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バイバイ、永井 

永井雄一郎、清水エスパルスに完全移籍(09.1.7)(浦和公式)

永井雄一郎が、清水エスパルスに完全移籍することとなりましたので、お知らせいたします。

永井 雄一郎 (ながい ゆういちろう)
1979年2月14日(29歳) FW 184cm/75kg
東京都出身
三菱養和SS-三菱養和SC-浦和レッズ-カールスルーエSC(ドイツ地域リーグ南部:期限付き移籍)-浦和レッズ


ええ、遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

で、今年初めて書く気になったのがこのニュースかという。(笑)
へええ、ヴァレンタイン生まれなのかあ。
いや、そうじゃなくて(笑)。ほんとに決まっちゃったんですね。


清水に移籍の永井“ヒール役”宣言(日刊)

清水に移籍する浦和FW永井がクラブハウスを荷物整理に訪れ、「埼玉スタジアムに戻ってきたら、すごくイヤな選手になりたい」と12年間在籍した古巣に対し“ヒール役”を演じる覚悟をみせた。
チームメートやサポーターには感謝の言葉も口にしたが、「出るチャンスのないチームにいても仕方ない。思い切りサッカーがしたい」とサバサバした表情。新天地の清水には「パサーが豊富。どんどんパスが出てくる」と期待した。


晴れて”ヒール”・・・・じゃない、”エース”として活躍する永井を見たい、見れたら素晴らしい、かえって嬉しいという、そういう気持ち自体は大いにありますけどね。
浦和→ユース代表→カールスルーエ→浦和と、常に華やかなスタイルながらもある意味影の存在、はっきり言えば実は責任の無い位置で、何となくやって来た”無冠の帝王”でしたが。

何となく、かつてのヴェルディの石塚と印象がダブるところもあります。長身で柔軟、定期的に見せるぶっち切りの才能のきらめきという意味でも勿論。

ただ・・・・清水はねえ。特に長谷川監督はねえ。
”大物”や”助っ人”や、”上手い”FWの居心地居着きが、非常に悪い印象があるんですよね。
どうしても地味なチームの「一点」豪華で、いずれ離れて行く選手みたいな仮初め感が。お金が無いというのも、あるんでしょうけど。
いずれにしても、そういう選手が常にバッチリ「中心」に居座るヴェルディとは、対照的なチーム体質。(笑)

岡崎の隣に永井が定着するの?気持ちワルッ。(笑)
”高級な西澤”みたいな扱いに、ならないといいんですけど。
”控えめなフェルナンジーニョ”とか。”ポストの出来ないチョ・ジェジン”とか。(笑)

清水側の問題としては、逆にもう一人、柔らかい選手がスターティングにいた方が、併せ技でまとまりはつき易くなるかと思います。
枝村はいい選手ですが、ちょっと直線的。山本真希あたりの存在感が増すのを、期待するか。
ただどうも、他ならぬ長谷川監督が、回り回って結局タイト一本のチームを作りたがりそうで。
ブレイク前の西野さんあたりと、良くも悪くも印象が重なるんですがこの人。いや、既に十分にいい監督ですけどね。


浦和が大物補強凍結、チーム熟成を優先(日刊)

浦和が、大物補強を一時「凍結」する。
8日、信藤健仁チーム・ダイレクター(TD)が欧州から帰国。今オフの戦力補強について「日本のトップレベルの選手を集めてもいいチームになるとは限らない。大物を取るよりも、グループワークが大事」とリストアップしていた補強プランを白紙に戻し、現有戦力の強化を最優先する方針を明かした。


まあ何とも言えないですね。
間違ってはいないし、どうせ新監督、それも日本では初めて仕事する人なわけだから、動き出してから見定めた方がいいとは思いますから、それはそれでいいんでしょうけど。
ただむしろ、「新戦力」が欲しいというよりも、現有戦力のバランスの悪さという問題が気になるのでね。
高原とエジミウソンは今年も2人ともいるのかとか。(笑)
啓太と細貝と阿部、ACLもないのに代表目指す級のボランチが3人もいるのかとか。
あとやっぱり、明らかにサイドバックだけは足りない、4バックやる場合の。堤と三都主すら、計算が立たない状態なわけで。
同じ予算の枠内でも、色々と整理したいところが。つまり”熟成”する、対象そのものの吟味をという。


昨年11月から2カ月限定でエンゲルス前監督の補佐役を担ったオーストリアU?19ヘッドコーチのモラス雅輝氏を、同国協会の了承を得てトップチームのコーチとして契約することも決定した。


ああ、そういう素姓の人だったんですか。
既にして信藤プロジェクトの布石が。昨季の時点で。


今年もよろしく。
自分的小目標としては、
・オフ中に多重人格関係を完結させる。
・それが終わったら金庸を再開する。
ことも、掲げるというかメモるというか、公言しておきます。(笑)


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なんか違うと思うけどね、相馬 

相馬崇人との契約について(1/12)(浦和公式)

相馬崇人との契約について、浦和レッズは、これまで、2009シーズン以降の契約更新に向け、交渉を重ねてまいりましたが、本人の海外移籍の希望が非常に強く、これ以上の交渉を長引かせることは、今シーズンのチーム運営にも影響を与えてしまうとの判断から、契約更新に向けた交渉を断念致しました。
これにともない、相馬崇人については、2009シーズンの登録は行わないことになりましたので、お知らせ致します。


とりあえずいい加減さあ、”テスト生”みたいな変な形で「海外」目指すのやめようよ。
そこらのOLさんが英会話学校通うんじゃないんだからさ。
ほら見ろ、次の身分が決まってないもんだから、オフィシャルの文面もゴニョゴニョして、必要以上に何か含むところがあるみたいになっちゃうじゃないか。(笑)


相馬が浦和退団へ…海外移籍を希望(スポニチ)

浦和のMF相馬崇人(27)が電撃退団する可能性が出てきた。今季限りで3年契約を満了する相馬は、移籍金のかからない今オフの海外移籍を熱望。浦和関係者によれば、ここまでクラブ側と交渉を重ねてきたが、残留の結論には至らなかった。12日にチームはフィンケ新体制で始動するが、練習にも参加しない方針で、このまま退団する可能性がある。
(中略)
今後は欧州をはじめ、メキシコなど中南米まで範囲を広げ、移籍先を探していく方針。


その直前前触れの記事。

まず繰り返しになりますが、引きがかかってるわけでもないのに母国の現所属チームの、それなりのオファーを、無理にでも足蹴にして出て行くというのは職業人として不自然だし。
埼スタまで行かなくても、ハローワークでブーイング起こりそうだし。(笑)

代表・国際レベルで実績皆無なのに、頭から自分をそのレベルに設定するのはむしろかっこ悪いし。
UEFAの(代表実績に基づいた)労働許可規定の関係とか、細目は知らないけど制限が色々あるだろうし。(だから中南米?)

ていうか基本そのレベルにあるように見えないし。
この4バック全盛のご時世に、実質3バックの左WBしか出来ないなんて芸域の狭さで、どうするのかとも思うし。
フルに2列目やるほどのスキルは、勿論無いし。
国内選手なら、あるいはもう7,8歳若ければ、気ィ配って使ってくれたりもするかも知れないけど。

その為にはむしろ、フィンケ・レッズで経験積むのはむしろ近道かも知れないし。やっとまともな指導を受けられそうな、少なくとも今の時点ではそう想定すべきタイミングなわけだし。
そしてこれまででも間違いなく一番、(サイドの)「相馬」を、チームが必要としている年なはずだし。
さぞかしこの前のCWCでも見て焦りを募らせてるのかも知れないですけど、具体的な反応が、なんかずれてるような。

いや、これについては、エンゲルス体制の末期に、ACLの出場権すら、面倒なのでもう要らないと、過度に捨て鉢になっていた僕も、反省しろというならばするけどね。(笑)
やはり道は、残しておくべきだったか。最初から「雌伏」が決定済みなのは、やっぱり良くないか。
どんなチームでも、一応は”一年でJ1昇格”は目指すべき・・・・て、これは別のチームの話でした。(笑)

でもさ、見たでしょ?そのCWCで。遠藤を。
上手いか上手くないかは、「海外」行くかどうかじゃないんだよ。なあ、相馬。

まあ相馬とか、三浦アツとか、奇しくも同じチームでポジション争いもしたことがありますが(笑)、熱いハートのいい男だけど、どうも出処進退がいちいちトンチンカンなタイプって、いるんですよねえ。
嫌いじゃないけど応援しづらい。


「大きな問題ではない」相馬退団に冷淡(スポニチ)
いきなりフィンケ色!ピッチの公用語は英語(スポニチ)

その新生フィンケ・レッズですが。どうなのか。

(相馬について)
フィンケ新監督は「何があっても必ずクラブに残ってもらわなければならない選手ではない。大きな問題とは思っていない」と強気だった。


浦和が12日、さいたま市内のグラウンドでJクラブで最も早く始動し、フォルカー・フィンケ新監督(60)がいきなり独自色を出した。
ピッチ上のコミュニケーションは基本的に英語で行う方針を打ち出し、ウオーミングアップではチームに一体感を与えるために選手にしっかりと2列に整列するように厳命。「質の高い練習をするためには細かいデータが必要」と、この日からの3日間でチームを3組に分けて体力測定を行い、各選手の状態をデータで徹底管理することも明言した。


「ドイツのオシム」という触れ込みですが、似たような賢そうで厳しい物言いをしても、オシムでは”ダンディズム”と感じられたものが、何となくこの人の場合、普通に怒ってる/つっけんどんなように聞こえなくもないのは、気のせいでしょうか。(笑)

ていうかね、「オシム」というより「オフト」、豪華版、ハイソ版のオフトと、その後に耳に入って来る情報では、そんな感じもします。
エキセントリックというより頑固、偏屈。要求は高いけど見た目は地味な感じに、当座はなりそうな気が。
オフトはあの自身地味なパーソナリティで(笑)地味なことをやったわけですけど、フィンケのパーソナリティだとどんな感じになるのか。大排気量のエンジンを空吹かししてるような、じれったい感じにならないか。我慢できるのか。

勿論元々がオジェックとエンゲルスですから、あれより退屈ということはまずあり得ないですけど、例えばJの他チーム、ガンバやグラやトリニータや、はたまたFCらのスピード感、青雲感に、相対的に後れを取ってるような感覚に陥ることは、結構ありそう。
実態を見て行く努力は、勿論ちゃんとしますけどね。ほんとに「高級」「高等」ならいいんですけど、単に「贅沢で浮世離れした」チャレンジを、延々させられることにはならないか。

根拠は無いし期待はしてますけどね。
ただ少なくとも、途中で日本の現実に目覚めて、「軌道修正」というくらいの絵は、出遅れは、覚悟しておいた方がいいかも。人材の大幅な入れ替えも含めて。
なかなか難しいですよね今のレッズの選手層は。代表クラスのいい選手はいるし、いい若手もいますけど、繋がってないというか間が無いというか。ある意味唯一に近く繋げていた”クラス”が、相馬だったような気もしますし。「中堅」選手というか。


うーん。不安だ。(笑)
手っ取り早く(”強豪”モードで)ガッと勝ちに行って、同時にどんどん若手も使う、そんな監督が欲しかったですけど。
フィンケがそうじゃないとは決まってませんけど。
ただとりあえずサッカー自体は、見た目のスピード感が必要だと思うんですよね、これまでのレッズのチームの流れからすると。
そうでないと「改革」感が。分かり難い。

どうなんでしょう?(笑)
阿部ちゃんと達也、残留して良かったの?(笑)


鹿島?浦和(’09) 

スケール感はあったと思いますけどね。”本格”感というか。

J1第1節 浦和 ●0?2○ 鹿島(カシマ)

その分鹿島と噛み合って、絶妙に力を引き出してしまったところも。(笑)


ありていに言えば遮二無二前がかりになって、でもその割りに実効性が薄くてドタバタみたいな場面は多かったんですが、それはそれとして、”サッカー”をやってるなあという感じは凄くありました。
攻撃的だから?アクションだから?人もボールも動くから?・・・・うーん、そうじゃないわけでもないんですが、でも同じことを日本人監督や二流以下の外国人監督がやったとして、それでこの程度の達成度なら、もっと遙かに”ドタバタ”して、かつみすぼらしい感じに見えたと思うんですよ。例えば結局岡田監督だって、勝ったとか負けたとか、将来性とか、色々みんな言うけど、要するに嫌いなんでしょ?貧乏臭いから嫌なんでしょ?(笑)生理的に。我らが「代表」チームには、もっとパリッとしていて欲しいわけでしょ?

分かるよ。それは分かる。なるべく言わずに、僕は我慢してるけど。(笑)

フィンケに関しては、実績が少し古いのと、”直球派”ギドの猛反発の先入観もあって、ちょっと自足的なタイプの”ポゼッション”なんじゃないかオシムよりオフトの方に近いんじゃないのかと僕は予想していたわけなんですが、それよりは結構、オシム寄りだったかなと。前のめりというか。オシムとオフトの間、の、オシム寄り、て、なんかどうでもいいような位置付けの話ですけど。(笑)
心配していた”スピード感”はそれなりにあって、でも未完成ながらそれは決して無理に上げるタイプのスピードではなくて、リスクはかけつつ品も失わない、さすがは高級舶来品だわ、雇った甲斐はあるようだと、何言ってるかよく分からなくてすいません(笑)。”何”が違うのかというのは、正直僕には言語化出来ないんですよね。理論的には同じようなことをやって、どうしてこうも日本人監督と(一定レベル以上の)外国人監督と、サッカーの質感や広がり感が違うのか。でも違う。2分で分かる。(笑)

逆に「分からない」というとこがミソかも知れなくて、同国人ということもあるのかも知れないけど、日本人監督だとかなり出来のいい類でも、すぐ底が割れるというか要するに今見てる(or推理してる)ものが”全て”だろうと、簡単に考察が終わってしまうことが多い。
ガイジンさんの場合は、具体的にどうしてるのかよく分からないんだけどなんだかここんとこ上手く行ってるなあ、やってるなあと、常に”謎”や”奥”が残る。だから「勝つ」とは限らないんだけど、サッカーを見る”経験”としては、そっちの方が楽しい。分かろうと日々努力はしてるんだけど、さりとてあんまり”分かって”しまうのは興醒めする。

まあいいや。


とにかく、なるべくそれでも具体的に(?)言ってみると、少なくとも今後しばらくの”レッズのサッカー”として、嫌いじゃないタイプのリズム感だなと、勝ち負け別にして我慢して見るようなことにはならなそうだなと、ひと安心したということです。
いいよ、任せるよ。当分。好きにやって。

ニュートラルには僕は実はもっと端的に速い、ピンポイントでエグり込むようなサッカーが好きなんですけど、ことレッズに関しては、何度も言うように原体験が ’06年なので、あんまりせせこましいのや必死なのは(笑)好ましくない。速くてもいいけど、厚みや重量感も失わないで欲しい。”行く”時は鉄砲水とかじゃなくて、津波であって欲しい。ゴーーーッ。
言い換えると速さ激しさありきではなくて、ゆったり分厚いものを、「速く」やるという感じ。じゃないと正直、”レッズ”を見る喜びは余り感じない。そこらへんは所詮は兼業野郎、生意気に選り好みする(笑)。本家の方なら、存在して頑張ってれば、要するに何でもいいんですけど。

だから例の”オシムへのオファー”も、そもそも実現性は低いとは言え、引き受けてくれなくて良かったみたいなところがあります。千葉みたいにされちゃたまらん。ごめんねオシム?(笑)、千葉は千葉でいいんだよ?、でも浦和でやられると困る。
いいよフィンケで。しばらくよろしく。


とは言えフィンケに与えられた条件の方は、なかなかに厳しいものがあるなと、一試合だけでも。
予想はされたことですが、そんなに大きな変化をもたらすのは、容易でないメンバー構成。
例えばサイドバックが細貝と平川に収まったのも、妥当とは言え苦笑いという部分も。余程の未知の戦力でも台頭しない限り、まあこうなっちゃうんでしょうけどね。去年エンゲルスが細貝を右サイドバックで使った時は、”いつもの奇策”とかなり馬鹿にする向きが多かったですが、でもそれ以前からの僕のシミュレーションでも、フル稼働の計算出来る(&それなりの楽しみもある)右サイドバック候補なんて、結局細貝しかいなかったんですよね。平川も左ならなかなかのいぶし銀だけど、右ではリード力不足だし。”こなせ”りゃいいってもんじゃない。
細貝が”いい”とまでは思わないし、ボランチでの攻撃のスイッチャーとしての能力は正直勿体無いですけど。消去法だとこうなる。

この日のペアは勿論ですが、その細貝が仮に入ったとしてもボランチの展開力不足は変わらないし、ただでさえ人材不足の2列目は、加えて監督代わってポンテのコンディション・戦術適性に疑問が増しているし。梅崎、梅崎ーー?
FWはあんまりよく分からないですね、達也は達也でいいとして、高原に求められるのはどういう能力なのか。オールラウンド/タスク優位なのか、それとも案外点取りのスペシャリティなのか。最低限の”運動”は当然としても。
坪井のとこも、結局坪井しかいないみたいですしね。

まあ例年に比べてここまでのある意味極端な”不動”のオフは、事情も分からない状態で無駄に動きたくないという、フィンケの方の考えや美意識や、段取り上の都合が強く反映しているのだろうと思うので、全てはこれからだと思いますけど。例えばまた古い話ですが、ファルカンの後に加茂が就任した時に、わざわざオフトのメンバーに一回戻して、そこからある意味非常に人工的でガラス張りのプロセスを踏んでシャッフル&入れ替えをして行きましたよね。そんなようなニュアンスの、”不動”なんじゃないかなあと。
欲しがりません、分かるまでは(語呂悪)。本気でやるなら、”3年かけて総とっかえ”みたいな感じになりそうですけどね。

それはそれでいいとして、出来れば中継ぎ的に、従来メンバーを中心とした「小ピーク」みたいなものも、作ってくれないかなと思ってるんですが贅沢でしょうか(笑)。そういうタイプの(ギド的な?)手腕も見せて欲しいというのと、あとこの日見た限り少なくともリズム的には、それほど人を選ばないというか、従来メンバーでもこなせなくはない、そういうものに見えたので。
それこそ(千葉の)オシムのだと、”チルドレン”にならないと難しいでしょうけどね。

やっぱねえ、一度勝ち癖手放すと、なかなか大変ですからね。というのと、「フィンケ」はフィンケでいいとして、”僕の”浦和の謎の強さの伝統も、出来ればもう一つの味としてちゃんと引き継いで欲しいなというのと。(笑)


まあいずれにしても雲を掴むような話です。とりあえずもう少し見てみないと、何が「フィンケ」なのかすら、まともには。
原口もいいですけど、多分ほんとは山田直輝あたりがバリバリ出るようになって、初めて本格的にチームが変わり出すのかなという気はします。年齢・能力はともかくとして、ちょっとレッズの場合従来の主力クラスとそうした若手連中との、”文化”的繋がりが薄過ぎる感じがするのが困りものですね。これはJの他のチームと比べても、かなり特異なレベルのギャップのように感じるんですが。
・・・・つまりだから尚更使い難い、入れ替え/組み合わせ難いということですけど。
言いたかないけどここらへんは、やっぱり完成品を買い集めてチームを作って来た報いですかね。逆によく、ここまで見所のある若手が下で育ったものだなという。

実際のところフィンケが「育成」(”若手”というよりチームの)と「結果」を、どう考えているのか、比重もそうですけどその前に目標として分けているのか、まだあんまりよく分かりません。
例えばこの日の”お馴染み”メインのメンバーは、手堅く行ったのかチーム作りの本道を進む中でも、結果としてそうなったのか。割りと後者な感じも、しないではないんですけど。であるならば、お望みの「小ピーク」も、そんなに虫のいい目標ではなくなるはずなわけですけど、さてどうか。

とにかく始まり始まり。


しかし冒頭に戻って鹿島、特に2点目のカウンターのクオリティは、単純に痺れました。
展開のタイミングがいちいちピンポイント過ぎ。一瞬、去年やったバイエルンの幻が見えました(笑)。やるならやるって、言っておいてよ。急にあんなの出されても、対応出来ないって。


浦和?FC東京(’09) 

なんか騙されてるような気も、しないではないですけど。(笑)

J1第2節 浦和 ○3?1● FC東京(埼玉)

まあ、良かった、んでしょう。とりあえず。


”騙されてる”というのは勿論、FC東京の出来の酷さにということですけど。
なんか抜け殻というか、「試合」していい状態でないようにすら見えましたが。
完成度がどうこうというよりも、どこにも向かっていないというか、”悩み”そのものがテーマというか。
高校時代の俺かよ!とか、すいません、訳の分からないこと言って。(笑)

去年からの僕的認識によるFC東京のサイクル的に言うと、
 ”創造”の喜びに充ち溢れて、正に人とボールが踊っていた(去年)前半戦
→勢いでやっていた部分が多少醒めて、研究もされて足踏みしていた、改めての試行錯誤の中盤戦
→”カボレのウィング的起用”(と石川直の復調)というヒントを得て(参考)、システムを4?1?2?3にほぼ落ち着けて、手堅いサイド攻撃を中心に、やや地味ながらそれなりに確実に勝ち点を積み上げて行った後半戦
・・・・というのが、簡単に言うと去年一年。

僕は”前半戦”の戦いにかなり好感を持って、苦労していた中盤戦も決して嫌いではなかったんですが、「安定」し出した後半戦の姿にはむしろがっかりで、付き合いで最後までは見ましたけど、今年の僕の(に続く)”第3のチーム”候補としては白紙だよ?再度検定するからねと、勝手に上から目線で臨んだ今季でしたが。(笑)
ここまでの惨状から、あえて結果論的に言うとですね、やはり去年の後半戦は、”成熟”じゃなくて”堕落”だったんだなと。その(監督の)精神状態や、不自然にチームを落ち着かせた結果の”凝り”が、次のチャレンジ、次への移行に、迷いを生んでいる、スムーズさや自然な活力を削いでいると、抽象的に言えばそんな感じです。・・・・選手というより監督かなあ、主に。まだ何もほんとには試していない内に自滅、という、そういう印象。

もう少し具体的に言うと、「原形」が無いんですよこのチームは。去年一年かけて戦ったのに。
本来なら後半戦の(4?1?2?3の)サッカーがそうなはずで、位置付け次第では実際にそうすることも出来なくはなかったんでしょうけどね。・・・・つまり、当初から言われていたように、”戦術”、と共に(?)チーム作りの方の「流動性」も城福さんの特徴で、決めないよ、落ち着かせないよと、いつも”可能態の一つ”というようなニュアンスで、システムもメンバーも回されていて。それが試行錯誤の結果の”解答”として、カボレ左ウィング4?1?2?3に「落ち着いた」のなら良かったわけですけど、実際は”逃げた”んですよね、あれは。お茶を濁したというか。3トップの分かり易い機能性に。4?3?2?1や4?2?3?1、はたまた上記移行直前ヴェルディ戦などで見せた、”4?3?3っぽく機能する4?4?2”で追究していた、あくまで流動性や隙間隙間を丁寧に繊細に突いて行くそれまでの基本ポリシーから、トーンを一つ落として。単純化して。”ぽい”のは良かったけど、そのものにしちゃうと意味が違うんですよね。「隙間」が無くなるというか。風が通らなくなるというか。

で、そうして掴んだ安定性を、堂々と「成果」だと認めるならば、今年はそれをベースに更なるレベルアップを目指せばいい、目指すはずなわけですけど、聞いた話によると何か”作り直し”に近い、相当波瀾万丈の(笑)プレシーズンだったらしい。
これは結局、城福さん自身も、去年の後半のチームに納得していなかったという、そういうことかなと考えざるを得ないんですけど。成績は上がったけど、”基礎作り”という意味では、極端に言うと無駄に近い時間だった。
とにかくだから、頼るべき「形」はないと。と同時に、「形の無いのが特徴のチーム」として育んだ流れも、半年近く途絶していると。と言って今更イノセントには戻れないし。どうしよう?という、そういういかなる意味でも「原形」の無い、そういう状態。
底力がまだ無いのは、歴史の蓄積的に分かり切っていることですしね。

根性据えどころですね、城福さんも。センスはあると思うんですけど、ちょっと感情過多みたいなところもあるんですよね。
自分を「一流」「正統」と位置づけるのか、「面白い」監督で結構と気楽に構えるのかも含めて(笑)、考えどころ。
・・・・長々とすいません。ちょっと見ないような変な”落ち”方をしているので、つい書きたくなってしまいました。


さて浦和ですが。
TV解説も含めて方々の意見を総合すると、「”パスサッカー”の姿がかなり見えて来た」ということで、だいたい一致しているようですが。うむ。そうなのか。そうなのかも知れない。
確かに支配している時間は長かったですし、きちんとゴールにも向かっていましたし、ここぞという時の人数のかけ方もスムーズでしたし、点も取れましたし・・・・て、こう書いてるとその通りじゃないかという話にしかなりませんが(笑)、まあ、待ちたまえ、少し。

