倒的な威圧感・”壁”感、付け入りどころの無し感の大きな源だったと思います。ワシントンにチェイスされると怖いというのもあったでしょうし。(笑)

そういう意味で(例えば)エジミウソン/達也みたいなのは、分かり易いけど分かり易過ぎて薄っぺらいというか、なんか普通だよなというテンションの下がるところが僕はあります。行った行ったで行けなければ、それで終わりみたいな不安も。
高原はスピードも運動量もそれなりにはあって、ワシントンほどの”異物”ではありませんが、それでもいわゆる「スピードFW」の枠に収まらないところは間違い無く持っているので、最低限の奥行き感は確保されたかなと。チームデザイン的に。勿論クオリティは言うまでもないですが。

マガだかダイだかである記者は、「最後の高原だけはオジェック発の人事ではないようなのでそれが不安」と書いていましたが、これはある意味僕の逆のことを言ってるわけですね。いや、勿論その記者の言う意味も分かります。任したからには、監督はなるべくプラン通りにやるべきですし。
ただまあ、上手く行ったり行かなかったり全て引っくるめてチームですから、幅があるのは悪いことではないなと。増して高原。
勿論エジミウソンもとてもいい選手ですけど、普通のレベルで考えれば。エスクデロも頑張れ。

ちなみに梅崎は近々の問題としては良く分かりませんね、色んな人が言っている通り。どう使うのか。逆に去年の阿部じゃないですが、「攻撃的ポジションの便利屋」くらいに割り切っておけば、一年目としては上等なんじゃないでしょうか。どうせオリンピックイヤーですし。


OUT

ワシントン、ネネ、中村拓也、赤星貴文、長谷部誠


・・・・他にいましたっけ。マメにチェックしてないので自信ありません。

代わりを獲らないなら、ネネは別に置いておいても良かった気がしますが、本人が嫌なんですかね。若手は順繰りに行っている感じですが、J2は良いとこなので(笑)思い切りサッカーやって来て欲しいもの。大山は帰らないのか。

長谷部クラスを淡々と送り出せるのは考えると凄いですけど、出場機会が増えて来て/増えそうなタイミングで出て行くのは間か悪いとも言えますし、調子が戻ってからでの移籍で良かったなとも。
正直このクラスの日本人の海外移籍の成功は、「運次第」という感が強いですけどね。使い勝手はとても良い選手なので、”助っ人”ではなく”チームの一員”として長い目で使ってもらえれば間違いなく・・・・という感じはしますが。器用なだけに、どんな役割を期待されてるのか行ってみないと分からないところが。フジは引き続き放映権持ってるのか?


小野はどうしたもんでしょうか。いっそJ1他チームにレンタルしたいような感じすらしますが。


スポンサーサイト

良かった良かった 

小野2アシスト! 鮮やかデビュー(スポニチ)

ドイツ1部リーグで小野伸二が加入したボーフムは3日、アウェーで2位ブレーメンに2―1で逆転勝ちし、小野は途中出場で2アシストのデビューを飾った。小野は後半22分に交代でトップ下に入り、1分後に右からのパス、39分には左CKで得点を引き出した。(中略)

卓越した技術はさびついていなかった。小野はドイツ到着後1週間足らずで公式戦のピッチに立ち、強豪ブレーメンの守備を手玉に取った。リーグ屈指の技巧派と評される相手のブラジル代表MFジエゴもかすむ活躍で、逆転劇の主役となった。トップ下に投入されて1分後、ゴール右へ走り込んで後ろからのパスを折り返してアシスト。ソフトタッチで味方がシュートしやすい球を何げなく繰り出す技術が光った。後半39分には右足でカーブをかけた左CKで2点目を演出した。


どんなに経緯がグチャグチャでも(笑)、素直にそういう言葉が出て来るのがこの人の人徳というもので。まずは良かった。

前回の後、変なところでありゃりゃと思ってしまったのは、TVKで見ていたKTV系『たかじん胸いっぱい』で、”各界の収入比較”みたいな企画をやっていまして、そこでなんでサッカー代表で小野伸二の名前が出ているんだろうと素で訝っていたら、Jリーグ日本人最高年俸だからだそうで寡聞にして知りませんでした
それで去年一昨年の働き/扱いではまずかろうと、今更問題意識に目覚めちゃったりしましたが(笑)。(まあ金額の根拠はオランダとの年俸格差なんでしょうけどね)

夢的なことを言うと岡田ジャパンのスローガン「接近」戦術は、ある意味小野みたいな選手にはぴったりだとも思うので、そんな感じで頑張って欲しいです。
シドニー予選で見せた俊輔との超高速ダイレクト交換、”フラッシュパス”による密集突破よ再び。


長谷部初陣に監督も地元紙も合格点(スポニチ)

浦和からドイツ・ボルフスブルクに移籍したMF長谷部誠(24)が2日、アウエーのビーレフェルト戦で上々の海外デビューを果たした。後半開始から4―4―2の左MFで出場。途中からボランチに下がり、1―0の勝利に貢献した。
(中略)
マガト監督はポジションを変えたことについて「サイドはうまくいかなかったので真ん中をやらせた」と説明してから「最後はいいプレーを見せてくれた」と評価した。3日付ビルト紙の採点はチーム3位タイの3点で、及第点を与えられた。


ついで(?)にこちらも。
長谷部の方もまあ、少なくともオシムよりは遥かに岡田さんの方がチャンスはあるだろうと思いますね。トップ下か、その一つ下(サイド)か、どちらにしてもプレーイメージは合う。
ただこの人の場合どんなチームでもやれることはやれるはずなので、むしろ「海外組」としてハクがつくこと(笑)、及びコンスタントに出てることの方が重要かも。

・・・・まあ小野よりも長谷部よりも、合流予定先の岡田ジャパンそのものの方が、実際には心配なわけですが。(笑)
この二人が抜けたレッズも、気が付くと結構心許なかったりして。僕レッズの場合はめんどくさくてあんまり「理想/予想メンバー」とか考えないんですけど。誰かが何とかするだろうと。(笑)

そんな感じの今日この頃。ブンデス見たいなあ。


横浜FM?浦和(’08) 

いやー。

J1第1節 浦和 ●0?1○ 横浜Fマリノス(日産)

今年も気持ちを盛り立てるのがなかなか難しそうで。少なくとも序盤戦は。


どうも。本館で岡田ジャパンのお守りに追われていてすっかり放置していましたが、今年もよろしく。
そんなわけで自慢じゃないですが、チーム作りの過程とかはほとんどノーチェック(三都主離脱の報には頭を抱えましたが)だったんですが、久しぶりに見たレッズは、オジェックレッズは、どうだったかというと・・・・なーんにも変わってない何にも起きてないと言った方が正確かな。

試合前の監督談話では「今年はとても良い準備が出来た」とかのたまっていたそうですが、2期目突入で、去年と違って仕込みの時間も一応取れて、まだ当然連戦の疲労とかも無い状態で、プレッシングだかポゼッションだか4バックだか、さぞかし去年棚上げしたオジェック色のかけらでも見えるかと思えばそんなこともないし。
ならば少なくとも、当分いないことが分かっているポンテの穴をケアする為に、本気で代役を発掘するなりポンテがいなくても出来るサッカーを目指すなりした形跡があるかと言えば、そんなものもさっぱり僕には見えませんでした。

直接的な”代役”候補としては三都主くらいしか見当たらなくて、だからこそ僕は頭を抱えた(↑)わけですが、仮に健在でも今日の相馬のところに単純に入れてもそういう態勢にはなりそうもないし。
セカンドストライカー的には優秀である山田キャプテンも、単独でゲームメイク出来ないのは分かり切ってるのに、2トップとの関係性を見る限り単純にポンテの代わりに入れているようにしか見えないし。中期的に山田さん使うなら、それこそはっきりプレッシング・サッカーで守備力を生かすなり飛び出しのスペースとタイミングを確保するなり何なり・・・・

やめた。いやだからもうそういう個別のことじゃなくて。
何かやりましょうよ、何か。狙いましょうよ。シーズン頭くらい。なんでこんな、集合して2日で出来そうなチームにしかならないのか。それも多分、監督がいなくても作れる。
サッカーが好きだからorサッカーに興味があるから監督業やってるんですよね?違うんですか?違うのかもしれないですね。そこが最終的にこの人への疑問。
・・・・ああ、去年も書きましたねこれ。だから、変わってないんですって。(笑)
結局どうしようもない本能なんでしょう、この安全/安定志向は。メンバー固定問題含めて。リアリズムですらない。

あのですね、例えば本当に戦術/組織志向の監督とかだったら、ワシントンとポンテという絶対的な選手(ついでに小野)の不在なんて、ある意味チャンスなわけですよね。自分の色にチームを染め上げる。密かにホクホクしてもおかしくないくらい。
それで去年ワシントンや小野とぶつかったとか、そういうなら分かるんですけど。人一倍選手の資質に依存する癖に、人徳は無いわコミュニケーション能力は低いわ。押し出しだけ厳格だわ。

頑迷さと無能さでは代表監督時のジーコを彷彿とさせますが、少なくともジーコには通すべき我が、理念が、スタイルがあった。
何で今更&開幕早々怒ってるのか分かりませんが(笑)、どうやら必死に繋いで来た去年のチームに対する連続的なストーリーが途切れて、いきなり実態と無防備に向き合ってしまったらしいです(笑)。レッズ・ファンとしての勘が錆び付いたというか。

もういい。今年は日和見なしで。嫌なもんは嫌だ。後で盛り返して恥掻いても気にしない。(笑)
同じ我慢を2年は出来ない。恐らく選手も出来ないでしょう。


試合は一言で言うと、「似た者どうしの対決」
システムは勿論、”選手の能力のとりあえずの組み合わせ”という性格も。マリノスは「桑原監督」から余りにも予想出来るような感じで、まあ何というか。いい選手いるのに。
・・・・そうなんですよね。ぶっちゃけ同条件で見て、我ら”世界3位”チーム(笑)が、Jリーグ7位チームに必ずしも選手の質で勝ってるとは言えないというか、結構負けてたというか。それが現実で、そういう結果。軽くガクブル。高原とエジミウソンが、まだ名前だけだったというのもあるんですが。

まあ単純にマリノスがいい選手揃えているということでもありますが。山瀬ボランチは無いよおと思ったけど、こっちの不出来もあってなんだかんだ攻撃に絡んで来てたし。実は松田1ボランチなのかなあれ。(→と思ったらこんな意見が
こっちもポンテの完全復活さえ果たされれば、あらかたの帳尻は合うんでしょうけどね。少なくとも去年並みには。でもやだそんなの。


もう選手の「底力」とか期待する気にはなれません。
普通に根本的変化(監督交代)を期待します。その為の我慢の前半戦。早漏でも何でも、それがサッカー・ファンとしてむしろ健全な態度でしょう。”通”気取りはやめ。(笑)

でもなあ、弱いチームにはちゃんと勝っちゃったりするんだろうな。今年も阿部先生あたりには得点の臭いがプンプンするし。・・・・いや、さすがにでもポンテ(と監督)抜きはきついか。どうする?どうなる?’08浦和レッズ。(変な締め)


浦和?名古屋(’08) 

困ったもんだな。

J1第2節 浦和 ●0?2○ 名古屋(埼玉)

それなりに書こうと思ってたことはあったのに、今朝の各所の”オジェック解任”の大合唱に、そわそわして地道なこと書く気分じゃなくなっちゃいました。(笑)


まあ変な皮算用してても仕方がないので、ぐっとこらえてまずはやはり目の前の試合のおさらいを。

先発メンバーは故障離脱のトゥーリオの代わりに阿部がDFに下がり、阿部のところは細貝で穴埋めしただけの、基本的に開幕戦と変わらないメンバー。
別に「この布陣に自信がある」とかではなくて、オジェックなりに変化の可能性もあれこれ考えなくはなかったんだけど、何せ頭が固いので思考がループして、結局気が付けばこうなってしまうということなんだと思いますけどね。多分動かせない前提や何としても避けたいリスクが、人一倍沢山ある人なんでしょう。

しょうがないんですよねこういうのは。性分というか、基本的な思考様式なので。ほとんど自分ではどうしようも出来ない。オジェックが「6週間かかる」のも、また柳沢が「QにB?ルがK」たからびっくりしてしまうのも(笑)、要は同じことで基本的に彼らの思考が平面的で瞬発力に欠けて、選択肢間の優先順位の思い切った整理や、理性と感情を協働させた大胆な決断が出来ないせい。
・・・・別に嘘ではないわけですし。オジェックの見込みでは実際6週間かかるんでしょうし、急にボールが来たら誰でもびっくりするかもしれない。うんうん、分かる分かる。世間話としてならね!

ただそうして行った単なる欠員補充の為の玉突き人事異動が、それで実現した”ボランチ細貝”が、結果的にかなりの部分攻撃の活性化に貢献することになったのは、これで結構オジェックも悪運強いなと、ゲームの時点では思ってましたが。(笑)


実際相対比較だけで言えば、開幕戦に比べて改善したところは随所に無かったわけではなくて。個人的にはエジミウソンも相馬もこの試合は見せ場を作りましたし(特に相馬は狙いのあるいいプレーをしました)、トップ下山田さんは相変わらずでしたが、武骨ながら意欲的な細貝の攻撃参加に誘発されて、ともかくも何とかしようという必死さの感じられる、人数かけた攻撃も何回か見られましたし。

ただねえ、言いたかないですけど細貝ですからね。ボッティとかではないわけですから。
いるはずのボッティがいなかった神戸が開幕戦で組み立てに苦労するのは大いに納得ですが、細貝がいるいないで/細貝のプレーで攻撃の質が左右されるって、いったい元となっている水準がどれだけ低いんだという。そんなトップチームって。

勿論これは別に細貝自身を問題視しているわけではなくて、気が付いたらえらい地盤沈下が進んでるなあというそういう嘆きです。
去年と比べてそんなに大きくメンバーが変わったわけではないので、レッズ自慢の局面局面、個人の頑張りによる下支えというのは、今季もなされていないわけではないでしょう。ただ”支え”る基準自体が余りに低いというか、穴が大き過ぎて埋め切れなくて、その徒労感で緊張感にも注意力にも早めの限界が来てしまうというか。

こんなレベルでいつまでもああだこうだやっていては、ポンテが復帰しても今更どうもならないところまで、崩壊が進んでしまうのではないかという。


結局変な言い方ですが、自分たちに飽きてしまっている感じはありますね。自分たちの「強さ」そのものに、「勝利」そのものに。
単なる勝ち慣れでも油断でも無いし、自信を失っているわけでもない。ただ今までのやり方で勝利を目指すことに、目標としての価値を見出せなくなっている。全力を発揮する為のテコを失っている。「未調整」なのは確かだけど、本当に深刻なのは(6週間先の?)「調整」作業そのものに、今の延長線上でチームを仕上げること自体に情熱を湧かすのが難しくなっているのではないかというそういう感じがすること。今凄くサッカーをつまらなく感じてるんじゃないでしょうかねえ、レッズの選手は。

ギドの時と、ぎりぎり’07年の途中までは、レッズの”スタイル”の問題は、要するにイデオロギー、好みの問題でしかなかったわけですね。
でも’07年を崩壊すれすれの状態で戦い終えて、命綱のポンテを失って、方向性はどうであろうと、監督が誰であろうと、何か新しいこと知的刺激を与えられることを、何としても今年は始める/取り組ませるべきだったわけですよね。それはもう、”サイクル”の問題として。じゃないとチームが持たない。

オジェックの無能も確かに問題だけど、それより無策の方が、今年はより問題。
このまま呆れて例えば次の移籍期間に啓太なりトゥーリオなり阿部なりが海外に行っちゃったりすると、本当に一つのチームが終わっちゃいそうで怖いです。特に僕のように’06年から本格参加(?)している人には。栄枯盛衰は世の常でそれは今後も受け入れるとしても、せっかく長期契約してくれたポンテと共に歩むはずだった、愛着ある、尊敬すべきチームのサイクルが、こんな唐突に終わっちゃったりしたら。(しかも不在の間に?)


・・・・と、ある意味バイバイ!オジェックの希望が囁かれるからこその、思いっ切りの悲観を披露してみたりしますが。(笑)
真面目にもうほんとに、『王様は裸だ!』という叫びが、あちこちから聞こえて来ているような心地がする今日この頃です。

しかし「ウチの練習は試合形式が中心だが、」(キャプテン)って、それじゃほんとにジーコじゃないですか。確か就任当初は色々細かく教えてて、”ギドとは違う”なんて話も聞こえて来た覚えがあるんですが、ガセだったのか。一人の人がそんなに変わったりするものなのか。元々そうなのか、無力感でやる気を失ってでもいるのか。

とにかく何か、変わって欲しいです。監督がチームを変えるか、チームが監督を代えるか。
僕もそろそろ、何か違うことを書きたいですし(笑)。いっつもおんなじだもんなあ。


お早いご決断で 

08.03.16 ホルガー・オジェック監督の契約解除について(公式NEWS)


浦和レッズは、2007年2月より指揮を執っておりましたホルガー・オジェック監督との契約を解除いたしましたので、お知らせ致します。


新聞報道にあったように、ナビスコを見てからだろうと思ってたので、ちょっと驚きましたというか書いたばかりだった前のエントリーが、変な空気になっちゃったじゃないかというか。(笑)

こうして見ると名古屋戦で、2点差つけてきっちり負かしてもらったのは良かったようですね。失点そのものはある意味回避不能のヨンセン・ヘッドと都築のチョンボだったので、いくらかは良い材料も見えた中でその失点内容でこの最終結果というのは、ひょっとして運命かなと終わった時点でも思ったりしましたが。
やっぱりこう、責任ある立場の人が「動く」には、それなりの流れというものが必要なので。特にこの国では。

理想を言えば、去年の時点でレアルばりに(注・デルボスケ、カペッロ)ばっさりやってくれないかなと思ってはいたんですが、十分に速断ですしかなりベストなタイミングでしょう。
仕事の内容はともかくとして、ちゃんと契約結んでやっているオジェックとしては、任せておいてこれかよと文句つける権利は十分にある気の早さと。そしてリーグ中断&ナビスコで調整可能という、後任に優しいタイミングと。

田嶋幸三がいらんこと言ってたらしいのは、FIFAがらみで親交があったりするんでしょうか。
結局就任前の技術委員としてのFIFAカンファレンスをスカパーで見た時の、「何も伝えたいことが無い人に見える」という印象がそのままで、そのまま過ぎてやんなっちゃいますけど。
真面目ないい人なんでしょうし、”技術委員”や”コーチ”としてならいいところがあるのかも知れませんが、人間を相手にして人格的に積極的に何かを表現しなくてはならない、監督としての必要なクリエイティヴィティには恐ろしく欠けていたと、向いていなかったと、かねてからの主張を繰り返して一応まとめておきます。

『知性』にも色んな種類があるんですよね。


08.03.16 ゲルト・エンゲルスコーチ、監督就任について(公式NEWS)


浦和レッズは、ホルガー・オジェック監督の契約解除に伴い、ゲルト・エンゲルスコーチ(50歳)が監督に就任いたしましたのでご連絡致します。


そして後任。特に何も。(笑)
個人的に京都で天皇杯制した時の3?4?3サッカーは大好きでしたが、それを期待しているわけでもやるべきだとも特に思いません。とにかく特に何も思いません。(笑)

つまりオジェックの場合は「強化」が不足だったというよりもほとんどチームの邪魔をしていた/蓋になっていたというのに近い感覚だったわけで、そういう意味では後任の積極的能力とかは当座問題にならない。問題にはすべきですけど(笑)。世界のウラワたるもの、本格的な「次」探しも、引き続き行うべきですけど。

それと僕がオジェックに「何かやれ」とキレてたのは、新”戦術”を注入しろとかそういうレベルではなくて、勿論そういうのも考えては欲しいですがそれ以前に持てる素材を活かす為の最低限の”創意工夫”をやってくれ、感じさせてくれというそういう次元なわけで。

例えば隣の青い芝の話をすれば(笑)、最近はどちらかと言えばメンバーの固定や戦術のマンネリを問題視されることの多い西野ガンバですが、それでも毎年開幕に当たっては、必ずその幅の中で新しいシステムや新しい運用のアイデアというのを一生懸命西野さんは提示してくるわけで、結果元の木阿弥だったりもするんですけど(笑)でもそれがあるからまた期待したり愛したりしながら、長期政権に付き合ってもいけるわけですよね。

そういう普通の振れ幅というか細部への興味というものがオジェックからはいっさい伝わって来なくて、アクション/リアクションとかいうとりあえずの理念構造くらいしか本当に無くて、だからいったんそれに従ったファーストトライが挫折すると、後は何も無くなってしまうわけで。

だからまあ、普通にやってくれればいいわけですけど、後任監督には。サッカーに/レッズに興味を持って(笑)。とりあえずは。


ただ厳しいですけどね、現状は。パサー不在という事実は誰が監督でも同じですし。
オーソドックスに組み合わせるだけでは、なかなかチームにはならないでしょう。だからこそ時間のある内にちゃんと準備すべきだったわけですけど。
会見では早速「攻撃的」とか「3トップ」とかのたまってるらしいですが、それ自体はともかくとして、なんかいきなり自分を追い込んでるようで冷や冷やしますが。(笑)