何が引っかかってるのかというと、一つはそもそも、「パスサッカー」ってなんじゃという、前提の話。まあ、”コンビネーション・サッカー”ですけど、公式には(笑)。フィンケ的には。
つまりまあ、元々レッズは「個人能力は高い」と定評があって。ポンテという優れたパサーはいますし、決め技専門ですがトゥーリオや山田さんもいますし、ギリギリ阿部さんも上手くないことはないですし。更に言うと、例えカウンターメインでも、”ここぞという時の人数のかけ方”や、ゴールに迫る迫力や要領にも、勿論”定評”はありましたし。だからそれら元々あったものを効率的に結集する&意識付けするだけで、この日のようなプレーは出来なくはないと、ちょっと意地悪に言えば言えなくはないと思うんですよね。+原口&山田直。

だからフィンケがやったことはオリベイラが鹿島にやったこととそんなに変わらない・・・・とは、僕も思っているわけではないんですけど。ただ組織化されて意思統一されて鼓舞されてはいるけど、「変わった」とまで言えるのか、特に今後様々に状況が変わる中で、拠り所として行ける”核”の形成の手応えがあるのかというと。それこそ去年のFCと比べても、まだ全然無い。”上澄み”というか、”ショー”を見ているような感覚も、無くは無い。逆にそんな簡単に変われること自体、嘘臭いですし。(笑)
例えばポンテだけでなく、小野も長谷部もまだいた’06年の特に前半のサッカーは、あれはあれでパスサッカーではないのかどうなのか。あるいはそれと比べて、そんなに”違う”ものなのかこれは。

結局ね、少なくとも日本で「パスサッカー」というと、それこそガンバのような、あるいは甲府のような、より最近では広島というのもいますがとにかくそのスタイルに命を懸けたような、ある種目的化したような、それゆえに”核”としての安定感が、良くも悪くもあるような、そういうものをどうしても考えてしまうんですよね。まあ、”ショートパス”イメージがちょっと強いですけど。
とにかく「勝利」や「ゴール」への”手段”として、(変な言い方ですが)たまたまパスが回ってるだけの、そういう状態そういうチームのことでは、あんまりない。手段と目的。オシムのなんかは、その中間的な感じが、この文脈ではしますけど。

だからまあ、要するに”コンビネーションサッカー”なのかなと。逃げ口上のようですが(笑)。フィンケの、サッカー。あるいは”ドイツ人的”な、パスサッカー。日本でもスラヴでも、勿論ラテンでもない。それが「何か」というのは僕は知りませんけど(笑)、とりあえず現状貼っておいて安全な”レッテル”としては。まだ何というか、日本/Jリーグ文脈に引きずり込むのは、早いような。
これ自体は批判でも称賛でも、別にないですけど。

ていうかですね、そもそも去年までのレッズに本当に欠けていたのは、組織力・・・・というのは身も蓋も無いので置いておくとして(笑)、要は”プレッシング”を筆頭とする、能動的にゲームを構成して行く力、形ですよね。
逆にプレスが掛かっている時は、距離的にも人数的にもそれなりに揃いますから、そこで”定評”のある個々のスキルが連動して、「パス」だって必要に応じてちゃんと回っていたはずです。あのオジェックでさえ、A3後の最もチームに緊張感と融合感のあった時期のしばらくは、それなりに立派なプレス&パスのサッカーを、実現していたわけで。エンゲルスも就任直後の一瞬だけ、そういう気配はありました。それは梅崎が輝いていた唯一の期間でもありますが。(遠い目)

だから考えようによっては、そんなに難しいことでもない気もするんですよね。なぜオジェックはやり通せなかったのか。意志なのか腕なのか。そしてフィンケがやろうとしているのは、それとは違うことなのか。
違う・・・・みたいですね。もっとより、チームの”ボディ”部分の構成に関わって来る仕事みたい。当たり前か。
この日一番感心した、驚いたのは、チームが途中から良くなって来た、噛み合って来たこと。それも明確な戦略転換とかではなくて、やりながら、状況との対応の中で、自然に”焦点”が合って来たという感じが。

つまり、前節鹿島戦の”実績”(笑)からすれば、この日のテーマはいかに「最初の勢いを長続きさせるか」「良い時間を長くするか」みたいなのがせいぜいだというのか、ほとんどの人の期待だったでしょうから(笑)。まだまだ門前の小僧状態というか、真っ直ぐにしか進めないというか。
それが実戦のさ中で、”焦点”が合えば途中からでも勝手に良くなれるということは、それなりのものが事前に構成されている身に付いている証だと、普通に考えればそう推測されますからね。その内の何割かは、冒頭僕が言った”元々持っていた”ものだったとしても、フィンケの影響力が運用や調整や戦略レベルにはとどまらないと、引き合いに出して悪いですがそれこそ「オリベイラ」ではないと、そういう手応えは結構感じました。

ここらへん、J’sGoalの試合評だと、「前節の鹿島戦での敗戦(0対2)を受け、手堅くプレーを展開。前がかりになることなく、バランスの取れた配置で相手との駆け引きを続けた」となっていますが、そうなんですかね。そこまで器用なのか。
鹿島戦のやや空回り状態から、リスクのケアくらいは出来るでしょうが、”行き”方自体のカスタマイズまで、そんなことまで出来る状態にあるのか、それはちょっとまだ、半信半疑ですけど。むしろ青臭いくらいでちょうどいいんじゃねえのこの時期はみたいな、部分も含めて。


ま、良かったですね。はい。(笑)
次また”どん底”系のチームみたいですし、チームも僕も、ゆっくり試運転というか今の内に色々な面を見ておいてと。
原口の才気も、今日初めて確認した感じ。正直今までは”元気”で速いだけで、高橋峻希の方が見たいなあとか思ってるところもあったんですけど(笑)。斜めへの動きが面白いし、トップスピードから変化を付ける能力も垣間見えたし。
山田直クンは・・・・なんかキャラが面白いですね(笑)。淡々と客観的で。先輩(?)とは違う意味で、この人も”火の玉”ではないらしい(笑)。あんまりレッズにはいなかったタイプで、そういう意味でもこの選手が中心になったら、変わりそうですね。

堤早く戻って来ないかなあと、ふと思いました。三都主はともかくとして。
最終ラインかその前か、とにかくフィード/クロスに期待しています。あと軽みと。ちょっ軽過ぎるところは、直してもらって。(笑)


磐田?浦和(’09) 

あんまり書くことが、ないかも。

J1第3節 浦和 △1?1△ 磐田(エコパ)

普通の試合に、なってしまいました。


前回の「パスサッカー考」を引き継いで言いますと。
・フィンケの”パスサッカー”と、ガンバ・甲府・広島あたりを現在の代表例とする、日本人が無意識に考える”パスサッカー”との違いは、一言で言えば『ビルドアップ』段階での凝り方というか、繊細さというか、注意の集中の仕方というか。
・明らかにそれ自体として、”愛でて”ますからね(笑)。単なる「段階」ではなく。だから”核”(↑)にも、なりやすい。勿論”目的化”、という、色合いも付きまとう。
・まず「回し」て、その後どうすべえかと、単純に言えばそういう感じ。
・それに対してフィンケや、広義にはオシムもそうでしょうが、そういう人たちのものは、それより遥かに最初から視点が遠くにあって、言ってみればいきなり「決めに」行っている、最終段階を見ているor過程を一直線的に見ている。
・その「決め」の手段としてパスがあるのであり、純然たる準備として、「回し」ているような状態もある。
・ベンゲルは、どうだったかな。日本時代。あんまりよく覚えていません。
・ピクシーはそこそこ”回し”好きのように見えますけどね。ただし超シンプル。

・とにかく焦点は”決め”に当たってるので、だから見方によっては今まで調子のいい時にやっていた「集中攻撃」の類と、ある意味見た目はそんなに変わらないところがある。(前回参照)
・と同時に、「決め」切らない、決め状態が発動しないと、何も無い、何も起きないように、見えるところがある。
・ガンバなら、どんなに出来が悪くても、そんなことにはならない。必ず「何か」はある。ただ失敗するだけ。(笑)
・どちらがいいというのではなくて、意識・感覚のありようの話ですけど。
・あるいはオシムが去った後に、千葉に「パスサッカー」の”伝統”や”香り”が残ったりするかというと、そんなことは特に無い。
・あのレベルで”成功”して初めて、(パス的に)目に見えて何かがあるものなので。

・ここらへん、同系のはずのオシムとペトロヴィッチは、明らかに違う感覚でサッカーをやっている、チームを作っているように見えますし、別にブラジル人でも日本人でも無くても、オフトのように徹底的に”ビルドアップ”狂みたいな人もいるし、なかなか括りでは言いずらい。
・まあ一応、フィンケ/オシムの方が新しい(流行の)スタイルで、オフトの重心の低さがオールドスタイルだということは、言えることは言えるんでしょうけど。
・ただ磐田でも浦和でも、”残る”ものはオフトは作ってくれましたよね。その上に別のものを加えて、両者はそれぞれに面白い花を咲かせた。
・それはともかく。


・....”それはともかく”と繋いだ場合、通常はその後に更に言いたいことが残っているわけですが、実は特に無いです。(笑)
・だから考えよう。
・ふむ。そうですねえ。だからフィンケのチーム作りは、あえて言えば進行具合が余り分かり易いタイプではないのかなと。
・「成功」するか、「失敗」するか、見た目が両極端と言うか。
・ある意味”過程”の無い、サッカーだから。
・どうなのかなあと思っている内に、気が付いたら完成してるかも。
・何だろう、相手やる気が無いのかなあ、ああそうか!こっちが強くて付け入る隙が無いんだ!みたいな。(笑)
・勿論監督の中には(過程が)あるでしょうし、分析すれば純機能的には色々区別もあるでしょうけど。見た目の問題として。

・より具体的に言うと、”崩せないけど回せる”みたいな中間点状態は無くて、崩しが成功するかどうかが常に目安であり、テーマであり、その結果を見て進行具合を考えるしかない。純論理的にというか。
・それでも出来上がった暁には、感覚レベルでも全体像や質感が、それなりに把握できるようにはなっているでしょうけどね。
・どんなチームも、最終的には具体的なものであるし、個別的なものである。
・ただ問題は、よほど上手く行っている(行った)時以外、割りと今までのチームとの差別化が、し難いところは出て来るかなと。
・なまじある程度誤魔化しの利く個力もあるだけに、気が付くと普通にサッカーやってるだけだという。

・やっぱり本当は、誰か分かり易く「変化」を象徴する存在が、ピッチにいてくれるといいわけですけど。
・凄い低次元の比較でも(笑)、オジェックには(復調した)『田中達也』がいたし、エンゲルスにも『エジミウソン』や『梅崎』がいた。
・フィンケは実に男らしく(?)、全く変わり映えしないメンバーで、純粋に自分の「理論」力のみでやってますけど。(笑)
・なんだかんだきついとは思いますよ。
・原口は今いちそこらへん分かり難いし、その原口欠場の穴を埋める為のこの日の高原in達也下がり目の布陣の、”お茶濁し”感というか”今更”感は、正直ちょっと鬱でした。そうじゃありませんか?(笑)
・どこの貧乏チームなんだレッズはという。人いねえ。もしくは厚いとこだけ無駄に厚い。....”ボランチ”あたりの話ですけど。(笑)
・エスクデロ酷かったしねえ。梅崎は言うまでもない状態だし。
・全て山田直輝待ち、というのは、さすがに悠長というか、無策というか。
・まあ監督がどう考えてるのか、特には伝わって来ませんが。好きにやれればそれでいい人なのか。


とりあえず高原は移籍すべきですよね。本人の為に。
レッズでやれることはもうないですよ。精神的に貯金使い果たしてるんじゃないでしょうか。誰の意思でもない、”飼い殺し”状態。
逆に駄目なのを、一方的にレッズのせいにされても困るし。
どこか本当に必要としてくれる(J)チームに移籍すれば、次の日からでも数倍マシな働きが出来そうな気がしますが。(もしくは本当に”駄目”だということが判明するか)

ナビスコか。何だかすぐ試合だ。しかも広島戦
こりゃあ、書くことありそうだぞお?(笑)


ナビスコ予選リーグ1,2節 

ナビスコ杯Aグループ第1節  浦和 ●0?1○ 広島(埼玉)
ナビスコ杯Aグループ第2節  浦和 ○1?0● 横浜Fマリノス(日産)


一進一退?一退一進?もうかりまっか、ぼちぼちでんな?
相変わらず、よく分かりません。進んでるのか進んでないのか。
要は何をやってるのか、どこらへんにいるのか。


こういう言い方って、たいていは遠回しな批判なのが常ですが(笑)、今回に限っては、かなり文字通りな意味で。
どのみち上手く行く時も行かない時もあるのは当然なんですが、なんか全体像が掴めないというか、「可能性」としてもまだ想像できていないというか。

『Number』のフィンケインタビューは興味深く読んで、特に”ハンドボール”(のパス回しを練習に取り入れている)のくだりは、これはまあ、前からちらちら話には出ていたことではありますけど。
それをヒントに思うのは、まず”トップダウン”的だなということと、もう一つはこれは実は重なるんですが「サッカー”外”」の発想が結構リードしているなということ。ある意味では「素人」的というか、偉大なるアマチュアというか。そこらへんが常識人/叩き上げのギドは嫌いなのかなという。(笑)

つまりあの”ハンドボール”(的なパス回し)というのは、単に比喩や練習の工夫というだけではなくて、「こういう状態を実現したい」というフィンケの脳内イメージを、ある意味現実のサッカーに押し付けているような、そういうとこもあるんじゃないかと。
・・・・物凄くタイミングの悪い類例を挙げると、それこそ岡田武史の”ラグビー””大西ジャパン”みたいなものですけど。(笑)
いや、冗談ではなく。
とにかくだから結論ありきのトップダウンorアウトサイドインみたいな性格はあって、本人(orギリギリ当事者)以外よく分からないというか、過程が見え難いというか。フライブルクなんて見たことないしなあ。

それ自体は別に悪いことではなくて、どのジャンルにおいても「外」の発想や”偉大なるアマチュア”が革命を起こすというのは普通にあることで。サッカー界で有名なのは、プレー経験のほとんどないサッキによるゾーンプレス革命とか。
そこまで極端じゃなくても、リトマネンのドリブルや特異なパスの視野がスラローム選手としての経験に多くを負っているとか、もっと身近に最近では、フットサル出身選手の増加が、現代のサッカー選手のテクニックに大きな影響を与えているとか。(金崎とかもそうでしたっけ)

とりあえず、ハンドボールでも見てみますか。(笑)
まあだから、チーム作り的にもプレーのプロセス的にも、文脈を掴む為にはもう少し時間がかかるかなと、でもあんまりモタモタしていると、レッズの古株の手癖の手っ取り早さが勝ってしまうかもしれないからお気を付けをという。(笑)
「完成された選手を扱った経験が無い」という、ギドの警告なんかもありましたね、一応。


そういう意味でもますます期待される「若手」選手たちですが。(ここで”欠席”は痛過ぎるぞ梅崎。何よりも自分にとって)
原口は何となく分かって来ましたが、一言で言うと”ドリブル”ではなくて”ラン”の選手ですね。
むしろランニングしながら初めてドリブルも、思考も発想も、活きたものとして発動するタイプというか。オシムが喜ぶぞお。(笑)
”タイプ”とは言うものの、実際にはこんな「タイプ」は無いも同然で、凄く変わってるというか、新しいのなら新しいんでしょう。
喉元まで出かかってるのは誰あろう『ヨハン・クライフ』なんですけど、その名を出すには余りにもお人好しというか、真面目だけどやや受け身というか。命令されてるのを待ってる猟犬みたいなところが少し見られますね。ゴーがかかってからの勢いはなかなか凄まじくて、これはこれで、もうそういう「才能」だと言っていいような気はしますけどね。

その”猟犬”の「主人」なのかも知れない(笑)のが、山田直輝ですが。
この人は・・・・いいんですけどね、好きなんですけどねえ、良過ぎて難しいな。
つまり単に「若手を起用」とか、「?の代わり/後継者」とか、そういう使い方がほとんど出来ないですね。「同年代で比べられる立場じゃなくて良かった」と啓太は言ってるらしいですが(笑)正に。
もうこの人を使う時は、この人のレベルに、テンションとスピードと能動性と、要求するプレーのテクニック水準と、そっちにレベルを合わせるつもりでチームを作り直さないとね。状況的に、比べるとすればやはり『中田英寿』なんでしょうけど、必ずしも「使う」タイプでもないのかも知れないというのが、また微妙に難しい。

性格的には実はクソマジメで臆病なヒデとは違って、ほんと飄々としてますけどね。いいのか悪いのかよく分かりませんが。(笑)
もう一人、チーム内にもっと「普通の」選手が(近い世代で)いた方がいいのかも知れないなあ。それが副官なのか学級委員長なのか、よく分かりませんが。いよいよとなったら、それこそクライフになって仕切ってもらうしかないですね。
とにかく既に少しそういう話になってますが、旧世代と新世代のギャップを際立たせる、別に本人の責任ではないですが難しい存在では現状あるかも知れません。ポンテの「絶対能力」や、阿部の「サッカー脳」あたりと、上手く融合してくれるといいんですけどね。
ちなみにトゥーリオはどのみち、全ての斜め上を行くから多分大丈夫です。(笑)

これらに、僕が去年のバイエルン戦で真っ先に惚れた高橋峻希のハイセンスクラッキぶりや、堤の展開の能力や他にもゾロゾロいるらしい優秀なユース出身選手たちが加わってと、近未来の問題としては色々楽しそうですけど、今のチームをどうにかするのはなかなか難題っぽいですねえ。
なまじ高原が好調っぽかったり三都主が復帰したりすると、そちら側に合わせた方が手っ取り早いみたいな誘惑というか重力は、どうしても働くところがありますし。


分からん。任せた!フィンケ。(それが結論?(笑))


浦和?大分(’09) 

山田山田山田。

J1第4節 浦和 ○1?0● 大分(埼玉)

ただでさえ、”直輝”はどこにでもいるのに、それにちょいちょい”暢久”までからむもんだから、そこら中「山田」だらけ。(笑)


いやあ、本当に中田ヒデ以来の「違和感」と言っていいんじゃないですかね、直輝のプレーぶりは。
全体のレベルが上がってるから、状況が追い付いて来る、「違和感」が薄まるのは、もっと早いでしょうけど。
でもヒデは結局フランス以後、”本気”を出さなかったというか出せなかったというか、”本領”を代表チームに溶け込ませることは叶わなかったような気もします。途中から自身のパフォーマンスも、こっそり(?)落ちてたりしてたというのもありましたし(笑)。いずれにせよ彼が本当に”出したい”パスを、結局あらゆる「日本代表」は、受け止めることが出来なかった。

対敵で個人的に本領を”発揮”したことはありましたけどね、勿論、サンドニのフランス代表戦ですが。
今のヒデを好きとはとても言えないですが、あの試合の孤軍奮闘の、でもそんなことを気にもしていないかのような勇姿を思い出すにつけ、なるべく悪口を言うのはやめようと、その度自戒を刻んではみます。(笑)
ちなみに川口能活の(クイック)”フィード”というのも、代表でついに活かされなかった能力の一つだと思います。
能活のフィードとヒデのキラーパスと、あの二つの鋭さ・切迫感を基本トーンに据えた、そういう「日本代表」が一度見てみたかった。
具体的には「カウンター」になってしまう可能性もありますけど(笑)、まあそれはそれで。そん時はやっぱり、岡野も呼んであげましょうか。(笑)

とにかく山田直輝には、もう少し幸せな代表生活が待っていることを、望みたいですね。
とりあえずその時の代表監督が、日本リーグの臭いをまだまとわりつかせていたりするような事態は、どうあっても避けて欲しい。
彼の”スピード”なり”スタミナ”なり”テクニック”なりを、断片で便利遣いするのではなく、活きた全体としてきちっとイメージ出来る、そういう包括的で奥行きのあるサッカー観を、ちゃんと持っている人であって欲しい。
当たり外れはいずれにしてもあるけれど、やっぱり確率的には、「外国人」にしとくのが安全は安全ですかね。
まあ案外、普通にフィンケだったりするかも知れないですけど。(笑)

”星”は良さそうだと思うんですけどね。「不幸」の影が無いというか。ヒ○と違って。(”自戒”はどうした?(笑))
リラックスし過ぎというところはありますけど(笑)。何なの?キミは。
「まだまだ若いのでミスもあるかもしれない」(J’sGoal)って、どんな他人事だよ。(笑)
それであのテンションというのが、不思議と言えば不思議ですけど。でも逆に、淡々と理詰めで、「当然のこと」として自分のプレーを設定しているから、あそこまでの”止まらない”爆発力と持続力が、実現出来てるのかも。さっさとやって、ウチ帰って寝る。(笑)

しかしほんとにねえ。こうして一回まともに”山田直輝のいる浦和レッズ”を見てしまうと、次いない時にどのような気持ちで見たらいいのか、よく分からない感じになりますね。ヒデ以前、ヒデ以後。直輝以前、直輝以後。
やっぱユースチームちゃんと見ておくべきだったか。実際に中心に据わると、例えばどういうチームになるのか。


未来の話はともかく、さて現在のチームのことですが。
だいぶ見えては来た気がします。その見えて来た姿を一言で言うとすると・・・・「接近」と「展開」を「連続」してる?いやいや、待て待て(笑)。でもなあ、嘘でもないんだよな。
解説で幸一さんが割りと端的に言ってましたが、スタートは”縦”ですよね、何と言っても。
縦に動いた選手にボールが入って、ほぼ同時にそれにワラワラと(笑)味方が寄って行って細かくショートを繋いで崩しにかかって、と、思った次の瞬間に大きく逆側に展開されてそこにまた”密集”が形成されて崩しにかかり・・・・みたいなのを繰り返しながら敵ゴールに迫るという。典型的にはこういう感じ。

早くから「ショートショートと来たら次はロングだ」というスローガン的なものが聞こえて来てましたが、それっててっきり(短い)横パスを繋いで様子見&敵の注意を引きつけながら、隙をついてオープンにボールを出して攻略開始みたいな、要は”ビルドアップ”段階の話かと思ってたんですけど、見る限りもっと先の切羽詰まった崩しの段階の説明のように感じられるというか、解釈した方が良さそうというか。
はっきり区別はしてないのかも知れないですけど、逆に”ビルドアップ”段階で何をやってるかというのは目に見えて特徴的なものが感じられなくて、だから前も言ったように不発の試合では本当に何も見えないんですけど。

強いて言えばその(↑)”縦”パスがビルドアップ、というか崩しの初期段階に当たるのかも知れないですが、例えばオシムでも、まず”人”が大きく動いてそこに”ボール”が渡ることでパスワークが開始する、それは同じなわけですけど、でもオシムの場合はその”人”の動き方がもっと周到緻密かつ意識的にワイドな感じで、それがいかにも「準備段階」だよビルドアップだよという、そういう分かり易さがあったんですけど。
フィンケもやってなくはないんでしょうけど、もっと即興的なのかやや動きが小さいのか。完成度の問題もあるんでもう少し見てみないと、これ以上は何とも言えませんが。例えばそれこそ山田直輝の動き出しは、どこまでが指示でどこまでが”彼の”プレーなのか。現状割りと後者に見えるところが大きいんですけどね。例えば比べて悪いですが、原口ではそこまでの効果は出なかったわけですし。

一応の妥結点としては、フィンケが説いている「原則」を山田直輝が自分のインスピレーション/サッカーアイと合わせて、ほとんど120%に応用・実行しているという、そんなところでしょうか。
意外と選手に合わせる人なのかなという気もしないではないですね。「組織」そのものというよりも。言ったってドイツ人ですしね、と、レッズファンには少々不吉な言い方をしてしまいますが。(笑)

だから三顧の礼的に就任しても、当面選手人事に大きな注文は出さなかったのかも。ま、その場で考えますよという。

・・・・ふーむ。なんか見てる内に逆に”岡田ジャパン論”を刷新出来そうな、そんなついでのインスピレーションもありますけどね。
同じ「接近」「展開」「連続」でも、フィンケと岡田の違いは何か、要するに岡田ジャパンは何をしているのか何が足りないのか。
ま、今日の話でもだいたいは分かるんじゃないかと思いますが。いや、別に勿体ぶってるんじゃなくて(笑)まだまとまり切らないだけなので、その内書くと思いますけど。


その他にはやはり、三都主のキレの良さには少しびっくりしました。戦術のせいでもあるんでしょうが、むしろ故障前より機敏なんじゃないの?という。(笑)
で、仮に去年までのチームだったら、復帰は復帰でも左サイドバック(まあシステム自体違うんですけど)に入ったところで、(中盤の)構成力不足には決定的な助けとならなかったでしょうが、このチームの場合”縦”に号令(笑)がかかって「接近」が形成されるその段階に、三都主が後ろから参加して来ることで、最初から中盤にいるよりも変化もつくしダイナミックだし、かなりいい感じでしたね。前の試合までの”弱点”が、いきなり強みになってしまった。このまま怪我しないように無事で行って欲しい。

それ以前にポンテと山田直輝の関係も意外にすっきり整理されてましたし、ポンテ自身も煽られてか何か知りませんが(笑)、一段動きが良かったような気もしました。
阿部もまだ不器用なところはありましたが、自分なりにからみのタイミングを、掴みかけているところは見えます。(過程)”全部”からもうとすると多分無理なので、適当に整理してむしろ山田直輝を中心とするメインの動きに、かぶせたり裏を取るような形で、得意の飛び込みやミドルをはめ込めるようになったら、相当強力そうですね。

一方で少し気になったというか、代表も含めて前からそうではあったんですが、この試合特に感じてしまったのが、田中達也の”動き”の、献身的ではあるけれど少し単調な部分。全部同じように力が入っていて、”一生懸命”には見えるんだけど、実のところあんまり頭使ってないんじゃないの?という。
まあレッズも代表も、それぞれに田中達也の”チェイス”と”運動量”に、かなり丸投げ的に頼っていたところがあるんで、知らず知らず走ってりゃいいんだろみたいな、そういうルーティンに陥っているのかも知れませんが。逆に”動き”自体が足りて来るようになると、今度はそれ以上のものというか工夫や緩急が、求められて来る。勿論山田直輝との比較において言っているわけですけど。

いい意味で”対抗”するのか、それともサポート/追随に徹するのか。時間が解決する感じもしますけど、現状何と言いますか、「動く」ことありきみたいな部分を一回沈静化して欲しいというか、動くのはいいんだけどフルであることを目的化しているような、そういう妙なテンションから醒めて欲しいというか。もう、孤独じゃないんだし。(笑)
”ゲームメイカー”でもあった自分も思い出して!というか。

後は高原かなあ。調子自体は引き続き悪くなさそうに見えるんですが(いつもこれですね)、なんか余りにクラシックな”FW”のプレーイメージしか無いように感じて、この日出て来た時はいきなりチームのスピード感が落ちたような感覚がありました。動きの多様性即興性に、参加出来ていないというか。エジミウソンは例によって、割りと適当に適応してましたけど。(笑)


ま、この分ならかなり楽しめそうですね。
相変わらず守備は無駄にリスキーというか、唐突に人数が足りない場面がちょいちょいありましたけど、多分仕様ですね。繰り返しですが、”ビルドアップ”に安定感があるタイプではないですし。
実際にそうやってるように見えますが、岡田ジャパンと同じで、”動き直しのチャレンジ”でなるべく早い段階で止めるというのが、生命線になるんですかね。


名古屋?浦和(’09) 

いやに順調ですが点差はそれほどでもないので、運の消費は特にしてないと信じたい。

J1第5節 浦和 ○1?0● 名古屋(豊田)

まあ勝ち点取れない(取り切れない)というのが一番の力の”浪費”なので、それは既に、回避しているわけですけど。


いいよね、勝てて。とりあえず。ここ2試合とも展開的にはなんだかんだ、一つ二つは勝ち点取り落としても、全然おかしくはない試合ではあったはずですが。
「新しい」スタイルに取りかかってるチームには特に、よくあることですし。
”スタイル”が順調なのは確かですが、それが実際どれほど「強い」のかは測りかねるところがあって、そういう意味ではおっかなびっくり。得意の1?0続きではあっても、守り切ったという感じよりも相手の攻め手の無さの、印象の方が強いですし。

いよいよ優勝!という段階まで、分からないまま行くような気もしないでもないですけど。
せめて元気でいてくれ鹿島さん。
そして真の目標は、来年末のクラブW杯本戦?遠いなあ・・・・。(笑)


スカパーの解説”フジカワ”さんて、誰かと思ったら「藤川久孝」か、ジェフとグラにいた。
と言ってもプレーの印象は皆無に近くて、専ら”選手名鑑の中の人”ですけど。(笑)
「パスサッカーどうしの対決です!」と安直に煽る実況に対して冷静に、「中身は違いますけどね。名古屋が横に展開しながら穴を探すのに対して、浦和はもっと直接的にゴールに向かう」(意訳)と切り返したのは、レッズプロパーでもない人のこの時期の指摘としては、異様に的確で感心してしまいました。ちっ、バレてたか。(笑)

その信頼に足る解説者氏の更なる解説で、おや?というかなるほどなと思ったのは、例の「ショートショートロング」の解釈として、短いパスを回しながら機を見て縦に長く入れる”、この動きのことだという、そういう(意味の)説明。
ふむ、そうかも知れない。前回僕は、”縦に長く”入れた、その”後”の動きとしてそれを解釈した(『接近』/ショートの後の『展開』/ロング)わけですけど、こっちの方が単純は単純ですね。いずれ練習でも見てないと、(その状況での)「言葉」そのもののジャストの意味は、断定出来ませんが。

それでもちょっと疑問が残るのは、”縦”に入る前の” 短いパスを回”す動きが、「パスサッカー」、あるいはその為のビルドアップとして、機能的にそんなに大きな比重があるように見えないところがあって、それと攻撃開始の号令たる縦パスの「ロング」と同等としていいのか、そもそもその「ショート」パスでは崩せる当てが無いじゃないかとそう思うので、自説もまだ捨てはしないでおきます。(笑)
『接近』と『展開』なら、立派な対等の選択肢ですけどね。


それはともかくとしてのこの日の観察。と、その結果の随想。
”フィンケらしいサッカー”(コンビネーション・フットボール)って、”レッズらしいサッカー”でもあるんじゃないのかな。
単にカスタマイズしたのかも知れないですけど。いやでもな。

つまりその、”縦”に入る前のショートのチョロチョロの状態ですけどね、あれがフィンケにとっての(本来的な)「ビルドアップ」であるのなら、その程度ならレッズのこれまでのプレー習慣の延長でも、やや武骨な(笑)ボランチ陣でも無理なく出来るし、何よりもリスクも大したことない。
確かに今季のレッズはよくボールを狩るし、動き直しもするし、”号令”がかかってからは人数もかけるし細かいパスも繋ぐしで、リスキーな部分はあるわけです。実際に戻りが遅れて数が合わないorラインの裏を取られてアワワという場面も、開幕鹿島戦を筆頭にちょこちょこと。

それについてもだいぶ慣れて来ているように見えますが、それ以前に(スタートの)ビルドアップの部分で、特にこれといった趣向もテクニカルな繊細さも見られなくて、それがある時期までは「正体不明」さや”パスサッカー”イメージの曖昧さにも繋がっていたわけですが、逆に見ればそれはシンプルでリスクが少ないと、そうも言える。
少なくともガンバなりサンフなどのように、最初から曲芸を要求される面倒さもないし、ビルドアップやボールキープ段階での、存在していなかったパスサッカーの「文化」を、いちから構築するようなそこまでの大仕事は回避出来る。(それが実は一番大変な部分)

要は何度も言いますが、”号令”がかかってから、一気に集中してリスクと細かさを発揮すればいいので、それ以前は流し、それがつまり例えば、フジカワ氏(笑)が「もっと直接的にゴールに向かう」と言っている部分。”向か”ってない段階では、それほど神経を使っていない。それこそ対照で語られる名古屋のようには。
更に言えば、その段階で自足したり、横着して前へ行かないということも、ほとんどあり得ない。「段階」としての固有の価値観が、無いわけだから。

で、これはまた、初期(2節・後半部)に僕がつぶやいていた、「見ようによっては、別に今までの”集中攻撃”時と変わらない気がする」という直観とも、結局重なってるような気がします。
・・・・つまり、”カウンター””リアクション”としてやっていた、まずなるべくリスクを抑えて雌伏し、チャンスと見たら一気に集中して襲いかかるというアレを、より能動的に全面的全時間的組織的に、やってるだけなんじゃないかという。結果的にですけど。

フィンケを招聘した方々(笑。さよなら藤口社長さん)に、そこまでの深謀遠慮があったとはとても思えませんが、結果的にレッズを改革しようと作り直させようと呼んだ”パス・サッカー”の人フィンケの持ち芸は、実はレッズの元々の持ち芸と、妙に相性のいい/系統の似た芸であったという、そういう話。


ただこれは多分、そんなに偶然でもないんだろうなとも思います。
つまり・・・・やっぱり、「ドイツ」の人なんですよね、フィンケは。繰り返します(↑)と、「ラテン/南米」でも「日本」でも、「スラヴ」でもない。「オランダ」ですらない。要するに基本は剛直なサッカーの国の人であって、ひと口に『パスサッカー』とは言っても、その”審美性”のありようは、ポイントは違う。具体的に言うと、(パスを)「回す」ことには別に興味が無い、審美性は向かない。ひょっとすると「作る」ことにすら、本当のところは興味が無いかも知れない(避けては通れませんが)。あくまで焦点は「ゴール」(に直接向かうこと)であって、その為のその直前の”崩し”、その「段階」がいきなりの焦点。

多分ね。フライブルクを見てないので、ひょっとしたら短期間にレッズに合わせたか、単に未完成である可能性もありますが。
でも最近のコメントを聞いていると、上手く行っている時の”スタイル”自体には、特に不満は持ってないように聞こえますが。

なんか妙に順調に、場当たり的な観察や直観が繋がって来て、嘘臭いですが。(笑)
まだなんかある?フィンケ。
まあ細かいことは、これからも色々あるでしょうけど。概ね結構、落ち着いて来ました。


ワンワン嬉しそうに使われる原口クンは、最近ますますジャイキリの椿クンに見えて来ますが。(笑)
まああれで椿クンは、場合によってはチームリーダーらしいですけど。
一方でポンテは動けるようになったのか動く気になったのか(笑)、久しぶりに”勤勉なブラジル人””動けるゲームメーカー”という本来の姿を思い出させる、そういう近況。山田直や原口を向こうに回しても違和感なくリーダーシップを取っていて、まあ何と言うか楽しそうですね。(笑)
これなら多少、山田直に若さゆえの(本人談(笑))ムラすら、許してあげられるかも。あれば、ですけど。

今日の話で啓太阿部のボランチにも”OK”が出たようですし(?)、あんまり話が調子良過ぎるので、次からはアラ探しの方に、重点を置き直してみましょうか。(笑)
とりあえず高原・達也のプレーの固さは、ちょっと浮き気味にはやっぱり見えます。特に前者は気の毒なくらいで、終盤ゲームが混濁してからの、職人的ストライカーくらいしか、積極的な役割がイメージ出来ない。・・・・とりあえず清水で今節ようやく故障から復帰して来たらしい、永井と交換し直したいというのは大禁句ですか?そうですか、どうもすいません。(笑)

でもチーム/監督適性逆だと思うけどなあ、ぶっちゃけ。まさか三都主の方はあっさり適応するとは。


強く、なってくれ、どこまでも。場合によっては、”脆さ”と友達でも、それはそれで許しますけど。(笑)


浦和?京都(’09) 

さすがにそろそろ、点取らないとですね。

J1第6節 浦和 ○1?0● 京都(埼玉)

仏の顔が三度・・・・かどうかはともかく(笑)、そう何度も期待しちゃいけないのは確か。


結局のところこのチームはどういうチームなのか、例えば一回圧勝(もしくは出入りの多い試合)でもしてみるとイメージが掴めたりして、この試合なんかはほとんどそうなるべき試合だったように見えますが。
エジが先制点を挙げた時は、ここんところの献身が報われたね&去年からの鬱憤が解消されたね、新チームにようこそとかニコニコしていたんですが、2点目はかわいそうとしてもその後一本外すごとに、キミキミ、さほど当てにならない中、せめて固め取り出来るのが持ち味じゃなかったのかね?と、段々不機嫌に。(笑)

まあ他に固め取り出来そうな人材がいないという、チーム側の事情もありますが。
やはり最早「仮想マンU」的なことを考えるのが当たり前になりつつあるご時世では、パスが回るね、よく走るねだけで、満足しちゃいらいれないのは確か。結局今のチームだって、ポンテ個人の絶対的クオリティが、事実として大きな比重を占めているのは、確かなわけで。少し先ですが”本番”に向けて、エジミウソンレベルでOKしていいのか、そういうことは、いずれは考えなくてはいけなくなるでしょう。今年は大人しくしていたけど、来年はウチも黙ってないかもよ?ガンバさん、名古屋さん、という。

”マネージャー”としてのフィンケがどういうタイプなのかは、まだよく分からないですけどね。
ほんとに全く、欲が無いのかも知れない、そういう意味では。
原口は点取り屋に、なるのかなあ。(軽く後述)


実際のところ、強いのか弱いのか(弱くは既にないけど(笑))、どのようにどの程度強いのか、あるいは今のスタイルのリスクとリターン、コストとゲインの関係はどんな感じなのか、そこらへんはまだ、正直ピンとは来ていません。
” スタイル”の美名に自足せずに、真に「強さ」という問題を正面から受け止められるクラブは、実際上日本にはレッズとアントラーズしかいないので(ガンバはまだまだ)、そこらへんはやはり、厳しく考えたい。それは単に”リアリズム”ということではなくて、「全て」を「最終的」に、引き受ける、ということですよね、サッカーの。その真剣味はまだ、日本サッカーには足りない。クラブにも、代表にも、個人にも。
・・・・結果余り”強く”はない(タイプの)チームだということになっても、それがスタイルを完遂した結果なら、それ自体として批判したりは、するつもりはないですけどね。でも言い訳にしてたら、それはあんまり、許さない。

その意味ではこの日の戦いは結構微妙というか、ギリギリのバランスのようにも、見えました。
まあフィンケも奥歯にものの挟まったような言い方(J’s Goal)をしているので、内心色々、思うところはあるようですけど。
要は京都が無抵抗過ぎて、ボールが持て過ぎたところがあって、”密集”の作り方がちょっと不用意というか、リスクをかけないビルドアップとリスクを集中してかける仕掛けのパスワークとの切れ目が曖昧なままやっていて、コストと予想ゲインのバランスが、かなり”赤”寄りに傾く危ういところがあったということですけど。
ただし攻撃のヴァリエーション自体は十分に豊かで、こういう状態にありがちな「単調なパス回し」にはなっていなかったのは、大変立派だと思いますけどね。やはりポンテの功績が大きいですか。

それでもたまに、三都主が欲しくはなったかなあ。細貝のプレーが悪いということではないんですけど、やはり「+α」としてね、「中盤」の更に外から、”衛星”的に加わる。あれでやっぱり一つ、ギアが上がるからねえ。全体が”前”に動くというか。


そうしたこととも関連して、ここんとここだわっている「ショート」「ロング」の関係(”ショートショートロング”の中身)問題ですが、結論から言うと、特に答えは無し!アト説(仕掛けの縦パスが入ってからの「接近」=ショート、「展開」=ロング)もフジカワ説(低めの位置での初期段階の作り=ショート、そこからの仕掛けの縦パス=ロング)も、どちらも正しくてどちらも正しくない、ということになりました。(笑)
結局のところ「一般則」であり、「基本イメージ」という以上のものではなくて、特に特定の状況/形を指したものではないだろうと、そういうこと。

あえて言えば、”形”としてはフジカワ説の方が基本形と言えると思うんですが、ただ両者が単純な区分ではなく、むしろ”兼ね合い”に近いという、感覚的な部分では、アト説も本質をついているかなと、まあ自己診断ですけど。(笑)

つまりこういうことです。
やはり本線としては、”パスサッカー”っちゅうくらいで、ショートパスの崩しとその官能(?)がメインなわけですよ、だからまずはそれで崩しにかかる、その為の「密集」を作って。ただ当然敵もそれを分かっていますから、邪魔しに寄って来る(プレスをかけに来る)わけですね。それがうるさい/危険なレベルになったら、あるいはそれで十分に引きつけたら、それを回避する/逆を突く為に、ロングパスによる展開を発動する、あるいは一気にゴールを狙う縦パスを入れるわけです。その間合いが結果として、だいたい「ショートショートロング」くらいの感じ(笑)になる、言ってしまうと当たり前ですけど、そういうこと。
で、そういう場合、結果としてあたかも「ロング」の準備動作として「ショート」があるように見える部分はあるんですが、別にそう区分されてるわけでも予定されてるわけでもなくて、「ショート」でそのまま行けるのなら、行く気は満点なんですね。密集そのまま縦移動、なんか”スクラムトライ”みたいですけど。

とにかくあくまで”兼ね合い”なわけですね、単なる(予定の)”使い分け”というより。可能性としては同時的なもの。
個人のプレーの比喩で言えば、”ドリブル”と”パス”みたいなものかな。あるプレーヤーがドリブルで一気に迫ろうとするけど、敵DFが寄って来て取られそうだからパスではたいて交わす。でもはたく為にドリブルをしているわけではなくて(そういうタイプのプレーもありますが)、寄せが甘ければ「そのまま行っちゃうよ?」という構えであるという、そういう感じ。・・・・この場合”ドリブル”が”ショート”の、”パス”が”ロング”の比喩ということですが。

ちょっとグドい話になりましたか。(笑)


まああんまり低い位置で最初の密集を作ってしまうと、さすがにそこからゴールまで行くのは難儀であり危険も大きいわけですが、それでもその密集に更に寄って行ったり一回関与してから追い越したり、そういう人の動きを絶えず繰り返す(この運動量が・・・・)ことで、出来得ることならば常にそのままゴールしようという意気込みはあるわけですね。密集自体が集合離散、形を変えながら移動するようなイメージで。
ただそれでもやっぱりしんどくなることは多いので、駄目だと思ったらポンと出しちゃっていいよ、そこでお座敷変えてまたどんちゃんやりましょうと(笑)、まあそういうサッカー、そういう「ショートショートロング」の、バランスですね。

どうなんでしょうね、ポンテなんかは既に密かに(笑)、「ロング」の方を意識の中心に置く方向に、コーディネートを変更している気配も無くはないんですけど。「ロングショートショート」というか。山田直輝の方はよく分かりませんが、そのダイナミックなランで、少なくとも結果として「ロング」を引き出すような、そういう役割を主に果たしているところは、無くは無い。その分本当の仕上げの局面以外では、意外と「ショート」の集中力を欠いてる(余所行きのプレーというか)ように感じられるところもあって、まあ頭のいいコですから、なるべくなら余計な手間はかけずにやりたいと、思っているところはあるのかなと。

他の選手はもっと愚直に練習通りという感じで、このように「リーダー」2人が暗黙のアレンジを加えながら全体的には原理通りというバランスは悪くないのかも知れないけど、ちょっと危うい芽も感じなくはないです。
僕は両方なんですけどね。”パスサッカー”の完遂に、ある種の武士道的(笑)覚悟が必要なのは確かなので、しばらくは無理を道理に優先させて、本体活動の見極めをやり切るべきだという気持ちはある。でも一方で非スタイル主義者というか、勝利至上主義的面も、特に”レッズファン”としては強いので、省けるものは省いてなるべく簡素で必要十分なスタイルで、黙々と圧殺したいという気持ちもある。じゃないと「マンU」とは勝負にならない、みたいなのも、勿論ありますし。いずれにしても、なるべく両者の均衡を高いレベルで達成した方が、戦闘力そのものも究極には近づくでしょうが。


現実には(原理的にはともかく)、今のところのポンテのプレーに、何ら欠けてる/偏ってるところは無いですけどね。
”フィンケ”流の実行者としても、十二分の働きをしている。この試合は特に、鬼神の運動量と出足の速さで、「山田直か?」と最初思ったプレーの3分の2くらいが実際にはポンテで、おっさんそんなに動いて大丈夫かなと、逆に心配になるくらい。(笑)
まあ重心の低い体形も密集の俊敏性も、似てると言えば似てますけど。
全体的に、明らかに調子が良過ぎるというか”ハネムーン”期ならではという無心の良さは、今のチームを支えている大きなものなのは確かなので、ミニマムで何が残っているのかという部分は、しっかりみつめておかないと。・・・・まあ選手は別に思いっ切りやってればいいですけど(笑)。落ちる時は嫌でも落ちるし。管理するスタッフと、あと見てる側評す側の、カッコつけの問題としてね。(笑)

で、似てると言えばもう一つ気が付いたのは、原口ですが実はこの選手、誰あろう千葉のに似てませんか。
異様な前向きさと、真っ直ぐさと、それから。(笑)
薄いんだけどゴツゴツした作りで、目が横に細い。(笑)
 浦和公式 プロフィール
 千公式 プロフィール
人相学的にとかはよく分からないですし、サッカー的には二回りくらい原口の方が器用ですけど、本質的には似たプレーヤーのような。だからゴールへの意欲満点の”ストライカー”になれるのか、それとも労働効率の悪い日本型FWになりそうなのか、そこらへんはまだ微妙ですけど。(笑)

でもこの試合のプレーは、ちょっと感動してしまいましたね。やっぱいい選手だ、この選手も。山田直とはまた違った。
少なくとも「スピード」や「運動量」と、「ゴールへの直接的な意欲」が、”芸”と”実”に分裂していないのは、日本人FWとしてはかなり優秀な構造のように思えますね。後は実際に取れるかどうか。すこーし、お人好しな感じは、どうしてもしますが。
ちなみに山田直の方は、ほっとけばいずれとりあえずはパクチソン的な需要であちらから買いの声はかかりそうですが、出来ればもうちょっと、色を付けたい感じはします。クリエイティヴ寄りというか。どういう選手に、なるんですかね。

高原・・・・は、まあもういいか。一言で言うと、ドイツで「型」に特化し過ぎて、「中身」が無くなってしまったんですよこの人は。
汎用型のスキルというか。エジミウソンにはある。
だから真面目なのに、適応力が無い。「適応」のベースを、どっかにやっちゃったんですね。自分自身を。
更に一言で言うと、”くたびれてる”(笑)。芸が。
これを再生or使い切ったら、ほんとに凄いですけどね、フィンケ。


ま、色々とまだまだこれから。


千葉?浦和(’09) 

とちらかと言えば不本意なゲームなんでしょうが、逆に強さを感じたところもありました。

J1第7節 浦和 ○1?0● 千葉(フクアリ)

しかしなんかミラーって、見る度聞く度、違うことをやっているような気がするんですけど気のせいでしょうか。(笑)
今は「人もボールも動」かそうと、している?


千葉の猛プレスに手を焼いて思うように組み立てられず・・・・と、特に前節京都戦と比べると、そういうコメントがつけられても仕方の無いそういう試合だったわけですが、むしろやっていることのブレの無さを確認できたそういう試合でもあって、楽過ぎた京都戦よりある意味では断然面白い90分でしたけどね。
確かに思うようなパスワークは出来なかった、しかしそれによって動揺したり苦し紛れに変なことをしたりするのではなく、あくまで基本に忠実に、粘り強くショートパスを繋ぎ、サポートに寄り、パスコースを作りに散開しという動きを繰り返す、その”不動”ぶりというかポーカーフェイスぶりが、一番強い印象として残った前半でした。

結果として後半は、”ショート”より”ロング”に軸を置いた、あるいは最初の密集をより敵陣に近い位置で作るように修正して、それで攻撃の実効性を高めたわけですが(選手コメント)、ただそういう意思統一または「命令」の正式な変更があるまでは、例え不利な状況でも文句を言わずに黙々と命令通り戦い続ける”鉄の軍団”という感じで(笑)、いつの間にそんなチームになったんだというか、何て真面目なチームなんだという。

多分フィンケの指導力、”新”戦術の緊張感、若手2選手の引くくらいの真面目さ(笑)、それに元々の勝者のメンタリティというかプロフェッショナル集団性みたいな、そういうものの合成なんだろうと思いますが。
フィンケが優れた監督なのは確かですが、ここまでのペースでここまでのクオリティでチームが仕上がっているのは、やはり他ならぬ浦和レッズだからだろうと思います。正直もっと苦労するだろうと、僕らも思っていたし本人も覚悟していたろうと、そう思いますが。

「原口」と「山田直」の特別性、彼らがこのタイミングでここにいる幸運というのを、デフォルトで”浦和レッズ”の内に含めていいのかどうかは、よく分かりませんけどね。(笑)
ていうかもし彼らが要はスタンダードであり、今後もユースまでそんなに優秀だとすれば、ちょっと卑怯というか他のクラブたまんないかもというか。(笑)
・・・・山田直は元々お気に入りですが、ここ2,3試合で原口もどんどん好きになって来てますね。
いい青年だなあ、少年かも知れないけど(笑)。伸びてしかるべき性格してるし、改めて運動能力破格だし。
まあ判断は少し愚直過ぎるところがあるかも知れませんが、それがいずれそのまんま、いい意味で空気読まない迫力になる可能性も感じます。いずれにしても、「FW」に徹した方が、いいと思いますね。変に器用なこと要求するよりも。「日本」にとってもね。バカみたいに上手くて(速くて)、バカみたいにがむしゃらなFWに。


純戦術的に見れば、「前半は工夫が足りなかった」という可能性(というかその種の指摘の妥当性)は十分にありますし、前節京都戦では僕自身、「不用意に低い位置で密集を作り過ぎる」という趣旨の苦言を呈していたわけで、それとの関係はどうなんだという話ではありますが。
まあある意味では、この試合もそうだったんですけどね。ただ違うのは、京都戦ではプレッシャーの無さに甘えてのんびり手元で密集作りをしていたのに対して、この日は逆にプレッシャーに追われてギリギリのポイントで、ギリギリの緊張感で密集を維持していたということで、性格がだいぶ違う。必然性というか。

まあそれが攻撃的に”有効”だったわけではないので、それについて反省はすべきなんでしょうが、ともかくいざとなればそこでも耐えられるという、「力」は示したとは言えて、逆にそれがあるから無失点も続けられるんだなと、半信半疑なところもあった(笑)基礎的なチーム力というか守備力に、手応えを感じることが出来たという。
基本はなるべく高い位置で、かつ取られても素早い動き直しで危機を芽の内に摘むというそういうやり方ではあるんですが、やろうとすればどのポイントでも、持ち堪えることは出来るというか少なくともディレイは出来るというか。「ボールキープ力による”結果的な”守備力」ではあるんですけどね。所謂「守備練習」はほとんどしないらしいですし。(笑)

実際連勝中も、ゲームの専らの締め方としては、一つの手段は風物詩化している(笑)コーナー付近での時間稼ぎですが、もう一つはフィールド各所でののらりくらりとしたボールキープで、それをある意味凝縮した形で、模範演技的に千葉のプレスに対してやって見せたような、そういう試合(前半)でした。


言いたいのはとにかく、就任以来叩き込まれて来たボール運びのノウハウが、しっかり身が入って全面化しているという、その手応えの方で。より突っ込んだ攻撃面について、言いたいことは事前にはいくつかあったんですけど、あんまりそういう試合にならなかったのでそれはまたの機会に。(笑)

この試合一番面白かったのは、やっぱり冒頭言った”鉄の軍団”性。
精神面とかも勿論そうなんですけど、本当に黙々とやるよなあという。
何が言いたいかというと、やり方おんなじですよね、常に。つまり自陣近くだろうと敵陣近くだろうと、中間地帯だろうと。
・・・・これはむしろテレビで見た場合の方が分かり易いんじゃないかと思うんですが、(テレビ画面の中の)ある”視野”の中で、形成されている密集に対してどのタイミングでどの角度でサポートが入るのかというのが、見慣れて来るとほとんど予測出来て、実際その通りにプレーがなされる。それが”浸透度が高い”ということなのかそれともやや”単調”なのかという、価値判断の問題はともかくとして、思うのはフィールドの縦の分割というか”ゾーン”というか、そういう区別をほとんどしてないんだろうなということ。
それこそ「アタッキングサード」がどうとかこうとか。

勿論現実にゴールが近いか(どちらのゴールか(笑))どうかで個々の選手のプレーの仕方が変わって来るのは当然なんですが、前提としてはまずボールと人の動きの規則性や原則性が圧倒的に先にあって、それがフィールドのどこだとかどういう状況だとかいうことは、あんまり眼中にない。だから鉄仮面でコンスタントに出来るという。それに集中しているから。
例の「ショートショートロング」というのもそうした”規則性”の一つで、だから状況を具体的に考え過ぎた僕や藤川さんは微妙に空振りしてしまったわけですが。(笑)

なんか変わってるというか、あんまり”サッカー”的じゃない感じは、やっぱりするんですけどね。
強いて言えば正にトータルフットボールで、純粋性というかオリジナルとの親近性という意味ではオシムよりこっちかなとも思うんですが、ただそれを「手本」にやっているよりは、あくまでフィンケが脳内的に”理想”とする機能性を直接的に表現している感じで、似ているとすれば「理念」性そのもの、あえて言えば「非現実性」自体が似ているという。

まあどん引き京都と特攻プレス千葉と、両極端な相手が続いたので、もう少し普通の相手でまた色々と見直してみたいですけど。
どういうゾーン感覚をスタンダードにしているのかなあ。全く無いというのも、考えづらいんですが。
やっぱなるべく高く?