実際1or3トップ(の真ん中)要員が不在なのは、ヴァリエーション狭めてはいますよね。パッとしないついでに高原人柱はありかも知れないし、意外とエジミウソン面白いような気もしますけど。実は達也は上手いですけどね、さすがになあ。
まあポンテ復帰のXデーあたりを睨んでぬるく見守りますから、頑張って下さい。

ちなみに担任も代わったし、トゥーリオくんは保健室通いはいいかげんにするように。・・・・え?拗ねてサボってるわけじゃないの?(笑)


ナビスコホーム神戸戦 

ま、こんなものか。

ナビスコ杯第1節 浦和 ●0?1○ 神戸(埼玉)

良いとは言えないけれど悪くはなかったと思います。”エンゲルス監督”から想定されるものとしては。相手強かったですしね。


エンゲルスが3?4?3(だよな?)をやりたいのは、3?4?3をやりたいからというのが基本なわけでしょうが(笑)、結果的に計算できるトップ下or司令塔不在のチーム事情と合っていて、そういう意味ではスムーズな新機軸に。
ついでに言うとそれなりの選手が沢山いるけど決め手に欠ける現FW陣の顔ぶれからしても、調子や状況でとっかえひっかえし易そうでそれもグー。こういうめぐり合わせは意外と大事ですよね。

仮にこのまま行ったとしてメンバー揃って来たらどうなるかと考えると、三都主は相馬のところでも梅崎のところでも問題無いですが、ポンテが右ウィングに入っちゃうと現在の一番の武器の永井のクロスが使いにくくなる、あるいは”3?6?1”っぽくなっちゃうなと思いますが、さすがに平川のところに入れるのは無理があるか。でも「超攻撃的」だそうだから・・・・(笑)。まあいいや。

本当の問題は京都の時みたいにハイプレスで”果敢”な感じが、人柄的にもエンゲルスの本意なんだろうけど、浦和の選手層だとどうなるのかなというそっちかと。仮に折衷的ビッグクラブ的に落ち着くとして、その場合エンゲルスの統御力や持ち味はどうなるのか。


とまあ厨的な思考は色々と走りますが、選手の方も心機一転のこの試合では、”走”るとまではいかなくても”動”いてはいましたよね、脳が、ハートが。
それは単に気分が変わったとかこれまで出場機会の無かったメンバーのアピールの意欲というだけではなくて、チームに蓋が重しが無くなって、動かそうとすれば動きそうな、そういう健康な空気が戻って来たから。ようやく普通にサッカーが出来る。

ただまあ、逆に「普通」でしかないという限界・現状というのも一方ではあって、改めて今自分たちが手に持っているものはなんだろうと省みると意外と頼りないというか、とりあえず(A・G・Fとの)”4強”からは謹んで抜けさせていただいて、しばらく放っておいてもらえないかなという。(笑)
別に引き下がる気は無いですけどね。ただドレッシングルームをチラチラ覗いてもらいたくないだけで(笑)。そこを出て行く時は改めて、何事も無かったように”大物”づらさせていただく予定ですけど。わらわの席はどこじゃ。これ下郎、寄るでない。

名前の力というのは大きいです。そしてかけがえの無いものです。得るのは大変だし、キープしてればいざという時必ず理論的な狙い以上の変な力として役立ってくれるものです。
だから虚名だろうと鼻持ちならなかろうと、なるべく手離すべきではない。その時々のチームの実質とはまた違う動きをするものなので、一方で反省しつつ謙虚になりつつも、別に排除する必要も無いので。

ある種「虚名」で稼いだ時間、確保した”遊び”を利して、その間に実質の充填にいそしむ的な。そういうものが無いと、長期間/継続的に、トップではいられない。
だからトゥーリオの根拠不明の負けん気とかは、やっぱり財産なんですよね。知らずチームの最大輪郭線が押し拡げられる。中身は多少スカスカでも。(笑)

ただやばいかも知れない方の「普通」もあって、それはエンゲルスの監督としての格・総合力。まだ本当のところは分かりませんが、あまり大層なことは期待できそうな見込みは無いので、チーム/選手との相互作用でどれだけ幸せな落ち着きどころを見出せるか。グイグイ引っ張ってってくれれば、それに越したことは無いですが。
とりあえずどれくらいのプレッシング・スタイルを考えているんでしょうねえ、それが当面の一番のクリア項目になるか。それを実行させられるかバランスを崩さないで出来るのか。攻撃はある意味その延長と、やはり個々人の資質で、自然に導かれるのではないかと。


まあエスクデロが見られて良かった。高崎が見られて良かった。梅崎は元々厚かましいので、出りゃそれなりにはやるだろうと、心配はしてなかったです(笑)。オジェックのチームだと浮いた可能性が高いですが。
エジミウソンはこんな感じの扱いでいいんじゃないですかね。色々出来ますが、レッズでの個性は自力で証明して欲しい。山田さんは今の内にリハビリしていて下さい。去年末の「復活」が鮮やか過ぎたので、つい怪我上がりだということを忘れていました。都築のメンタルが少し心配。

楽観はしてませんが前向きではありますよ。何であれ相応しいと感じる運命なら受け入れる準備はありますし。
ただフロントにはあくまで「ビッグクラブ」の自意識の下に、後任や補強については休まず考え続けて欲しいと願います。みんなで動かしている”プロジェクト”なんですよねビッグ・レッド・マシンは。こういうの他に無いから。


しかし神戸は、鹿島を除けば今Jリーグで一番信頼性の高いチームですね。しかも飛び道具つき。
去年からそうでしたけど、いよいよ継続による蓄積が感じられるレベルになって来ました。
あの”楽天”がねえ。(失礼笑)


ナビスコアウェー京都戦 

いやー、負けないで良かった。

ナビスコ杯第2節 浦和 △3?3△ 京都(西京極)

それなりにいいところも見えているだけに。とりあえず、”繋がった”か。


梅崎がかなり広範囲&自由に動いているので、システムの表記とかは非常に難しいんですが、要するにエジミウソンをトップに残して、その後ろを梅崎と永井が臨機応変に使うみたいなそんな感じか。めんどくさければ3?5?2でもいいですし、3?5?1?1または3?4+変則3トップみたいな言い方をしてもいいし。根本的には、「”3トップ思想”の3?5?2」とでも言うべきか。
実際の機能性を見ると、平川と相馬の両翼も含めて、「エジミウソン以外は全員サイドアタッカー」みたいな、下手すると昔の韓国代表的に見えなくもなく(笑)。プラスするところの梅崎の機転。

いずれエンゲルスの得意のスタイルと、レッズの選手層及びこれまでの流れとの折衷型で、準備期間が少ない中で、混乱を避けつつでもなるべく活性化と新しい色をという、苦心の結果なのか半ば成り行きなのか、今イチ判断が出来ませんがとにかくそういうバランス。
梅崎のここまでの機能性、全体への目配りの良さというのは、正直僕も予想外。自分が動きながらチームも動かすという、そこにもっと分かり易い柏木という表看板もいて、なるほどあのユースチームが強かったはずだなと。

ハットトリックのエジミウソンは、オジェックがこの選手を欲しがったのはむしろ動きの質と量によるチームへの献身、つまり”ワシントン的でない”部分だったんだろうと思いますが、ともかく現状ではむしろ真ん中にいてあまり動かずに最後のところをきちんとやってくれというそういう(むしろワシントン的な)役回りで、まだあまりチームに馴染んでいない本人にはシンプルでありがたかったらしく、はっきりとメンタルの改善が見られていますね。
それで実際決めるんだから大したものと言えば大したものですが、じゃあ高原が帰って来たらどうなるのかとか、そこらへんは不透明ですがまあ今はそこまで考える余裕は。

ボランチ山田も、少なくともトップ下よりは現在のコンディションでは随分ハマりは良さそうで。


繰り返すと僕がエンゲルスor”レッズの監督”に求めていたのは、「とにかく何かやれ」「何か起こせ」ということで、それで実際何かやって何か起きて、確実に風通しは良くなっているし、個々の能力もポジティヴに表現されるようにはなっていると思います。これとて”やっ”たからと言って必ずそうなるというものではないので、少なくともそういう意味では合格というか上出来というか。ある意味もう満足。(笑)

後はクオリティ、または最終到達点という話になるわけですが、それについてはどんな監督でも保証の限りではないので、まあこれから期待して見て行きましょうという要するにそういう話で、更に言えばこうして動き出して初めて、「さあ選手ども、頑張れよ」と、そう厳しく要求するリアリティが、僕の中にも出て来ます。

・・・・まあ不安はありますけどね、(最終)クオリティには。エンゲルスのサッカーというのはいかにもチャレンジャー型で、少し狭いというかその場限りの感じはしますし、単純にケツが軽いというか穴が開きやすいというか。スタイルなのか精度なのか、多少後者の疑いもあります。
それが勝利を義務付けられたorレッズのスケールのチーム/クラブに相応しいのかという疑問はありますが、一方で元々の腰が重くて分厚いチーム体質と、上手く混ざればいいバランスかもと一応は思います。

分かんないっすね。ただこのまんまこんな感じの試合を続けて、”ソツが無い”というある意味最大の(近年の)チームカラーを失ってしまうのは嫌だというか、多分それでは戦闘力自体も大したものにならない。・・・・言い換えると選手の能力の合算自体は、そこまで決定的に(アジア含む?)他チームに対して優位ではないと、今季の戦いの中で感じているということでもあります。でもやりようによってはやはり”圧倒的な”レッズにもなり得ると、なんか凄く微妙なライン。

現に監督はエンゲルスで、出来ることしか出来ないわけですけどね。心情的にはとても応援してますし。無いものねだりなのかも知れない。
ただやはり前監督に必要以上に落とされたという感覚があるからでしょう、全くの”新チーム”に向かう心の準備は正直出来てません(笑)。大きな継続性の中の変化・刺激という範囲で、とどめたいという未練がある。(みなさんは?笑)

まあポンテのコンディションが戻らなかったりしたら、諦めるでしょうけど。そもそも今年はまだ「強く」すらなっていないわけですし、どんな意味でも。
”予想”の問題としては、ここから数試合、何はともあれ勝って行きさえすれば、前チームの余韻・威光を引きずりながら、『レッズ力』と『エンゲルス力』の融合はある程度自然に達成されるのではないかという感じはしますけどね。今代表に行っているメンバー及びトゥーリオの順次の合流を消化しつつ。勝てればね。そうでないと「作り直し」感がより鮮明に。

新潟、清水、磐田か。失礼だけど、何とかなりそうな相手ではあります。その後に鹿島というのは、チーム作りのスケジュールとしてはある意味とても分かりやすいかも。1試合1試合、何とか。


ディフェンス陣の落ち着きの無さが、コンビネーションの問題なのかメンバー落ちor変更の問題なのか、それとも”神話”的なディフェンス力が失点という結果として崩された動揺によるものなのか。全部だとは思いますけど。守れないレッズは、やっぱり困るな。
頑張れエンゲルス。・・・・という、取り留めのない締めで失礼(笑)。いやあ、分かんないっすよ。

京都のパスワークの鋭さはいつもああなのか。久さん選手交代上手いし。


浦和?新潟(’08) 

トゥーリオが躍ると、レッズ!という感じがどうしようもなくします。

J1第3節 浦和 ○3?0● 新潟(埼玉)

無闇なスケール感が素敵。(笑)


夜中書きかけた内容が次々と翌朝の新聞記事等に肯定されて、逆にパクりみたいになって困ってしまったんですが。さっさとアップしておけばなあ。
仕方ないのでむしろ積極的にパクりっぽく。(笑)

・”ボランチ”トゥーリオ

>ボランチは千葉・渋谷幕張高1年時以来でプロ初。
>28日の紅白戦(非公開)でテストしたが、MF鈴木との初コンビは連係不全だった。
>しかしブラジル・ミラソウ時代に司令塔を務めた男のゲームメーク能力は絶妙だった。

(報知)

初でしたか。試合中の変更もしくは上がったまま勝手に残っていたことは(笑)、ギド時代に何度かありましたよね。
その範囲で見る限りは、さほど適性があるようには見えませんでした。”ラストパス”や”一発の展開”は出来るんですが、それ以外の繋ぎの部分の感覚に繊細さが感じられなくて。

(エンゲルス)
>闘莉王とも話はしていて、面白いと思ったし、いいタイミングだと思った
(J’s Goal)

ただ今回の場合は
1.どうせ長谷部も小野もいない
2.一方で啓太&阿部のコンビの重苦しさが目に余る(細貝で違いが作れるくらい)
3.新チーム形成過程で何でもやれる、やりたい
4.色々溜まっていたトゥーリオのガス抜き
という具合にトライの動機付けがあって、「いいタイミング」だったわけですよね。

それ以上の狙いがある可能性としては、アフターゲームショーで野々村さんが言っていたようにプレッシング用、全体の守備ラインを押し上げる尖兵というそういうことは無くはないかも。
それと勿論、エンゲルス自身が言っている、”リーダーシップのあるトゥーリオのプレー機会・関与を多くする”というそういう狙い。ポンテ不在という状況下で。

>ボランチ闘莉王はセルティックMF中村俊輔も提案していた奇策だった。
>「(代表には)体格の強い当たり負けしないボランチが必要。闘莉王は足元の技術もある
>し、ヘディングも強い。絶対にボランチでもいける」と語っていた。
(報知)

なるほどねというのと、どことなくジーコ的なモデルだなというのと。(笑)
なんだかんだ申し子でしたからね、彼は。

レッズにしろ代表にしろ、それ以前に「最終ラインのトゥーリオ」の存在価値が余りに大きいので、恒常的にどうかというのはよく分かりませんね。攻撃参加のスタイル自体、あくまで”リベロ”的なものだと思いますし。
リンクするというより突然やって来る。実在のモデルとしては稲本とか福西に近いスタイル。福西なんて僕はあれは、「中盤のリベロ」だと思ってますけど。(笑)

とりあえずエンゲルスの心積もりとしては、次節以降梅崎の代表疲れが取れて頭から使えるようになった時に、山田キャプテンをどこに使うか(ボランチに戻すかサイドに回すか)で、どれくらい重点を置いているかは分かるのではないかと。
正直いずれ中盤で人が余りそうなので適当なところで帰って欲しいような気はしますが(笑)、ただ上で言ったハイプレス速攻スタイルの駆動力という意味でなら、かなりわくわくするイメージ&使用価値の高いオプションではあると思います。


・エジミウソン”造反”

>エンゲルス政権でついに造反者第1号が出現!
>「どうすればいいのか自分でも分からない。毎試合代えられている」
>後半23分、途中交代を命じられた浦和FWエジミウソン(25)が激怒。
>ベンチの指揮官に対し、右手を何度も上げながら抗議を表明するとロッカールームに直行した。
>試合終了後は関係者控室のレストランにこもり、ミーティングにも不参加。
(報知)

ああ、「怒り」ポイントは”毎試合”の方だったのか、”古巣相手”ではなくて。
いずれにしてもこの試合のエジミウソンは本当にやる気満々で、僕も交代自体は「エッ」と思いましたけどね。特に必要性があるとも思えなかったし、むしろチームのバランスの崩れが心配だったくらい。いかにも機嫌損ねそうだなとも思いましたし。

理由としては連戦に備えて、代えのいないセンターFW要員を休ませたかったということかなとは思います。エジミウソンは軽んじられていると感じているようですが、実際には間違い無く”ニュー・レッズ”のキー・ポイントになっているわけで、彼の1トップorセンターは。

>藤口社長は「FWなら当たり前だよ」と話していた。(スポニチ)

まあね、限りなく勘違いだと思いますけどね。(笑)

それにしてもついこの間まで人見知りを心配されていたエジミウソンが、調子が上向くにつれてワシントンに負けない癇癖の強さの気配を見せているのは、なんだかなという。そういう選手を狙ってるわけでもあるまいし。(笑)
ニュアンスはもっと子供っぽいですけど、結構な俺様というかお調子者。あの場面に限らず。”人見知り”の件と合わせると、要するに「感情的」な選手ということになりますか。
ただし他ならぬ浦和レッズでは、自己主張はするだけしておかないと立場が築けないでしょうから、そういう意味では悪くないというか、何とか一定範囲に抑えて良い化学反応を期待しますというか。

戦術的には十分に効いているんですよね、上でも言ったように。オジェックが漫然と高原と並べていたエジミウソンを、センターor1トップ気味に役割をはっきり決めて、その下を他の選手に自由に使わせるようにしたことは、今のところのエンゲルスの施策の一番分かり易いヒットなわけで。

ここらへんは”エンゲルス得意の3?4?3”と見せかけて、実際は(少なくとも僕が意識して見だした’06年以降の)レッズと3?6?1との、不思議なくらいの相性の良さが上手く出ているという意味合いの方が大きいかなと。
決してそういう起用の為に獲ったわけではないエジミウソンですが、ともかくもそれを気持ち良くこなしてくれているのはかなりラッキーですね。ワシントンほどのキープ力は無いですがその分反転・突進のスピードはあるので、”動けるワシントン”という感じでより縦に速い3?6?1サッカーの中心に据えることが出来れば、何とか「大型補強」辻褄は合うかなと。

・・・・別にフロントの助け舟を出そうとしているわけではないんですが(笑)、例え後付けだろうと獲った選手、特に高い選手にはちゃんとそれなりの役目を与えないと、やっぱりチームとしてうまくないのでね。それも出来れば単に”能力”ではなく、戦術・戦略的に。


しめ。

勝って当たり前のチームが疑われていた。
サポーターのために走りたいと思った」(報知)


うなるトゥーリオ節。意訳かもしれませんが、”疑われていた”という表現がセクシー。
二つ前のエントリーで、「根拠不明の負けん気でチームの最大輪郭線を押し拡げるトゥーリオの力」とか書きましたが、正にこれ。『勝って当たり前』。そしてそれが同時に浦和レッズの特殊なプレゼンスだというのと。
まずブチ上げる。そしてそれに責任を持つ。その確信犯的誇大妄想のダイナミズム。
とすると今のこのチームの”サイクル”を支配しているのは、ポンテではなくてトゥーリオの方なのか。


エンゲルス自体についても書きかけたんですが、また今度。連戦だし。適当な新聞記事も見当たらないし。(優先順位変わってる)


清水?浦和(’08) 

今イチつかみ所が無いような。

J1第4節 浦和 ○2?1● 清水(日本平)

まあ勝ってく内に分かるか。梅崎を上手く使いたいですね。


先制されつつ終始賑やかに(笑)攻撃を繰り返して、エジミウソンが軽くクオリティの違いなんかも見せちゃったりして結果勝ってるわけですから、めでたいはめでたいんでしょうけど。
それ以前にトゥーリオのほとんど決まったと思ったシュートとかオフサイドとか、まだ今季負け越しているチームには割りとキツ目のチャンス逃しもいくつかあって、そこでめげずに取り返したことには、天晴れと同時に胸を撫で下ろしたというのも正直なところで、結果にはほんと満足してますけど。

ただ”強い”のか”強くなる”のか、あるいは”圧倒的”かその気配はあるかと言われると、どうもよく分からない。


一つには失点場面の阿部の対応の軽さを筆頭に、守備の脆さ頼りなさというのが相変わらず続いていて、下手すると仕様として定着しかねない臭いを感じるということが。
”戦術”としてケツが軽くなるのなら、まあ仕方の無いことだし受け入れなくもないですけど。ただ体質としてルーズになる、出来ることやるべきことを常にきっちりやるという、ここ2,3年のレッズを支えて来た強みがあまり失われてしまうと、それはちょっと嫌かなと。
別にノスタルジーではなくて、戦闘力の展望としてね。

逆にではそのレッズの”強み”がどのように形成されていた(来た)のかということを考えてみるに、一つは「受け」中心の効率的な戦い方の中で、頭の中も効率的に整理整頓できて、余計なことはしない/やるべきことはやるという判断に、ほとんど間違いが生じなかったというのがあるでしょう。
そしてもう一つは、2代続けてそれほど厳格なオーガナイズはしない監督の元で、自分たちが考えてやるんだという自覚・習慣が身につく中で、また似たようなメンバー似たようなシステム・戦術で継続的に戦いながら、自然と洗練・研磨が進んだというそういう面と。

まとめて言うとそれほど系統だった、それこそオシムに訓練されたとかそういうものではないので、少しチームの戦い&メンバーに変化が起きた時に、改めて考えてしまうと実はよく分からないというか、すり合わせるよすがが意外と頼りないというか。そういうところはあるかなと。
そこらへんは、もし選手の自主性だけで足りなければ、やはり監督のフォローが必要になると思いますが。別に頼るということではなくて、どちらとも決められるようなことなら決める権利と責任は、当然監督にあるわけで。チーム/戦術の法的所有者というか。

普通のチームの基準なら、「いずれ慣れる」レベルのずれかも知れませんが、やはり僕は少なくとも”この”レッズには憎たらしいような強さ・ソツの無さを持っていて欲しいので・・・・と、これはやっぱりノスタルジーか。(笑)
エメ・達快速2トップの頃とかは、むしろ少し気が○ってるようなテンションのチームに見えましたしね(笑)、敵として見て。