以上がこの日の主な観察結果。(笑)
試合予定が立て込んでるので、微妙にネタを出し惜しみ気味ですが。ここんとこ盛んに、もっと長く書けとリクエストして下さる、某赤サポ様ごめん。(笑)

この試合単体でもう少しだけ言うと、原口が左に開いている場面が余りに多かったので、ひょっとしてポンテ右山田直真ん中の、4?2?3?1っぽい布陣だったのかなとも。
ざっと見たところ誰も書いてないのであんまり自信は無いんですが(笑)、開幕当初はそういう布陣でもありましたし、フジテレビ739プロサッカーニュースの清水秀彦さんあたりも指摘していましたが確かに4?4?2でサイドが2分化されるor中央が上手く使えてない傾向は、無くはないんですよね。それでゴールへの直接性に、やや迫力を欠く場合も。元々瞬間的には、”狭く”フィールドを使うサッカーですし。まさか(ひと昔前の)甲府みたいにワンサイドカット(?)でやるわけにもいかないし。 ・・・・つまりその為に、”トップ下”orCMFを置いてみると。

それ以前にエジミウソンと原口が、あんまり”2トップ”として上手く絡めていないというのもありますね。
・・・・ていうかそういう意味でエジミウソンと上手く絡めた選手って、僕は永井しか知りませんが。
運動量は増えても、掴みづらいのは実はあんまり変わっていないという。(笑)

まあ正直思い付きレベルの話ですけど、自らもどんどん動く”焦点”として真ん中に置くというのは、山田直の使い方としても一つ面白いかなとは思います。ポンテ+3人では、当たり前過ぎてちょっとナンですし。


はい、次。


清水?浦和(’09) 

いいゲーム、いいレッスン。

J1第8節 浦和 △2?2△ 清水(エコパ)

でも清水とは、日本平でやらないと、気分が出ない(笑)。磐田は別に、どっちでも。


狙いなのか、ハマったのか、今のところ特に聞かないので後者なのかなと思いますが、清水の守り方は”浦和対策”として、とても効率が良かったと思います。
簡単に言えば、丁寧だけど準備運動という以上の意味の余り無い(笑)、浦和の初期段階の(ショートパスによる)ビルドアップは放っておいて、そこからより攻撃的な縦パスや広角の展開(まとめてロング)を繰り出そうとするその瞬間にプレスをかけて、コツンコツンと、言わば出バナを挫くようにかっさらう。そして勿論そこからカウンターを繰り出す。
最初からギリギリ封殺しようとして消耗した千葉とも、浦和の攻撃に調子に乗らせる余裕を与えて結局防ぎ切れなかった跳ね返せなかった京都とは違ってというか、その中間というか。

やってることは要は「低い位置のプレス」であるし、その内実は日頃からやっているプレス動作を、”好調”浦和を警戒してある意味たまたま引き気味に構えて、それが上手くミックスされたというそういうことなんだろうと思いますが。つまり別段”ザ・浦和対策”というほどのものでもないんじゃないかとも思うんですが、それにしてもそれが見事にハマって、前半はほぼ完全に抑え込まれましたね。
今季は苦しんでいるようですが清水という同じ監督の元で長く訓練されたチームだからこそ、あそこまで的確にやれたという感じはしますが、しかし少なくとも鹿島ならこのやり方は完璧にこなすでしょうから、次当たっても結局開幕戦と同じような形でカウンターに沈んで返り討ちに会うのかなと、不吉なイメージがどうしてもよぎりましたが。(笑)

とにかく、一つの”教科書”を、他チームに示されてしまったのは、確かだと思います。
次どこだっけ?新潟か!それはいかにもまたヤバそうだな。ここもかなりの精度でそれをやれそうな、むしろ得意そうなチームではあります。ううむ。(笑)


改めて言うと、普通のサッカーでも「攻撃的な縦パスを入れさせない」とか「クサビを潰す」みたいな守り方は当たり前に行われているわけですが、フィンケ・サッカーの文脈に特化した言い方をした場合、要は”ショートショートロング”と言った時に含意されているのは、”ショート”だけでは詰まる/狙われるので、それを交わす/打開する為に”ロング”というそういうことなわけで。
その「対処」策であるはずの”ロング”の方を狙われた時は、じゃあどうするのかという。

それについては正にこれから示されるのかも知れませんが、今までの話の範囲で考えられることとしては、一つにはそもそもの”ショート”と”ロング”の関係をイメージする為に使った”ドリブル”と”パス”という比喩(”キープ”と”リリース”というか)を思い出してもらいたいんですが。基本はドリブルでゴールへ、寄せられてヤバそうならハタくという、例のアレ。
そこから単純に考えた場合は、”ロング”の方を狙われているということは”ショート”の方は狙われていないということなので、つまり”ドリブル”に寄って来ないのならハタかずにそのまま行ってしまえばいいと、そういう論理が一つ出て来るだろうと思われます。話を元に戻す、と言うか。

で、実はこの前のプロサッカーニュースの清水秀彦解説で、”浦和の欠点”として言われていたもう一つのこととして、「ショートで崩し切れない」(崩し切る形が無い)というのがあって、ちょっとその時は虚を衝かれたというか、そうだったかな、結構頑張ってたけどな、いいプレーあったけどなと今いち納得し切れないでいたんですが。
でも多分それは基準というか、要求水準の違いということで、特にあの年代の人にとっては(笑)「ショートパスで崩す」と言うからには、極端に言えばヴ○ルディくらいゴリゴリにやってくれないと認められないよ、そんなちょっと綺麗に回してお茶濁されてもねと、そういうところがあるのかなと。すぐロングに逃げるなというか。(笑)

これだけだとなんかサッカー観の相違みたいな感じですけど、実際に例えばこの日の1点目、同点ゴールの、阿部が中央を真っ直ぐに駆け上がったことで生まれた”補助線”を使った、結構強引で電光石火な、「ショートパスの交換による中央突破」(風のそれ)なんかを見ると、ああ、確かにまだやっていないことがあった、やり切れていないことがあったのかなと、そういうことは感じました。
若干偶然ではありますし、カウンターの形以外でいきなりあれをやるのは、現状ためらいがあるだろうとは思いますが。文化に無えというか、常識が邪魔をするというか。(笑)

フィンケがどう考えているのかはここまでのコメントではよく分かりませんが、確かに基本であるはずの「ショートパス(だけ)による崩し」そのものを、一度見つめ直すというか改めて定義し直してみる必要は、あるかも知れません。要するに、どうするのよ?という。仮に邪魔されなかったら。ヴ○ルディなら割りと簡単ですけどね。(笑)


と、やや先走ってしまった感はありますが、冗談でなく”ショート”の部分が少し機械的というのはあるんですよね。
それは京都戦あたりから言っていた、(最初の)”密集”の作り方ということも含めて。
・・・・ちなみにこの”密集”という言葉は、どっちか忘れましたが(マガジンかな)某専門誌の浦和プチ特集でもキーワードとして使われていたので、もうオフィシャルということでOKかなと。(笑)
話戻してつまりですね、それ自体は技術的確実性と”鉄”の意志で、案に反して現状特にリスキーではないですが、フィンケ・レッズが低めの位置で最初に密集を作る手際やタイミングはもう良くも悪くも安定してしまっているので、それで逆に”ロング”のタイミングや行き先も読まれる、そこを清水に引っ掛けられ続けたと、そういうことでもあるわけで。

単純に”ロング”の優先度を上げるか、”ショート”と”ロング”の組み合わせのヴァリエーションを充実させるか、そして勿論、”ショート”自体の根性を(笑)、もう一度入れ直すか。どうすんでしょうね。
いずれにしても最初に敵の注意を引くゾーン(攻撃の始点というか)が、もう少し高い方がいいんじゃないかなあとは思います。ある意味余裕を持って待ってましたからね、清水は。真面目なのは結構ですが、運動量の有効投入ということも、やはり考えたいですし。高い位置のみに集中してあとスッカスカの岡田ジャパンみたいなのも、どうかと思いますけど。
多少コマいかなあと。フィールド全体についてのイメージが、無いかなあと。まあそういうサッカーではあるんですが。


1失点目のトゥーリオの対応の軽さを見てると、やっぱり疲れはあるのかなという感じはしますね。
リスキーなことはやっても、軽いことというのはやりそうでやらないですからあの人は。本人それを知っていて(一種の逃げのプレーをやってしまったことを分かっていて)、なんか”照れ”たような変な表情をしていたのは、それはちょっとかわいかったですけど。(笑)
”サボり”ならいつものトゥーリオ(個人)の話ですみそうですが、ああいう見た目は前向きなでも隠れた疲れみたいなのは、多分全体のことなんだろうと推測できます。チームに”一体感”があるだけにね。みんな、(痩せ)我慢している状態。

フィンケがターンオーバー的なことにどこまで積極的なのかはまだよく分かりませんが、現状でも例えば三都主を中盤で使ってみるくらいの変化は、付けてみてもいいんじゃないかと思いますが。今後の人材起用のヴァリエーションという意味でも。
しかしフィンケ下でむしろ劣化するエスクデロというのは、どういうことなんでしょう。ついてけなくてふてくされてるんでしょうか。これまでも決して賢い選手ではなかったですけど、そんなに軽い選手ではない、ある意味男気のある選手だったように記憶しているんですが。使われてはいるんだから、頑張って欲しいですね。

”敵”としての永井を見るのは、やっぱり少し辛いです。故障もあったようですが、やっぱり、レギュラー扱いではないようですし。
ヨンセン?永井なんて組み合わせは、それ自体としては魅力的だと思うんですけど、全然健太監督の色じゃないしなあ。
合わないって。帰って来なよ。高原と交換しようよ。静岡が恋しいだろう?高原も。(笑)
堀之内&セルの”必勝パターン”も破れたので、次あたりまた新しい(形の)選手起用も、見られますかね。

ではまたすぐ。(笑)


浦和?新潟(’09)&柏?浦和(’09) 

クソ強え。

J1第9節 浦和 ○1?0● 新潟(埼玉)
J1第10節 浦和 ○3?2● 柏(国立)

こりゃ嫌われるわ。(笑)


ひどいよね。この2試合。つい負け側の気持ちなんぞも考えてしまうと、特に。(笑)
トゥーリオが殴るぞ殴るぞと見せかけて、ほんとに殴って倒してしまった新潟戦。(見せかけて?)
追いついただけでもお腹一杯なのに、ええいこの際だ行っとくか、これで逆転したら笑うけどなととりあえず突っ込んでみたら、その気楽な勢いに相手が勝手にひびって、あちこち警戒するんだけど正門だけは開いていたので通っちゃったよ城落ちちゃったよみたいな、余りにも美味しい結果にちょっと後ろめたくて、笑うのも遠慮した(笑)柏戦。

最後ボール触ったのがエスクデロで良かったですね。高原だったら、あれでも入らなかったような気がします。
いやあ、しかし勝つかね。勝つのってこんな簡単なもんなのかね。良い子のJリーグのみんなからの質問です!

気が付くと「3点」取ったりしてますけど、まあ”総得点”が何点とかいうのと、「その1点を取る」「相手よりも1点多く取る」ということが別のことなのだというのは、”強い”チームや”勝つ”チームを見てれば嫌でも分かることなんですが、どうしたらそうなれるのかが分からんのですよね、みんな。(笑)
今季のパルサなんてのは、「理解出来るタイプの強さ」をある意味歴史上最高クラスに極めて、それで勝ち切る予定だったんでしょうが直近の最重要試合では、何やらロスタイムのマジックに頼ってようやく勝ち抜けたらしいですが。まだ見てませんが。
まあバルサに関しては、出来れば”予定通り”の”見た目通り”の強さを出し切って、決勝では勝って欲しいと思っています。別に応援してるわけでもないんですけど、逆にたまにはそういうのも見てみたい。”精神”や”神秘”からは解放されて。


それはともかく。

内容的には、一方でなかなかの”危機感”も無くは無い、この2試合でもありましたが。
まあ連戦の中で片や俄かに「酷暑」の新潟戦、一転して「豪雨」の柏戦だったので、結果が悪ければいっそ”参考記録”としてスルーしてしまっても、いいところではあるんですけどね。そんなに毎回毎回、全ての出来事に同じように意味を見出すのも嘘臭いですし。
でも勝ったので(笑)、一応反省してみます。

相手の出方としては、まず新潟は、一見すると激しくプレスをかけて来ているようですが、それは要するに「タスク」という以上のものではなくて、本質的にはなるべくリスクを抑え、プレスで浦和をけん制しながら隙を見つけたら出るべきところで出て、取るべきものを取ってこようという、そういうスタンスだったかと。”アクション”とか”リアクション”というより”リーズン”というか、主観より客観というか。
まあなんか変に老成しているというか”ミニ鹿島”というか、これは別に悪口じゃないですが。
鈴木監督の特徴というのと、元々やや大人しいチームだと言うのと。燃えても燃えない。”醒めてる”というより、のんびりしている(笑)。そこらへんが、今はいい方に最適化されているように思えますが。ただ弱い時と強い時の区別が、よく分からない。外国人の当たり外れ以外の部分で。同じ理由で、強かったり弱かったりしているように見える。

一方の柏は、それに比べるとだいぶ若い(クラブの歴史は逆ですが)というか、先が見えないままとりあえずつっかけて来て、ただ疲労と雨で、正直少し嫌気がさしているところのあった浦和にはこれが結構小うるさくて、度々変な(予想しにくい)タイミングで変なボールの取られ方をして、そこからのチャンスをいくつかのファインプレーとどさくさで、結果的には妙に効率的に点に結び付けられて、どちらかというと普段”騙す”立場の浦和としてはちょっと事態を正視し難いようなところがあって、まあいいかもう今日は、これは悪い夢だ、忘れようと、ほとんどそんな気分になりかけていたようにも思いますが。
ただ最後だけはラストスパートで気合入れてみたら、いきなり”ウラワシステム”が回転し出してあら勝っちゃったという、そんな試合。

いずれにしても総じて言えば、”相手のプレッシャーやいくつかの悪条件によって、本来のサッカーが出来なかった”試合ということになるでしょう、この2試合は。
更に人によっては、その”本来のサッカー”の弱さや限界の、見え隠れした試合であるとも。

僕自身はまあ、”たまたま”と必然の混在している印象を受けていますが、つまり弱いところがあるのは確かですが、最終的な見極めをするには、その前にやっておくべきことがあるだろうと。”限界”や”方向転換”を言うには、単に「未完成」な部分も大きいというか。
・・・・ただその為の作業が、「これまでの」フィンケ・サッカーそのものからの、逸脱もしくは付け足しを要求するかも知れないと、そういう気もします。「完成度」以外に、フィンケにこれ以上のメニューが無いのなら。

具体的に現時点で出ている論点としては、一つはやはり、「もっと簡単に前に運ぶべきなのではないか」というタイプの、まあ柏戦を見てれば当然出て来る意見。これはつまり、日頃からうっすらみんな思ってはいたけど、あの日のピッチ・コンディションでそれが一気に表面に出て来たという、そんな感じでしょうか。
もう一つはそれとも関連して”ショートパス”の置き所、攻撃全体の中でそれをどう位置づけるか、どの段階で始めるのかというのと、最終的に点をもぎ取る上で、どれくらいの比重を置くのか。
・・・・まとめて”ロング”と”ショート”の問題、と、一応は言えますか。

まず前者については、新潟戦の印象からは、少なくともフィンケ自身の観念の中に、「どう運ぶ」という予めのイメージは、やはり無いのではないかなと。原理と規則を与えて、後は転がるに任せると、繰り返し言ってますがそういうこと。
新潟戦についての自分メモ(笑)には、「基本は即興、ライトジャズ」とあります。なんだ?ライトジャズって。(笑)
ここでなぜここまで断定的な言い方(書き方)が出て来るかというと、新潟戦というのがある意味とてもバランスが良くてニュートラルで、適度なプレッシャーとリーズナブルな押し引きの中で行われたいい意味で”標準的な”試合に感じられたからです。だからレッズも、標準的な姿を見せただろうと。ここらへんはちょっと感覚なので、同意してもらえるか分かりませんが。

後者について僕が一番関心を持っているのは、(ショートパスの)位置付けそのものよりも、「中身」ですね。逆にそれが決まれば、位置付けも自然に決まって来るだろうと。
どういうことかというと、それは前回あえて旧ヴ○ルディなどを引き合いに出して言った、「実際のところ、ショートパスで攻め切るイメージがどれくらいあるのか」という、そういう問題。

なかなか通じる人と通じない人がいるでしょうが、例えば柏戦のようなコンディションの日、レッズだったら、「ロングパスやシンプルな攻撃中心に」切り替えようとか、そういう話になるわけですね。あえて言えば、サッカーを”変え”ようということ。
これが典型的神話的(笑)なヴ○ルディだとどうなるかというと、確かに変えるんです、ヴェルディも(もういいや)。雨用に手数を省略したりはする。ただそれは別のサッカーをするということではなくて、さっさとゴール前に運んで、それでショートパスゴリ押しサッカーを始めようぜという、そういう”変わり”方なんですね。転向どころか”凝縮””純化”なんですね(笑)。これが根っから”パスサッカー”のチーム、もしくはブラジル的なそれと、フィンケの少なくともここまで見せているそれ(に関わっている人)との振る舞いの違い。

単に慣れや覚悟の違いかも知れませんが、どうもフィンケの”パス/ショートパス”サッカーには、ど真ん中が抜けたまま、周りだけが整えられているような落ち着かない感じが付き纏っている、今のところ。途中の話だけ異様に丁寧というか。
ある程度はほんとにそうなんだと思うんですけど。”こう”攻めよう、点を取ろうというより、こんな感じで人とボールを動かしてれば、その内何かの形で点は入るだろうという、”人事を尽くして天命を待つ”サッカー。それが悪いということはないんですけど、一時の高揚感が去って、そろそろ選手が迷い始めている感は無くも無い。ここまで言われた通りやった、なるほど悪くない。で?この先は?結局どうするの?

”教えて欲しい”というよりは、はっきりして欲しいということだと思いますけどね。プログラムがあるのか無いのか。無いなら無いで、何か考えてそのようにやるけどという。


そう言えば水沼さんなんかも、意外なほどフィンケ・レッズに辛口というか、まず”不満”、最後まで攻撃が行かないことへのそれを、ことあるごとに口にしていますよね。ここらへんは清水(秀彦)さんなどとも並べて、やはり世代的サッカー体験的な違いがあるのかなと、共感と違和感両方込めて、感じますが。
”(ショート)パス”という概念に関する、感覚の違いというか。回して当たり前の時代の人と、綺麗に回ること自体が快挙で勇気な現代と。讀賣に隠れがちですが(笑)、日産もあれで相当”ショートパス”だったみたいですからね、僕も見たことはないですが。

とにかく現状の色んな顔が出たり入ったりでも、別にJリーグくらいは勝ち抜けると思いますけど、ただ目指す高いステージを考えた時にはどうなのか。一つ、やり切るor典型的なイメージを共有しておかないと、厳しいんじゃないかという。いいとこ展覧会で終わるんじゃないかという。ヨーロッパ風にボールも回せる、黄色いおサルさんの。
せっかく何をやる上でもハイレベルの監督を抱えているんだから、フィンケが「先」を提供してくれるなら勿論それでいいですが、そうでないなら、共同で何か作って行きたいなと。時間はあるし。

ま、分かりませんけど。GW終わって、運動量が戻ってから、改めて考えた方がいいような気もします。


浦和?川崎F(’09) 

ミニマム浦和。

J1第11節 浦和 ●2?3○ 川崎F(埼玉)

と、思ったけど、ちょっと底割れしてしまったか。


疲労と暑さ、加えてポンテの不在で、どんな試合になるんだろうと思われましたが、序盤は思いの外ちゃんとしてて、かつそれ(パスワーク)とはあんまり関係無かったけど(笑)、コーナーから先制点まで入ってしまって、正直また勝っちゃうのかあと、思ったのは事実です。
後半に入ってクサビ一発で割りとだらしなく追い付かれて、でもすぐ取り返して、しかもそれが原口に交代したここんとこ音無しの高原の、思わず「誰だ?!」と叫んでしまった(笑)技ありのポストプレー(阿部の前の1つ目のやつね)がらみのもので、トゥーリオのいつもながらの落ち着いたシュートともども、いかにも「底力」を感じさせる取り方で、ここでも再び、勝ったなと思ってしまったのも、それも事実です。

だからこそ逆に、そのリードをやや不用意なトゥーリオのプレーによるPKで無いものにされたのには、「あれ、聞いてないぞ」と慌ててしまいましたし、実際慌てて攻勢に出た裏を衝かれた、1点目同様に縦パスをあっさりポストで処理された挙句の3点目には、1点目の時は見ないようにしていた(笑)チームの弱い部分に改めて直面させられて動揺したというのと、ここ2試合の強引な勝ちっぷりの後ろめたさにも今更引っかかってしまって、なんか一気に夢が覚めたような落ち方をしてしまいました。駄目じゃあ・・・・
ええええ、調子に乗ってましたとも、いいじゃんでも、それを含めて楽しみさ。本当に”駄目”になるその瞬間まで、例え根拠は薄くとも勝つに決まってると信じ込むのも、”勝者のメンタリティ”の一部さ。

まあ勝ち点”1”を取る為には、その根拠の薄い前向きさがアダになってたような気はしますけどね。
トゥーリオも反省しているようだし、それはそれでもう終わり。


この試合の少なくとも序盤、面白いなあと思って見ていたのは、ポンテがいない、エスクデロでは代役になれないのは分かり切っている、そもそもポンテがいても、ここんとこそんなにちゃんとやれてたわけでもない、にも関わらず、「ショートパスを回してポゼスをとる」イメージが、ある種何事も無くピッチ上に生きていたこと。川崎相手に。”とる”、または”とれる”という、日常性というか。
勿論立ち上げからのフィンケの”指導”が物理的基盤になっていたのは確かでしょうが、それ以上に、”パスサッカー”のチームとして試合を運ぶイメージが、いい意味で習慣化している、共有されているのを感じました。ポンテがいないだけに尚更ね。