ただまあそういう”体質”の問題は必ずしも守備だけの話ではなくて、「攻撃的」で、人数をかけて、3トップでと、それはそれでいいんですが、やはりいずれにしても効率や知性、狡さみたいなものは必要で。増して目標はクラブW杯制覇なわけですし。(そうなのか?笑)
そこらへん、梅崎が入るまでの攻撃は果敢でかつ個々のスキルの高さは十分に見せていたものの、あまり知的効率的とは言えなかったと思います。Jだから清水相手だから通じたという部分も。・・・・清水はレベルは低くないんですがテンションが低いので(笑)、オラ!と脅すと素直に引っ込んでくれるところがあるので、ヴォリュームには自信のあるレッズには去年に引き続いてある意味お客さん。いやあ、クォリティ的には微妙に負けてたよなあ、正直。覚醒が怖いわあそこは。

やはり色々いい選手はいた(いる)けど、ポンテという知性/中心の存在はかけがえが無かったわけで、それがいないならば梅崎にはいて欲しい。
先発じゃなかったのが疲労orローテーション的な意味合いならばいいんですが、基本ドリブラーだからと”スーパーサブ”的起用をメインに考えられていたりすると、ちょっともったいないかなと。そのまんまで達也が帰って来たら・・・・とか。

それとは別に梅崎が入ってからの選手の動きを見ていると、山田さんの時と比べて”2トップ+トップ下”的な色合いが急に濃くなって、永井の機能性も落ちちゃったりしていましたが。これが自然な役割分担なのか監督の認識・性格付け(つまり梅崎の)なのか。それ以前に(山田さんの時も含めて)基本システムをどう認識しているのか。
僕としては「3トップ」もしくは「2シャドウor2トップ下」的な認識のまま、コントロールもするという構えの方が、奥行きがあっていいなと思うんですけどね。

ポンテが帰って来てからの同時起用の可能性も睨みつつ。いや、この二人並んだら凄いと思いますよ。二人ともどちらかというとドリブラー体質で、よくある「パサー型司令塔2枚」ではないので、適当に役割を交代しつつ、並び立つのは割りと簡単だと思いますし。
・・・・高原頑張らないと、ほんと居場所無いよなあ。とりあえず今からでもポストプレーの練習しましょう。(笑)


とにかく「戦力」「攻撃マインドと流動性」「ソツの無さ」、3つ揃えた”圧倒的な”レッズの誕生を、期待して待っています。予感まではまだしていません。(笑)


磐田?浦和(’08) 

得点場面だけは、”さすがの”レッズでしたが。

J1第5節 浦和 ○2?1● 磐田(エコパ)

両チームそれぞれに対し、ため息が出るような試合。


レッズの立ち上がりは酷かった。どれだけ酷かったというと、ヴェルディの方が強く見えるくらい酷かった。(笑)
勿論今ヴェルディとレッズがやったら、かなりの確率でレッズが勝つだろうとは思いますが、僕目線ではナビスコも含めてここ2週間ほどで合わせて3試合目の”対ジュビロ”というその体感比較で言えば、水曜日のヴェルディの方がこの日のレッズよりも、遥かにちゃんとしたサッカーをやる手強い相手だったのではないかと思います。

逆にジュビロの立ち上がりの良さ、(解説によると)「今季一番」の出来は、その前にヴェルディにやられかけた反省によって引き出されたものでもあるかなと。
それが途中から「そんなことあったっけ」という感じになってしまうのは、今のジュビロに全く芯が無い、”好不調”と言ってもほとんど気分のレベルだということを示していて。だからレッズは勝てたわけですが、それにしてもこんな試合勝っていいのか勝たせていいのかと、レッズジュビロ双方、ついでにJリーグにも問い掛けたい気持ちになりましたが。(笑)

それにしても静岡の2チームはレッズに優しい。
去年2ndの東海シリーズ(*)中のコンディション最低レベルのオジェック・レッズと、今のよちよち歩きのエンゲルス・レッズの戦闘力はだいたい同じくらいかと思いますが、結局全部勝たせてくれました。援護射撃なのか、それとも調子に乗らせておいての、鹿島による虐殺という同じオチへのフリなのか。
公平に見て1?3or4くらいの差が現状あるように見えます。とても去年のリベンジに準備万端とは言えない。今がピークかも知れない鹿島とは、一度ちゃんと戦っておきたいので、いちサッカー・ファンとしても残念な感じ。”覚醒の為の試練”にでもなることを祈っておきますが。

(*)確認したところ、”東海シリーズ”は1stの話で、その時の「出来が悪いのに勝っちゃっ
   た」印象と、2nd鹿島戦前の清水戦の、「疲れ果ててる割には楽に勝った」印象が混じ
   ってたようです。論旨的には結局問題無いような。(笑)



話戻してレッズですが。「立ち上がりが悪い」のを何か”癖”のような言い方をされたり、あるいはエンゲルスは「攻撃に傾いて守備が疎かになったかも」とか言ってますが、そういうレベルかなあれ?
あの寄せの緩さやこぼれ球orイーブンボールへの反応の鈍さというのは、ほとんどJ(1)リーグの水準をあり得ない割り方をしたものだったと思います。どんな戦術を取ろうと。

ていうか”プレッシングサッカー”という話はどうしたんだと言おうとしましたが、実際にはそんなことを言っているのは京都時代を参考に我々が勝手に言っているだけで、エンゲルスが言ってるのは(超)「攻撃的」ということだけなんですよね。知る限り。
ならしょうがないかと納得しそう・・・・にはならないですね(笑)。そんな馬鹿な。プレッシング抜きで3?4?3なんて危なくて出来るわけがない。

だから当然ある程度は折り込み済みで、実際就任当初は高揚感・危機感もあってそういう構えも見えなくは無かったと思うんですが、いつの間にかどっかへ行ってしまったというか、エンゲルスが厳しく駆り立ててる様子は無いというか。多少連戦の疲れは割り引くとしても。

僕が特にヤバいなと思ってるのは、実は後者の「こぼれ球orイーブンボールへの反応の鈍さ」の方で、これは直接”戦術”ではない、つまり仮にリアクションで行くにしても必要なことで、一種のプレー上の本能のようなもの。
それが機能していないというのは、チームがどこへ向いているかではなくてどこにも特に向いていないということで。この前の「強み」の中身の話と合わせれば、恐らく前に行くはずが行けていない、合意や意思疎通が無く”受けて”しまっているので、どのタイミングとの距離感で反応するのか連携するのかというのが、全く整理できていない状態なのではないかと。
・・・・整理そのものというより、整理されていないことによってそこの迷いが本能の発動を妨げているのか。阿部レベルの選手にすら、それが起きるということは。

どうすればいいかと言えば、プレス!じゃないでしょうかね。特に当てが無ければ。ヘタレを叩き直してまとめ上げる、一番簡単な方法。一応戦術にも沿っているはずなわけですし。それで少なくとも試合の入りと基本的な距離感とタイミングの整理は、ある程度自動的に出来るはず。
その先は結局”選手の自主性”になってしまうのかも知れないですが、とにかくこのままでは去年の疲れ果てる前の戦闘力に追いつくのさえ、難しいと思います。ヌルい相手専用の”攻撃”サッカーにしかならない。+ポンテか。


現状を見るにありていに言えば、エンゲルスが与えたのはリフレッシュ効果と選手起用の流動性、それと一方の”エジミウソンポスト”という軸。
まあ、悪くはないんだけど、エジミウソンの件以外は、要するにオジェックが抑え込んでいたものを取り去ったということで、「監督代行」としては合格というだけの話。5試合が終わってそろそろ「代行」の(影の)肩書きも取れて、本格的にこれからを展望しなくてはいけない頃ですが。

まあ、なんでしょうね。システム的には多分理に適っている/相性的に無理が無いですし、一つ一つの選手起用も、トゥーリオのボランチを筆頭に賛否・成功失敗はあっても、十分に面白みや期待感、熟慮やひらめきを感じるものでいいと思います。
戦術も基本的には間違っていないと思うんですが何と言うか、薄いんですよね。全体的に。優しいというか、物分りがいいというか。

それは持ち味でもあってフリューゲルス(のラスト天皇杯)でも京都(の天皇杯だけ?)でも、それで存分に円満に選手の力を引き出して”成功”したわけでしょうし、レッズでも今のところある意味成功しているわけですが。ううむ。
ただ過去の例や今の状態を見るに、やはり効果の持続性が短い監督なのかなあと。イージーカムイージーゴー。事前にも言われていたことではありますが。物分りがいいのはいいんですが、ちゃんと選手/チームとぶつからない、関わりが浅い、低い融点で形成された金属化合物(の脆さ)というか。

これはオジェック追い出しの時に言われていた、「選手が王様」云々とはほとんど関係の無い話だと思います。あくまでエンゲルス個人の資質。別に媚びているわけではなくて、そもそもストレス無く、無意識に選手に合わせられる、エゴを眠らせられる人なんでしょう。
多分基本的にフリューゲルスでも京都でも、そしてレッズでも、やっていること掲げている戦術は同じなんだと思いますよ。ただ理想と現実の和合が目にも止まらないスピードで進むので、京都で果敢なプレッシングサッカーになったものが、浦和では緩慢なポゼッションサッカーや腰が軽めのリアクションサッカーに、あっさりとなってしまうかも知れない。それでエンゲルス的に”矛盾”はない。結果に不満はあるかも知れませんが。


・・・・うーん、どうなんでしょうね。用兵のひらめきの良さを見てると、むしろ”そういう”人なのかなという気もするんですが、根本的に。
つまりあくまでオーガナイザーで、ある素材の要領の良い取りまとめが本分の人で、象徴的なスタイルの好みを一つ持ってはいるけれど、元々全く「戦術」の人ではない。”プレッシング”なんてする気はそもそもあんまり無いのかも。ドイツ人は基本こんな感じなのか。

今だ見えない、未来像。身軽にはなったけど、そのまんまどっか飛んでっちゃうかも。(笑)


浦和?鹿島(’08) 

言ってしまえばモチベーションの差か。

J1第6節 浦和 ○2?0● 鹿島(埼玉)

さほど整然とはしていなかったけれど、とにかくプレス!をきっかけに眠っていた何かが呼び起こされていた浦和と、勝ち馴れて受け馴れて、いつも通りでしかなかった鹿島と。そして勿論、埼スタ力と。


ほらね!と言うほど効果的でも持続的でもなかったですが(笑)、対鹿島のホーム戦という自然な気合にも助けられて、立ち上がりからいつになく高いレベルでプレスの意識が統一されていて、試合の入りの問題はとりあえず解決されていましたし、中間グズグズしつつもともかく1試合を戦い切る最初の勢いやイメージは、生み出すことに成功していたと思います。
前節などは「今日もサッカーか」みたいな感じで、間欠的にしか注意力が働いていなくて、こんなんで鹿島とやったら相当ヤバイと、危惧したものでしたが。

こうしたハイプレススタイルの別の効用は、味方ながら微妙に気恥ずかしい、結果は出てるけどこんなんいつまでやるんだと思わざるを得ない、”中盤/トッブ下トゥーリオ”に、「高い位置でのプレス力」という一応の正当性が与えられるところ。フォローに奔走させられる他の選手的にも、なるべく納得しながらやりたいでしょうし。(笑)
ただそういうのが色々含めてどこまで狙いなのか、次の試合は同じようにやるのか、それとも鹿島戦でテンション上がっただけなのか、はっきり言って現状よく分かりません。

もう一つ、この日のプレススタイルを見ていて困ったもんだなと思わされたのは、プレスならプレスにかかりっきりで、その後の攻撃にまで頭が上手く回っていない、それまではダラダラしつつもそれなりにあった攻撃の深みやインスピレーションの余地が、ほとんど無くなってしまっていたこと。
はっきり言って加茂ジャパンとか思い出しちゃいましたよ、アタシは。(笑)

それだけ、レッズの戦術力のベースが落ち込んでいた、本当に個人の集合体になっていたんだなあということと。連想ついでに言えばファルカン・ジャパン的に。(?)
そしてもう一つ、プレス・スタイルもその可能性の一つとする、エンゲルスのリード力・包括力の、現時点での一定の限界が見えるような気がするというのと。

勿論今のレッズの選手一人一人の力・戦術眼は、当時の日本代表選手たちとは比べ物にならないほど本来的には余裕があるので、続けて行けば放っておいてもある程度形にはなると思いますが。


そうした現状の寒さとは別に、見てて漠然と思ったのは、どうせパサー不足なんだし、(プレスからの)ショートカウンター・スタイルに徹するのも悪くはないかなと。
それだけでは勿体無いような重量級の人材を揃えているので、ちょっと前までのリトリート・リアクションスタイルとはまた違ったえげつなさ・大人気なさでJリーグを席巻しそうで、それはそれでニタニタとサディスティックな想像が喚起出来て楽しいところではあります。勿論現在の「戦術トゥーリオ」との希望的整合性もあるというのは、上に述べた通り。

まあ結局ポンテが戻って来るまでは、そしてどの程度”戻って”来てくれるのかを見るまでは、なかなかリアリティのある完成像が描き難い感じ。エンゲルスが手なりでやっているだけでは、あんまり輪郭のはっきりしたチームにはどうもなりそうにない。
結局選手の配置と采配で、その時その時やる監督のように見えますね。良くも悪くも。だからこその「戦術トゥーリオ」のひらめきであるし、永井や梅崎の投入によるシフトチェンジの、度々の”成功”でもあるわけでしょうが。

・・・・それにしてもオジェック期も含めた序盤は永井が助けてくれて、その後梅崎が助けてくれてトゥーリオが助けてくれて、また今度は永井と、相変わらずレッズの”ローテーション・ヒーロー”システムは健在のようで。(笑)
当てになるようなならないようなエジミウソンが、それならそれで少なくとも、絶対能力分にコンスタントに一定の力を発揮し続けて、負傷者も代わる代わる帰って来て、高原だっていつかは何かやるだろうし(笑)、エスクデロだって一応いるし、何となく今年も”ローテーション”で何とかなりそうな気がしないでもないですが、さすがにちょっと飽きました
ローテーションならローテーションでいいですけど、もうちょっとベースを高く、”ヒーロー”に頼るのではなくプラスアルファとして使えるようなチームになってくれないと。


試合&鹿島について言うと、いつもの力は発揮して、見ての通り完成度の差は歴然というか、大人と子供に近いというか。
それがどうしてこういう結果になってしまったかというと、失点(こちらから言えば得点)シーン2つを見れば運が悪かった、たまたまちょっとした隙をピンポイントで衝かれたというようにも見えますが、総じて言うなら「大人」過ぎたのかなと。余裕があり過ぎた。

ここまで今季無敗&大連勝中の鹿島ですが、強さの特徴としては圧倒的にどうというよりも(スタイルの)「安定」と(戦術の)「良識」と「平常心」であって、集団的能動的に崩す技自体は持っていますが、まず”見て””受けて”、相手の「不安定」と「非常識」と「心の隙」を粛々と衝いて、労せずして/水が高きから低きに流れるように(笑)当然の対価としての勝利を手にするというそんな感じで。

ただでさえ勝ち続けているチームには慣性と受動性が生まれるものですが、鹿島の”泰然自若”ぶりというのはほとんど念仏でも唱え出しそうな俗っ気の抜けたもので(笑)、余りに心地よくて今更汚濁世に戻って必死に何かやるなんてのは沽券に関わるみたいな、極端に言えばそういう感覚がチームを捉えているのではないかと。
運動量はある、勝者のメンタリティもある、しかしそれらは全て要するに鹿島目線の、「鹿島の試合」という予定調和的なイメージの範囲で知らず知らず考えられているもので、はっきり言えば本当のペースチェンジやインスピレーションやトライというのは、なかなか出来ない体になっているのではないかと。

それくらい、クオリティは高いけれどある意味無抵抗な、ボーッと見てるとどこと戦っているのか顔が余り見えてこないような、そんな90分に僕には感じられましたが。それはむしろ、清水や磐田と比べても。・・・・井の中の鹿とは言いませんが。(笑)
勝った、というよりも、結局何もやって来なかったなという感じ。

それに対してそもそも”マイペース”が存在しないも同然のレッズの方は、拙(つたな)いながらも一つ一つ必死です。立ち上がりのプレスもそうだし、後半ポゼッションが取れていた時間帯の必死の攻めもそうですし、結局押し込められてからの守りもそう。
そして勿論、2つの得点シーンのここだ!という集中力もそう。そういう勘は、トゥーリオと永井は絶対外さないですからね。ちょっと相手が悪かった。

こうした”王者”的戦いと”挑戦者”的戦いの場合、90分だと結局王者が勝ってしまうこともなんだかんだ多いわけですが、どっこいこの”挑戦者”は腐ってもレッズで、今までの相手とはやっぱり違った。耐える自信と決める自信が。同じように立っちゃったら、クオリティ通りにボコれたかも知れませんが。去年の最終戦のように。(いや、あの時はむしろ逆か)


・・・・形而上的にはこんな感じ。
まあぶっちゃけラッキーだったとは言わざるを得ませんが。上手いことせしめた望外の勝ち点3だと。
特に鹿島のペナ角の”溜め”からの追い越し→サイド展開のパターンは、ほとんど名人芸で、分かっていても防げなくて何回かやられたと思いました。

次会う時にはどうなってるやら。お互いに。鹿島の場合は「あまりJリーグに適応し過ぎないようにね」と、来たるアジア(以降)の戦いに向けてアドバイスを送りたいですが。(笑)
レッズが勝てたのはいいかげんだったからですよね、ある意味。日本のチームにしては。


ナビスコホーム京都戦 

やっと録画見れましたが。ううむ、執筆意欲が。(笑)

ナビスコ杯第3節 浦和 △1?1△ 京都(駒場)

出来が悪いというよりも、取り止めが無くてねえ。根本的に。


元々選手層が厚いのと、この前監督が変わって一回選手起用が一新(”半”新ぐらいか?)したばかりなので、首位チームを破った前節から4人(都築・堤・堀之内・平川)入れ替えても、解説者に「いよいよベストメンバーですね」と言われてしまうややこしい浦和レッズですが。(笑)

基本的には”休息”の方だと思いますけどね。都築・平川については少なくとも間違い無く。
堤・堀之内についても休息は休息なんですが、一方で連勝中も、体力的にと言うよりもプレー内容的に疲弊している、任に堪えかねているところがあったので、休養を口実に坪井・トゥーリオ・阿部の”格”的ベストメンバーに戻してみて、場合によってはそのまんまみたいな、そういう含みは無くは無いかなと。

ここらへんと関連してもう一つ考えるのは、トゥーリオを最終ラインに戻した意味で、これが戦術変更なのか、それとも2人休ませると最終ラインの頭数が足りないというだけのことなのか、それともやっぱり”ベストメンバー”なのか。

細貝はすっかりボランチで重用されてますし、軽く期待していた近藤はベンチにも入らないし、頭数が足りないのは確かだと思います。(あ、内館・・・・。いや、それは(笑))
だから言ってもナビスコですから、この試合限定起用という可能性は十分にあるとは思うんですけどね。しかし休ませたいというなら阿部だってある意味それ以上に休ませたいので、やはり”ベストメンバー”お試しという含みもあるのかな、それで(トゥーリオ不在で)前の方がどうなるのか注視という意味も含めてと。

と、特に結論は無いですがこんなことを考えながら、ボーッと見てはいました。
・・・・いや、むしろ結論は出たのか。トゥーリオがいないと前の方がアカンと。(笑)


本来的に駄目ということはない、やりようはある、ていうかトゥーリオ使ったらOKということすらないわけですけど、やっぱ”劇薬”なんでね。”抜いた”直後はえらいスカスカに感じますね。梅崎の奮闘にも関わらす。
しかし何でしょうね、この影響力は。前にいる間それほど素晴らしい活躍をしたわけでも、デメリットが小さかったわけでもないのに、やはりポンテ不在の今、レッズは”トゥーリオのチーム”なんですよね。戦術的チーム作り的には困ったものというか褒められたものではないとは思うんですが、一方で「リーダー」ってなんだろう、「プレーメイカー」ってなんだろうみたいなことを考えさせられるところではあります。

それと梅崎の動きが、出来不出来以前になかなかレッズの一部になれない。文体が違うというか。
なんか鋭過ぎるんですよね、オシャレ過ぎるというか。本気出されるとついていけないところがある。むしろエジミウソンのてきとうなヌルさ、いい加減さの方が、早くもしっくりは来ている。
僕が責任を持って語れるギリギリの時期ですけど、ポンテなんかも結構最近までそういうところはあったと思うんですが。能力は申し分なく高いんだけど、なんか”浮い”てる。中心というよりプラスアルファ/確変要因というか。それでも梅崎よりは”パサー”性が高かったから、気が付いたら立派な「司令塔」になってましたけど。

戻って来て組んだら、お互いに有益というか、ワンランク上のものをレッズにもたらす・・・・あるいはレッズに要求することになるかも、とか思ってますが。
ちなみにワシントンは絶対能力は高いですが、所詮田舎のプレスリーでしたから、実にちょうど良かったように思います。あそこ”止まり”でもありましたけど。


しかし。
それもこれも、チームが受け止められる、いやもっとはっきり言うと、監督が扱えるか導けるかにかなりかかっているよなというのが、やはり目下のところの一番の気がかり。
結局のところ、特にどこにも行こうとしていないというか、ピンポイントの狙いは持っていないように感じますね。”中で””上手く””回そう”としているだけで。どういう理由があろうと、継続性を重視するのなら、こんな簡単にトゥーリオを戻したりしないでしょう。ナビスコ完全度外視しているとか、この日ははっきりとリアクションモードにしたとかなら別ですけど。(そうではないですよね)

勿論レッズの豊富な戦力を前提に、Jリーグ制覇を目指す戦略としては、一つの方法ではあるわけですけど。そして”回”し方に独特の上手さも、随所に感じられるんですけど。
ただやっぱり、半ば絵に描いた餅ではあっても、「クラブW杯での再挑戦」というのが念頭にはあるので、ただこれ繰り返してどうにかなるレベルとはとても思えないという物足りなさ・不安は、どうしても残ります。別に画期的な戦術なんて望まなくても、何となくでやれるとは。それならエジミウソン程度の補強では駄目ですよ。外国人DFは獲るという話は、どっかで出ていましたけど。

せめて何らか一本芯の通った状態は作っておかないと。


まあ「代行」監督に言っても、最初から栓の無いことではあるんですけどね。そもそもJでこの先どうなるか、ACLを勝ち抜けられるかどうかすら現状では何とも言えないわけですし。
でも”これから”と言っても、ポンテ・三都主が復帰して高原が復調するくらいしか特に期待感が・・・・て、これだけでも十分に凄いんですけどね、本当は(笑)。Jリーグで戦うだけなら。

だからまあ、本当の危機感は無いし、でも本当の期待感も無いし、エンゲルスは素晴らしい監督ではないにしても丸っきり無能というわけでもないし、何よりいい人だし。(笑)
どうもこう、実に燃えにくいチームになってますね、今のレッズは。まあこの日の内容だけからは、これからどんどん負けて行って、”アツく”なって来てもおかしくはないですけど。(笑)

とにかく、近い将来かやや近い将来か、次の監督交代の機会には、フロントさんには是非お茶濁しではない、本気の人材選択をお願いしたいもの。それが”世界基準”の看板掲げた義務というか。
じゃないとほんとに「巨人」みたいな(選手)投資の仕方に見えて来てしまいますよね。牛刀をもって鶏を裂き・・・・切れないとか、みっともない事態に。実際ACLで早期敗退したら、モチベーションのコントロール結構難しくなって来るんじゃないかなと。


ああ、不完全燃焼。永井だけは、相変わらず空飛んでますが。(え、代表ですって?)


浦和?大宮(’08) 

新装ダービー?

J1第7節 浦和 △0?0△ 大宮(埼玉)

冴えない試合ですが、一方でそういうものとしての落ち着きも。


始まってすぐ違和感を感じたのは、大宮との試合なのに中盤に変なスペースがあること。
おかしい。こんなの大宮じゃない(笑)。やっぱ2ラインビシッと敷いて、蟻の這い出る隙間もなく埋めてくれないと。
なんかつまんないなみんなおんなじで。別にいいじゃないか人とボールが動かなくても。(適当)

レッズの方はまあ、いつも通りというか近況通りというか。鹿島戦の一瞬の盛り上がりは、やっぱりモチベーション・危機感の問題だったのかなという。
エンゲルスはいくつかの原則や重点ポイントを自分なりに押さえつつ、おおむね3?4?3でなるべく”ベストメンバー”を組むという、そんな感じでやってるんでしょうけど。

それは例えばまずDFラインでは、ナビスコで休ませたメンバーを復帰させての再びの堤?堀之内?阿部のトリオ、この前は色々考えましたが、結局これを”ファーストチョイス”と割りとはっきり考えているようで。
坪井のプレーが特に悪かったともこのトリオが特に上手く行っているとも思いませんが、堤の”抜擢”というのは一つの新風だという自負があるのか、あるいは「勝っているメンバーはいじらない」というよくいうセオリーに忠実なのか。このこだわりは少し意外でした。

前線では高原をリハビリとプライドのケアを兼ねて先発で使い続けると、これ自体はまあ、反対ではありません。一種の「外国人選手」ですしね。
ただ使い方としては実はそれほど優しくはなくて、高原の適性がオーソドックスな2トップにあるというのはこれは誰もが認めることだと思いますが、そこは3トップというチームの基本構成の方を優先させて、その範囲で何とかしろと、そういう感じ。

その中でも高原の位置としては、センター/ポストマンの地位はエジミウソンで確定されていて、残りのウィングor2シャドウのどちらかが当てがわれているわけですが、これはエジミウソンを優先した上での消去法というだけでなく、あえてどちらのタイプかと言えばこっちだと、エンゲルスは考えているように見えるんですが。
だから交代も永井をセンター要員として残しての、「田中達也・梅崎」という(”同タイプ”の)投入になった。あるいは腰の悪い永井に負担をかけてでも、そこそこ好調だった高原をセンターに残して使うという選択肢は、最初から存在しなかった。・・・・永井の”センター”適性そのものも十分に怪しいのは、去年まででもこの試合のプレーでも、自明ではあると思うんですけど。

これははっきり言ってどちらも別に「向」きはしないので、低レベルの比較にはなるんですが、高原が”ウィング”的なプレーが出来たのはジュビロで得点王を取ってドイツに渡った前後の体力の本当のピークの時だけで、それ以外は連携で活きる万能型調整型のFWか、あるいはここ2,3年で開眼したという一瞬の抜け出しで点だけ取る純正ストライカー的なプレー。
後者のプレーに冴えが見られないのがどこまでコンディションでどこまでチーム戦術なのかはよく分からないんですが、ともかく「3トップのウィング」というのは、多分プロ入りして以来、一番向いていないポジションなのではないかなと個人的には。

じゃあポストマンが向いているかと言えばそれも言うほど向いてはいないんでしょうけど、でもウィングプレーで問われる絶対的な威力に比べれば、日本&レッズの他のFWのレベルとの比較上もう少し面目を施せるものを見せられるだろうし、「とりあえずこなせる」だけでも戦術的な意味/存在価値はあるかなと。

何よりこれからのACLとの二正面作戦のことを考えれば、エジミウソンとの互換性というのは、もう少し今から準備しておいた方がいいんじゃないかと、個人的には思いますが。手持ちの”資源の有効活用”という意味で。
・・・・まあほんとのことを言えば、無駄に名前が大きいので、どっかの外国クラブにレンタルにでも出せないかと、扱いずらいな互いにとって不幸な現状だなと、そう思いますが。2トップ基本で行くのでなければ(オジェックはそのつもりだったんでしょうけど)、高崎やエスクデロに機会でも与えた方がよっぽど。


そうした「高原の優先起用」と現状での「永井の存在の絶対性」、それから達也という今まで永井が担っていた役割を担いそうな選手の復帰からのトコロテンという意味合いもあっての、割りと消去法でのこの日の「ボランチトゥーリオ」だったんだろうと思うんですが、これはうまくなかったですね。非常に中途半端。
1列前なら心置きなく攻撃に重心を置いて、その勢いでプレスの尖兵にもなりやすかったですが、大宮の中盤が積極的だったこともあって、後ろも気にしつつ、でも本当の”ボランチ”のプレーなんて元々出来なくて。

ならばいっそ普通に最終ラインに置くべきなんでしょうが、トゥーリオを中盤で使う、”戦術トゥーリオ”というのは現状エンゲルス・レッズのシンボル的なものでもあるので、何か引っ込みがつかなくてそのまんまという感じ。
引き分けという玉虫色の結果を受けて、今後どうするのか。冒頭のDFラインの”トリオ”へのこだわりからすると、多分とりあえず継続なんじゃないかと思いますが。戦術の追求にはそれほど厳しいものはなくても、選手の配置には結構こだわりがあるのかなと、得意分野だけあって。


と、色々の事情であんまりクリアでないチーム状態のまま、押されつつもまずますの前半と選手交代の不発もあって駄目駄目の後半を過ごして、結局0?0である意味大過なく終わったわけですけど。全体の感想としては、さすがだなというか、なんだかんだ強いなというのが実は一番に。
・・・・いや、何言ってんだと思うかも知れませんが(笑)、やっぱ90分は長いわけですよ。それなりに好調で上昇気流の大宮を相手に、出口が見えないまま、別に引きこもるわけでもなく、結局破綻しないでやり過ごすというのは、これで結構底力のいるものなんですよね。(と、素直に破綻してしまう降格圏チームとの兼業サポとしては特に)

これはもう一つ言うと、”エンゲルスのレッズ”という戦いに、早くも選手たちが慣れ始めたかなあとそういうことでもあります。
それほど明確な指針もないけれど、それなりに考えられた配置とひらめきのある選手起用で、その時その時何となくやっていく、今の状態は好調でも不調でもなく、だいたいこんなものであると。多分これからも。たまにやられてその後奮起したり、重要な試合では頑張っちゃったり、いずれポンテが戻って来れば、それなりにまとまってまたJリーグレベルでは”強い”レッズが帰って来ると、何か見えるようで逆に嫌ですが。(笑)

ここがプレミアやリーガやセリエならば、ただ日々勝ってるだけで嬉しいんでしょうけどね。
勝つなとも喜ぶなとも言えないし、悩ましいところです。レッズのファンって難しい。
・・・・ま、この日は勝ってないわけですけど(笑)。忘れそうになりました。どうも雑談ぽくて申し訳ありません。しばらくこんな感じか?


京都?浦和(’08) 

うーん。

J1第8節 浦和 ○4?0● 京都(西京極)

誰が書いても同じような感想になりそうな試合。


ナビスコ含めて短期間に同じ相手と3戦目という、日程上の不可抗力もあって、なんかもう、倦怠感の極致。やっている人はそれはそれで大変なんだからと、高原の決め勘とトゥーリオの制空力という2つの”本領”を、ちゃんと覚えておいてあげなくてはと、自分に言い聞かせておく必要があります。(笑)
ほら、寝てないで拍手ーーー、拍手ーーーっ!

いや、おめでとう、高原。さぞ辛かったでしょう、ここまで。
しかし負けないねえというか負かされないねえ。これで2分け挟んで5連勝、数字だけ見ればどう見ても、「新生レッズ、快進撃」の4月ですが。でも”調子に乗る”気配は微塵も。毎試合、今日はこれからどうなるんだろうと、途方に暮れる(笑)立ち上がり。
・・・・ただこれで高原がコンスタントに決めるようになったら、彼自身の非レッズ的な(?)生真面目な存在感からも、さすがに「強い」感は出て来るんじゃないかと思いますけどね。少なくとも他チームにとっては。


それにしてもどうしてこの試合が4?0の最終結果になるんだというか、それまでのナビスコの京都の頑張り(というかほとんど貫禄)はどうなるんだというか、なんて無駄な力の配分なんだ悲し過ぎるよ京都さんというか。そんなにパンパシに出たいのかという。

試合内容的には、よくある風景と分かり切っている実態が、それぞれ非常に強調されて極端な結果になったというそういう感じ。クドいデジャヴというか。(だから「倦怠」)

”よくある風景”というのはつまり、「いいサッカー」をしていた格下のチームが、それを結果に反映しきれないでいる内に眠っていた格上のチームがのそのそ起きて、適当に振り回した豪腕がポコンポコンと命中して、適当ゆえに尚更格下チームの尖らせていた神経を痛打して萎えさせて、そのまま流れが戻らずに最後まで・・・・というアレ。
浦和的には行くわけでもないあえて受けてるわけでもない、どうしようもない立ち上がりから、その時間を何とかやり過ごしてその後少しだけ頑張って最終結果の帳尻を・・・・という、そういう意味でも最近の”よくある風景”。

”分かり切っている実態”というのは、「高原は2トップ向き」という例のアレですね。永井の好調ゆえの自信からの、かなりはっきりした”トップ下”的プレーの機転と、”1トップ”エジミウソンの不調ゆえの(笑)、なし崩し的存在感の低下により実現した。
立場が安定してから見せた、シュートチャンスの捉え方と技巧は、いい意味での”分かり切っている”要素でしたが。なんか早くも、ポンテ復帰後に発揮されるだろう、”分かり切った”強さの青写真(赤写真?)が、垣間見えたような気がしました。

前線が安定したことにより、本来の二の矢三の矢という位置付けに戻ったトゥーリオの飛び込みの迫力は、”分かり切って”いても腰が抜けそうな(笑)類でしたね。
ちなみに「平川の左」というのも、地味に去年以来、結構欠かせない潤滑油というか隠し味だよなあと、”分かり切って”いつつ実感したところもありましたが。(しつこい?)


しっかしなあ。”プレッシングスタイル””攻撃的3トップ”と、こうやって次々と当初エンゲルスに期待・予想された特徴が剥げ落ちて行って、それでチームが安定して行って、それでめでたしなんでしょうか。・・・・ていうかまあ、安定はしてないんですけどね、特に前者が剥げ落ちたことによる影響としては。(立ち上がりが)「駄目」という意味では安定してますけど。
むしろ頼むから「駄目」な間に、どこかちゃんと虐殺してくれ額面どおりにとも思うんですけど、もう遅いか今更面倒かという気も。(笑)

しかしなんで負けないかねえ。どうしようってんでしょうかね、サッカーの神様は。このまま行かせるつもりなのかどこかで大恥掻かせるつもりなのか。
ある意味では高原がラストピースとして入って来た時に、こういうチームになる、つまり互換性のある駒を駆使して戦術的に磨き上げたチームというよりは、一種の総決算というか”Jリーグオールスター”的なベタな感じのチームになるというのは、監督が誰という以上に選手の構成として、何となくイメージ出来たところではあるんですが。その中で梅崎の名前がどうも浮いた感じに見えたというか。

つい最近までは(笑)むしろ高原を消して梅崎を光らせる方向で、何とか僕は想像力を掻き立てようとしていたわけですが。でももうこの流れは止まらない感じ。


それにしてもこのまんまで最後まで行けるはずはないですけどね。この先日程なり対戦相手のレベルなりがきつくなって行った時に、それでも勝ち切る為には結局引きこもり/省エネスタイルぐらいしか、現実性が感じられません。それでしか取っ散らかったところをまとめられる感じがしないというか。
ポンテ三都主揃い踏みによって、もう少し自然的耐久力のある中盤になったりもするかなと、一応は期待したりしますが。(ただしその場合梅崎の地位は?)

以上、誰もが感じそうなことを、まとめてみたつもりの感想。(笑)


浦和?札幌(’08) 

日々是サッカー。

J1第9節 浦和 ○4?2●札幌(埼玉)

またはそれでもサッカーはつづく。


昔々、まだJリーグに「チャンピオンシップ」っちゅうものがあった頃(笑)、Jリーガーは大変だなあ、プロ野球選手に比べてと、よく思っていたりしました。
この感想の元となっているのはプロ野球の「日本シリーズ」と比べたデフォルトの重みの差で、日本シリーズがJリーグ創設以前までの僕を含めた日本の野球ファンにとって、セ・パそれぞれの優勝チームの対戦というだけで、例え自分の贔屓チームが出ていなくても自然と関心が高まり、実際に見てもたまらない緊張感があったのに対して、「チャンピオンシップ」の方は正直第三者の大部分にとってはほとんどどうでも良くて、一応義理で盛り上がろうとはしてみても結局”Jリーグの1試合”という以上のものではない。偶発的個別的ドラマが生じることはあるとしても。

その原因としては勿論レギュレーションの問題、数ヶ月前の「1stステージ」の優勝チームとつい最近の「2ndステージ」の優勝チームの対戦という非対称さ、それから4?7試合かけて山あり谷ありの日本シリーズに対して、たった2試合のホーム&アウェーで、リーグ戦の蓄積がカップ戦的に上書きされて『優勝チーム』が決まってしまうという不条理さがあるのは、当時よく言われたことですね。

ただ更に背景・深層を探ると、これは特に当該チーム以外のファンの関心の問題として重要だと思うんですが、要するに”チャンピオンシップ”を争っている両者の「優勝」に、セリーグやパリーグの代表のそれほどの重みやリアリティがない、自然な敬意を集められない、だから他人事であるという、そういう面が存在していたように思います。まあ勝手にやって、名目上のチャンピオン決めてくれよと。

これも一つの原因として短期シリーズのステージ優勝者であるという制度的な問題があって、そこらへんは1シーズン制になって、だいぶ改善はされたんだろうと思います。現在はチャンピオンシップ自体がないので、将来Jリーグが地区リーグ制にでもならない限り、”改善”の成果を試すことは出来ないわけですが。(笑)
・・・・近いのは入れ替え戦ですかね。あれは確かに、第三者的にも面白い。


と、ここまではほとんどネタに困っての思い出話で(おい)、ここからが本題。
チャンピオンシップというのは一つの象徴ですが、Jリーガーがなぜ「大変」(と思った)かと言うと、それは『優勝』の重みが絶対じゃないから、言い換えると『優勝』するだけじゃ許してもらえないから。not enough.
ではそれ以外に何があるかというと、その優勝の「内容」を厳しく問われるわけですね、しかも前年・前々年等の優勝チームに比べて。レベルで上回っているか、内容が豊かになっているか、「世界」に近付いているか。毎年のことなのに(笑)、”進歩”するのが当然と見なされている。

プロ野球でこんなことはほとんどなくて、そりゃ「管理野球」か「野武士野球」か、「買い集め型」か「育成型」かみたいな論議はありますが、はっきり言って単なる趣味の問題で、勝利・優勝の価値そのものは常に絶対的で、目標として純粋。
”進歩”とかは器具の進化と共に自然に起こるべくして起こるだろうと、それくらい。

これには歴史的な競技構造的な違いがあるのは明らかで、世界スポーツであるサッカーは常に時の最高レベルとの比較に曝されていて、特に代表強化の為に創設された、実際に代表サッカーへの注目・人気に主導される形で発展して来たJリーグはそう。
野球でもアメリカ大リーグ打倒というのは悲願ではあるわけでしょうが、当面は差が大き過ぎてまともに比較の対象にならなかったですし、それで国内リーグに専心して歴史を積み重ねている内に、特にリーグぐるみで意識的に何かやったということでもない割りには、「いつのまにか」という感じでさほど見劣りしないレベルに到達してしまったという現状。経済的な実力差とかはまあ、別の問題として。

とにかくプロ野球選手が、目の前の日々の試合を勝ち抜くだけでほぼ完全に満たされている(いた)のに対して、Jリーグの場合は常にそれ以外の視点、客観的というか公共的というか、内容をチェックする厳しい/うるさい目というものが外野は勿論自分たちの内面にも存在して、尻を蹴り続ける。(笑)
これを大変だなと思うのは基本的には僕の野球ファン的感覚の部分であって、サッカーファン的には別に当たり前のことなんでしょうけどね。


で、こんなことを思い出したのは勿論、日々勝てることは勝てるけど、「内容」で悩む、単に今年だけではなくて”強豪”で”常勝”の、かつ世界基準を目指す”ビッグクラブ”であることを自他が意識し出してからのレッズの、どちらか言えば中途半端な状態があるからなわけですが。

今や本当に「世界」と戦う機会・義務が満更無いわけでもなくて、仮にエンゲルスが今の2倍(?)いい監督だったとしても、それで足りるのかどうかも実際のところは分からない。
こっちはコアもヌルもまとめて(失礼)、言ってしまえば見てるだけですから、つらつら考えてぶつぶつ文句言ってりゃいいわけですけど、実際に日々の戦いに追われる選手たちは、そうそう絵に描いた餅ばかり食ってるわけにはいかない。いつ出て来るか分からないご馳走を待って、飢え死にするわけにはいかないというか。

実際は今の選手たちはほとんどがJリーグと共に育ったある意味で僕らと同類なわけで、(そうじゃなくてもですが)「世界との距離」みたいな問題意識は当たり前に持っていて、それがやりがいにもなっているでしょう。少なくともレッズにいるくらいの選手なら。
でもやっぱり日々の自分を支える現実的なよすがも必要で、あんまり酷い時や例外的に凄い監督の下ででもなければ、何らか適当なところで常識的な範囲でイケてる/イケてないを判断して(笑)、モチベーションのコントロールに努めているものと想像出来ます。


というわけで札幌戦ですが(やっとかい(笑))、まあ何というか、根本的に何かが変わったわけではないけれど、前節高原の覚醒・上昇をうけて、それを取り込む形で選手レベルではちょこちょこ前向きな化学反応が始まっているのかなという、そういう感じでした。
具体的には高原のスピード感への追随と、それまでの軸であったエジミウソンも含めた、前線の力関係や役割分担の再編成。”システム”的には一応従来通りエジミウソン筆頭の3?4?3なのかなと思いますが、高原とエジミウソンの位置が逆転した(あるいは自由な)ような2トップにもスムーズに移行し、切れの復活によって3トップ(のウィング)的な高原のプレーも、前よりは有効に、または楽しそうに(笑)出来るように。

ここらへんである意味重宝だなあと思うのは、エジミウソンのユーティリティ性と同時に節操の無さで(笑)、やんちゃで好きにはやりたいけれどプライドにうるさいわけでもなくて、高原がプレーで納得させてかつ逆にフォローもしてくれるなら、ポジションとか誰が軸とか細かいことはいいよ別にというそんな感じが。”それぞれ”に、「本来の」プレーのようにやってくれる。

またまだ可能性の段階ですが、高原とエジミウソンがあれくらい機敏に前線で動いてくれるなら、パサー体質の薄さで問題のあった”トップ下”梅崎も、それはそれで機能する可能性があるかなと。つまり2トップが作り出すスペースに連動して飛び出して行くような格好で。ちらっとですけどね、ちらっと。

とにかく、’08レッズは’08レッズなりに、そこそこ前向きな感じで「日常」を刻んでいる、ディテールを積み重ねているらしいと、そういう話です。そこそこですけどね、そこそこ。選手はとも言えるし。どうせなら楽しくやらないとね。
それだけでどこまでいけるのか、監督は何をやってるのかというのは別にして。


「和製ベッカム」だったはずの阿部ちゃんのシュートや得点は、もう何とも言えないくらい”渋い”のが多いというか、似合うというか。パシッとドカンとは、なかなか決まらない。(笑)
試合全体については、どうせまた似たようなこと書く機会があるでしょうから、今回は他の人のを見て下さい。(え?)