一度実現された機能はその実現に用いられた条件が変わってもor欠損しても、別の道具的手段を使って再現・維持される(ことが多い)というような哲学概念があるんですが(笑)、そうい意味でのパスサッカーという「機能」の不可逆的実現・達成というか、独り歩きというか、その為の「臨界」を、既に一つは越えたんだなあということを、見ていて感じましたが。
まあどんなスタイルのチームでも、そういうことはあるんですけどね。逆に限界もあって、ではいくつ”条件”が変わったら維持出来なくなるのか、そこらへんは棒倒しか何かみたいなもので(笑)、山を崩して崩して、棒が”倒れる”瞬間までは、実はよく分からない。
・・・・いや、別に倒さなくていいですよ?(笑)、わざわざ。みんな怪我しないように。

この試合については、むしろポンテがいなくなったことで引き締まったというか、改めて意識付けがし直されたみたいなところも、無くは無かったと思いますが。エスクデロがもうちょっとちゃんとやってくれたら、稼働時間も延びたんじゃないかと思いますけど。
逆に点が入っちゃったんで落ち着きを失ったというか、せっかく引き締まっていたのがダレたみたいにところも、あったかも。

しかし何でエスクデロなんですかね。”いない”というのは分かるんですけど、他でもないフィンケが、ここまでも含めて相対的に重用する選手のチョイスとしては、正直よく分かりません。明らかにモラルを落としていると思うんですけど、”戦術理解度”以前に。
その、他の選手の”戦術理解度”(と運動量)と比較しても、エスクデロの恐らくはキープ力を、フィンケが買っているのだろうと、それくらいしか推測できませんが。

三都主がブリブリ怒ってるのも(笑)、多分関係ありますよね。言いたかないけどアイツ以下かよ俺はと。
まあ(フィンケの視察が始まった)去年ほぼ丸々いなかったですし、基本的に「左サイドバック」だとしか、思ってないのかも知れませんが。リハビリという意味も含めても、エスクデロに与えられている出場機会の少なくとも何割かは、三都主にも回されてしかるべきじゃないかと感じるんですが。
いや、三都主が問題だというんじゃないんですけどね。誰でもいいんですけど、西澤でも、赤星でも。まあどうしても試合でしか見る機会の無い立場としては、せっかくだから色々見たいという、そういう身勝手な注文をつけたくなるものではありますけど。エスクデロねえ。FWならまだしも、中盤メインですからねえ。

高原は余り何も言わないので、分からないですけど。ていうか言わな過ぎの気も。スポ新レベルでももう少し何かあっても不思議でない、そういう境遇ですけど。
大人で偉いのか、日本語忘れてるのか(笑)。いやいや。
気が付けば1トップベースのチームになってるし、ますます厳しい。正直気の毒ではあります。

いずれにしても、現状選手層が厚いとは言い難いですが、まあ無いものねだりですね、基本的には。
かつかつやって行くしかない。しかしこれ以上達也の復帰が遅れるようだと、さすがに何か考える必要は、あるのかなと。
まあ今季については、”ドリル”学習イヤーとして、いっそ手持ちでどこまでやれるかを貫くのも、清々しいような気もしますけど。


そんな中でフィンケデビューした高橋峻希。
バイエルン戦の思い出も遙か彼方で(ああ、クリンスマン・・・・)、正直ちょっと不安でしたが、やはりいい選手だということが確認できて、良かったです。原口や直輝の”ラン”体質と比べればグッと”ドリブル”寄りですが、しかし単なるヨーイドンではないというか、チームの一員としてのドリブルの出来る選手というか。
これはドリブルそのものの”威力”とも関係しますが、何と言うか「始点」が分かり難いんですよね、この人のドリブルは。いつの間にかという感じで、スピードに乗っている。比べるとすれば・・・・FCの石川直とかかなあ、特にデビュー当時の。ただしドリブルの”足の長さ”はもっとあって、あそこまで瞬間芸ではない。だからこそ、サイドバックも出来るんでしょうけど。(見たことありませんが(笑))

その石川直は、途中投入であっという間にゲームの”勘所”を見つけ出して、チャンス創出率が異様に高いのが特徴でしたが、峻希にも同様の臭いを感じます。
出来ればもっと右サイドで見てみたかった気がするんですが、展開で左に流れて来ることが多くて、ひょっとしてあれは仕様なんでしょうか。意外と真ん中も出来たりして。直輝と互換性のある動きが出来たりしたら、素敵ですけどね。

とにかく、なかなか賢い選手だなと。「頭」なのか、「勘」なのか、まだよく分かりませんが。(笑)
しっかし優秀過ぎないか浦和ユース。一人でも十分なレベルなのに、既に3人。もっといそうだし。
ガンバのようにトップに”合わせた”感じでもないのが、ちょっと不思議ですけど。いいタイミングでフィンケ引っ張れましたよね、返す返す。


そう言えば次ガンバか。ポンテも達也も間に合わないようだし、苦境は続きますが、フィンケの出方も含めて、まあ楽しみと言えば楽しみ。さすがに鹿島・川崎・ガンバと、ライバルにだけ全敗というのはちょっとかっこ悪いので、何とかしたいですけど。

この試合、ああも簡単にポストプレーを許してしまったのは、プレッシング/ゾーン仕様とマン仕様との切り替えがまだ上手く行ってないのかなというそういう感じですが、そもそもそういう守り方をいっさい練習してないようにも見える、そういう慌てようでしたね。捕まえに行く守備(とそこからの攻撃参加)で今季好調の坪井でしたが、ジーコジャパン(の4バック)の時もそんなにそこらへん強い感じはしなかったし、意外と単純な弱点が見つかってしまって、ううむという(いや、別にこの試合が坪井のせいという意味ではなく)。トゥーリオが本来的に”リベロ”でしかないのは、当然ですし。ミランはちゃんとスカウティングしてるのか?(笑)
・・・・あんまり言いたくないですけど、つい2年前まではワシントン使ってこっちがやってたような点の取り方で、正直かなり気分が悪かったです。(笑)

まあ当分は、かいくぐられない方を、優先なんでしょうけどね。でもそれだけでは世界ではって、その前にJでやられてますけど。
元々は得意な守り方ですから、むしろ少し不調が続くことによって、思い出せそうな気がしないでもないですが(笑)、しかしそれだと一貫性がな。ぶっちゃけ、最終的には個人能力なんだろうと思いますけどここらへんは。
まあ真面目な話、かなり久しぶりにまともに破られたというか、余りに迂闊にカウンターを食らってしまった面が強いので、もうちょっと本来は対応力があると、信じたいところですが。


はい、仕切り直し仕切り直し。


浦和?G大阪(’09) 

勝ちたかった。

J1第12節 浦和 △0?0△ G大阪(埼玉)

勝てたはずですしね。”点が取れない”のはともかく、”チャンスを外す”のは癖になりかねないので、気を付けたいです。


やってみると分かる、やってみないと分からないことが、色々あるなあと、そういう感じの試合。
どういう試合になるんだろうと思ってましたが、こういう試合か。

と、一人で呑み込んでてもしょうがないので(笑)さっさと話を進めると、まず普通に、「圧倒」した試合だと思います。
”パスサッカー”ったって色々あるという話を、開幕から折りに触れてして来ましたが、ほんとだなあと。・・・・いかん、また一人合点モードに(笑)。感概深くてね、つい。
正直こういう試合になるとも、ここまで出来るとも、思ってなかったですね。ここんとこの試合内容からも。
疲労回復とガンバ相手という気合の入れ直しの効果は、あったんでしょうが。ポンテの不在も、ほとんどの時間帯では忘れてる状態に、早くもなってました。それ以上に(フィンケ)”レッズ”が、存在していた。

問題の”パスサッカー”・・・・の、あえて煽り的に言って「西比較」に移ってみますと。(笑)
どこが違ったか。まず東、レッズの方が、西、ガンバより”オートマティック”だったと思います。「組織的」というよりは、「規則的」という感じですけど。練習で仕込まれた原理の無意識的自動的発動。だからレッズの方が切れ目/淀みなくて、一つ一つ速かった。
ガンバの方には勿論熟練と蓄積では一日どころじゃない長があるはずですが、”こなれて”はいても、基本は個人ベースなんですよね、あえて言えば。まずおもむろに考え込む段階があるので、そこで一歩、立ち遅れる。いずれそれが強みになる局面もあるんでしょうが、少なくともこの日は、その前にやられていた。
こういうことを今まで分かっていなかったかと言うと、うっすらとは分かっていたとは思いますが、レッズの質の違う”パスサッカー”とぶつかることで、初めて理論的可能性が現実化したというか、可視化されたというか。少なくとも僕の目に。(笑)
マンUとやった時でも、特に感じなかったですから、やはりこれは、フィンケ・レッズの”集団”性ありきのことではないかと。

次にこれは上のことからある程度自動的に出て来ることですが、ガンバの”パス”は、結局のところスペシャリストたるFW/ストライカーに”渡す”為のものなんですよね。本質的には古典的、役割分担的。だから外国人FW次第という状況が、ここ数年続いている。今季についても、レアンドロ/チョジェジン不在のゼロックスではかなり悲観的に見えたんですが、戻って来たら何事も無く圧勝を繰り返してますからね。騙されました。(笑)
それに対してレッズは、基本全選手が同一原理の動きを繰り返しながら、たまたまその時”その順番”になった選手がシュートを打つ、比較の問題としては正に”トータル”なフットボール。そうは言っても得意不得意も能力差/徹底度の差もあるし、結果得点力が盤石というわけでもないので、多少綺麗事ではありますが。(笑)

・・・・ちなみに岡田ジャパンはどうなってるかというと、基本の発想は”トータル”なんですよね。同質的。少なくとも前の方は。
ところが運用のマズさやら何やらで、結果今のところ出来上がっているのは、特定の選手(具体的には遠藤と俊輔、特に問題なのは俊輔)の特殊技能に頼った、メンバー固定の”役割分担”風サッカー。・・・・にも関わらず、シュートを打つ「役割」の選手がいないという(笑)、なんじゃそれという、改めて言語化してみると立ちくらみがするような状態。
批判するとしてどこを批判すればいいのか。”トータル”的な基本デザインからか、にも関わらず役割分担色が強過ぎる部分か、それとももっとピンポイントに、シュートの打ち手がいない状態か。突っ込みどころがあり過ぎて、ほとんど各論者の”個性次第”みたいになってるところがあると思いますが(笑)、最低限ここらへんくらいは区別しておかないと、とにかく駄目だ!という話にしかならないでしょうね。

フィンケとの比較は、フィンケの方の「接近・展開・連続」性を、僕が(その後)未だ掴み切れてないので、とりあえずは接近/密集そのものの効率性の違いを指摘するくらいしか俄かには出来ませんが。
ただそれも、岡田のはこれは「原理」の問題として、意図的な無秩序・混乱を志向したものなので、直接的には駄目だとは言えないんですけど。結果が駄目だというだけで。細かいことを言えば、比較できないもの。


ま、そっちの試合は来週なので、それはともかく。
とにかく去年あたりは相対比較であんなに”立派”に見えた(笑)ガンバが、いきなり今度は古典的牧歌的に見えてしまったので、軽く衝撃的だったという。まあ僕は客観的には、ガンバのサッカーが凄いと思ったことは一度として無いんですけど、一応当事者??レッズファン??として、どうしても受け止めなくてはならない部分はあったのでね。
それが一年もたたずにこうなるかというのと・・・・やっぱ外国人監督と(既成の)日本人監督との間には、こんな根本的な質的違いがあるのかなと、そういう感慨も含めて。西野さんはよくやってますけど。よく作ったし、作ったものをベースにあれこれ工夫はしてますけど。”世界”レベルにもそれなりに合わせたし。ただそういうのをポンと飛び越してしまうような、何か基本的な作りの違いみたいなものが。秩序の高級感が。

まあある程度は、「スタイル」の違いではあります。”南米”と”欧州”の。別に西野さんは”南米”をやっているつもりはないでしょうけど、歴史的(サッカー)地政学的に、どうしてもそうである部分は、否定し難く。比較の問題としてはね。
最近少し言い過ぎですけど(笑)、また僕の背景を活かして言うと、ぶっちゃけヴェルディに見えましたね、ガンバが。フリューゲルスに始まる、時々の欧州スタイルのチームに手を焼きつつ、何とか踏ん張ってる時の。うるさい、うるさい、うるさいんだよお前ら、いつか、やって、やるからな、見てろよ。でもその前に、少し、酸素を吸わせろ。(笑)

レッズ自身の問題、ぶち当たってる壁は、この日も決して乗り越えられたわけではないですが、取りあえず今確実に出来ることを結集して立ち向かったこの日の試合の印象の”重点”としては、こういうことです。

しかしこう、エジミウソンにしろ直輝にしろ、ちょっとシュート外し過ぎなのは、ひょっとしたらある程度体質的なものかも知れませんね。一生懸命、”オートマティック”に、流れでやり過ぎてしまう部分の。外し方がちょっと、”軽く”感じました。
やはり「個人」の部分、最終局面における、一瞬の内面の静寂というか、「一人」に立ち返る瞬間みたいなものが、必要なのかも知れない。万古不変の(笑)。”トータル”なのはいいんだけど、やはり「シュート」/点を取るというのは、特別な行為だというか。

それが今どれくらい優先順位の高い観点なのかは分かりませんが、ほんとに”確率”的問題としてしか点が入らないような感じはあって、特に”上手く行っている”時ほど。逆に「点が入る」瞬間というのは、多くの場合実は”確率”はどこかに行ってるんじゃないかと、多くの「入る」時と「入らない」時を見てれば、感じることだと思いますが。
まあ多分、『監督』はそこまでは面倒見切れないでしょうけどね、実際問題。そこで初めて、チームの”所有者”である『監督』が、いち要素としての限界を見せるというか。だからたまに、監督が頑張れば頑張るほど、点が取れなくなるみたいなことが、色々なレベルのチームで起きる(笑)。サッカーが相変わらず、偶然のスポーツであり続けるというか。この場合の「偶然」は、”点が入る/入らない”というより、個の要素等との色々なコンビネーションで、”入る”チームになるかならないかという、「偶然」ですけど。

レッズはまだまだ続きます。(笑)


原口は一回、先発外してみたらどうでしょう。思い詰めちゃってる感が、少しあります。閉じこもってるというか。


大宮?浦和(’09) 

もうちょっと苦労した方が、良かったかも。

J1第13節 浦和 △1?1△ 大宮(埼玉)

細貝簡単に決め過ぎ。(笑)


いやあ、いいシュートだった。
やっぱこの人の”前”への力というのは、独特ですよね。
ちょっと日本人離れしているところがある。
プレーの瞬間に、失敗するかもとか、自分が”上手い”かとか”下手”かとか、そういうことをいっさい考えていない感じ。

ブラジル・・・・いや、むしろドイツ人ぽいかな。
ゲルマン魂を持つ男。(笑)
ボランチやりたいだろうなあ。
まあ、その”餓え”もあったでしょうね。勢いというか。

それに引き換え・・・・という流れで書くほど別に気を悪くしているわけでは今更無いんですが、この日せっかくの先発の機会をもらったドイツ帰りのFWの彼の方は、もう目も当てられないというか、当てたくないというか。
何ですかねえ、大事な判断が、全て「間違ってる」か(間違ってはいなくても)「裏目」か、どっちかという感じ。(笑)
それら全ての背景に、思い切りの無さとか雑念とかがあるんでしょうけど。遅いんだよねえ、なんか。
何でここまで来ても開き直れないんですかね。プレーにでも、レッズという球団に対してでも、どっちでもいいですけど。他人のせいにするくらいの元気が、むしろ欲しい。ほんとに裏契約でもあるんじゃないかという。出場機会保障か、逆に年季奉公か。(笑)

ただエジミウソンも、この試合はちょっと外し過ぎだったと思いますけど。特に外し方が”雑念”っぽいのが気に入らない。
「勝てなかった」責任としては、あえて追求すればやっぱりこの人になってしまうでしょう。実際勝てたと思うし。
ポンテも直輝も、トゥーリオまでいなくなって、今季の実績としては、攻撃陣の中で順位/比重トップに繰り上がって、でもそれには応えられなかったというか、そうなると途端に頼りなくなるというか。
実力というよりも、タイプ的にね。多分それはこれからも変わらない。永遠のナンバー4みたいなタイプ。”組”の中で(笑)。そういう存在として、力を発揮する。
逆に力は足りなくても、意気込みと「顔」としてはエスクデロの方が”兄貴”っぽくって(笑)、「大兄貴たちがいないこの組を、今こそ俺たちが支えるんだぜ」みたいな、雰囲気だけはあった。雰囲気だけは(笑)。コメントも強気だしねいつも。

フィンケも”全員サッカー”を標榜しつつ、やっぱり要所要所に重い/厚い感じの選手がいることを無意識にか望んているところは多分あって、それでなんだかんだとエスクデロを重用して、ひょっとしたら高原にも、そういう期待がまだあるのかも知れない。
例えばどうせポンテも直輝もいないなら、エスクデロ真ん中で峻希右で、1トップエジミウソン軸に(原口と)左右対称多弾頭ミサイルとか、そういう若々しいイメージもありだったと思うんですけど、なんか手堅く行ったというか、特にアイデアなしにお茶を濁したなという、そんな感じはちょっとします。
ま別にいいんですけどね、結果的に林なんかも使ってくれましたし。でもナビスコと(直輝のいない)このリーグ戦と、もう似たような駄目もと試合扱いでも、良かったような気はしますけど。

それにしても”2列目原口”には、今更感を感じましたけど。これだけは開幕から、ずっとぴんと来ない。
まあ意図としては分からなくはなくて、高原入りの”普通の”2トップ(開幕は+達也)と”司令塔”ポンテによって割合がっちり構成したチームの中の、流動性要素として原口をある意味”閉じ込めて”、不確定要素を”囲い込む”ような感じで使って、だから”開幕”の「初心」がだてでないと考えれば、フィンケの本来の構想はもう少し手堅いもので、後に山田直輝の合流によって実現したねずみ花火みたいな(笑)忙しないチームは、理論的には扱い範囲だけど、少なからず偶然的に実現したようなところもあるのかなと。もしくは単に、予定よりだいぶ早いか。

だから”ポンテ”(という重し)の”バックアップ”としてのエスクデロというのは、これは実際の起用法としてもそうですけど、結構最初から中心的な構想としてあったのかなと。
・・・・ま、僕が”ぴんと来”ていないのは、何より原口個人があの位置での適性が無いように感じるからですけど。やや思考が直線的というか前しか向けないところがあって、むしろ天性のFWではないかと、繰り返し言ってますが。
ただもし「2トップ」の方が、もう少し安定感や存在感を示せれば、それとのコントラストで流動性要素としての原口も安心して働けるのかも知れないとは思いますけど。気が早い話ですが来年も同じ陣容とはあんまり思えないので、CWC仕様として大物系FWを更に加えた2トップの下の原口というイメージも、一応今から考えておいた方がいいのかなと、あるいは依然フィンケ構想の中での優先順位は、必ずしも低くはないのかなと。


話がだいぶ先走りましたが、はっきり言えば”抜け殻”的に何となく回してるだけというか、ガンバ戦は長期停滞期の中の、相手の存在によって引き出された束の間の活性化状態かなという、そういう感想も出て来ざるを得ない、大宮戦の全般的な出来でしたが。
ただそれでも相手の中盤のキーマンの一人(金澤)に「回させていたというよりも、回されていたと思う」と言わせ、かつ明らかに試合の終わりに向けて相対的に尻上がりに態勢が良くなって、出来が悪い割には”勝ちそびれた”印象の方が強い試合になったのは、どう考えればいいのか。

大宮としては、基本的には思い通りにやれた試合のはずなんですよね。浦和のパスサッカーに付き合わずに早く単純に裏を突くこと(の流れ)から早々に先制して、監督が代わっても結局変わらない(笑)、伝統の2ライン塗り潰し守備で待ち受けて跳ね返し続ける、言わば”勝ちパターン”に。
まあ”勝ち”パターンそのものとしては、細貝の早めの同点ゴール(前半35分)で計算は狂ってしまってはいるんですが、その後もペースは崩さずに、粛々とそのサッカー自体はやれていたはず。

にも関わらず特にこっちが有効な手が打てていたわけでも、トゥーリオ大作戦が発動したわけでもないのに、最終的には一方的な試合になった、見た目の支配率だけでなく実感的にもそうだったのは、フィンケ・レッズの「形」が”抜け殻”なりに効いていたのか、対戦相手には脅威になっているのか、それとも大宮の抵抗力の問題か。どうも見てて張サッカーそのものに大宮が疲れている感がありありなので、まあ後者かな。(笑)
”練習”としては、やはり冒頭に言った通り、同点に追いつくまでの双方に本当の緊張感のある状況が、もう少し続いてくれた方が良かったかなというのはありますが。それでちゃんと追いつけたかどうかも保証の限りではないので、負けなかったことに文句は無いですけど。


それにしても結局、鹿島とフロンタの、”自爆”的2試合以外は負けてないんですよね、大したもんだというか、何というか。
何だかんだ形のある強みというのは、間違い無くあるとは思いますけどね、少なくとも去年と比べて。自ら進んで(笑)不安に陥ることはないし、相手が悪ければ素直につけこめるし。今のところはそこまでですけど。”打ち破った”感があるのはガンバ戦くらいで、それも結局勝ってないわけですし(笑)、よく考えると。

攻撃パターン的にも数字的にも、決め手が無いのは明らかで、かつひょっとしたらそれが仕様である可能性も多少感じなくはないというここまでですが、まあ相次ぐメンバー落ちについてはついにフィンケも悲鳴を上げていますし(笑)、とりあえず中断明け&メンバーが揃うのを楽しみにして、レッズ・ファン的には久しぶりに楽しみだろう、代表戦を迎えるというそういう感じで今日のところは。
・・・・”レッズ・ファン的”と言いましたが、達也もトゥーリオもほぼ常に出てはいたわけですけど、特に達也の方は「楽しみ」より「苦しみ」の方が、遥かに多かったですからね。単なる”残業”というか。
直輝もそうなる可能性は無くは無いですけど、ぶっちゃけ「個人」としての期待感は達也より大きいですし、少なくとも今回は相手がアジアではないので、単純にチリやベルギーとやる直輝を見る楽しみというのは、あることはある。

ま、直前大宮戦がたまたま”お休み”だったのは、負担を考えればある種幸いですね。(笑)
岡田ジャパンに対する一般ファンの感情はともかくとして、やっぱり選手にとって代表というのは今だ特別のもののようですから、せいぜい応援したいと思います。W杯本大会に出ることをイメージすれば、それは間違いなく、楽しみですし。


怪我したら今の全部撤回しますけど(笑)。頼むぞ?それだけは。


ナビスコについては 

後で2戦まとめて書く予定ですが。

本館の代表戦エントリーとして、フィンケについて多めに書いてますので、興味のある方はどうぞ。

キリン杯ベルギー戦 (みどりのろうごくblog)


こっちだと最近は「分からない」前提が多いですけど、外向きに書くと「分かった」ような態になるのが不思議。(笑)
まあ要求水準が違うのでね。”自分の”問題と、一般論と。

ナビ杯浦和?新潟&浦和?磐田 

いい時は全ていい?