神戸?浦和(’08) 

平川?。あわわ。お大事に。

J1第10節 浦和 △1?1△ 神戸(ホームズスタジアム)

うっすらと、先が見えたような気もしたんですが。


立ち上がりは悪くなかったですよね。特に雰囲気は。
前から活発に仕掛けつつ、かつ一定の落ち着き/安心感があった。

これが何を意味しているかというと、前回の自分の言い方に従えば、「日常」を刻む作業が引き続き順調に続いているということで、選手たちがチームを手の中に入れつつあるというか、エンゲルス下のチームバランスを見出しつつあるというか。
個々の事象を越えて何となく「正しさ」が見えているというか、一つ一つのプレーをその「正しさ」の感覚と照らし合わせながら出来るようになっているというか。・・・・個々の事象を”越えて”しまっているので、個々の事象自体は結構だいたいだったりするんですが。(笑)

その”チームバランス”というのを、僕が見て来た狭い狭い範囲の(笑)過去のレッズとの比較で図式化してみると、

’06ギド・レッズ

上り調子の最高の人材たちの溢れんばかりのパワーを、大親分ブッフバルトが締めるところは締めつつ、鷹揚に泳がせる。

’07オジェック・レッズ

チクチク小言は言うけれど有用な示唆はほとんど何も与えてくれないオジェックに、途中で見切りをつけた選手たちが、個々の判断を極大化しながら、円熟期の底力を多少無理やりに搾り出しつつ、時折上の顔色を窺いながら、権限の範囲内で、その場その場を切り抜ける。

’08ゲルト・レッズ

何を言っても「いいよ、好きにやりなさい」とニコニコしている優しい指揮官。その後ででも、「ここはこうしてみたらどうかな?」「○○クンはこういうとここういう風にした方がいいと思うな」とそういうサジェスチョンはあって、じゃあということでみんなとりあえずはそういう風にやってみている。
顔ぶれはそこそこ入れ替わっているけれど、言われていることは「みんなそれぞれにいいコだから仲良くしてね」ということで、新しい選手はそれなりに馴染み、前体制でぎりぎりまで自分を追い込んだ古い選手たちは、多少緩んでいるところもあるけれど、変な緊張は解けてそれぞれに自分を見直しながらやっている感じ。

名付けるとすれば、「父親型」(ギド)、「(無能な)教師型」(オジェック)、「母親型」(エンゲルス)という感じ?(笑)


ママ=エンゲルス型というのは多分、パパ=ブッフバルト型を緩くした、自由裁量の余地を大きくしたようなものとも言えて、ちょっと緩過ぎんじゃねえのとトゥーリオ(とエジミウソン?)以外は思っているかも知れませんが(笑)、その中で徐々に関係性が構築されるにつれてこれはこれでいいか、いっちょ頑張ってママを助けてやるか僕たち男の子だしと、そんな感じでまとまりつつ、ベンチとの力関係(どのくらい当てにするか)が落ち着いて目の前の戦いに集中出来るようになっているかなと。
・・・・あんまり高いレベルの均衡とは思えないですけどね。

この試合の前後で「練習時間が足りない」というエンゲルスの愚痴なども聞こえてきましたが、仮にそれか足りたとして、考えていることが個別のコンビネーションレベルのこと

指揮官は1―1で引き分けた神戸戦から一夜明け、帰京する新幹線内で攻守の修正のためのDVD作製を指示。
(中略)
攻撃では「前の3人の絡んでいる場面とか全体でボールが回っているところ」(高原)が流され、うまくいっている攻撃のイメージを頭に入れさせた。(報知)

でしかないならば、多分今抱かれている不満は根本的には解消されないだろうなと。
メニュー自体は既に示されている。精度や練度が足りないだけということならば。
それで良くなるところも少なからずあるとは思いますが、気が向いた時だけ発動されるプレスとか見ていると、むしろ”強度”が足りないんじゃないかと思ったりしますが。逆に強度が足りないと、自動的に組織化される部分が少ないので、いちいち個別のコンビネーションで対処しなくてはならなくなるというか。

ただそもそもの順番として、グループ/コンビの集合体としてチームを考えている要素が強いのが、エンゲルスなんじゃないかと思います。もしくはドイツ人指導者。(前にもちらっと言いましたね)
そこらへん、日本人サッカーファンは無意識にイタリアorラテンヨーロッパ的な、全体主義的な「組織」「戦術」観をすぐ考える傾向が。やるなら徹底してくれないと落ち着かないというか。(笑)


とにかく「このまま、徐々に」というのがエンゲルスのイメージなんじゃないですかね。
そうしつつ、これまでもやって来た通り、時に応じて刺激策対応策を講じて、そうやってシーズンを乗り越える、そういうチーム像自体には特に欠落は感じていない。
それに物足りなさを感じる選手は少なからずいるかも知れませんが、そこは”ママ”への愛情と(笑)新しい選手(と復帰して来る選手?)のモチベーションのフレッシュさを推進力にしながら、何とかかんとかやっていく内に勝っていく内に、このチームなりの凄みや味が出て来るのかなと。

それでも足りない”芯”は・・・・やっぱりトゥーリオが補うのかなあ、なんだかんだ最後まで、という感じ。
どうもあんまり上手く言えないですが、「緩いギド・レッズ」というイメージと、そのベースが共有され受け入れられる、そのこと自体によって生まれつつある、チームが”前”に進み始めた、不具合はあるにしても”迷い”からは少なくとも抜け出した(”諦めた”という言い方も(笑))、その感じをとりあえずは覚えておこうかなと。

やっぱり名前が大きいだけあって、高原のところで閉塞していた弊害は大きかったんだなあと改めて思いますが。
この日は不調の部類でしょうが、それでもフジテレビ739で見ていた去年のフランクフルトでのプレーから通してみても、こんな楽しそうな高原は久しぶりで。とりあえず動いてはくれますからね、(エジミウソンと)2人とも。


それにしてもゲームメイクが不安定な中、特に左に入った時の平川の調整力は地味に効いていたと思うので、心配だし痛々しいし。ここでちゃっかり定位置に収まる三都主の厚かましさ・・・・と行きたいところですが(笑)、まだなのか。ていうか彼にはむしろボランチやってもらえないかなと、個人的には思っています。

前言撤回を迫るような阿部ちゃんのアクロバティック・シュートでしたが、でもやっぱり「職人の何年に一回の一発」みたいにも見えます(笑)。もっとコンスタントに、「当然」という顔して高難度のプレーを繰り出してもおかしくはない選手のはずなのに、なんかその度アクシデントぽくて。
いや、実際にはそういうキャラの選手だと既に受け入れ済みなんですけど。(笑)


浦和?千葉(’08) 

なぜか勝てば勝つほど疲れが溜まるんですが、これはGW進行のせいか。

J1第11節 浦和 ○3?0● 千葉(埼玉)

何でもいいから次(フロンタ戦)はピリッとした試合がしたいなあ。


坪井、啓太、平川、達也、ポンテに三都主、そしてトゥーリオと、気が付くと大層な離脱/負傷者リストになっていて、それでもってチーム状態を納得してしまえば、心安らかになれそうですけど。(笑)

いや、実際そんなに余裕は無いんですよねここまで来るとさすがに。永井・梅崎・相馬の「ドリブル三銃士」って、最初何の冗談かと思ったんですが基本的には人数不足のゆえで、細貝も出来れば休ませたい状態みたいですし。
とりあえず元気な高原・エジミウソンの2トップには感謝感謝。阿部ちゃんも去年に続いて。
梅崎と相馬は、キャラ的に動けて当たり前だと思われているフシがあって、少し不幸。(笑)

少なくともギドに比べると、エンゲルスの内館の評価はあまり高くないというのも、こういう状況になると分かるような。まあもう34歳ですけどね。(’74.1月生まれ)


試合もあえて言えば、こうしたコンディション面の事情に大きく左右されたというか導かれたというか、そんなところもあったかなと。

とりあえず並べてみた「三銃士」の内、最初からやや動きの鈍かった永井の右サイドを中心に突かれて、それなりの希望を青息吐息の千葉に与えてしまった序盤戦。
それに対して素早く、ともかく動ける梅崎との配置交換を行って安定させて、徐々に力の違いを見せつつも決定打に欠けたまま前半を終わり。

その前半に肩を痛めたトゥーリオの守備の負担を軽くする為に、不調の永井に代えて細貝in、トゥーリオ一列上げ(トップ下)で後半に臨み、それがそのまま早くも運動量が落ちて前に出て来ない千葉に対して有効な”トゥーリオ大作戦”として効力を発揮し、14分、31分と次々とゴールゲット。
それでお役後免のトゥーリオに代わって入った内館、それにその前に入った細貝の守備の人が攻撃面でいいところを見せ、気力の挫けた千葉を弄りまくって軽く”お祭り”状態を出現させた終盤戦。

千葉相手にトゥーリオの爆発が無いと点を取れないのはどうなのかという疑問はありますが、肩の負傷が無ければそもそも”大作戦”が実行されたかどうか分からないということを口実に(笑)、まあいいじゃんどうせ勝ったよということで目をつぶりつつ、次に備えましょうかというヌルい感じのまとめの試合。


いや、実際どちらかというとポジティヴな印象の方が強かったですかね僕は。ここんとこ要求水準を下げ気味にしている前提ではありますが。
戦前は「勝って当然の相手との試合へのプレッシャー」みたいなことも言われてましたが、それよりもここんとこ安定感が出て来ている、より内向きの”自分たちの戦い”の方を、粛々と行っていたという感じで、そういう意味では安心して見られました。

なんというかもう、あんまり”強い”とか”弱い”とかいうこと自体、考えていないような気がしますね今は。「普通にプレー出来る喜び」を満喫している感じの高原が、象徴的ですが。梅崎もなんだかんだ、出場機会そのものを喜びに感じているような状態・地位ですし。
ここらへんはまあ、補強というのはしとくべきだよなという、去年の阿部オンリーの閉塞感を思い出してみても。

”立ち上がり”が緩いのは相変わらずなんですが、それもちょっと前までの”本来あるべき良い立ち上がり”に比べて”悪い”という「駄目」感に支配されて、それによってモラル/メンタルが落ちてますます底が抜けそうになる危なっかしさは無くて。
まあこんなもんだろうという言い方はちょっと情けないですが(笑)、なんというかプレッシャーが足りないなら足りない分の相応の緩さに被害が食い止められる、状況を受け止めてそれなりにプレー出来るというそういう感じ。

だからなんだというわけじゃないですよ(笑)。単なるチーム状況の微分的な描写です。おんなじ嘆きばかり書いててもしょうがないので。
とりあえずこんな感じで中断期間までは引っ張って、でもそれ以降は分かってるね?エンゲルスと、釘を刺しつつ次回に続く。

と、その前にフロンタとガンバという”難敵”との戦いが待ってるはずなんですが・・・・どうなのかな。どこも大差ないような気がして仕方ないんですけど。欠員の件を除けば、まあ現状でも対応出来るだろうと、そう思いますが。
FC(東京)の勝ち星の重ね方も変だし、今年のJ1は”混戦”という以上に訳が分からないというか、正直レベルに疑問がありますね。全部中位みたいな感じ。(笑)


雑感
・結局堤はなぜわざわざ右で使ってたんでしょう。既に去年”左SB”としての実績もあったわけですし。よっぽど阿部の左にこだわりがあったのか。ナイスクロス。
・エスクデロは、なんか以前見た時よりも「曲線」的な感じに見えて、ちょっとがっかり。もっと突っ込む感じの印象でそれを期待していたんですが。まだ脚部不安があるのかな。
・どうも多分ポンテが戻って来ても、エンゲルスのトゥーリオ依存は大して変わらないんじゃないかという気がして来ました。「女性的」なエンゲルスが、無意識に自分に欠けたものを求めている・・・・というのはちょっと安易な精神分析ですけど。(笑)
・でもその分上手く使いますよね、それは認める。全体のレベルが整えば、大した武器ではあるわけですけど。
・しかし弱気な会見だなあ。ほとんど解任間近の連敗チームの監督みたいな雰囲気。


暑くなって来ましたね。ダルいというか。(笑)


川崎F?浦和(’08) 

楽しくて90分があっという間だったんですが、ひょっとして歪んでるのかなこの感想は。(笑)

J1第12節 浦和 ○1?0● 川崎F(等々力)

とにかく、思ったとおり、何とかなりました。


「ユベントスかレッズか」という相馬の感想が当てはまるんでしょうが(でもなんかキャラと合わないぞ(笑)相馬)、実に渋くて面白い試合でした。僕には。(笑)
シュート3本?そうだったっけ。そう言えばそんな気も。でも気にも留めてなかった。ていうか別に点なんて入らないで良かったんですけどね。やっぱり僕の「人格」形成は、プレ・ボスマンショックくらいまでの、真に戦術的洗練が優先していた時代のイタリア・セリエAに、多くを負っているらしいです。目指すべき大人のサッカーとは、あれだ!と。

”守備的”というよりも締まった、ミスの少ない、納得感のある試合ということですけどね。
別な言い方をすると、一つの意識の流れが途切れない、ソロソロと試合に入って高めて来た内圧が、育んだ緊張感が、つまんないミスや頭の悪いプレーでご破算にされないで、なるべく長く最後まで味わえる、そういう試合。

まあ接して漏らさずみたいな感じですかね(笑)。クライマックスへ走るのではなく、一定のテンションの間の微妙な変化を、延々味わうタイプのセックス。(ああ言っちゃった)
イングランドとか、「朝まで目標10発!」みたいな感じでしょ?(偏見?・笑)
興奮でも絶頂でもなく、陶酔、没入が求めるもの。

・・・・別に点が入っても攻撃的でもいいんですけど、少なくともJリーグレベルで”点の入る試合”って、点自体か点が入ったことによってか、どうしてもまぎれが、雑な部分が目に付いて興醒めしてしまうことが多いので。
とにかくそういう試合がちょいちょい見れるから、レッズは好きさ。


それはさておきもうちょっと真面目に(笑)この試合について述べると、戦術不在(またはトゥーリオ)のままこつこつと前節までに紡いで来た日常性、今の自分たちなりの地道な関係性のようなものが、フロンタという強敵の圧力と活発な攻撃性に対面して、一気に焦点を結んで一つの方向性に集まり、束ねられ、まるで計画的に鍛え上げられたチームのような統率とクオリティを一瞬の内に実現した・・・・と、そういうことになりますか、僕の文脈で言うと。

鹿島戦も「強敵相手に突然頑張った」試合ではありましたが、あれはなんというかもっと不細工で、集中力と試合運びのみで誤魔化したような格好でしたが、この日はグループ戦術的な部分でもそれなりの完成度があって、安心して見ていられました。(少なくとも中盤から後ろでは)

「対応出来るだろう」とは言っていたものの、正直ここまでちゃんとやるとは思わなかったです。どちらかというと曖昧に受け止めて、こちらのスローペースに巻き込んで何とかするみたいなそういうイメージ。
連戦の最後にこれですから、やはり千葉戦などは思った以上に相手に合わせていた、サボっていたんだなあというのかよく分かりましたが。かといってどのみち自力で出せる力ではないんでしょうけどね。わざとサボっているわけではない、そうなっちゃうんだというか。

それと鹿島戦の段階では振れない「無い袖」だった、’08レッズなりの個々の関係性の集積と。”束ねる”材料の存在というか。
これら全てまとめて、去年一昨年もさんざん見たものではあるんですが、ともかく廃れてはいなかったことが確認出来て、良かったです。やっぱ守れないレッズは嫌だ。(笑)


前線があまり役に立たなかったのは困ったことではあるんですが、守備にはちゃんと参加出来ていたわけで、これはコンビ不足というよりも絶対的なクオリティ不足と、そう考えた方がいいのかなと。少なくとも個で押し切れるほどのそれは。
それを更なるコンビの熟成と欠員の復帰で、どこまで補っていけるかが今後の・・・・というのは当たり前過ぎて、最後まで書くのは照れます。(笑)

いや、ほんとはね、前にも言いましたがエジミウソンで世界を目指すのは舐めてると思いますけどね。ミラン戦見といてそれはないだろうと。多分、それ以前からの既定路線の獲得だったんでしょうけど。
高原に使える金があるのなら、足して一人になっても、言ってみればポンテレベルの選手の獲得を目指すべきだったとどうしても思ってしまいますけど。まあ来てしまった選手は何とか使いこなして、それで描けるベストのヴィジョンを描こうとはしていますが。ただそれには監督が・・・・とループ。

もう一つ攻撃のことで言えば、これは前回”雑感”で書き忘れた(つまり前から思っていた)ことなんですが、梅崎のプレースキックはあれはどうなんでしょう。毎度低くて速い(かつやや乱暴な)ボールしか蹴らないのは、どうも単にそれ以外蹴れないからのように見えるんですが。特にコーナーの期待感の薄さは、ちょっと酷いと思います。
この日は相手方に中村憲剛がいたので、尚更目立ちましたね。プレース・キックは今後も生命線になる可能性が高いですし、復帰してもいつもポンテというわけには行かないでしょうから、是非再考して欲しいですね。キッカーなり、蹴り方なり。


まあ当面は、ガンバ戦で同レベル以上の試合をしてくれることですね。
「強豪相手だけ頑張る」のは許すとしても、それが2試合続けられないんじゃ話にならないですから。それが要求する最低ラインかな。


浦和?G大阪(’08) 

(プレースキッカー)梅崎への喝!は効いたようでしたが。(笑)

J1第13節 浦和 ●2?3○ G大阪(埼玉)

うーむ、恍惚の前節から一転して、不快&興醒めの試合に。だいたい俺が悦び過ぎるといいことねえんだよなブツブツ


まあ確かにプレースキックというのは、”蹴り慣れ”の占める比重が大きいのはホントなんですよね。
かつてあれほどワールドクラスの猛威を見せ付けていたマイスター阿部勇樹の右足も、最近たま?に蹴るとアレ?みたいな感じが専らですし(笑)。いつも蹴ってる人でも、一試合の中で調整が必要な場合が多いようですし。

とにかく油を差し直したのか気温の上昇で調子が良くなったのか知りませんが、この試合の梅崎の右足は、かなり見違えるくらいの精度と安定感と、高低・コースの使い分けも十分に見せてくれていて、はい、これなら満足です。
後者については意識付けの面も大きいので、それこそ「俺の喝が効いたのか?」とか自意識過剰なことを考えたくなりますが(笑)、実相としては多分、キックのフィット感そのものが向上したことによって、蹴り分けの余裕も出て来た、判断も良くなって来たというそういうことなのではないかと。

そもそも僕の苦言のある意味”本当の”動機も、「何でもいいけど今の思ったところに蹴れてないだろ?投げっ放しだろ?」という、雑な感じ(への不快感)が、結果としての合う合わない点になるならない以上に大きいので。
この前の「良いセックス」としての試合、その為の意識の連続感にとっても、調子っ外れのプレースキックというのは実に大敵で。決まる決まらないはある程度時の運として、ちゃんとしたキックで”終わって”欲しい。緊張感のあるプレースキック場面を迎えるまでに攻め込んだ、それまでのチームの流れを維持する為にもと、これは僕の口癖なんですけど。

ただこの日の梅崎の”反撃の狼煙”1点目の直接FK弾は・・・・なんだあれは?(笑)
いいキックではあったんですが、どちらかというとガンバの壁の作り方の拙さと、その壁横の敵味方の選手のウロチョロの綾で、よく分からない内に決まってしまったという感じ。
キックに向けての梅崎の内圧の高まるタイミングも、なんかよく分からなくて色々な意味で虚を衝かれた感じで、その混乱感は逆に、「この試合まだ分からんぞ?」(その時点で1?2)と希望を持たせてくれるものでありましたが。


と、それに限らずこの試合孤軍奮闘気味に大活躍していた梅崎だったんですが、一方でどうも未だにフィット感がありません。だからせめてプレースキッカーとして安定確立してくれと、いう部分も無くは無く。
実力は十分ですし出ればそれなりに頑張ってはいるんですけど、なかなかそれがチームを巻き込む力になれないというか、局所的なきらめきでしかないというか。”頑張って”るのかどうかすらよく分からない(笑)、トゥーリオの攻撃参加が問答無用でチームを動かすのとは対照的。チームメイトの心証も、絶対梅崎の方がいいと思うんですけどねえ。(笑)

結局梅崎が本当に”機能”していたのは、エンゲルス2戦目のナビスコ京都戦あたり、つまりチームがシャッフル途中でまだ方向が定まらない&新しい選手が動きやすい、そういうかなり特殊な状況下のみだったのではないかと、これまでのところは思うんですが。
現状は、”ハマ”ってるわけでもきっちり”使われ”ているわけでもなく、さりとて”動かし”ているわけでもない。調子が悪いわけでも梅崎の出来不出来/ハマりハマらずによって、試合内容や結果が大きく左右されるわけでもなく、どうも常に中途半端な感じがします。

本来はちゃんと「中心」になるべき選手なんだろうと思うんですけどね、それこそその京都戦のように。”ドリブラー”として使われるだけでは贅沢で、チームバランスが落ち着かない。
直接的には攻撃の組織が整わないチーム状況下で求められる、割と分かりやすい司令塔的なプレーが出来ないのが理由なのは確かなんですが、と同時になんかこう、「空気」が合わないというか「水」に乗れないというか、そういう感覚的な違和感も依然感じます。

それについては以前も、「梅崎のプレーは(レッズには)高級過ぎる」という意味のことを書きました。ポンテがやったような、ある意味の”俗化”の必要があるかもしれないと(本来は共に高みに昇りたいわけですけど)。
更に付け加えるとすれば、それ以前からの相馬同様、縦への志向が強過ぎて、チームがついて来ないとそういう面もあるかも。・・・・そういえばここんとこの相馬は、良くも悪くも「鈍」くなって、地味にフィット感増してますよね。

ただどうも最近思うのは、梅崎の個人的事情も少なからずあるかなと。つまり、彼の「KY」はある種仕様で、レッズだけじゃなく、多かれ少なかれどこででも浮き勝ちなんじゃないかなということ。
思い返せば大分でも、破格の個人能力と我の強さは光り輝いていて、オシムにも早い時期にピックアップされたし、前園小倉(だっけか?)に専門誌上の対談で絶賛されたりしていましたが、じゃあフィットしていたのかというとあんまりそういう印象も無いんですよね。今の金崎とかと比べても。シャムスカのことだから上手に使ってはいましたけど。

いかにも海外向きな感じなのに、グルノーブルでも早々に弾かれていたみたいだしと、これはまあ推測の域を出ませんが。


続きを読む

レッズについての好意的な考察(?) 

same_frequency さんによる。
面白かったので紹介しておきます。

題して

 浦和レッズはトップモードになる可能性を秘めている? vol. 1vol.2

そうか、そうだったのか!(笑)

僕の感想を述べておきますと、vol. 1の(レッズの)”5バック”論については、機能主義的説明としてはありうるかもなあと、またレッズの守備の堅さについての「個人能力」や「集中力」以外の観点からの説明として勉強になるなあと思いつつ、でも歴代監督がやろうとしてやっている、増してや「欧州トップモード」を意識してとはとても思えない。(まあここらへんはsameさん自身もあまり本気ではないんでしょうが(笑))
・・・・まあ「トップモード」はこの際いいとしても、やろうとしてやっている部分が少ないと、結局全体の整合性として大したレベルのものにはなりそうにないよなというそういう悲観がどうしても。

一方vol.2の”3トップ”論については、なんらかこんなようなことを考えてはいるんだろうなと、特に高原の起用法を見ながら思ってはいたんですが、今イチ自信が無くて(笑)スルーしていたところを説得的に書いてもらってありがたいなとそういう感じです。
例え気が付くと単なる2トップになっちゃってたとしても、高原を下がり目に置いた3トップを基本としていることにはやはりエンゲルスなりの狙いが・・・・ひょっとしたら高原の「リハビリ」期間中の時点で既にあったのかもと、そんな風に思わなくはないです。

もう一つの”ビルドアップ”論(?)については、まあ何というか後ろと前が決まれば自動的に出て来て、かつレッズの現在の選手層から自動的に「問題」になることですが。うーむ。
とりあえず”5バック”と”3トップ”を繋げる為に、トゥーリオが他ならぬ今の(ボランチの)位置にいなければならない、エンゲルス的な意味は、よりはっきりして来るかなという感じはします。それをポンテが肩代わりするのか、それとも別のチームになるのか。


僕に言えるのはこれくらいですかね。
どうも勉強になりました。


ナビスコ杯ラスト3戦メモ 

”総括”ですらもない。こんな試合がありましたよというメモ。
見てはいましたが、一部を除く選手同様のモチベーションで、何とも。


(5/25) 第4節 名古屋グランパス戦 ●2?4(豊田)
(5/31) 第5節 ヴィッセル神戸戦 ●1?2(ホムスタ)
(6/8) 第6節 名古屋グランパス戦 ●1?5(埼玉)


「全敗」という結果ほど酷い内容ではなかった、というのは、基準が低過ぎでしょうか。
新人と復帰選手、試合の中での時間帯と、個別の要素だけ見ればいい”芽”もあったと思うんですが、その芽を育てる”畑”が痩せ過ぎてる、管理が悪過ぎる、という感じ?

まあ予想は出来たことですけどね。フルメンバーの個力と思いつきの組み合わせと、勝ち慣れと意地だけで何とかリーグ戦をこなして来たチームが、メンバー落ちと大会の重要度の低さで、根気と”モラル”が落ちてしまうのは。
ちなみにレベルはだいぶ違いますが、某緑チームも実に似たような感じで、予選落ち決定のスピードを競った成績ともども、正直勘弁してくれよという感じのナビスコ月間でした。なんでこう、似るかなあ。その点、岡田ジャパンなんてオアシスさ。

ポンテは6,7分どころか5分くらいの出来でしょうか。あと20日でかなり戻してくれないと、むしろズルズルサッカーを最終的に固定してしまう要素となりかねない感じ。
とはいえ期待するしかないですけどね。状態さえまともなら勿論クオリティは上がるし、幸か不幸か三都主はなかなか帰って来れないようですから、前々から言っている梅崎との化学変化も、期待したいところ。
・・・・結局何というか、ギアを”もう一段”上げる選手なんですよね梅崎は。上がる前の状態までは責任持てないけど、上げることは上げてくれる。達也でも上がることは上がるんだけど、あれは多分にカンフル注射的で、それに比べればさすが腐っても(?)ゲームメイカー仕様で、より根本の作りに流動性と(ポンテと併せた)奥行きを持たせてくれる。はず。(笑)


と、期待することすら本当は嫌なところもあるんですけどね。半端に勝つよりはいっそ・・・・とつい、そっちの方に思考が。
実際もし3大リーグなみに人材の移動性の高い市場に置かれていたら、とっくに「一つのサイクルの終わり」を言われているはずなので、バルサのように。バルサもねえ、アンリはともかくトゥーレ・ヤヤとアビダルという昨季の補強は、ツボを押さえて弱点を解消した満点補強に近くて、むしろ”いよいよ磐石”でもおかしくなかったはずなのに、あっという間に解体モードに。早い、早過ぎる。

どうなんでしょうね、兼業サポのいい加減な思いつきですが、「親会社からの完全独立」という快挙を達成した次の段階として、それこそバルサばりにフロント(会長?)の人選そのものを選挙で決めるような、そういう体制に持って行くという望みは無いんでしょうか。
勿論今の機構そのままじゃ駄目でしょうけど。そういうのを見てみたい。見てみたいというだけですけど。(笑)


再開後はむしろACLの緊張感が一番の楽しみ&望みか。


柏?浦和(’08) 

苦笑いするほど、エンゲルス。

J1第14節 浦和 ●1?2○ 柏(国立)

同点に追いついた時は、逆に勝っちゃったらどうしようと、心配になったりしました。(?)


まあ真面目ですよね、エンゲルスは。それ以上でもそれ以下でもないけど。
色んなことを気にかけて、全部一生懸命にやろうとするんだけど、どれも中途半端に終わる。
または全てを公平に考えようとして、バランスを気にして気にして、気が付くと単に中取ったか無難で保守的な選択になってしまう。・・・・ていうか、ある意味”選択”はしないんですけどね。

ギドは頑固、オジェックは頑迷、エンゲルスは・・・・迷妄かな。少しずつ似てて、でもそれぞれに違う3代の監督。多少無理やりに、漢字を共通させてみましたが。(笑)


一応、一応、キャンプの成果らしきものは見えなくはなかったですよね。
立ち上がりのプレスの意識とか、何かの時の”全員攻撃”っぽい感じとか。ああそういえばそんなこともと、思い出しつつやってるような感じで、ちょっと抵抗されるとすぐ忘れちゃってましたけど。

口では色々言ってはいるんでしょう、でもそれが説得力が無いか喚起力が無いか、態度や行いがそれを裏切っているか。
いや、あのスタメンがね、どうにもメッセージ性が無いというか、逆メッセージというか。さあやるぞという感じが全然しない。

まず待望のポンテが復帰して、それまで少なからずの時間、ポンテ抜きで曲がりなりにもやって来た、曲がりなりにも前監督(の末期)よりはマシな成績を収めて来たチームに、ショボイなりにも自分なりに色々やって来たチームに、どう「融合」するのかと思ったら結局ただのポンテのチームになっていて。去年と同じ。
3トップとかどうしたの?梅崎はどこへ行ったの?細貝は?”ボランチ”トゥーリオ・・・・は、いたか(笑)。いるよね、彼だけは。

故障再発が必然なのか不運なのか分かりませんが、”間に合った”というだけの三都主をいきなりスタメンで使ってまで・・・・というのはまだいいです。彼(梅崎)のポジションじゃないと言えばそうだから。
でもいざ使う時の使い方が、ポンテとの交代だというのが、あまりにも消極的でお茶濁しで、凄くがっかり。

いや、「交代策」として消極的だと言ってるんじゃないんですよ。”ポンテの疲労”というのは、(そうだとすれば)それなりに正当な理由だから。
そうではなくて、この大事な再開初戦の、劣勢の時に妙に粛々と行われた「ポンテ→梅崎の交代」という行為が、要するに梅崎はポンテのバックアップでしかない、言い換えれば梅崎やその活躍を象徴とする、ポンテ抜きで作って来たチームとポンテとの融合が、足し算が掛け算が、完全に放棄されている断念されている、そのことを知らしめる行為に、凄く僕には感じられたということです。萎えたということです。

”交代策”としても空気的に違ったと思いますけどね。スカパー解説の田中孝司さんなんか、平川との交代だと信じ切ってる感じでしたし(笑)。そうじゃないと分かった時の反応が、「予想が外れた」という以上に「裏切られた」「傷付いた」という乙女チックな感じで、妙におかしかったですが。
・・・・つまり別にレッズ寄りじゃない、第三者としても、今取る策じゃないだろうと強く言いたくなるような、そんな策。要は「予定通り」だったんだと思いますけどね、やっぱり。梅崎はポンテのただのパックアップなんですよやっぱり。それしか使い方が思い及んでいない。


その三都主のスタメンにしても、啓太も含めていつの間にかDF陣がいつものベテラン勢に落ち着いているのも、何か非常に気持ちが前へ向いていないか、これもいきなりスタメンの(それも余りいいプレーをしたことの無い右で)平川も併せて、とにかくこの間までいなかったメンバーで何とかして下さいという、依存心&自己否定的な無意識を感じてしまいますが。
要するに駄目だった、そしてどうも出来ないと、何より本人が思っているんでしょうね、心の底で。

ではトゥーリオを中盤に残したのは”積極策”なのかというとそんなこともなくて、いや、純戦力的にはそうなのかもしれないですけど、要はそれは惰性で。前のチームを消しちゃったのと同じ。
つまり「復帰選手」と「ベテラン」に引っ張られてそれまで頑張ってた選手を外したのも、でもトゥーリオは残っているのも、方向は逆ですが同じく”引力”に引っ張られた一種の決断放棄なわけですよね。トゥーリオの引力恐るべしというのはともかく。(笑)

意思なく全方位に気を遣った挙句、それぞれの場所で引力が出した答えの切り貼りでしょう、この日のスタメンは。もうどうしようとも、どれが正しいとも、本当は思っていない。
一応聞けば「ポンテと三都主でポゼッション上げようと思った」とか答えると思いますけど、その”理由”すら見ようによってはただの引力。

続きを読む

浦和?FC東京(’08) 

こう来たか。

J1第15節 浦和 ○2?0● FC東京(埼玉)

密かに(?)プチ”自分ダービー”でしたが、どうにも悩ましい試合に。


緑ブログの方ではよく話題にしていることですが(始まり)、城福監督のFC東京というのは、今年のJリーグで僕が一番興味を持って見ているチームで、一部ナビスコを除いてテレビで見られる試合はここまで全て見ています。
とはいえ懲りずにまた浮気か?とかそういうことではなく(笑)、基本的にオシム/日本化との関連での、サッカーの内容に対するあくまで純然たる”興味”の対象ということです。

勿論レッズへの”浮気”も直接的には’06ギドレッズのサッカーへの興味から始まったには違いないわけですが、ただあれは単に「戦術」というよりは、浦和レッズというクラブの初年度から続いて来た歴史や脈絡、体質・特徴、そして勿論近年のスケールや選手層が生んだ正に”浦和レッズ”ならではの特殊な生産物であって、例えば一年目の監督の影響でどうこうというレベルのものではないわけで。だから劣化して退屈になっても、それなりに思い入れて見続けることが出来る。(たまに折れそうですけど(笑))

’08FC東京も広い意味では、大熊→原→と続いて来た”走る”サッカーの「伝統」の一端ではあるわけですけど、まあ今となってはそんなに、特殊な/特徴的なものでもない、それ自体。あくまで城福さんの個性に興味があるんですね僕は。
・・・・と、浮気の言い訳はそれぐらいにして(笑)。いや、たまたま一緒に寝ていただけだから!たまたま、たまたま。


とか言いながら諸事情でどうにも忙しくて、肝心の直前の大分とのナビ準々決勝はまだ見れてなかったので、FC東京のチーム状態の最新のところは分からなかったんですが(使えねえ)、もしtoto買うとすれば多分ノータイムでホーム負けにつけていたと思います。いやあ余計なこと書かないで良かった、この方みたいに。(笑)
緑チームとの公平上も、てっきり同様にリーグ屈指のグダグダサッカーのおしおきを、最先端ムービングぅ?っ!にされるもんだと信じてたんですけどね。卑怯だなあ、自分たちだけ。

まあ別の”公平”はちゃんと図られてるんですけどね。つまり猛暑のナビスコ明け組を美味しくいただくという。(ヴェルディはジェフ

ただこの日のFC東京の恐ろしい不出来の主因が、ナビスコ/連戦の疲労のせいだとは思えないところがあって。少なくともヴェルディが相手にしたジェフと同程度には。・・・・うーん、どうしました?こんなチームでしたか?
お馴染み達也ドーピングで予想外にカマして来たレッズの立ち上がりに、対応が遅れたというのは勿論あるでしょうが、はっきり言うと、怯えているように見えました。”魔法”が解けて我に返ったというか。

ちゃんとした(笑)青赤サポさんの見解も見てみると、

なんだかんだで今シーズン、これまで戦ってきたのが比較的楽な相手というのはあるかもしれない(上位の名古屋や柏には負けているし)。で、ここで一気にプレーの強度が高まって、これまで見えなかった綻びが露わになった、と。
[うまねんblogさん]


一緒に観戦していた人が「ボールに爆弾が仕掛けてあるみたい」と評した序盤。
ボールが足につかない、コントロールミスが目立ち、どうなることかと思いました。 [見る前に跳べさん]


後者はナビ大分戦の方の感想ですが、まあなんか、歯車が狂い始めている感じはありますかね。
今まで自然に/無心で出来ていたようなことが、インターバルによる途絶とコンディション不良で、急に難しくなって来た。出ていた一歩が出なくなった。通っていた呼吸が通わなくなった。元々かなり、感覚的なところがあるのが城福さんの特徴で、面白いところでもあったわけで。

・・・・と、ついFC目線で書きそうになりますが(笑)、そのついでに言うと、やっぱりレッズへの苦手意識or恐怖感みたいなものはあるのかなと(参考)。少なくとも気負わせる、改まった気分にさせる威力はまだレッズの名前にはあって、それが上の理由と併せて、調子良く”弾んで”来た城福FCを、別のチームのような鈍重なチームにしてしまった。

いやあ、結構、ショックでしたわあ。(笑)
はっきり”素晴らしい”試合も無い代わりに、全然駄目ということもほとんどなくて、いつもどこ吹く風みたいなチームだったので。
城福さん個人も、これまで策士を謳われていましたが、何かハマりモードのようですね。
ちょっと頭回し過ぎでは?という感じは、やはりします。ここんとこの”新企画”トップ下平山も、面白かったし平山自身のコンディション良化には期待大ですが、ありていに言うと「面白い」だけですし。(笑)
いや、実際”臨機応変””柔軟”というよりも、”新企画”の強迫観念に追われているように見えるところはあります。体質なんだと思いますが。止まったら死ぬんですよこの人は(笑)。だから”ムービン”グ?


で、レッズの話をしますと。(しろよ)
もうほとんどサポには無視されてる感がありますが、やはり”ポストマンエジミウソン”というのは、エンゲルスのチーム構想の、依然として軸なんだと思います。”軸”だということと、そういう”タイプ”だと認識しているということと。
それが柏戦の(本人激怒の)高原交代の、結局の理由。「戦術的に田中達の方が、エジミウソンとのコンビがいい」という、この日のコメントも勿論。

更に言うならばフィッティングの仕方によっては別にナシだとも思えない、高原との2トップがいつまでたっても形にならないのも、そういう認識を前提としているから。・・・・つまりエジミウソンも”ポストマン”的なイメージで未だにやっているはずなので。他ならぬ監督に言われて。実際には、単に動かない言い訳にしかなってないでしょうけど。
そうですね、実は2トップじゃないんですよエンゲルスレッズのこれは。単なる3トップの(シャドー/ウィング)1枚抜け

何も無いと言われまくっているエンゲルスですが、エジミウソンのそれと”戦術(ボランチ)トゥーリオ”は、ある意味立派に一貫している。4バックにする気配が無いのも、結局3?4?3の基本から離れられないのかなあとか。


しかしここでレッズに勝たすかなあ、サッカーの神さんよとつい思いますが、FC的には”未熟”を思い知らせる重要な敗戦ではあるのかも知れないですね。
むしろ勝っちゃったレッズの方が・・・・。ていうかこれだけ主力選手が怪我持ちだらけだと、別にベンチがアホじゃなくても、チームのリコンストラクションは嫌でも考えざるを得ないのかもと、そういうところはあります。


大分?浦和(’08) 

切ない。

J1第16節 浦和 ●0?2○ 大分(九州石油ドーム)

”エンゲルスの試合”としては、実はいい方だったんじゃないかとも思うんですが、無駄な抵抗。


木曜日の修羅場へ向けて、省エネモードで失礼。
”プチ”ですら、相当に疲れましたから。

・前線が活発に流動的に動いて、序盤は割りと弾むような軽快感なども。
・背景としては一つは、ポンテ再離脱の危機感。
・”危機感”とは言うものの、逆の面もあって、つまり頼れないことがはっきりして、むしろすっきりしたという。
・俺たちでやるんだよ、やるしかないんだよという。
・その”俺たち”の顔ぶれ、並び自体も、また一つの背景。
・エジミウソンの下に達也、永井を置いた3トップor1トップ2シャドウ。

・エンゲルスの「エジミウソン重視」については既に何回も書きましたが、実際の理由はどうあれ、ナイことではないと思うんですね。
・高原とエジミウソン、どっちが”頑張ってる”かと言えば、それは高原なわけですが。
・でも申し訳ないけど、高原が頑張れば頑張るほど、逆にジリ貧感が醸し出されて来るのも否定しようが無く。
・今更「頑張ってます」というランクの選手でもないわけでね。レッズもリハビリに適したサイズのチームではない。
・あんたは助っ人。勿論エジミウソンも。
・高原にエジミウソンと、フロントとしては頑張って(笑)ビッグネームを獲得したつもりだったのかも知れませんが。
・実際には”オールドネーム”と”ミドルネーム”(?)でしかなかったという。
・それ自体のあーあ感はともかくとして。
・この2人のややドングリ的な比較として、どちらがチームに風を運べる可能性があるかと言えば、それはやっぱり、エジミウソンなわけですよ。
・少なくとも”ピーク”を越えている疑いはないですし、頑張らない分(笑)、能力の遊びも感じられる。
・このままではその能力は潜在したままかも知れませんが、その遊びと余裕が生む不確定性が、「新戦力」としての希望や期待感として機能しないことはなくて、少なくとも高原よりは。
・永井も田中達也も信頼性は高いですが、同時に今更な名前でもあって、それで’08年を戦いますというんじゃ、物理的にも精神的にも、息切れするのは見えている。そして高原では、どっちかというと”息切れリスト”1名追加という、そういうニュアンスが濃い。
・後は問答無用でゴール量産、逆輸入ブンデスリーガーの面目丸出し(?)じゃあ、どけどけというパターンしかないわけで。
・でもそうはならなかった。見るからに。