ナビスコ杯Gリーグ第4節 浦和 ○2?0● 新潟(埼玉)
ナビスコ杯Gリーグ第5節 浦和 ○1?0● 磐田(駒場)


そんなに勝つべくして勝った感じはしないんですが、浦和には恒常的にあったモチベーションや前向きさが、相手には無かったと、相対的/総体的にはそういう感じ。


新潟戦メモ。

・西澤は今まではよくいるスピードメインのライトサイダーという以上の印象が無かったんですが、この日はモチベーションの高さも相まって、球際や”前へ”出る力の強さ、がむしゃらさみたいなものを強く感じました。
・直輝以下の”黄金”世代のようなモダンさおしゃれさは感じませんが(笑)、個人的資質かなと。言ってみれば細貝のような。
・でも判断が基本的に積極的なのは、いいと思います。
・結果足攣って90分持たなかったのはこの試合に関しては微笑ましかったですが、2試合続くとムキムキ短距離タイプかい?という、疑いも。
・ただしフィンケ・サッカーに何よりも必要な「運動量」は、総量や持続時間の前に「単位時間当たりの投入運動量」だと思うので、その意味では少なくとも、構想には入って来れるだろうと。
・逆に三都主が評価されないのは、自己判断で状況を”見”過ぎて、変なセーブの仕方をするからかなと。
・三都主なりの「主体性」ではあるんですが(あとはやっぱり不安)、まず信じて”投げ出す”方が、優先順位が高い。
・....と、故障者に鞭打つようなことを。(笑)
・その意味では高原は、どんなに結果が出なくても何らかそこらへんで、フィンケを満足させるものがあったのかなと。
・惜しみなく”投げ出”してかつ持続もしてしまう、直輝の異常さよ。(笑)

・この試合も見せつけた、峻希の”初動”の速さ。
・その理由の一つでもある、「速さ」と「巧さ」の融合性の高さ。
・やはりまあ、石川直を思い出すけど。
・直輝は別格として、好きだなあ、この選手。見てて楽しいというか、ストレスが無いというか。
・ただし余りにも”バランス”がいいものは、奇跡過ぎて長く続かなかったり”ストレス”が無さ過ぎて埋没したりするので、注意。
・つまりいったん不調に陥ると、どこがどのように良かったのか、自分でも思い出す取っ掛かりが見出し難かったりするので。
・あるいは便利遣いされて色褪せたり。次に当たった「成岡」などのように。
・まあ今はマルチロールを互いに交換し合うフィンケ戦術なので、むしろぴったりなんですけど。
・その上で、その中で「仕事」人としての自分もアピールして行って欲しい。
・怪我しないでね。


磐田戦メモ。

・おめでとう高原。
・周りの選手の反応を見てると、ちゃんと受け入れられていた愛されていたんだなというのが、伝わって来ましたが。
・しかしもう3年目かよ?(笑)。まったくそんな感じがしない。
・創業(?)以来の体質だと思うんですが、どんだけ選手保有の懐深いんだよ、浦和レッドダイヤモンズ。
・誰でも何となく、いることは出来るチーム。いたければ。(笑)
・それだけに永井の出て行き方は、ちょっとショックでした。
・高原自身の今後については、正直よく分かりません。
・レギュラーメンバー/リーグより、フィンケサッカーの機能性・純粋性が落ちていたからこそ、居場所が得られているという側面も、感じなくはないですし。
・ただ逆にフィンケ・サッカーの「安定」「日常化」の仕方のイメージとして、この2戦にモデル性がある感じも少ししているので、考えどころだというのと。
・元々それほど”過激”ではないかもということは、この前書きましたね。
・ま、考え中。というか、やはり、ある程度メンバー揃った状態での今後を見ないと。

・黄金世代”最後の男”(らしい)永田クン登場。
・そう言えばシーズン前の左サイドの予想スタメンには、結構挙がっていましたね。
・あれ?「野田」の方だったかな?ごめん、記憶が。どっちも”田”だし。(笑)
・ともかく攻め上がり時のランの質には、いきなり驚かされました。
・躊躇無く”走る”というのと、それがその時のチーム状況と”噛む”というのと。
・このサッカーでのサイドバックの攻撃参加は、中盤の”回転”に”被せ”てそれを更に加速させたり変化をつけたりということが要求されるわけですが、その意味での可能性は今まで見た中でも一番。
・守備力や安定感とかは、まだよく分かりませんが。
・フィジカルや経験の足りなさは置くとして、本来的に、どのようなスタイルなのか、お調子者ではないのか。(笑)
・余りにも”調子”が良過ぎた故の、不安というか疑いが。
・それにしても、ほんとに黄金臭いな浦和ユース。
・別格には違いないにしても、「山田直輝」”生え”て来る土壌としての、説得力が大いに。
・ガンバユースも上手いんだけど、個々人の選手の”牧場”みたいなイメージが強い。
・浦和のはほんと”チーム”ごとというか、異質の磁場や精神性が、好影響の増幅場として全体のレベルを上げている感じ。
・逆に素材的なところは今いちよく分からない。ある意味完成された選手の集団なのかもとか。
・サッカーというスポーツに必要な早熟性では、あるにしても。
・”アカデミー”だよね。ヨーロピアンというか。まあ本質的には似たようなものは、これまでも各クラブの名門ユースには、あったんでしょうけど。
・以上、1分も見てない人間による、アウトプットからのプロセスの類推でした(笑)。”幻視”とも言う。


勝つことが出来たのは、何か新潟と磐田の”不発”によるものが大きかった印象はあって、このクオリティで例えばリーグが勝ち抜けるかというとうーんという感じですが、ただ冒頭でも言ったように、浦和の全体的なモチベーションの高さやムードの良さが、”恵まれ”をきちんとものにするだけの持続性や漏れの無さをもたらしていたという、誇るべき要素も同時に感じました。
いや、フィンケのどちらかというと固定的な選手起用を考えると、結構驚くべきレベルのものだなあと、素直に。
・・・・そうね、全体がそのまま、”フィンケのアカデミー”としての一体感を、既に得ているのが想像されるというか。ユースのそれも上手く吸収して。見える部分だけではフィンケレッズは測り切れないんだろうなと。まあ割りと秘密主義的な監督さんのようですし。秘教的というか。(笑)

マスター・フォルカー。お目もじ叶い、光栄に存じます。
正直”イビチャ”さんよりも、与えられた素材・環境はいいですしね。と、これは余計なこと。
マスターと良質の素材と、かつ”ビッグクラブ”の恵まれ過ぎた結びつき。
でも再開したらリーグ戦は、忘れずに厳しく追及して行きますよお?(笑)
余り気にしてなかった/期待してなかったけど、結局めでたくナビスコ(Gリーグ)は勝ち抜けそうなのね。ふーん。


ナビスコ浦和?大宮戦 

うっすら完成形が、見えて来たような。

ナビスコ杯Gリーグ第7節 浦和 ○6?2● 大宮(埼玉)

”乱戦”という見かけよりも、内容のあるゲーム。


何から書こうかしら。
とりあえず大宮は酷いよね。リーグの中でも資金力のある方なのに、使い方がわけわからなくて他人事ながらいらいらする。
一番いらいらしているのは当の大宮サポでしょうから、余り言いたくはないんだけど。
おおもとはやっぱり張外龍監督でしょうけど、今年の場合は。まあそもそも呼ぶのがおかしい。乏しい戦力・資金を、ファイティングスピリットで行けるとこまでという、どっかの田舎のJ2クラブが呼ぶのならともかく。上を目指す(せる)J1中堅クラブが雇う監督では。
・・・・稲本?
違うだろ、それは。なんだその無駄に豪華な泥縄は。ヴ○ルディのオハコを奪うなこの野郎。(もうヴェルディはそれを出来ないけど)

名古屋が脱皮したと思ったら、次は大宮か。
まあ「中位」ですらないですけど、大宮は。


さてレッズですが。
この日のキーワードは・・・・”サイド”かな、”ワイド”というか。
まず直輝緊急復帰で実現した、直輝・原口の、ユースっ子両ワイド。これがまずなかなかのホープフルで。
実際には直輝はこれまでの延長で、中寄り/トップ下気味にプレーすることが多かったですが、これはむしろあんまりいくないというか、この日の空回り気味のプレーの一因というところもあったと思いますが。
直輝がもうちょっとお行儀よくワイドっぽくプレーしたと脳内修正した上で(笑)、この組み合わせを考えてみると、一番良かったのはこれまでピンと来なかった”(左)MF原口”の、機能するイメージが分かったということ。ポンテなりエスクデロなりという、”重し”タイプの脇(&”2トップ”の下)で、流動性要因を一人でこなすには、少し原口では融通性に欠けるというか、狭い箱の中でハムスターがくるくる回ってるような風情もあった(笑)んですが、相棒が直輝になって両方動けるという条件が揃うと、曲線的な直輝と直線的な原口と、微妙に個性をずらしながら代わる代わる目まぐるしく動き回って飛び出し合って、いきなりダイナミックになるというか、原口のスピード感がそのままチームのスピード感に素直になってる感じで、おお、これでいいかも、次の次のクラブW杯制覇用のチームの雛型が見えたかもと、そういう先走った幻を見てしまったりしました。(笑)

ただこれは多分必ずしも僕一人の幻ではないと思うフシがあって、それは試合前のフィンケが漏らしていたという、右に西澤と直輝、左に永田と原口という、若手を揃えた両アウトサイドへの、「楽しみでしょフフフ」的なコメント。
一方でフィンケは粘り強く高原の再生作業も進めているわけで、つまりは「ベテラン/重鎮」で割りと堅実に真ん中を固めて、逆にアウトサイドは「若手/遊撃部隊」が思う存分暴れ回るという、そういうチーム構想が見える気がするんですね。これまでも両方重視している、意外とアヴァンギャルドではないという話は、して来ましたが。

これは現在のレッズの(前チームから引き継いだ)チーム構成ともほぼ合ってますし、また仮に「大物外国人」を取るにしても、それはCBかボランチかCFに置けばいいと、そういう住み分けもきっちり出来そうですし。
まあ来年ポンテをいきなり弾いたりはしないでしょうが、若手の成長いかんによっては、FWメインの起用に追いやる可能性くらいは、あるかなと。
そりゃ三都主に用は無いよなあ、とか。そういうのも。


更にそれと開幕当初布いたオリジナル布陣が4?2?2?2であった(攻撃時4?2?4or2?4?4でしょうが)ことにしつこくこだわると、フィンケの”パスサッカー”はショート展開ながらサイド中心、あんまり中央は使わないと、そういう特徴も改めて見えるような。
ワイドに開いた布陣で、両サイドを”それぞれに”攻略するんですね。局面では小さく即興的なんだけど、俯瞰で見ると割りと大きくすっぱりしてるというか。” 2トップ”も2トップのコンビでどうこうというより、左右それぞれ用に”ターゲット”が二人いるという、そういう感じか。今後も清水秀彦さんは、「中央を使えてない」と怒るかも(笑)。ま、そこらへんは細貝あたりに、たまにひと味加えてもらうとしてと。(笑)
・・・・と、言うことを考えたのも、この試合のサイド”それぞれの”コンビネーションが、かなり”それぞれ”に上手く行っているように見えたからで。だから直輝は少し動き過ぎのところがあった。基本ヴィジョンとずれているところがあった。かも。

全体を見ても、一言で言えば安定感があった気はしますね。
それはこれまで先鋭的に意識されて来た、”密集”の作り方やそこからの”展開”とかゴールに迫るパターンとかいう「中身」の問題より、どちらかというとシステムという「入れ物」の自然整理力が先に立っているようなそういうもので、ある意味での陳腐化なんですけどね。一つは多分、メンバーだだ抜けの中で、一試合一試合何とか勝ち抜いて来たやり過ごして来た、ここのところの”現実的な”戦いの中で育まれた。

では元の木阿弥ただのチームになっちゃったのかというとそういうことではなくて、例えばこの試合で言えば、特に最終ラインとボランチ列とのパス交換、ビルドアップのようなビルドアップじゃないような微妙な段階のそれが、それなりに敵FWのプレッシャーを受けながらも、普通より少しずつ長くて、少しずつ広くて、野心的で、リスキーで、でも自信の裏付けが感じられて。
”パスワーク”のチームであるということが満遍なく浸透しているのが感じられて、そのさりげなさがちょっとだけ瞬間バルサじゃんみたいな、そんな幻も見えて。(笑)

「パスを回す」のが本当に当たり前になって、当初教え込まれた&こちらも意識していたいくつかのパターンということでは最早なくて、普通に試合進める中で局面に応じて適宜出て来る感じで。
ちょっと褒め過ぎかも知れませんが。相手もヘボかったですし。本当はもっと”先鋭的”な部分も必要なのかも知れない、もっと追求する部分が。でも一方でフィンケの意図する落ち着きどころとしては、ここらへんのような気も。


新しい要素としては、やはり永田が台頭して左に一つの軸が出来たのは、大きいですね。
ぶっちゃけこの日は割りとミスが多かったというか、上がってから軽いプレーで変な取られ方をちょいちょいしていましたが、彼のプレーイメージのフィンケサッカーへのフィット感が、チームの新生感を本格化させたというか。細貝や平川で、”お茶を濁し”てるんじゃなく。(笑)
個人としてもとても面白い/いい選手だと思います。スピード・テクニック・運動量は言わずもがな、どちらかと言えば”WB”的な瞬発的反応力を持ちながら、しかし4バックのサイドとしてのトータルイメージもちゃんと持っている、無理に”コンバート”しているような感じではない。そして中盤と絡む時は、中盤の選手のような、細かいプレーも出来る。
ミスがあってもあんまり気にならないのは、独特の気の強さというか前向きさがあるからですし。(笑)

ただし対面の西澤の適性については、未だ?な部分もありますが。
この日もなんやかやと途中退出してしまって、おかげで峻希が後ろに下がらざるを得なくなって、乗り遅れまいと「手柄」立てる気満々だったのに、気の毒でした。(笑)
瞬間的にはいい選手なんですけどねえ、90分トータルでちゃんとやれるように、なれないなら次世代レギュラーの座は、まだ保証出来ませんね。

赤星とかは、去年せっかくJ2で実績積んで帰って来たのに、一人不遇をかこっている感じですが、要は中途半端なんでしょうね。
上で言う”中央”用の重みも無いし、”サイド”用の軽みも無い。上手いけど速くはない、”若手”。西澤は速い分、目をかけてもらってますが。
普通の上手い選手は現状要らない感じで、ある意味三都主とも、似たような立場。ボランチの部分に割り込むか、出来なければ必要としてくれる他のチームにまた行くか。能力自体は、あると思うんですけど。欲しいところは、必ず。


高崎も小池も、レンタル先で大いに活躍してますし、なんか贅沢ですな。(笑)
これに梅崎と堤も、いずれは帰って来るわけでしょうし。
まあフィンケは意図して”作り変える”部分は余り大きくなくて、基本流れに任せるというか、中を取るような感じのマネジメントをするようですが。だから先を見るというよりは、一つ一つの出来栄えを、鑑賞する感じで。

まあまだ一年目ですけど。隠してる本性が、あったり。(笑)


横浜FM?浦和(’09) 

”完成形”が邪魔をした?

J1第14節 浦和 ●0?2○ 横浜Fマリノス(日産)

ような気がしますけど、よく分かりません。


フィンケもたまげた(笑)総崩れ、以下一つの想定として、上の”仮説”に基づいて言ってみますが。
どこまで本気なのかは自分でも。イマイチ。

一つのキーワードとしては、まず前回お祭りムードの陰でこっそり言っていた(笑)「陳腐化」というのが、遠因としてあり得るかなと。
故障者&代表選手抜きで、かつそれまでの一番の不適応選手高原を否応なしに巻き込みながら、必ずしも”トップモード”ではない状態で一つ一つ、どちらかというと目の前の現実を優先しながら結果を出して行ったナビスコの戦い。
そのラストに出現した、フィンケのもう一つの顔らしい、きれいな4?4?2と分かり易い役割分担による、(リスクを抑えた)サイド攻撃メインの、ある意味”穏健”な枠組み。
それと偏執的でフリーキーな、渦巻いて暴れ回るねずみ花火のようなショートパスサッカーという「核」、それらの兼ね合いの中でその時々において”フィンケサッカー”というものはあるんでしょうが、この試合ではナビスコ的戦いの中で進行していた「核」の緩みと、高原の組み込みと一石二鳥的に変に落ち着いてしまった上記「枠組み」(の陳腐性)、それにやけに華々しかった大宮戦の結果によってもたらされた「自信」が、どちらかというと過信に作用して、非常に怠惰で潜在的なモラルの低さに結びついた、悪しき要素の”コンビネーション”を形成してしまっていた。

要するに、”完成者”然と楽して悠々とプレーするイメージがどことなくチームを支配していたということですね。最初だけ気分だけ”フィンケサッカー”でも、例えばそれはこの日初めて見た人には、そもそも何をやろうとしているのか、特に差別化出来ないような水準に落ちていたかも知れない。
上手くはなっている。こなれてはいる。蓄積だって無くはないし、自信があるのも悪いことではない。でも今は、まだ”がむしゃらさ”や(形を決めない)”オープンさ”の方を優先すべき、いい意味で駄目もとでやるべきそういう段階、その程度の実力、なのかも知れない。

それについては、僕の考え通りなら、はっきり言ってフィンケ自身の責任もあると思います。
「形」にはめに行ったのはフィンケですし、代表選手の復帰を受けて、余りにも”無風”感の大きいスタメンをこの日組んでしまったのもフィンケですから。特に色々な人が言ってますが、やはり”細貝左SB”には、一定の理解はしつつも、あーあ感を感じるのを止めるのは僕も難しかったです。無理やり時計が戻されたような。・・・・だから”完成形”とは言っても、実際にはその重要なピースである「ピチピチしたサイド」(笑)は、右の山田暢共々、予め欠けていたわけですが。残されたのは中央の、停滞に近い安定感だけ。

とにかく、ちょっと楽しようとしたら歯止めが利かなくなっちゃった、先手必勝の戦術なのに後手に回ってどうしようもなくなってしまった、しまいには言うだけ野暮の”前がかりの守備の脆さ”も、今更剥き出しになってしまったと、そんな感じでしょうか。


その「形」については、大宮戦に引き続いて、やはりサイドに縛られない山田直輝の”縦横無尽”な動きが、どうも依然として浮き気味上滑り気味で。それはプラン的に、近々のチーム仕様的に少し過剰なのと、周りのテンションそのものが、追い付いて来てないというのと。
疲れ気味で調子自体が微妙にピーク落ちしているのは、駄目押し要素でしかないと思います。絶好調なら、個別のコンビネーションや反応性や正確性で、ともかく結果を出して全体の崩れの糊塗の役に立ったかもしれませんが、それは今、望むべきことではない。
そこまでガツガツ勝負がかりのシーズンではないし(目標ACL圏内?)、何よりまず、スタイルそのものを、作っている段階ですし、言うまでも無く。

いずれするだろう海外雄飛先で、いつも”本来の”プレーばかりさせてもらえるわけはないですから、いずれはある程度枠を限定したプレーでもさほど威力を落とさないことを直輝も覚えるべきではあるでしょうが、今他ならぬフィンケレッズで、直(ちょく)にそのことが問題になるとは思えませんね。直輝が浮かなければいけないようなチーム状態をこそ、嘆くべきで。(チームの)”調子”の問題と、”仕様”の問題と、両方において。
例えば中央がもっと盤石なら、存在感・力を示せれば、直輝の「スタイル」もそれに合わせて、自然に最適化されるだろうとそういうこともありますし。


本題に戻して、ではどうすべきなのかということですが。「何」が問題なのか。
コンビネーションと動き不足で、パスワークのクオリティが低かったという、事実までは見て分かるとして、それを以前のレベルにまで戻して、それでどうするのか。個人的な思考としては、それで最後までゴールまで攻め切る先鋭性(少なくとも目標としての)と、それを支えるある種の”パターン”性というのが中断前の関心事だったはずですが。その一例として、”ヴェルディ的なゴリゴリの中央突破”なんてものも何となく挙げつつ。
ナビスコ大宮戦で”見た”「完成形」としては、その方向は全く取らずに、むしろサイド特化、左右分担的な方向性で、それで山田直輝も得意の神出鬼没をやや縛られて、それで上の話に繋がるという、そういう流れ。

もう一つそれ以前の問題としては、4?4?2のオリジナルポジションを比較的重視する雰囲気の中で、それでゲームマネジメント的に安定した部分はあったとしても、そもそもの(ポジションにこだわらずに)『密集』を作る集中した動きと、それによるビルドアップと攻撃の始点の明確性みたいなものが、マリノス戦ではやや曖昧化していた。それで”帰るところ”を失ったというところは、あったはず。
・・・・正直に言うと、”作り方を忘れている”ように見える部分すら、ありました。少し緩めたら、全部ほどけちゃったというか。
他チームと比較しても今年のレッズの特徴は、むしろその”最初”の部分の開き直り方で(笑)、フィニッシュに至る部分はそれほど意図して独創的ということはなく、最初の動きからの要するに延長と、後はやっぱり山田直輝の個人的機知に面目を依存するところが大きかったわけで。

まとめると即興的集中的なショートパスサッカーの原理原則と、その安定的な運用との兼ね合いをどうするのかというのと、フィニッシュへのルートをどう思い描くのかというのと。・・・・その”思い描く”内容としては、「中央」と「サイド」の他に、「特には決めない」というのまでが、含まれているはずだと思いますが。
で、僕の観察では、フィンケはここのところ割りと急激に「安定」と「サイド」への志向を強めていて、それがこの試合では、他の条件と合わせて悪い方に影響が出てしまったと、そういうことなんですが。


正直、強く言うには余りにも材料不足なんですけどね。
この1試合だけについてなら、悪いことが重なって色々一気に崩れた、と、一応それだけでいいような気もしますし。
ただ次以降も繰り返すようなら、あるいはフィンケの修正の出方によっては、やっぱりそうだったかということには、なるかも知れない。(あるいはまた全然違う理由か)

まあフィンケの意図も分かるは分かるんですけどね。それは安定云々そのものというより、”ストライカー”も活躍し易いようなチーム構成という、そういう意味で。その為のオーソドックスさ、分かり易さを、少しチームに入れようとした。
勿論別に高原を寵愛するゆえではなく(笑)、あくまでチームの戦闘力を、将来的に最大化する為ということでしょうが。
ただ何というか、単に不調というよりも、今季最初のイマイチ”上手く行かなかった”時期、エジミウソンの1トップと山田直輝の大爆発でチームが本格的に回転し始める前の、その時期その理由を、思い出して再確認するような、そういうところはどうしてもありましたけど。しかもその時とは違って驕ってもいる(笑)ので、尚更悪くてこんなひどい試合になってしまったと。


ふう。マリノスの変ユニをいじって遊ぶ暇も無くなってしまった。
いや、実は結構気に入ってたりもするんですけど。(笑)
横縞もありだなあ。
ただ白地が目立ち過ぎるので、あんまり(マリノスの)”ホーム”感はありませんでしたけどね。要デザイン再検討。


浦和?神戸(’09) 

とりあえず、一番上手くいきやすい形に。

J1第15節 浦和 ○2?0● 神戸(駒場)

フィンケって、”優しい”監督なんだよなあとか。


エジの1トップで直輝その下真ん中で、細貝をミッドフィールドに戻して。
代表ウィークまでの一番上手くいっていた形と、その間のナビスコの一番のプラス点を合成した、これで駄目だったらどうしようみたいな形でしたが、大丈夫でした。(笑)

最悪だった前節マリノス戦からの修正として、ナビスコでずっと続けていたエジ・タカ2トップをさっと引っ込めたのは、
1.エジ1トップ直輝トップ下の4?5?1を、(上手くいく)”形”として認識していること。
2.エジ・タカ2トップ4?4?2は、それに対するオルタナティヴとして、はっきり意識された別手法だったこと。
の双方を、同時に表しているように感じますが。ある意味非常に、”敏感”な反応(笑)。折衷的模索抜きの。

だからこそ、つまり1で上手くいくことを理解している上での2だからこそ、フィンケの本命は2なのではないかというここんとこの主張を、再び繰り返しておきます。
直輝は今んとこ、アウトサイドっぽい位置づけでは活きないのかなあという、そういうことも含めて。
代表から帰って来てからの3戦全体について言えば、ちょっとチームを背負う責任感が、顔に出過ぎているのが見てて辛いかなあというところも。原口が”必死”なのは、仕様ですけど。(笑)
どのみち自分を駆り立ててグイグイ行く選手には違いないんですけど、その中に何か、涼しく風が吹いているようなところが、ついこの前まではあった気がするので。体も体なので、あんまり何でも正面から引き受けちゃってる感じは、やっぱり怖いんですけど。とりあえずはポンテ待ちですが。

どうなんですかね。最終的に”かき回し”と”作り”と、どっちのイメージの強い選手になるのか。それなりの年齢になった時に。
例えばオランダ代表やアヤックス(のような専用的チーム)以外のチームで、クライフはどういう感じでプレーしていたんだろうとか。ちらっとしか見たことがないので、具体的なイメージが分からないんですが。


とにかくフィンケは基本的には割りとスタティック(静的)というか分かり易く整然としたチームを作ろうとしているところはあって、隙あらばそういう狙いは出して来るんですが、隙なくば(笑)それはあっさり引っ込めて、当面の便宜を優先して躊躇無い。
理論家・理想家ではあっても、その運用においてさほど”革命”的ではないし、そもそもの”理想”の内容も意外に穏健なところがある。ゴールまでの形がそれほどはっきりしていないのも、要は「ゴールはFWが決めるもの」という性格が、暗黙の内に強く残っているからではないかなと。作って渡せば、一応終わり。

マリノス戦で、傍から見れば(代表組の)「名前」優先でメンバーを決めたと思われても仕方のないメンバー編成をしたのも、その”穏健”さの一つの表れ。それに対するフィンケのコメントが何やら面白くて、

前回の試合では代表選手が戻ってきて、少なくとも紙の上ではそれなりの選手が揃って、強いチームに思われたかもしれないが、残念ながらあの試合ではそれまでの試合に比べてとても悪いパフォーマンスを見せてしまった。これはとても大きな驚きだった。


この分析のなかで選手たちが何年間このクラブに所属しているとか、過去にどのような名声を得ることができた、何度褒め称えられたということは一切関係ないことだと思っている。


という形で、この日のメンバー変更を説明している。具体的には一部ナビスコ仕様に戻した。

言っていること自体はもっともなんですが、それこのタイミングであなたが”説教”することなのか?という、むしろどちらかというと今回はされる方なんじゃないの?という、微妙なズレは感じます。
ただこれはフィンケが厚顔なわけでも政治的なわけでもなくて(笑)、素で言ってるんだと思うんですよね。つまりそれだけ、少し手が遅めというか、まず無難な方から入ってそこから徐々に変えて行くタイプ・・・・だということを、本人は自覚していないでしょうけど。十分に過激で、革命家だと、そういう自己認識かもしれない。無難/過激の前提や基準が違うというか。

例えばチームや選手の評価なども、時々拍子抜けするほど高評価や”満足”が優先して、ならばそれは物凄く上手く行っているということなのかなと、あるいは防御用激励用のコメントなのかなと最初は思ったんですが、単にそこそこでそれなりにニコニコする人のようで。(笑)
とりあえず一緒にニコニコしといて一向に構わないとは思いますが、あんまり真に受け過ぎるのは現状を見誤るもとになりかねないだろうと、この人の場合。