・と、いうわけで、少なくとも就任当初のエジミウソン中心のやり方は別に間違いではなくて、実際に効果もあった。
・ポスト的に使うという、意外性も含みで。確かにチームは、少し弾んだ。
・その”弾み”を支えたもう一つの要素が、場所的には繰り返し的になりますが、3トップor1トップ2シャドウというやり方。
・エンゲルスの「名刺」とも言える。
・オジェックのコッテコテの”トップ下ポンテ”と”2トップ”の3?5?2に、床ずれを起こしかけていたチームには、少なくとも血液を循環させる効果はあった。
・再び、と、いうわけで、この試合はある意味エンゲルス・レッズの原点回帰というか、シークエンス再始動みたいなところがあったわけですが。
・若干違うのは、オジェック時代は(トップ下)ポンテの存在が固定していたやり方をエンゲルスが打破していたところを、そのエンゲルス体制下では、”2トップ専用FW”高原の起用を前提にしていたことが、同様の固定をもたらしていたところ。
・そんなに引き出しの多い人でもないですし、考えれば考えるほど、結構意図的な、開き直り的な「高原外し」なのかなとか。
・ていうかワタシには扱えませんという。
・ただそこまでは、せっかく獲って来た高原(とエジミウソン)を、本人のプライドにも配慮しながら、何とか使うように使うように努力はして来ていて。
・八方美人のノーヴィジョンだとも言えますが、浦和レッズの監督としては(それも立場の弱い)、その過程・成り行き自体は、そんなに強く断罪すべきことでもないかなと。
・責めるとすればやはりクオリティそのもの、高原とエジミウソンという、本来特に運動量が無いわけでも不器用でもない二人のFWを、使い続けても全くまともな2トップに出来なかったことで。

・三度、と、いうわけで、開き直り&原点回帰のすっきり感(+田中達也)で、それなりに風通しは良かった前線ですが。
・「風通し」が良かっただけだというのと、「前線」だけだったというのと。
・勿論同じようなこと二回やっても、効果が薄いというのは当然として。
・全部悪かったオジェック時代から、風通しだけ良くしたここまでのエンゲルス下での戦いで、かえって「修正」「調整」程度ではどうもならんという、ある意味明らかではあったけれどその都度結果と神通力で蓋をして来たものが、もう余りにも明らかになっていて風だけ通って物寂しいだけだというのと。
・それとその構造的なレベルとして、動くのが「前線」だけで、その次や「全体」が続かないのが問題なのに、後半手を打ったのは前線の入れ替えだったという。
・誤り、というより限界なわけですけどね、明らかに。仮に分かっていたとしても、他に手は打てなかったでしょうが。
・実際にはここ2年ほどのレッズというのは、その「前線」の動く/動かないだけで、ほとんどの場合チームのモードは説明出来て、また結果もそれに従ってついて来ていたわけですけど。
・まあ、エンゲルスが何かを悪くしたわけでは、ほとんど無いというのは言える。
・トゥーリオの扱いでチームのモラルは下げましたが、ある種数少ない”積極策”ではありましたし。

・....と、何で”エンゲルス擁護”モードなのかと不思議ですが(笑)、まあ、骨を拾ってる感じなんですかね。
・実際難しいですよ、今のメンバー前提で、中長期的な前向きかつ整合的ななチーム構想を練るのは。
・故障持ち(&疲れた中年)だらけで、誰が計算出来るか分からん、というのはまずありますし。
・例えば鈴木啓太と阿部と細貝、それぞれにリスペクトに足る実力or実績のある選手ですが、彼ら(+トゥーリオ+CB)全員に適ポジションを与えようとすると、単純に枚数的に、どうしても3バックに落ち着いてしまう感じですし。
・いっそ3ボランチという手は無くもないですけど(笑)。4バックなら。いやそんな場当たりな。
・そのくせ確かに中盤で配球出来そうなのが、現状トゥーリオくらいしかいないのも事実ですし。
・別に3バックでもいいんですけどね、それしか”出来ない”、構想が限定されるのは困るわけで。
・高原もエジミウソンも、いるなら使いたい、使うべきだというのは普通に見れば真実ですし。
・平川も相馬も、4で使えるのかどうか未知数ですし。それ以前に使える状態なのかもですけど。
・色々考え合わせて、エンゲルスが結局同じことを繰り返すのも、分かることは分かるんですよね。
・”破壊者”に近い大胆なヴィジョン推進をする監督か、選手層そのものの大胆な刷新が無いと。
・いずれにしてもエンゲルス体制には”無い袖”。

・で、アダイウトンだそうですけど。
・”大型DF”ねえ。これはつまり、トゥーリオボランチ固定路線の追認ということですか?
・監督の構想どおりの立派な強化策と言えば、そうかも知れない。
・監督以上にフロント(の同じ人)に、今更サッカーの見識を高めてもらうのが非現実的だとすれば、
・結局はいい監督を”引いて”来るしかないわけですけど。
・まあこれはレッズに限ったことではないですけどね。ただ規模が大きいので、無駄や非合理も壮大で悲しくなるというというだけで。
・いっそ金を遣い切って、手近な若くて安い日本人監督でも引っ張り込んだ方が、昨今では成功率が高いようには思いますが。
・少なくともドイツ人よりは。
・今エンゲルスが辞めたら、ギドが舞い戻って来る気がして仕方ないのは僕だけですか?(笑)
・いやあ、さすがに、もういい。同じ人だけに、FCの原政権の二期目のような、時の流れを感じさせられる公算大。


というエンゲルス・レッズを、ヴェルディが束の間延命させてしまうかも知れない”決戦”は木曜日。
いやあ、分からんよ。案外決め手はヴェルディの方が上かも。
あっちの”空気読まない”人(フッキ)は、こっちの読まない人(トゥーリオ)と違って別に疲れてるわけじゃないし。
まあ普通に田中達也を止められない可能性も大ですが。止められる理由が思い当たらない。
・・・・ごめんなさい。やっぱ分かんないす(笑)。僕には、全然。とても冷静には。

変に大黒とか前面に押し立てると、レッズが安心して対応出来ちゃう気はするなあ。
それくらい。
レッズが先制しちゃったら、やっぱり東京の片割れと同じ展開にはなるでしょうが。
うーん、もう何も考えない。(笑)


浦和?東京V(’08) 

逆に何がヴェルディに対する”貫禄”の源なのか。と、考えてはしまいますが。

J1第17節 浦和 ○3?2● 東京V(埼玉)

東京勢なで斬りで、気が付くとしっかり下位いじめはしてるし、ライバル対決ではそれなりの戦いしてるし、 「首位」でもそんなにおかしくはないのかも知れない。(?)


そういえば”静岡勢”にも連勝してるなとか。それはともかく。(笑)

いつもは”組織力の劣勢”が問題とされ続けて、勝ち負けの主因もそこに帰されるのが常なわけですが。
そして去年までは、そこを個人能力と集中力、特定メンバーの団結力と経験で勝って来たわけですが。
似たような(と、大合唱される)組織力欠如の、しかし顔ぶれの変化と蓄積疲労(と老化)によるレッズ自身の地盤沈下も併せれば、片や”ブラジルトリオ”を擁し、必ずしも「個人能力で優位」とも言い切れないところがあるヴェルディ相手の試合で、では何が決定要因になるのかと注目されるところですけど。

序盤の、特にフッキの自給自足PKでヴェルディが早々に先制し、少なからず度肝も抜き(みたいですね、他の方の記事を読んでると)、ひょっとして勝っちゃうかなあ(ヴェルディ目線)という空気も漂う中での試合の印象としては、開幕のFマリ戦と似てるなというもの。
故・桑原オヤヂ指揮下の、同様の基本選手の足し算(または羅列)方式のトリコロール男組との出入りで、中澤、松田、山瀬、ロペス、ロニー・・・・あれ?ひょっとして向こうの方が”個人能力”高かったりして?少なくとも簡単には見下ろせないぞポンテもシトンもいないし、調子狂うぞどう戦ったらいいんだという、あの試合。

まあ、すぐにトゥーリオが黙らせましたが。それも二度三度(笑)。逆に言えば、開幕のオジェック指揮のチームとの違いはこれだ!というのが、鮮明に。(笑)
この日だけじゃなく、監督の起用に応えてこれだけはっきりした結果を出し続けて、どうだとトゥーリオが誇るのは当然ですし、でも一方で駆け寄って来たトゥーリオをスルーするサポの気持ちも非常に分かってしまうという。

実際やられる方としては本当に”黙”りたくなるような感じなのでね、トゥーリオのは。もう少しありがたがってもらってもバチは当たらないような気はしますし、本人もそこらへんに不満は持っているかも知れない。基本的には常に、求められていることをやっているだけなんだろうと思うし、まあなんか不幸な関係、構造ですね。
いっそどこかのフ○キさんのように新天地でも求めた方がお互いにという気にもなりますが、待て待て、トゥーリオの場合は単に本来のポジションに収まれるようなチーム作りをすればいいだけの話だ、だいたい日本人だぞこの人、一応。(笑)


ともかく双方が腕ずくで点を取り合う、まあまあ互角の前半を過ごし、時間が経つにつれて・・・・やっぱりレッズの方が一つ二つ格上だなあという感じは、徐々に漂い始めます。
それがなんなのかはよく分からないんですけど。要は主役と看板が仰々しいだけで、他は昔の名前をかき集めただけのヴェルディに対して、阿部なり鈴木啓太なりという、脇役陣にもいかにも旬な緊張感のある名前を揃えた構えの差か。それとも勝ち慣れの強味で、出るとこだけ出したら後は迷いなく引っ込む、進退の冷静さの差か。

まあ取れる時割りと調子良く取れてしまったことで、”挑戦者”たるヴェルディの戦いが少しフワフワしてしまったところはあると思います。
よくよく見ると、それ以外の時間帯のフッキはほとんど身動き取れていなくて、阿部にもトータルでは出鼻抑えられまくっていたわけで、気が付くと、リードされてしまってみると、出来ること出来ていたことはあんまりないなとヴェルディが我に返った頃にはもうレッズは店仕舞い。選手交代も入って来た選手(平本・大黒)の出来も、ヴェルディにしてはかなりポジティヴな方だったんですが、チーム全体がしゅんとなっていた緩んでいたというか、割りと早々に試合は終わっていたような気がします。

カリカリ知恵比べになると今季は特に分が悪いですが、”普通”の戦いやそれまでの脈絡を踏まえてのなあなあの駆け引きモードに入って来ると、やっぱりレッズは強いですよ。微妙に。思ってる以上に。一つ一つを簡単にやれる。
弱いチームよりは強いというか。当たり前ですが(笑)。そして強いチームにも(鹿島・フロンタ、一応ガンバ)気合入ってちょいちょい強い。一応首位にいる勘定は合わないではないんですよね。・・・・苦手なのは”中堅”か?(笑)。名古屋とか。

結論的に言うと、何が”決定要因”なのかはよく分からないけれど、少しずつの差、少しずつの余裕の差で勝ったという、別に面白くもない話で失礼。エンゲルスのコメントみたいだな。

続きを読む

浦和?川崎F(’08) 

本当は”F”は要らないんですが、どうしてもつけないと落ち着かない”川崎”。

J1第18節 浦和 ●1?3○ 川崎F(埼玉)

別に”V”の方のひがみではありません(笑)。まあフットボールの”F”だということで、許してもらえると。(?)


いきなり雑談のみのオープニングトークですが、今季一巡してかつ念願(でもないけど)の”自分ダービー”も実現して、正直気が抜けているところはあります。一つの時代が終わった?!
・・・・いや、逆だな。エンゲルスの「時代」が終わってくれないから、気でも抜かないととても持ちそうにないという、そっちの方が正確か(笑)。ゴールが見えてれば走るでえ?スタートを切る時もな。でもコースすら分からないのでは、流すなと言うのが無理というもので。

いっそ”止まろう”かとも思いましたが、いきなり週末の鹿島戦が楽しみなので(やるにしてもやられるにしても)、まあやる気に応じて走るという感じで、だらだらやります。
ちなみに金庸関係は、今頃初プレーの、FF9をやり切ったら再開します。しばらく本読む暇すらない。



さてこの試合の印象に残ったこと。

・トゥーリオの攻撃能力

後ろの欠場者続出で久しぶりに最終ラインに戻った闘将(?)さんですが、むしろ機会が限定されることで、いかに別格のものを持っているかということを、震撼と共に再認識させられてしまいました。
田中達也へのスルーパス、ゴール角を直撃したロングシュート、テレビ画面の左外から放たれたスーパーサイドチェンジ、前半の3つはほんと凄かったです。守備とかチーム戦術とかとりあえず置いといて、サッカーファンとして素直に認めなくてはならない、出来れば感動して楽しんだ方がお得な、そういうプレーだったと思います。

・・・・そうですね、緑者として言わせてもらえると(赤でどうだったのかは知りません(笑))、ほとんどエジムンド級ですよ一つ一つのプレーは。あんなレンジの広い、懐の深い攻撃能力を持っている”日本人”選手は、はっきり言っていません。全盛期のヒデが多少近いかというくらいです。

そういうトゥーリオを最終ラインに”閉じ込め”られる、あるいは思う存分”リベロ”をやらせられるチーム(つまりかつてのレッズ!)が最強だと言うのは前提として。
もしトゥーリオが、少なくとも前線からの守備くらいはやるのなら(”やれない”はずはないわけですけど)、トゥーリオをトップ下(等)に置いたシステム、攻撃サッカーというのは、別に笑い話でも急場しのぎでもなくて、普通にありだと思います。

別にエンゲルスがとかレッズでとかそういう限定した話ではなくてね。一般論として。
むしろ・・・・見たいぞ?俺は。本腰入れてやるのなら。
だいたい俺は中盤サッカーなんて嫌いなんだよ。”中盤”なんて一つの概念でしかないだろう。何で真ん中で止まっちゃう?最も端的に「攻撃的」というなら、”なるべく前””なるべく速く”はむしろ当たり前だろう。同じ90分の中で、ゆっくり攻めたら5点しか取れないところを、速く攻めたら50点取れるかも知れないじゃないか(笑)。どっちが発想として「攻撃的」かは自明。

勿論そう簡単には行かないから、中盤でゆっくり回したりもするわけですけど(笑)、とにかくこういう馬鹿で景気のいい話をしたくなるような、そういうインスピレーションが”本気のトゥーリオシステム”には感じられます。
・・・・まあミケルスのオリジナル・トータル・フットボールなんかも、見ているとそれくらいの極端な発想が根本にあるように見えますけどね。それを後世の人が分解して、手段と目的を引っくり返して、あるいは目的をすりかえたり曖昧にしたままゴチャゴチャやってる感じで、どうも僕は審美的なタイプのトータル・フットボール礼賛は好きじゃないです。

トータル・フットボールはなあ、美しいんじゃなくて凄まじいんだよ。気が○ってるんだよ。
観念に現実を完全に屈服させようという、無理を通して道理引っ込める試みなんだよ。それに”悲壮美”を感じることは、確かにあるけれど。お上品なベンゲルと、頭のおかしいミケルスに、取り立てて本質的な関係があるようには僕には感じられませんが。
それに比べれば、オシムはだいぶ調子が狂っていて好きです(笑)。ちなみに岡田監督も”狂気”は持っていると思います。なかなか知識が追いつかないようですが。(笑)

・・・・ええ、何の話でしたっけ。(笑)

別にトゥーリオとトータル・フットボールは直接関係が無いですけど、ありきたりなポジション概念役割概念で見ていても、文句だけ付けていても、さっぱり楽しくない窮屈だという意味では、共通する問題が無くはないかなと。
そうね、オシムにむしろトゥーリオを駆使したトータル・フットボールとか、やらせてみたかったかな。山岸とかじゃなくて。(笑)
どうしましょうね、この選手。レッズ的に、日本サッカー的に。スポイルされ切る前に、誰かいい指導者にきっちりカタにはめてもらいたい、そういう経験をすべきだという気は凄くしますが。やらせりゃ何でもやりますよ、この人は。納得させられるかが問題。


続きを読む

鹿島?浦和(’08)&バイエルン戦 

首位決戦と花試合を並列とはこれいかにという感じですが、まあ”エンゲルスの光と影”みたいなまとめ方で。


J1第19節 浦和 △1?1△ 鹿島(カシマ)

またスカパーの試合後のインタビューですが・・・・。

エンゲルスの満面の笑顔、「(こんな感じでやって行けば)もう問題は無いように思うネ」という心の底からに見えるコメントには、力が抜けるというか何というか。
ほとんどの人にとってはようやくスタート、最低基準に達したかどうかというものが、エンゲルスにとってはゴールにも近いという。
これだけ見解の相違がある、志の違う人に、これ以上何を言ったらいいのか。

実際”スタート”が”ゴール”なわけですよね、エンゲルスには。
(これまで以上の)「何か」「もっと」を目指すのではなくて、チームを円滑に「回す」ことだけがこの人の関心であり、感じている必要性なわけで。まあそう考えているというなら、そうですかとしか言いようがない。後は目に見える結果だけが問題になるわけでしょうけど。

この日のやり方・布陣というのも、オーソドックスの極みというかじゃあ何で俺じゃいけないんだと、地獄の底から(?)オジェックが化けて出て来そうなもので。
確かに納得感はあるんですよね、過程を踏んだ甲斐はあるというか。さんざん動かした後なので、「トゥーリオのリベロ」と「阿部のボランチ」の有り難味、安心感は身に染みるし、前線ではついにエジミウソンが先発落ちして、達也・高原の最も頑張る2人になっている。坪井の”リハビリ”完了も、地味に効いている。
サイドとトップ下は・・・・まあ他にいないんだから仕方が無いという感じか。

それに難敵鹿島相手での、予定調和的なテンションアップも加えれば、エンゲルスもにっこりのそれなりの戦いにはなる。
ひょっとしてこのまま何事も無かったように、ちょっとした行き違いが起きただけだという感じで、それなりにシーズンが過ぎるのかな、ポンテと新外国人も加えてと、またぞろ「終わらない日常」の恐怖がのしかかって来ましたが。


さいたまシティカップ2008  浦和レッズ ●2?4○ バイエルン・ミュンヘン(埼玉)

バイエルンとの対抗上、こっちもフルネームで。

(つづき)
どっこいそうは問屋が卸さない(オーソドックス)。これだけ一回崩れた、あるいは覆い隠されていた足りないところが見えてしまったチームが、ちょっと形を整えるだけで軌道に乗れるわけがない。少なくとも前以上の負荷をかけるかリード要素が無ければ、「同じ」「戻る」だけでは、自分に自信を持てるわけがない。

まあこの試合やられたことの半分くらいは、にわかにどうもならない基本的なクオリティ差ではあったわけですが。
ゼ・ロベルトはちょっと反則。J基準であれは想定しようがない。
ただ(解説の)金田さんじゃないですけど、前2年の”シティカップ”と単純比較しても、ちょっとモロ過ぎたというか、持ち前の忍耐力と反発力と、”場”の力にゲタを履かせてもらう図々しさ(笑)が、同じようなことをやりながらだいぶ弱まっている、賞味期限切れしているのを、今更ながら実感してしまいました。少なくとももう同じ武器でアジアを勝ち抜くのを期待は出来そうにない。相手にやられる前に、自分の方で切れるでしょう。

例えば3バックの両サイドが下がって5バック的に守るというお馴染みのやり方も、途中の凌ぎや誤魔化しや留保が無くなって下がり方が一直線になって、”しぶとく柔軟”みたいな褒め方が難しくなっている。引いてるけど主導権は簡単に手放さないぜみたいな余裕が無くなっている。(ていうか芸が無さ過ぎて引いても守れない)
だったら最初から4にして埋めとけばみたいな話にはどうしてもなって、まあ既にJリーグでもちょいちょい顔を出していることではありますが。別に3なら3でもいいんですけど、とにかく点と点を結んでいた魔法が解けてしまっているのならば、後は理を入れていくしかないんですよね。魔法自体は僕は必ずしも否定しないんですけど。

・・・・と、”終戦”モードに前半のままならなるはずだったんですけど。「楽しむ」とか素っ頓狂なことを試合前言っていたらしいエンゲルスが(多分本当に自信あったんじゃないかと)、いざ試合始まってから気の毒なくらい分かり易く焦り出して。
なのに後半変な希望が。(笑)

まあ2点取った(互角の展開になった)のはね、バイエルンのガソリン切れとメンバーシャッフルのおかげが大きいと誰もが分かるところですが、高橋・原口の「若手」の活躍っちゅうのはいかんともし難く”上機嫌”要因で。どうにも試合の印象が曖昧に。
いや、高橋は本当に良かったですけど。びっくりしました。”積極性”ぐらいは風物詩として当然ですが(笑)、仕掛けの勘と目と自信はあれ本物でしょう。香川・金崎・大竹・河野らの噂の”黄金世代”が、レッズにもちゃんといるじゃないですか。手元の選手名鑑にすら載ってないので、基本ポジションもよく分かりませんが。

なぜか山田キャプテンが久しぶりにファンタジーを見せたりするのも何ともね(笑)。出て来た時は、もう一人の(山田の)方じゃないのかよくらいな感じでしたが。
トゥーリオの攻撃能力の別格さ、阿部のゴール前の変な鋭さ(ほんと”ゴール前の男”ですねこの人は、攻守両方の意味で)も再確認しましたし。梅崎の運の悪さも。(大丈夫かあ?)

高原はさすがにどっか悪いんですかね。じゃないといじめですからあれ。


ならこういう要素がこれから磨かれてまとまるのかと言うと・・・・。ああ!
本当はこの試合で見えるバイエルンとの「距離」についとか、考えたいところなのに。
しかしアルゼンチンU?23にも感じましたが、あの「ゆっくり速い」パス回しって、日本人に出来るようになるんですかね。それが疑問なので、むしろせせこましさを極める方向に僕は目が向いているんですが。

そんな感じです。


浦和?柏 & FC東京?浦和(’08) 

僕がPCの切り替え問題にかまけて手が回らない内にやっていた、おかしな(?)試合二つ。
なんか、嫌な感じに強くなりつつあるような。(笑)


J1第20節 浦和 △2?2△ 柏(埼玉)
J1第21節 浦和 ○1?0● FC東京(味の素)


バイエルン戦・・・・は、相手も相手なので無かったことにして、Jの前節鹿島戦で掴んだ手応えもしくはノーマリゼーションの成果の延長線上で、浦和にしてはなかなかのハイペースで柏と五分張る・・・・・つもりで頑張ったけど練度・精度の差で押し返され・・・・たけれど隙を突いた永井の得点でまんまと勝ち星をせしめ・・・・たと思ったところでフランサの幻術にハメられて勝ち点1を分け合うことになった柏戦。(疲れた。"・・"多い。)

次は浦和同様、前節名古屋戦やその前のナビスコ大分戦あたりで最近の不調から脱する気配を見せ、言わば底を打って上昇気流に乗りかけるところの似たような境遇の相手とまみえたFC東京戦でしたが、ちょっと頼りないとは言え「今季前半の好調時」という、"気流"に乗って行くところの見えているFCと、乗ったはいいけどどこに行くのか、本当のところよく分からない浦和との勢いの差がそのまま出たような前半戦。
しかし見かけほどは強くないFCと見かけ通りには強い("弱い"とも言う)浦和との、FC圧倒時にも内在していた微妙なバランスが、啓太と相馬との謎のコンボによる浦和の先制点(と、その前のポンテ投入)で決定的に浦和側に傾いて、エンゲルスの消極采配による浦和の自縄自縛にも関わらず、割りと危なげない感じに逃げ切った後半戦。

"おかし"いというのはチーム状態と得点経過と最終勝ち点の関係が、2試合通してしっちゃかめっちゃかでよく分からんということですが、共通して感じるのは、劣勢の時の落ち着きというか安心感。
柏に反応速度の差を見せつけられても、FCに押しまくられても、まあ何とかなる気がするし何とかならなくてもそれはそれで構わんという、かつて浦和の試合を見ているときに感じていたふてぶてしい安心感に似たものが、戻って来ているかなという。

違うんですけどね、どうせ勝つだろう(or守れるだろう)というかつてのそれと、仮にやられてもそれがどうしたどうせヘボいよというやさぐれた開き直りが混じっている今のそれとは。でも似てる。似て非なる、でも似てるというこの微妙な感じ。分かりますかね。(笑)
つまりやられたり押されている状態を、決定的な脱出の見込みもないまま冷静に受け止められる強さというのは、確かにかつての浦和の強さの本質にあったものなわけで。まあそれが一段低いレベルで再建されていると言えば、特に身贔屓にもならずに事態を表現出来ますか。

ある意味では弱いところを見せまくった今季の戦いが更にそれを鍛えたとも言えるわけで、そこにこの日今季二度目のリハビリの成果(?)で予想以上に状態の良さそうなポンテが戻って来れば、J&アジアレベルでなら、元の地位に収まっても満更おかしくない感じ。
名前でまだはったりが利く分、アジアの方が確度は高いか。Jだとかなり馬脚見せてしまってますからね。(笑)


後は・・・・高原がドイツから連れて来た貧乏神の、日本への帰化を阻止することですかね。(笑)
正直勝てる気がしないんですよね、高原の顔見てると。ヴェルディに来てしまった後の前園思い出すとか言ったら、さすがに少し言い過ぎでしょうが。力も怪しければフレッシュ感も無い。何より本人疲れ始めている。(サッカー人生に)
そういう意味では、故障持ちのバカストッパー(多分)と妙にレッズに馴染みそうだけど溶け込むだけ溶け込んで大して足しになりそうにない成金ゴリラの加入話が流れたのは、マイナスなのがプラスかなというそういう感じ。せめて未だ来たりぬ"希望"の余地だけは残しておいてくれ(笑)。義務のようにただ埋められても。

実際いかにもリサーチ怠慢(&ヴィジョン非在)ゆえの、代理人の言うまま(前者)ととりあえず有名人(後者)という、悪手の臭いがプンプンしてましたからね。
それとは一応別の話ですが、本田圭であれ梅崎であれ細貝であれ、北京世代以下の選手をエンゲルスが使いこなせる感じは、とてもしませんし。
この日のポンテの復帰の感じからしても、梅崎の今シーズンは何となく終わったような感じもしてしまいます。まあ彼自身の問題も少なからずありますが。・・・・あ、セルも北京か。どうしても忘れる(笑)。堤は忘れてませんけど、SBで使うとかでもしない限り、大勢に影響のある選手では。


FCはねえ、ポゼッションなのに遅攻が全く出来ないというのが致命的。
それでもいい、別の次元でやる!のか、そうじゃないのか、選手の入れ替え含めて二年目以降の城福体制に注目という感じですが。
上手く行っている時は"速い遅攻"という感じになるんですけど、どこまでがやろうとしてのことなのか今もってよく分かりません。

ちなみに別に「二試合セット」を恒例化するつもりはないんですが(笑)、サボり癖がつき始めているのも、否めない事実。
一度緩むと大変。そういう意味では選手はよくやりますよね、仕事とは言え(笑)。このチームでやり続けるのは、今年は特に大変でしょうに。
まあ現場の選手はなんだかんだ、一つ一つの結果や成功が、とても具体的に大事なわけですよね。僕らほど余計なことは、考える必要がないというか、暇がないというか。そういうところは、あるでしょうけど。


浦和?磐田(’08) 

着々と、"Jリーグの強豪"の道を。

J1第23節 浦和 ○3?1● 磐田(埼玉)

2点目はでも、痺れました。


磐田は悪くなかったですよね、磐田としては。内山・磐田としてはというか。
ようやく(珍しく?)揃った前田・ジウシーニョの軸線に、代表戦に引き続いて何か吹っ切れたように好調な駒野もからんで。だいたいはいつも通りちょこまかしてるだけなんですけど、それのまとまりが良かった。村井の代役山本選手(知らん)はかなり素人っぽかったですけど、そこに渡るまでの流れは快調。

全体として前節FC東京(の前半)ほどの圧迫感は無かったと思うんですが、それでもきっちり前半は押し込まれて先制されて、でも所詮磐田だからJリーグだから、相手が決め切れない内に隙をついて個人技で追いついて引っくり返して、ついでに駄目も押して終わってみればまあどうってことはなかったなという。
相変わらず静岡勢は美味しいなと。分かり切っていて緊張させられるところがないんだよねと。

・・・・と、言いたいところですがちょっと危なかったですね(笑)。前田のポストの強さは想定外。
勿論動き回って小まめに散らすポストの上手さは若い時からお馴染みのものではあるんですけど、こんな構えて競り勝つポストの強さってありましたっけ?何か変わったのかな。だとすれば薄倖の天才児の未来にとって、喜ばしいことですけど。
とにかく予想外の"芯"が一つあったので、順調にもう一点取られていたらかなり雲行きは怪しかった。まあ2点先行されたら、怪しいのは当たり前ですけど(笑)。例えばもう一回リードされたらとかね。


試合展開はともかくとして、浦和の状態としては、決して悪くないと思います。決して、というか、こちらの希望のあり方とは無関係にというか。
まあ前回最後に言った、「選手の生きている現実」みたいな話とも重なりますが。
完調ではないとは言え、ポンテのいる安心感や喜びが与える力もそれなりに本物ですし、この日阿部が最終ラインに戻ったことによる機能の変化や低下は低下として、それもボランチトゥーリオに苦労させられた時期のそれと比べれば多分選手的には"誤差の範囲内"であって、それは試合後のコメントに溢れている明るさや自信に見られる通り。エンゲルス一人の自己評価が浮いていた時期とは、明らかに違う。

問題なのはそれでも更に、エンゲルスが独走していることで、それはつまり、ここ2試合の過度に慎重なゲームプラン、終盤の締め方のことですけど。この日のTBSチャンネルの放送席情報によると、柏戦のフランサ・マジックに勝ち点を盗まれた後、監督・選手で話し合って勝利に徹する意思を再確認したということなんですが・・・・
どうでしょうね、FC戦の守りに入り方はかなり無理やりな感じでしたし、この日などは明らかに、選手はもっと攻めたがっていたように見えます。それは上で言った、ポンテ復帰で戻りつつあるチームの機能性を、もっと味わいたいという意味も含めて。そこらへんで、せっかく安定しつつバランスが、崩れる危険はあるかなと。

より客観的に言うと、過去2年に見せていた、レッズの日本人チーム離れした鬼守備、守ろうとして守り切る力は、多分もう無いというか、戻って来ないというか。出て来るとすれば、前期のフロンタ戦のように、相手の圧力に対する自然な応答としての、自己組織化の結果としての、そういうタイプのもので。
だから独立したソフトとして使おうとする今のエンゲルスのやり方は、かなり危なっかしく見えるんですけど。

ただそれも、Jの対戦相手が、その内実の危うさを、レッズの当社比的劣化を、きちんと結果として絞り出してこそなので。なんか、やれてしまうような気もするなあ。万事エンゲルスのストーリー内で収束してしまいそうな感じも。(そして年末には、またアジアや世界での同じ甘さを噛み締める)
守備力そのものは足りなくても、全体の安定感と自信を呼び戻したレッズの、「やっぱり強い」というオーラに誤魔化されて。

まああれです、極力自分の感情を抑えて言うと、現状に「まだ見ぬ理想」や「より高い目標」と引き比べた不全感を感じない、目の前の結果に、目の前の戦いのレベルにベッタリ密着して一喜一憂出来るエンゲルスの適応性(?)は、当面の戦いにとって決してマイナスではないんですよね。
少なくとも監督は、直属の上司は本気なわけですから。選手も目の前のことに集中せざるを得ない。それで結果がついて来れば、やっぱり嬉しくないことはないわけですし。オジェックのチームが暗かったのは、なまじオジェックが(耳学問とはいえ)志があったから、それを断念して開き直り気味にチーム運営をしていたからというところがあるかと。「本当は違う・・・・」と思いながら戦うのは、しんどい。

とはいえすぐに、験しの機会は来るかもしれません。エンゲルスの"Jリーグ仕様"の可否の。ACLという。
来ないかも知れませんけど(笑)。正直、分かりません、やってみないと。その先で通用しないのは、見え見えとしても。


ああ、そっか。次の"Jの対戦相手"って、俺んとこか。こりゃ気が付かなかった。(笑)
ううむ、いかにも頼りないですけど。最近とみに玉砕型で。
実はよく似たチーム状況。内実は穴だらけだけど、ムードは両チームとも多分今季最高という。
そのムードを持続出来るのはどっちか。どっちもという可能性もあります。割りと負けても平気なチームなので今のヴェルディは。さわやかイレブン。
レッズの方は、一つの負けはその分ちゃんと響きますね。だから応援したりは別にしませんけど(笑)。まあねえ、もうエンゲルスに付き合うしかないんだよねえ。今更「薬」なんて嗅がされても、多分どうしようもないし。しょぼい枠の中ででもなるべく中身を充実させて、選手が輝くのを楽しみにするしか。

しかしポンテは凄いですねやっぱり。何が凄いって調子は今イチでも、いざグラウンドに出ると、「俺が出たからにはもう大丈夫だ」という顔に、ちゃんとなっていること。ここは、俺の、場所だ。
トゥーリオともども、ここらへんはブラジル人にはなかなか敵わないなという部分。
細貝も実は結構ブラジル人的だなと思うところがあって(笑)、どのチームでも微妙に浮いてるんだけど、構わず自分のプレーを、自分のやりたいプレーをやり切る。大して上手くもないのに。
将来像はよく分かりませんが。そうは言っても日本人(扱い)なので、この先の監督・チームとの出会いが大切かなと。それによって、最終的なポジションが。

その二人の、自分のところで責任を持とうとする大きなプレーが二つ繋がった(平川の)勝ち越しゴールは、素晴らしかったです。
レッズっぽくもあるし、(解説の)金田さん好みでもある。(笑)


東京V?浦和(’08) 

いよいよもって。

J1第23節 浦和 △1?1△ 東京V(国立)

なんだ。


なんでしょうね。ヴェルディが基本、回りくどいチームなだけに、簡単にやって来るチームほど劣勢が目立たなくて、何となく平穏無事というか、レッズなりにマイペースでやっているようにも見えるかもしれませんが、僕には今季でも極め付けの、「何にも無い」感で満杯の試合に見えましたが。
相手が相手だけに、もしあのまま負けていたら、歴史に残る屈辱的な敗戦だったんじゃないでしょうか。・・・・"屈辱"と言っても自己嫌悪ですけどね、主に。その内容物は。

とは言え残るのは結果なわけで。"起死回生"と言いつつ、微妙に"予定調和"感もありましたし。(笑)
かくして本日も、王者レッズは面目を保ちましたとさ。
とどめ刺してはっきりさせられなくてごめん、ヴェルディになりかわって謝ります。(笑)


「何にも無い」感についてもう少し言うと、チームがバラバラだったり緊急事態で惨敗したとか言うなら、そういう時期なら、まだかわいげがあるというか期待感はあるわけですけど。いい加減押し詰まって選手も揃って、ある意味では「完成」期にさしかかった状態で、それでこれかよというのと、未知の部分が少ないので希望が無いというのと。
まあここまでは当たり前の話。

で、それと、変なことを言うようですが、サッカーの試合は戦力や戦略の比べ合いであると同時に、意思のぶつけ合いでもあるわけですよね。俺はこういう風にしたいと思っている、お前は?という。
それに対して仮に特別用意したものが無かったとしても、日頃一生懸命やっているものが、相手の働きかけによって刺激されて、たいていはそのチームなりの何かが出て来る、予想以上/予定外のものが出て来て喧嘩を売った方が慌てる(笑)とか、まあそういうやり取りをしながら、日々の戦いは過ぎて行くわけですけど。

なんかね、何も返って来なかったんですよね、ここんところ模索しているものを、下位チームなりに首位チームにぶつけさせてもらった結果として。一応試合らしきことはやっていたわけですけど。局面の(戦略的)駆け引きもこまごま無くは無いわけですけど。
レッズという「チーム」と戦っている手応えがほとんど無かった。こちらの擬似人格に応えてくれる擬似人格が、不在だったというかろくにまとまった体裁を取っていないというか。阿部とか、個々の選手の顔はたまに見えるんですけど。

それでも戦える、個別の反応の集積だけで、首位にもいられるというのも面白いっちゃ面白いところですけど。
ある意味ではレッズ流でもあって、意識的にやれば、「いなし」でないことはないわけですけど。
ただねえ。


ちなみにエジミウソンは、意外と嫌なんですよ、相手にすると。たまに出て来てフラフラニヤニヤして、こんな奴にやられたくない決められたくないと、シュート体勢に入る度冷や冷やします。(笑)
いくら顔の見えない相手との試合とはいえ、こちとら一生懸命やってここまで試合を作って来たんだ。それをこんな奴に・・・・。そういう意味で、「一生懸命やってます」と顔に書いてある(だけの)今の高原は、やっぱりFWとしての怖さが無い。まあだからといって、一生懸命やらないわけにもいかないわけですけど。(笑)

ある種空気を読まないのはストライカーの仕事の一種というか、むしろ自分だけの空気を持つ/作り出すのが大事というか。余談ですけどこれは。

で、最近むしろ楽しみになりつつある、試合後の(スカパー)エンゲルスインタビュー。
ある種観客・視聴者代表として、「良くないなりにしぶとく勝ち点1を確保した」というラインを基本に話しかけるインタビュアーに対し、食い気味「試合内容からすれば勝ち点が1にとどまったのは大いに不当だ・不本意だ」と、例によって(?)恐ろしいポジティヴ・シンキングをぶち上げるエンゲルス。凄いよね、最近噛み合ったの見たことない。一瞬ポカーンとしてましたねインタビュアー。

ただこれは、再び極力感情を排して見れば、多分そんなにおかしいことではない。チャンスとピンチの単純な足し引きだけで言えば、改めて数えたわけじゃないですが、エンゲルスの把握はそれなりに客観的なわけですよまず。
だから逆張り的な擁護論や、議論の、監督会見の危機管理のテクニックとしてそういう主張をすること自体は、可能だと思います。しかしエンゲルスの面白い (?)ところは、これを端的な感想、むしろ素直な"印象"として、恐らくはマジョリティの同意を期待して言っているところで。何度も言ってますが、本当に見解が相違しているんですよね。

ちょうどさっき読んで来た今週号のマガジンのジャック・ティベールのコラムページで、「クライフとベッケンバウアーの比較」というテーマが取り上げられていましたが。その中で思いっ切りかいつまんで言うと、『理念・理想を語るクライフ』と、『理念どころかチームの全体像すら語らないベッケンバウアー』というコントラストが示されていました。
うーん、そういうことなのかな。ほんとにドイツ人って、ドイツ人にとってのサッカーってそういうものなのか。少なくとも伝統的には。個別の事象の集積、本当にそれだけ。


なかなかにわかには理解し難いですけど。
いや、それ自体は理解出来ますけど、それで事足れりと落ち着いていられる状態がどういうものなのかが、リアリティとして想像し難い。じゃあなんでドイツ哲学は観念論なのかとか、ひょっとして反動なのか自分たちの民族性への反発なのかとか、それはともかくとして。(笑)

とにかくそういう(?)ドイツサッカー人としてのエンゲルスにとって、それこそ僕が上で口走っているチームの「意思」だの「擬似人格」だの「顔」だのといった、正に"全体像"的な観念は、無意味というか問われるべき問題領域として、ハナから想定されていないというか。 だから逆に、エンゲルス率いる浦和レッズに、そういうものが存在できない、見えないのも当たり前というか。

勿論僕の言っていること自体は一つの虚構ですけど、全知力・認識力を使ってサッカーを捉えようという努力の中である種必然的に出て来る虚構であって、それ自体の根拠というよりもそれを使ってどのような話が出来るか、どのような理解の局面が開けるかと、そういう類の概念であると思います。・・・・少なくとも日本人にとっては。ですよね?(笑)
ともかくも日本人ファンや浦和レッズの選手たちが、「全体像」の不在によって苦しんでいる混乱しているのは、事実だと思われるわけですが。

まあどうなのかな。オランダ人にも、それはそれで話が通じないところが多々あるのかも知れない。レッズでエンゲルスやオジェックを掘り下げる機会を得るまで、ここまでの違いというのは想定したことが無かったので、あんまり自信無いですけど。(笑)
そりゃブラジル人にも変な人や理解に苦しむことは沢山ありますが、たいていは「間が飛んでいる」とか「ある概念が絶対化されている」「自己防衛本能が肥大化している」くらいの但し書きで、何とか理解出来ていたと思うんですけどね。彼らに比べれば一見「理知的」で真面目で、日本人に近しいと思われていたドイツ人が、こんな爆弾を抱えていたとは(笑)。世界は広いな。


面白いは面白いですよね。
例えばイタリア人は、ドイツ人に負けず劣らずの「リアリズム」で「勝利至上主義」で、ある種オランダ人の"敵"なわけですけど、一方で非常に理論的で強迫的でもあり、その時々の到達すべき全体像が曖昧なままやるなんてことは考えられないわけで。ここらへん、単純な習慣的な類型論だけでは、把握し切れない部分。
好みは好み、目標は目標、手段は手段、癖は癖、それぞれ別個に、微妙に重なって存在しているというか。
・・・・アルゼンチン人監督とか来ないですかね(笑)。折り入って研究してみたい。分かるようで分からない、アルゼンチンは。ビエルサの(分かり易い)理論性とかは、多分少し例外的なんだろうし。

で、どうまとめましょう(笑)。何も考えてなかったですが。顔の無い浦和レッズは、これからどうなるのかどうしたらいいのか。
エンゲルスは悪気があるわけでも手抜きをしているわけでもないので、反省したり改心したりもしないわけですよね。ただこういう人なわけで。それが分かってしまうと苦しいですね。本気で憤慨したり爆発して、束の間のカタルシスを得る自由も無くなる(笑)。大人になるってこういうこと?

とにかく『個別の事象の集積』派たるエンゲルスにとっては、要は文字通り結果が全てで、勝ってる内は、大過無い結果が出ている内は、何も変わる/反省する理由は無いわけで。まあ結果が出なくなっても、その原因の求め方としては、今までの把握の方向性そのままでしょうけど。
本音を言えば負けてしまえと思っている人は少なからずいるでしょうが、選手は勝つよう努力するしかないわけで、となるとそれに付き合う側としては・・・・耐える、しかないか、結局。月並みですが。その中でなるべく面白いものを見つけて行く。ドイツ・サッカーの真髄とかね(笑)。知りたくねえな、あんまり。

駄目だ。まとまらない。(笑)


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。