オシムが褒めた場合は、それは文字通りに凄いことなわけですけどね。表も裏も、未来にまで一回行ってからの、折り返しの結論なので。その段階で、否定的な要素も全て検討済みの。
フィンケのは割りと見たまんま。そういう意味では普通の人。オシムほど”予言者”タイプではない。
まあストレートに学者的というか。調査しました分析しました、その結果がこれですという。オシムは独学独想の野人。

どっちが強いかは、知りません。(笑)
”語録”に読み応えがあるのは、オシムでしょうけど。”結果”以上の”結論”があるというか。


しかしセンター細貝がここまで欠かせないものになって来ると、さすがに左サイドバックが事実上永田一人というのは、かなり寒いことになって来たのは、確かですね。
「金が無いんだ」というフィンケの訴えは、どう受け止めたらいいのか。人がいいから騙されてるんじゃないのか。(笑)
それで思い出しましたが、”高原の頭の切り替え”(の難しさ)についてのコメントは、なかなか胸に染みるものがありますね。
ここまで考えてるのかというのと、あとそこまで記事読んでるのかというのと。(笑)
新聞かな、ネットかな。年代的には新聞ぽいですけど、ネットの方が翻訳は簡単そうだし。(笑)

それはともかく、正にその”頭の切り替え”が不可能に近く難しそうだからこそ、僕自身もさっさと移籍すべきと何度も言っていたわけですが、そこまで含めて監督が見守っていた、我慢していたというなら、それはもう、文句をつける余地は無くなりますね。お見それしました。
しかしポンテ戻って来たらどうすんだろうなあ。4?5?1でポンテ高原両翼では、さすがにサイドの守備が。また4?4?2なのか。高原外すのか。


ちょっと鹿島が遠くなってしまったので、どのみちしばらくは黙々とやる感じになるかも知れませんが。
次に燃えるのはナビスコか、とりあえず。パンパシは出たくないけど(笑)、一つは取りに行かないとね、やっぱり。いかにクラブとしての勝利のメンタリティは盤石でも、”このチーム”としての成功体験も、それはそれで必要だし。


山形?浦和(’09) 

か、か、勝っちゃったぞ。

J1第16節 浦和 ○3?2● 山形(NDソフト)

3点とも、全くと言っていいほど予感の無かったところからの得点でした。こういう試合の後、チームがどうなるのか。


内容はそれほど悪いとは思わないですし、実際勝ったわけですが、その悪くない/良い部分と実際の得点、試合展開に余り関連性が感じられないのが、”奇妙な試合”という印象の源。
失点の方は・・・・残りの”悪い”部分と、ちゃんと関連していたかな。(笑)

メンバー落ち&2トップ復帰で、案の定というか何というか、ボールの回りの軽快さとかは前の試合には及ばなかったですが、一方で(好調な)「2トップが引っ張る」という部分、それによる安定感というこっちのやり方の狙いそのものは、それなりに形になっていたようにも思います。
”良かった”とは言い難いですけど、ポンテも直輝も欠いて中盤&パス回しのクオリティ不足は予想された中で、トップの存在感に頼りながらの”吊り下げ型”に、チームの輪郭を最低限維持するという、ナビスコの経験も生かした一種のリスクコントロールは、なされていた類かなと。
・・・・ちなみに普段は”持ち上がり型”ですね、中盤と密集を始点に、そこから前方に展開していく。

問題があったのはやはり両SB個人のところの堅固さと、にも関わらずいつにも増してふわふわしていたDFラインの統一感、それから、失点後の試合運びか。
両SBは人不足でしょうがないっちゃしょうがないんですけど、単に「穴埋め」として使うには峻希の起用は余りにも”攻撃”のメッセージが強過ぎて、そういうつもりでないのなら他の方法を・・・・と言っても堀之内か濱田をセンターで使って、阿部を右に回すとか、それくらいしかないか。
まあほんとにまずかったのは永田の方で、サイドバックとしてのトータルのプレーイメージの方はある意味完成されていて安心感はあるんですが、その”イメージ”の実行上で(笑)いくら何でも細かいミスが多過ぎて、低レベルの比較ですが(笑)峻希に比べれば出場機会を積んでかつそもそも本職であるわけですから、出来ればこの試合こそは、若いながらも「さすが」と言わせてくれるようなプレーが欲しかったところ。一つチャンスを逃したと、そう自覚すべき。

トゥーリオがこの試合、ほとんど終始一貫してやたら攻撃参加の意思が強かった/強過ぎたのは、攻撃のクオリティ不足を補おうという善意なのか単に勝手にやっていたのか、それとも実はチームとしてのこの試合の位置付けに、”攻撃”のメッセージ性がそもそも強かったのか。
いずれにしても結果としてはかなりまずくて、特にさんざん山形の攻勢にさらされて「ついに」という感じで取られた同点ゴールの後も、”スクランブル”というニュアンスすら感じさせずに当たり前のように上がって行くのには、思わず「やめてくれ・・・・」血の叫びを洩らしかけましたが(笑)、それで決勝点入っちゃうんだから何とも言えない。

高原がもう、トゥーリオが上がって来るのは既成事実として、待ってましたニヤリという感じてあの変なボールを落ち着いて合わせたのは、さすがとしか言いようがないですが。
逆にドイツでやってた時のような、シンプルな前がかりのプレーで感覚的に合わせやすいのかもなとか、まあこれはほとんど当てずっぽ。


まあしかし、ちょっと統一感が無かったですかねこの試合は。意思疎通というか、意思そのものというか。

前半ダルダルながら一応形を作って攻めていた時も、後半選手交代&システム変更で勝ち越して、こちらはかなりイケイケで攻めていた時も、それ自体はそれでいいと思うんですが、しかしその後のそれぞれの状態、先制して敵が落ち着いてハメに来ている状態となかなか追加点が取れずに攻め疲れ気味になった時も、全く同じペースで大して実効性の無い”前がかり”を繰り返してしまったのは、どうも誰も試合をコントロールしていないか、あるいは(特にSBのところの)リスクの評価が間違っているか、同じことですが不安を感じている人のSOSが上手く伝わっていないというか、そういう感じでした。

細かく言うと前半については、”フィンケのパスサッカー”の、看板だけで何となく実質を勘違いしているようなところが少しあったかなと。決意の無いリスクというか。
後半については、実際のところ勝ち越してからしばらくはいい状態が続いて、イケイケになるのは仕方ないところはあったと思うので、結局追加点を取れなかったことが敵の盛り返しに慌てさせられた原因だと、当たり前ですがそういうことか。
個別には要するにクロスを簡単に入れさせ過ぎたことが、試合を通してピンチを招いていたわけで、”サイド”の問題になってしまうわけですけど。

ともかくこの日の内容を見ると、当分は4?2?3?1を基本としていくしかないというのは、明らかなようですね。トップ下は必要。
”ベストメンバー”はポンテ真ん中の、左直輝右高原か、ここに至っては。
無難過ぎるし個力に頼ってる感は無くはないですが、実際にそのメンバーがそれぞれに「実績」を積んで来ているわけですから、まあそんなに不自然でも横着でも。
高原が単に”好調”というだけではなく、「SH」としてのプレーそのものに、適応性を見せて来ているのが、決め手かな。


それにしても2点目(高原にとっては1点目)の点の取り方は、非常に高原らしいというか、懐かしい(笑)感覚がありました。
ボカ移籍→帰国後覚醒してJ得点王以後の流れでは、高原は”スピード””パワー”を基本とする選手のイメージが強いと思うんですが、元々はある意味、”遅さ”に特徴のある選手だったんですよね。速くはない、でも間合いと冷静さと姿勢の安定感で、何となく密集をすり抜けて気が付くと楽に得点しているような、そんな印象の選手。
例のナイジェリアWユースでのプレーを評して、あるサカダイの記者(名前忘れた)が「トルクの効いた低速ドリブル」と、褒め言葉として(笑)書いていたのを見て笑ったのをよく覚えています。その後ボカでの苦労体験から筋トレに励んで、Jでは”ねじ伏せる”ようなプレーで得点王を取って、ドイツに羽ばたいて行ったわけですが。

その過程自体には必然性はあったと思いますが、”魅力”という意味では正直僕にはだいぶ目減りした選手になっていたのも事実。実際そのままでは通じず(ドイツでは”ねじ伏せ”られず)or逆にドリブラーとしてウィング扱いされたりしながら、ある意味筋力に頼らない、点で合わせるプレーで再び地位を確立して行ったわけですが。
レッズに来てからは、いったい”どの”高原を期待したらいいんだろうとよく分からないところも密かにあったりしたんですが、今はちょうど全ての合成というか、ウィング的でありつつストライカーでもあって、キレで振り切りつつでもそんなに張り切らずに間合いのズルさも思い出してという、なかなかいい感じ。

まあ多少、Jリーグに適応してそれなりにプレーしているというところは、あるんでしょうけどね。
レッズにとっては、普通にかなり使い易い選手に、驚くべき短期間に変化したと、事実としてはそうなわけですが。
高原個人にとって、国際試合レベルも睨んで単に”成熟”という以上の意味を持つ変化なのか、それはこれからですね。正直まだよく分かりません。評価の修正で手一杯。


大物外国人FW補強の、費用を節約させてくれる存在に、なってくれたら万々歳ですけど。(笑)
まああんまり頼っちゃ駄目ですけどね、特に今年は。
高原の好調の一方で、チームの方は、どうもモヤモヤ。

・・・・そうか、直接言われてたのか、フィンケ。>高原・エジミウソン問題
ちょっとしつこい気もしますが、口出しされて結構イライラしてたということですかね。(笑)


浦和?広島(’09)、ナビスコ準々決勝浦和?清水 

なんやかんやと勝つ。

J1第17節 浦和 ○2?1● 広島(埼玉)
ナビスコ杯準々決勝第1戦 浦和 ○2?1● 清水(埼玉)


それ以上のことは、よく分からなくなって来ました。(笑)


色んなチームが七転八倒する中、コンスタントに(?)故障者も出る中、勝ってるのは立派ですよね。
取れ”そうな”勝ち点はだいたい取ってる、それは凄いこと。
ただそれだけに、分かり難くなっている部分も。
試合毎の少なからぬアップ&ダウンを、要するにどう見たらいいのか。チームは本当に、「発展途上」なのか。

ポンテの在不在、好不調。同じく山田直のそれ。運動量。不安定なサイドバックの当たり外れ。
それから結局、細貝の在不在、使われ方。トゥーリオの気分。(笑)
大きな左右要因としては、おおかたこれくらいのものがあって、それらが試合毎に出たり入ったりする、それを記述すれば、一応各試合の描写自体は可能なんでしょうけど。
ただ”チーム”という(本当にあるのかどうかは分からないけれど)包括的なレベルや、「成長」や「発展」、「進歩」(や「完成」)のような観念的な観点から、現状何が言おうと思えば言えるのか。
単なる当たり外れや個別要因以外に、言うべきことが何かあるのか。

逆に条件に恵まれて上手く行く時は存外まんまと(?)上手く行くので、特に高原の覚醒以降は、もうほとんどチームは完成しているのではないかと、そう見えることも無くは無い。
後は補強や現有戦力の成長・フィットで、パーツのレベルが上がってかつ出来れば固定に近いメンツで一定期間出来れば、それで一応、チーム作りとして出来ることは終わりなのではないか。
仮にフィンケが3年4年も(orそれ以上)やることになれば、”生き物”としてのチームが蒙らざるを得ない変化はこの先様々あるでしょうが、それはどのチームでも同じ。・・・・フィンケが”コンセプト”の達成以上の仕事を、やり続けたいタイプの人なのかそれともまた新しい宣教の地に向かいたいタイプの人なのか、それは分かりませんが。

とりあえず、これは上手く行った方の試合も含めてですが、所謂”密集”があからさまに目に移ることが無くなって来たのは、成熟したということなのか初心が忘れられて戦術の輪郭が曖昧になって来たということなのか。
”フィニッシュへ至る形”については、結局のところこれはほとんどあらゆるチームの攻撃と同じで、具体的な担い手の特徴に依存する、そのようにカスタマイズされて行くのは仕方無いと、多分そういうことだと思いますが。

この2戦ならそれは例えば、原口のサイドを切り裂く動きからの折り返しの展開。
何か非常に、オランダ的な”ウィング”の匂いが漂うそれ。体格も含めた基本的な運動能力が高い、バランス・総合力に優れたアタッカーが、あえてするスピード勝負のダイナミズム。
勿論”サイド中心”のチーム戦術にも合致してはいるんですが、それ以上に、なるほど、これが「原口の」プレーなのかと、そういう納得感があります。(違ったりして)
非常に安定感のある切り返しの仕方をしますね。理に適ったというか。ボディバランスとボールの持ち方の、基本的な良さということなのかな?

エジミウソンも高原も、要するに「自分の」プレーをやっているというそういう安心感はあって、だからもうほぼ完成してるんじゃないかと、そう思ってしまうわけですが。
前の方から安定し出すというのも、カウンターや放り込みのチームでもないのに珍しい感じがしますが、逆に後ろの方は単純に、人の/人の質の問題が大きいように見えて、そこはだから、人をどうにかするしか。時間か金か。


見るのが遅れた広島戦は、評判だと広島が圧倒的だったとかそういう話でしたが、見てみると単に浦和の出来が酷過ぎただけに感じましたが。
ていうか僕が広島サポだったら、あんな負け方ブチ切れものだと思うんですけど、毎試合見てると慣れるものなのか。(笑)
「攻撃的」という以上に、単に、わざわざ(笑)「守備が疎か」なように見えました。
それとやっぱり、色々やってるようで、最終的に印象に残るのは「佐藤寿人の抜け出し」なんですよね。全体的にも、むしろ長いボールの組み立ての上手さの方が、興味は惹かれましたし。
まあ広島とは、浦和がガンバ戦くらいの状態の時に、もう一度真っ向からやってみたいと、そんな気はしますね。
”封じられた”ということなのかな。あんまりそうは見えなかったけど。単にこちらの前へ出る力が弱かった、準備が出来ていなかったと、そういう感じ。

清水戦は、原口を筆頭として、タイトルがかりの試合の常で分かり易く浦和攻撃陣の動きが良かったのと、清水の守備陣の抵抗力が弱かったのと。
当て推量で言うと、清水が前の試合のガンバ戦で、リアクションで快勝してしまったのが、毒になったところがあったのかなと。確かに清水は守備の強いチームですし、健太監督も守備を中心とする基礎組織の整備に長所のある監督ですけど、ただそれはある意味結果論で、決して守備的だったり狡さが持ち味のチームというわけでもないので。ホーム&アウェーの打算も含めて、ちょっと、腰が引け過ぎたかなと。それがチームバランスを崩していたかなと。
後は広島戦にはいなかった細貝がいた。
あちらでは岡崎はいただけなかったですね。チャンスも少なかったですけど、ボールを持った時の判断が消極的過ぎた、迷いが感じられた。こういう守勢の試合こそ、頑張らなければいけないキャラでしょうし。まだまだ。
レッズの方では、エスクデロが珍しく良かったというか、個人的積極性がちゃんとチームのピースとして嵌っていて、なんならこの試合に限っては。別にポンテ入れなくても良かったかもという、そういう感じ。もうリードしてましたし。
正直あんまり好きではないんですけどね、この選手、レッズの中では。積極的に見たい選手ではないというか。面白みがね。逆にそこが、使われるポイントなんだろうとは、思うんですが。
トゥーリオがなぜPKを蹴ったのかは謎(笑)。社長命令か?ちなみに(PK奪取した)前の試合もそうですけど、高原は蹴らないと決めてるんですかね、プレースキックは蹴るくせに。


こんなとこ。すぐまた試合ですね。
何とかまた、見て来たような嘘をつけるように、頑張ります。(笑)
しかしエジミウソンのシュートは、枠行くようになったなあ、むしろ入ってないやつの方に、いいシュートが目立つ気すらしますが。


大分?浦和(’09)、浦和?名古屋(’09) 

”苦手”チームとの2連戦。

J1第18節 浦和 ●0?1○ 大分(九石ドーム)
J1第19節 浦和 ●0?3○ 名古屋(埼玉)


に、きっちり2連敗。・・・・と、結果としてはそうなりました。


実際にはむしろめぐり合わせ、大分は監督交代で、名古屋はケネディ加入でそれぞれリフレッシュしていたところに、ちょうどぶつかってしまっていい迷惑と、そっちの方が実態に近いと思いますが。
昨季の”躍進”2チームが、知らないところで(笑)勝手に落ちて勝手に上がって、よりによって浦和と当たる時に、今季一番に近い状態で、臨んで来たという。

・・・・というのはまあ勿論、結局は泣き言で、そうした些細なアンラッキーでも十分に重荷になってしまう、こちらの状態に問題があるのは、明らかですが。
大分の堅守速攻に、名古屋の電柱放り込みに、それぞれ注文にはめられて”パスサッカー”が持ち味を出せなかった、それはそれで事実なんですが、それを言うことに虚しさを感じる、こちら側の抵抗力の弱さ。

大分戦はまだいい。ナビスコ挟みの日程と九石ドームのピッチという悪条件に苦しめられたポゼッションのチームが、開き直ったカウンターのチームに足元を掬われる、当たり前過ぎて哀しい結果ですが、”哀しい”分同情の余地はあるというか、次は頑張れよと言って、一応終わりに出来るというか。
しかしその”次”の名古屋戦、きっちり一週間空いたホーム戦の、挽回を期すはずの試合での、この何も無さはどうしたことか。前回列挙してみた様々な「左右要因」の内、山田直こそいないけれどポンテはいて、細貝もちゃんといるべきセンターにいて、サイドバックも片方は少なくともベテランが固めて、ベストではないけれど見かけ上は十分準備が整った状態でスタートした、試合の。

そう、「整っ」てはいたんですよね、十分に。恐らくはフィンケとしても、この試合についてはうん、後はやるだけと、それなりの目算はあって、臨んだのではないかと思います。そして多分、チームとしても。
しかし、動かない。足が、というより、チームが。「整っ」たことで見えて来たのは、むしろ今このチームが、形だけ一応整ってはいても、それ以上のものが何も無い、どこに向かうベクトルも、共有し得ていないという、その事実ではないかと。
むしろ心配の種がある方が気が紛れると、そこまでは言いませんが。(笑)

この、チームの「不動」「無風」ぶりが、あらゆる想定を越えたものであったのは、”強行”出場のはずの直輝を、あんな前半の半端な時間に、ただ残り時間が長いだけでなく、先発でも後半の勝負所でもない、気持ちの持って生き方の難しい、ある意味一番負担の大きい、”お願い”要素の濃いタイミングで入れる決断をした、フィンケの慌てぶりによく表れていると思います。
フィンケだってそんなことは、本来ならしたくなかったはず。それだけあの時間帯までのチームに、可能性を感じられなかったという、そういうことで。・・・・正直やめてくれと、倉敷川勝の放送席は、言いたげな雰囲気でしたが(笑)。僕も同感。そんな価値無いよ、この試合。


ただね、「悪い」とまでは、言い切れないんですよ。全然駄目とか、崩壊しているとか。
後半頭などの良い時間帯にはそれなりにちゃんとしていましたし、次の試合あたりでいきなり模範的な内容で快勝しても、そんなに僕は驚きません。

だから「内容」というよりは「ベクトル」やその統一感の問題で、それが状況や風向きでどう出るか、つまりはチームには(内容的)「発展」の余地はほとんど無くて、少なくとも現有戦力の範囲ではほぼ完成しているんじゃないかと、そう前回も言ったわけですが。
・・・・ちょっと分かり難いですね。「ベクトル」ということで何を言いたいかというと、一つは勿論、その試合内のモチベーションやノリや勝負時の集中の仕方ですが、より広くはそれこそ「発展」の問題、つまり自分たちは今どの段階にいて、何に注意してどれくらいの勢いでやらなくてはいけないのか。初期なのか中期なのか後期なのか。完成度は何割くらいと考えるべきなのか。

漠然と「まだまだ」ということは、良い意味悪い意味含めて皆が言うわけですけど、そういう原則論は原則論として、要するにどうなのかということを見定めながら戦うのが、むしろ主体的な戦いなわけで。そうした状況認識を共有して、戦わなくてはいけないというか。
食い違っている、のならまだいいんですけど、見当を失っているように、見えるんですね。それぞれに個人的向上心は持っているわけでしょうし、あえて言えば、僕も度々言及するように(笑)、”クラブW杯で欧州(or南米)代表を倒す”という、究極的な目標自体は「共有」されてるわけでしょうけど、それだけではね。

上手く行く時は上手く行くし、行かない時は行かないし、勝ち点はそこそこ取れてるし、でもそれ以上ではないし、結局どういう自己認識で戦えばいいんだろうという。もっと頑張る、より頑張るという以上の、どういう基準が、今自分たちに課せられているんだろうと。
あるいはその”もっと”と、フィンケが与えて来る(来た)カリキュラムとの、具体的な関係はどうなっているのか。そこらへんあたりが何か、見失われているように見えるんですね。


中だるみ、というより、中ぶらりんかな。
はっきり言えば、恐らく今フィンケは、モチベーターとして機能出来ていなんだと思います。
クオリティへのいい意味での強迫観念の喚起も出来ず、目の前の勝利やその為の現実的課題のクリアへ選手を駆り立てるわけでもなく。単に長い学校生活の、途中というだけで。(笑)
はいはい真面目に勉強はしますよ。テストによっては、より頑張るしいい点取る時もありますよ。・・・・で、ところで何の為でしたっけという、そういう状態?

新たに生徒の興味を引くカリキュラムを提示するか、「本番」へ向けて戦闘態勢を作り上げるか、あるいは”既知”のように見えるカリキュラムの奥の意味を、再び生徒に発見させるか。


改めてWikiを見ると、何とまあこの人、フライブルクで16年もやってるんですね、そこまでとは知らんかった。
毎年選手を入れ替えて、手を変え品を変え常勝を目指すマンUのファーガソンならともかく、中堅・弱小クラブでのこの気の長さというのは、ある意味自己満足型というか、”正しい”サッカーを”続ける”ことに、基本的に満足を見出せてしまうタイプなのではないかと、想像されますが。

分かりませんけどね(笑)、七転八倒、その時々の試行錯誤が、気が付いたらたまたま16年になっただけで、この人なりに無限の発展や大成功を、激しく求めていたのかも知れませんが。(笑)

しかしどうもある時期以降、監督の”落ち着き”が、選手に伝染というか浸透というか、した結果の今の状態と、そう見えるところが少なからずあります。
とにかく何と言うか、今レッズは書き難いです。(笑)
書き甲斐がというか。見当を失ってるのは、僕自身か。


ナビ準々決勝清水?浦和、浦和?清水(’09) 

対清水2連戦2連敗。

ナビスコ杯準々決勝第2戦 浦和 ●0?3○ 清水(日本平)
J1第20節 浦和 ●0?1○ 清水(埼玉)

愚直な浦和と”試合巧者”の清水。去年までと真逆ですね。


少し空くので、まとめ的に書いてみますと。

最大の問題は・・・・つまらないことかなと。
いや、マジで。煽ってるわけでも叩いてるわけでもなくて。
勿論いち観戦者として、実際に退屈で少々往生してるというのも事実ですが(笑)、それだけではなくて勝てなく/点が取れなくなっている理由の根幹そのものに、”つまらな”さ、”退屈”さが、巣食っているのではないかというそういうこと。

つまらないんですよねえ、ほんとに。それは、具体的な比較としては、(プロ1年生の)栃木や富山と比べてもという、そういう次元で。別にリーガやらプレミアやらとか、そういうことではなくて。
簡単に言うと、単調だということですが。意外性、意表を突かれる瞬間が無いという。栃木や富山と比べても。だから見透かされる。

もう少し細かく言うと、敵の注意や意識を、「切る/切れる」瞬間が無いんですよ。最初から最後まで、全部見られている。
フィンケ・レッズの”単調さ”については、「崩しのアイデア」や「チャレンジ」が無いということがよく言われるわけですが、それについてはあんまり僕は同意しません。むしろよくやってる方だと思います。エジ・タカ・ゲンキは(多少のずれはありますが)ここしばらく揃って好調でしたし、それも含めて前の方の/最後の方の工夫やクオリティは、悪くないと思います。そこで頑張って、でもこの結果だという、そういう認識。それをもっと頑張れというのは、ちょっと無理やりかなと。

では何かと言うと、問題はその前ですね。「回せてるけど崩しが・・・・」的な言い方の、その「回し」の部分。
・・・・どう言おうかな。
そうですね、例えばなぜカウンターや速攻だと、点が入り易いかと言えば、攻撃の始まりの部分に対して注意の空白がある、意識が追い付いていない、あるいは守備側の反応の統一性の整備が遅れるからなわけですよね。そこに更にひと工夫ひと技術加えれば、割と簡単に、ゴールは破れる。もちろん単純に、人数の問題もありますけど。

逆に”ポゼッション””アクション”での得点の難易度が高いのは、敵が待ち構えている/注意しているところに仕掛けるからですね。その為により工夫が要る。
つまり、カウンターや速攻時には、「状況」が作ってくれていた”空白”を、自力で作らなくてはいけない。それが出来れば、後は基本的に同じはずです。

で、その為に問題になるのが「回し」、または初期段階の作り、における工夫や変化なわけです。
Jリーグで代表的なのは、例えばビクシー名古屋の左右に大きく素早くボールを動かす動きや、鹿島のリズムの変化や集中力(とそこから来る初動の隠れた速さ)、それに勿論、好調時のガンバの全てのパスに込められた細かい緩急や角度の工夫みたいなもの。
いずれも分かっていても、意識を切られる、ボールの行方を見失う瞬間を、守備側にもたらすわけです。

つまり今のレッズに欠けてるのはそれで、その後に来る末端の工夫や技術は悪くないと、僕は思ってるわけです。そこだけにそれ以上を求めるのは、みんながみんな、待ち構えていても防げないクリロナ級のドリブルをしろマラドーナ級のパスを出せ的な力ずくの話で、「方法」の話とは言えないと思います。
勿論、常により以上を求めて行くこと自体は間違ってはいませんが、「問題」意識のバランスという点でね。

要はその”前”の段階で幻惑出来ていないから、後が苦しくなる。頑張ってもなかなか追い付かないという、そういうこと。


でですね、実はある時期まで、フィンケ・レッズにも”幻惑”に足る「回し」、初期段階の作りの工夫に相当するものは、あったと思うんですね。
つまり、例の”密集”やら”接近”やら言う言葉で語っていた、あれですが。あの独特な人とボールの動き、そこにまず注意を引きつけて、それへの対応に力を使わせ、あるいは一転して大きな展開をするという形で、ある時期までの今季のレッズは、攻撃を進めていた。戦績そのものは出来過ぎというかビギナーズラックみたいなところも確かにあったとは思いますが、実際に内容は充実していたし、その方向での”発展”の道も見えていたと思います。

例えばもし”今の”レッズを前提に、ここまで述べた自分の認識に基づいてテコ入れを考えるとしたら、それこそ名波みたいな、低めの位置ではっきりした変化をつける、独自のゲームヴィジョンを持った副司令塔的な選手を補強したいとそう考えると思いますが、本来はそんなものは必要としていなかったんですよね。
”チーム”としての立派な作りの動き/工夫がまずあって、その上にポンテの技術があり、更に山田直輝の超絶ムーブがあった。実際に強かった、面白かったんですよあのチームは。面白い分、強かったというか。捉え難い、意表を突く部分・瞬間が、随所にあった。単純なクオリティや成功不成功以前に。構造として。

それが・・・・5月の代表休み兼ナビスコの期間あたりで、メンバー落ちの中やむを得ず誤魔化しサッカーをやって、しかもそれで何となく結果も出てしまったことから、見失われた。メンバーが戻って来ても、それは忘れられたままになった。
それが”成熟”である可能性もずっと考えては来ましたが、やはりただの堕落だと。陳腐化だと。スタイルの曖昧化だと、結論付けてしまいたい、今はそういう気持ちです。こんな何となくボールを繋いでゴール前になって急に必死になるようなサッカーは、やっぱり駄目だと。”パスサッカー”舐めんなよと。最初から最後まで、全部しれーっと見通されてるじゃないか。騙してナンボの、パスサッカー。

少なくとも目指していたものとは思えないし、”成熟”するにしてもそれはもっと先の話だったろうと。
つまり、非常に聞き苦しい主張かも知れませんが(笑)、今行き詰っているのは僕が好感を持ったあのチームとは、似て非なる別のチームだということ。
”この”チームを救うなら、名波ですかね、やっぱり。(笑)


だからね、”発展途上”と言われても、素直に受け止められないんですよ。
つまり”発展”という言い方には、現状あるものに”加えて”何かを更にという含みがあるわけですけど、むしろここに来るまでに、取りこぼしてしまったものがあるだろうと。早い段階でのボタンのかけ違えがあるだろうと、それが今日の議論から出て来る視点。付け足す前に、むしろ一回戻れと、そっちが言いたい感じ。

ちなみに混乱を避ける為に断わっておくと、最近まで僕が言っていた”発展”否定論は、「もう基本的に完成して、これ以上の奥は無いんじゃないのか」という、そっちの視点。
どのみちどうも、リキ入れてこのチームの行く末を見守る熱意が失われているのは、同じですが。

運動量が足りない、暑いというのも、よく言われるわけですが、どうなのかなという。
むしろ「運動」の向ける先が曖昧化しているので、それで動けなくなっている部分が大きいのではないか。故障前からの山田直輝の上滑りとか、象徴的ですけど。今でも重要な選手ではあるんですが、前向きに「活かす」と言うよりもとにかく動き回って、何とかしてくれみたいな、そういう位置づけになってしまっている。ヴィジョンの欠陥を動きで補うって、どこの岡田ジャパンだよという。

実際駄目な試合は、バテてるというより動きが無くて最初から駄目というケースの方が、主に見えますが。
勿論動かないよりは動いた方が、事態は良くなるでしょうし、だから暑さも日程も当然関係はあるわけですけど、それはちょっと無理やりな論点というか、そこまで動かないと機能しないというなら、それは要するにトータルでは実行不能なサッカーということに、なってしまうんではないかなと。

うーん、だからですね、運動量の問題は、チーム状態の悪さの「原因」であるよりも、「結果」である面の方が大きいのではないかなと、そういうことです。


もうこんなに書いちゃったか、まだ書きたいことはあるんですが、横着して2試合セットなんて習慣つけたのが悪いんだな。(笑)
いやなかなかね、1試合1試合について書きたいことが、余り無くてね。
こういう(まとめ的な)形なら、あるんですが。
代わりばんこに好不調があるだけで、結局同じなんだもん。勝っても負けてもという、意味も含めて。

今回の岡崎は、良かったと思います。
特に走りながら強いシュートを打つ、体の強さが。
これが”試合評”。(笑)


G大阪?浦和(’09)+少々 

インターバルでひと息ついた効果は一応見えた気がしますが、それだけにおつりの無さが。

J1第21節 浦和 ●0?1○ G大阪(万博)

今見せられるものは全部見せてる。フィンケも口ぶりとは裏腹に、”必死”。


試合としては、両者ともに、正に「決定力不足」。
それがああいう結果になったのは、浦和にとっては弱り目に祟り目ですが。
シュート自体はどちらも別に入っておかしくないものも多くて、”たまたま”という面も実際にあると思いますが。(フィンケの言う通りに)
勝ったかもしれないし、調子良くカウンターを決められて、惨敗したかも知れない。

最近ようやく僕も、「浦和のDFラインのやや不用意な高さ」が、気になり始めて来ました。
なぜそこだけ”ちゃんと”してる?という(笑)。他は駄目なのに。
根本を認めていれば、欠点そのものは割と無視する人なんですけどね。
綺麗に描かれる、独特の斜めのラインの揃った動きが、逆に腹立たしい。(笑)


書きたいこと自体は実は結構あるんですが、内容的には「コラム」か、もっと言えば早くも「総括」に近いタイプのもので、”試合評”としてあげるのは不誠実だし、さりとて折り入ってぶち上げる元気も無い。「総括」するには、勿論早いし。(笑)
目の前の試合そのものから感じることは、もうすっかり薄くなってしまいました。
勝っても負けても想定の範囲。何か浅い狭いところで、パシャパシャパシャパシャ。

もしフィンケ(サッカー)が僕の考えてる通りだとすれば、続投決定らしい来年は、非常に厳しいものになりそう。
成績がというより、見続ける行為が。
オジェックは嫌いだった。エンゲルスは嫌いではないけれど、途中からはボロカスに言わざるを得ない内容だった。
フィンケは・・・・”好きじゃない”という感じ。積極的な興味を失っているというか。そこそこは頑張ってるし、こちら側の感情の出し所が。

フィンケの「失敗」(するとすれば)の仕方には、ある意味興味がありますけど、そんなふざけた見方を1年も2年もは出来ない。


この間(かん)のマスコミ主導の”空中戦”について言うと、フィンケの言うこともトゥーリオの言うことも、どちらも分かるは分かる。
・・・・ていうかそもそもトゥーリオは「フロント」に向かって言ってるのであって、別にフィンケに噛み付いてるわけじゃないしね。結果的に方針への批判にもなり得るけど、言ってるのは一般論というか根本論というか、「俺はどうありたいか」という真っ当な話。素直過ぎる、というのはあるけど。(笑)

フィンケの「レッズは(歴史的にも現状的にも)必ず優勝しなくてはならいランクのチームじゃない」というのはまあその通りだし、そのことを基本的にサポが了解しているのも、確か。
ただあんまり最初から表立って言われると萎えるのは仕方ないし、それはオフトの十八番の「3位以内」と比べても(笑)。あの時は状況的にも、かなり妥当でもあったろうし。

つまりやはり、少なくともフライブルク(の相対的位置)と全く一緒に扱われては、それは困るというのはあります。
トゥーリオは要はいつでも”勝ちたがり”クンではあるんだけど、一方で「レッズがここまで(常に優勝を狙う)たどり着いた歴史は重要だ」という認識は、とても正しいと思います。トゥーリオも僕も(笑)、生え抜きではないけれど。
そう簡単に、諦めていいものか。たどり着いたこの地位を。

冷静な認識は認識として、ベストを目指すのは当然だし、相対的に浦和がかなり上のランクにあるのも事実だし。
新潟だった大分だって、優勝を狙うのがJリーグだし。
・・・・ていうかさあ、今季のレッズのチーム編成の消極性/放置ぶりは、別に”優勝”とかじゃなくて、普通のJ1チームの基準で考えてもちょっとおかしいでしょう。援護はどうした?!と、前線から声が出るのは当たり前。

フィンケとフロントの間で、どんなやり取りが事前にあったのやら。
”趣味”でサッカーやることに慣れたフィンケと、金なり交渉の面倒事の労なりを惜しみたいフロントとの、妙な利害の一致というか。最近の左サイドバックをめぐる動きを見ると、とても大きなヴィジョンで静観していたようには、見えません。

それに言わせてもらえば、山田直輝やトゥーリオの無理のさせ方は、とても「達観」している監督のものとは思えないですし。
その基準で見て、三都主がある種「干され」た状態にあったという認識が、客観的にそんなおかしいとは思えませんけどね。決してフィンケの説明、コンディションで使わなかっただけというそれだけで、納得は出来ないでしょう、本人も。ベンチには入ってるわけだし。

まあ使わないのは別にいいし、それは結局、戦術的にサッカー的に、使うに足るとフィンケが評価していなかったという、それだけのことだと思いますが。


総体としては、むしろフィンケが”マスコミ”に「反撃」してしまったゆえに、まんまと”対決”構図が描かれてしまったというのはあると思います。オシムもそうだけど、いったいそんなに日本語のマスコミを、見てるのか気にしてるのかと、少し不思議な感じはしますが。
つまり繰り返しますが、トゥーリオはフロントに文句を言っただけなので、”第三者”でいれば良かっただけだと思うんですけどね。
あるいは「中間管理職」(笑)。俺も辛いのよ、言わないけど、みたいな。(?)

こんな感じです。


・・・・忘れないように予定論旨だけ書いておきますか。

・フィンケのスクール。
・浦和の学生サッカー。
・その”パスサッカー”は「誰の」もの?
・なんか日本の「若手理論派監督」じみて....
・フィンケが見逃していた「ドイツ人」要素。
・”フライブルクの”フィンケは、つまるところ”ドイツの”(またはヨーロッパの)フィンケ

一部重複してますがこんなものか。
どうも臭いだけ嗅がせてすいません。こういうことを書かずにすむような状況に、なればいいんですが。

あんまり漠然と「擁護」したり「長い目」で見たりしていると、じゃあどうなったら切るのかというのがね。
そうしたくなる妙な”神話”性を、フィンケが持っているだけに。
むかーしの日本競馬の、鳴り物入りの「輸入種牡馬」というか。(笑)
2代前の「英国ダービー馬」みたいな。まあ普通にドイツでもいいけど。(笑)

判断するこちらの見識自体が覚束ないので、結局成績で判断するしか。
僕も分からんのですよ。みんな分からん。田舎もんなもんで。
産駒が走らなければ、普通に廃用・返還ということで。
馬場が合わんということも、あり得るし。

まだ、いいですけどね。良い時期があり、悪い時期があり、もう一つくらい、”時期”を待ってあげても。
あくまで公平性の観点で。
でも”フィンケ”だからという擁護・期待の仕方は、もう駄目かなと。
むしろ「公平」に、切る時は切るべき。


浦和?柏(’09)、広島?浦和(’09) 

気が付けば6連敗。

J1第22節 浦和 ●1?4○ 柏(埼玉)
J1第23節 浦和 ●1?2○ 広島(ビッグアーチ)


ただどうも何となくという印象が強いというか、1試合1試合が印象に残らないというか。例えば大敗したからといって、だからショッキングというわけではない気がするのが。


つまり何と言うか、始まった時点で既に”終わってる”感があるんですよね、ここんとこは。
一つはやはり、”負け癖”という問題と、もう一つは内容に変化が無くて幅が無くて、刺激が(特に選手にとって)足りなくて、最初だけは一応それなりに気を張って頑張ってはみるけど、それでひとたび悪い結果が出始めたり形勢が不利になってみると、ああやっぱり駄目かとなる、か、巻き返す為踏ん張る為の拠り所が無くて、後はズルズル最後まで行って、だから最終スコアもあんまり関係無いし、試合トータルの印象も似通ったものになる。

最初はまあまあだけど後で駄目になる、というのは、字面だけ見ると「スタミナ」「運動量」の問題・不足に見えなくはないし、当然ながら、そういう要素もあるんでしょうけど。
でも実際に僕の目に映る今のフィンケ・レッズの姿が、過去に見た様々なチームのどの類型に最も当てはめやすいかというと、それはズバリ、「戦術の無いチーム」。気合だけで何とか頑張ろうとして、でもたいていは駄目な。

無い、わけはないんですけどね。それが売りのはずだし。あると言えばある。
でも現状だと要するに掛け声だけで、選手たちの「宿題」にはなっていても、戦う上での「助け」にはなっていない。無いも同然。それでも頑張れるのは、トゥーリオだけ(笑)。得点者、トゥーリオ、得点者、トゥーリオ。まあ半分、結果論のこじつけですけど。(笑)
とにかく『戦術』というのは、勝つ為の、戦う為の”術”なので、演じる為のものでも遂行することに意義があるものでもないので、戦う役に立っていなければ、あるいはいかなる意味でもそのレベルに達していなければ、実質的には、無いも同然なので。少なくとも目の前の事実としては。

欠点があるとか、攻撃がとか守備がとかいうよりも、取り柄が無い、チームになってない、ほとんどそういう状態に、見えますが。
事実としてはね。(笑)


ここでフィンケの”戦術”の根本(的問題)とかには、話が行きそうで行かなくて(お前が行かさないだけだ)、今回は少し、上でも言った「運動量」という問題について、ちょっと整理してみようかなと。
まあ結果的に多少は”根本”にも、触れることになるでしょうけど。・・・・別に勿体ぶっているわけではなくて、単に今覇気が無いだけなので(笑)、勘弁して下さい。

フィンケの戦術が人一倍運動量を必要として、だから夏になったらどうなるのかという声は早くから聞かれていて、実際それで駄目になったと、そういう整理は一応は可能だとは思うんですが。
でもどうもそういう整理がしっくり来ない、運動量の低下は、サッカーの質の低下の「原因」というより「結果」に近いのではないか、”運動”の目標やそれについての意識付けや統一性の喪失や混乱が、結果として”量”の低下を、量の使い所を失わせているのではないかということを、この前チラッと書きましたが。

今回もう少しマイルドに言い直すとすれば、運動量の低下は、「原因」でもあるけれどそれは始まりではなくて、”とどめ”なのではないかなと。これなら各試合における最初はそんなに悪くないけどじき駄目になるという、現象とも、折り合わせやすいかと。・・・・別に合わせるのが目的なのではなくて(笑)、実際こうも思ってるのは確かなんですけど。

分かり易く言うと、今のチームにより運動量が加われば、選手がもっと死に物狂いで頑張れば、あるいは完調の山田直輝がいたら、どうなるかという設問。(フィンケの注文通りに?)
悪くはならないでしょうね。当たり前か(笑)。ましにはなるでしょう。でもそこまでな気がする。
例えば攻撃では、フォローは増えるかも知れませんがそれだけで、下手すると混雑して効率が更に下がるかも知れない。守備では取られた後のリカバリーや、それ以前に味方のカバーリングは向上するでしょうけど、ただそれがそれぞれの個人的な無理やりな頑張りに終始して、かえってある瞬間ブツンと糸が切れたような大決壊を引き起こしそうな、そういうイメージも浮かぶ。

繰り返しになりますが、別に浦和の選手も特別に怠け者でも負け犬でも馬鹿でもないはずなので、本当に”運動”の必然性が見えていれば、より動けるはずですよ。一部ポンテのような、リアルにコンディションに問題のある選手は別にして。
それが見えないから、どうしても躊躇したり見てしまったりで、結果的に”今は必要だった”という場面でもタイミングでも人が動いていなくて、そこにおけるサッカー的ロスが得点機会の喪失や失点機会の創出(?)に直接結び付いて、ああやっちゃったという。そこから焦ったり空回りしたりして、その内には本当に動けなくなって、おしまい。

ただここに闇雲に運動量を増やしてみても、下手な鉄砲的にたまたまジャストな動きになることもあるにはあるだろうけど、そんなのでチームが良くなるとは思えないし、勿論持たないし。
梅崎が頑張ってみました。悪くはないです。少し元気は出ます。で?という。
不調に沈むチームの中で、実は原口はかなりコンスタントに力を出していて、「本物」に近付きつつあるような気がしますが、それが”チーム”としての力になってるようには、見えませんし。

要は問題は”質”が悪いということで、それで”量”も足りなくなって、その”量”の足りなさが、”質”の足りなさを強調していると。そして最終的には、量の絶対的不足で、崩壊と。とどめ
大したこと言ってないですね(笑)。ある見えている現実の側面を、言語化してみたという、それだけ。(笑)


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浦和?山形(’09) 

”頑張り”ましたね、とりあえず。

J1第25節 浦和 ○4?1● 山形(埼玉)

ツキも残っているようだし。もしくは帰って来た。(笑)


前節神戸戦は、録画ミスで見損ないました。というわけで、ややお久しぶり。
その間あった代表のオランダ遠征で、”運動量”、または”極大の運動量を必要とする(ショート)パスサッカー”が非常に厳しい審判に曝されて(笑)、何となく肩身が狭い感じで迎えたこの中断明けの初戦。

・・・・いや、肩身が狭いというのはほぼ冗談ですけど、実際ますます懐疑的な視線が、自分(たち)自身強くなるというのは、あるような気がします。
ほんとのところ使えるのか使えないのか、何かおかしいところがあったら見逃さないぞ、誤魔化されないぞと、若干身構えて、少なくとも僕は試合に入りました。

結果は・・・・。
”合格”とは言えないけど、一息ついた、とりあえずまだチームに巻き返す力が残っていることは、確認出来たような気がします。
これから涼しくなれば、少なくとも戦うことは、出来るようだなと。
中断前書いていたことと照らし合わせれば、とりあえず体力があるだけで、物理的に運動量を戻すだけで、Jで勝ち負けには、持ち込めそうだなと。

何か「近い将来のクラブW杯優勝」からすると、随分目標が下がってしまったようですが(笑)、もっと抜け殻やら空回りやら、酷い事態も想定していたので。あるいは「何一つ変わってない」、か。オジェックやエンゲルスの(インターバル明け)時のように。
効率がいいとも鮮やかとも言えなくても、ともかくも運動量増分の、戦闘力のアップはちゃんと見えた。
・・・・”フィンケサッカー”としてなのかどうかは、今いちよく分からないんですけどね。原口を筆頭とする、個々人が奮闘していた感が強くて。
まあでも嫌そうではなかったから、別に。(笑)

見ようによっては、物凄く大雑把な解釈でフィンケサッカーを呑み込みつつあると、そんな風にも見えますが。
一気呵成に攻め立てる際の、人の集散の基本イメージ程度の。
あるいはさんざん「回してるだけ」と言われた、ビルドアップ段階のパス回しそのものだって。まあ無いよりはましと。「位置についてー」の、ポーズを教わったと思えば。(笑)

だいたいフィンケが妙に気に入っているエスクデロが、特に”フィンケサッカー”をやろうとしているようには、終始一貫見えないんですよね。
まだポンテの方が、自分が動ける状態でさえあれば、自分自身の染みついたスタイルとの”中”を取るような形ではあっても、気は遣ってる気が。


なんか実際にそういうもののような気も、しないではないんですけど。
「ハンドボール練習」とか(の”喩え”)で、ほんとに基本のメカニズムだけ与えて、後は勝手にor常識でやってくれと。
そういう緩いものだから、しつこいようですが(笑)フライブルクで10何年も、飽きずにやれた。
基本原理をケースバイケースで(主にシステム毎に)運用するという監督は、当たり前にいますけど、もっと、ラフなんじゃないか。「内容」そのものを、いる選手の資質に、拠っているんじゃないか。逆に走れるか/走れないかという以上の細かい選手の選別(基準)も、あるようでないんじゃないか。

涼しくなって(or若返って)走れれば、勝てれば、それで十分、フィンケは満足なのではないか。
そんな感じも、少しして来ました。
僕の得意な言い方をすると、やはり”ドイツ人”というか。前3代の”場当たり”監督たちと、違うようで違わないところも、多いんじゃないか。

・・・・注意すべきはここでの「場当たり」というのは、あくまで日本人の感覚で言った場合ということですね。
彼らが別に、いつも不誠実に仕事をしているわけではない。サッカーに対する、感覚の違い。
そんなピンポイントのゴール目指して、ギチギチにやるもんではないよと。あえて言えば。
そんなことしなくても、出来るはずというか。日本人にはそれは、何か肝心なことを言われていない、中心が抜けてる感じで、凄く不安なんですけどね。

実際にはそこには、「常識」、ないしは「サッカー」が入るんでしょうね、その場合。
戦術はサッカー、またはそこにいる選手。
気が付くとエンゲルスの時と、同じようなことを言ってますが。(笑)

例えば”戦術”の貧困を攻撃されることの多い昨今の岡田監督ですが、結果的に内容が空虚だということと、ラフまたは頓着してないことは違うので。
岡田監督は頓着しているからこそ、ちょっと行き詰るとすぐ目先を変えに来る。(笑)
それはつまり、「やばい、無い!」と思うからで。あるべきところに、あるべきほどのものが。

フィンケはただ、もっと上手くやれと言うだけ。
もしくは、もっといい選手連れて来い。(笑)


以上が、本日の仮説。極論すると、フィンケには実は”スタイル”は無い?!
これが当たっているならば、余り当初予想/期待されたような、繊細で美しい完成像は望めないでしょうが、一方で意外としぶといというか潰しが利く可能性もあって、ある意味リアリズムレッズ的ではある。

検証に必要なのは多分、今オフ(以降)のフィンケが望む人事を見てみることで、そこである程度以上、明確だったり細かい選り好みをするならば、それを使って実現すべき、ピンポイントの理想もあるということで。別に大物じゃなくても、へええ、そういう選手を欲しがるんだあ的な。
何も無かったり、あるいは単なるスペック主義的な希望しか見せなかったら・・・・。

まあ金は無いらしいですけど、ならば逆に、ポンテとトゥーリオまとめて売ってしまえば、否が応でもチームは変わらざるを得なくなって、フィンケのポリシーも見えやすくはなるでしょうね。(笑)


インターバルによる水入りも何のその、原口は何か凄まじいというか、誰にも止められない成長期というか。
予感通り、非常にスケールの大きな”ウィング”に、なりつつあるようで。
山田直輝なんかはもう基本完成しているわけでしょうから、それとはまた違う魅力が。日に日に。
かなりの確度で、近い将来ヨーロッパのいいクラスで活躍の場を得るのが、目に見えるような気がします。
2014年が楽しみですが、多分間に合わせようとすれば間に合いますよ、2010年も。

まああのチームに入っても、しょうがないでしょうが。
その前に2人を中心としたレッズの完成を見たいとは思いますが、どうかな。
それよりも2人が買われるのが、ずっと早そう。
いつになったら完成するという、当てが。
それはフィンケがどうというよりも、既存戦力の能力と適性と健康が、非常に中途半端なので。
狙うならむしろ来年(つまり合わせて頑張って金も使う)で、それ逃がすと・・・・という感じですが、なんだかそういう雰囲気ではないですね。
切れない、というのと、切れないから獲れないというのと。

ここらへんの閉塞感とチーム構成のいびつさは結構深刻で、だからフィンケについてもなるべく純粋な”研究”と、原理的な疑問・批判以外は、したくないとは思ってるんですが。


最後は変な話になっちゃいましたね。
ちなみに僕が好きにやっていいなら、去年までの主力で残るのは、3人くらいです。
後は外国人メインに、フレッシュな即戦力(変な日本語(笑))に取っ換える。
複数年の選手がちゃんと売れるのかが、問題ですけど。

このままじゃ新移籍制度の”草刈り”にも、確実に一年は出遅れそう。


経営の話考え出すと、暗くなりますねどうしても。(笑)


川崎F?浦和(’09)、浦和?横浜FM(’09) 

”コレクティブカウンター”、とか?

J1第26節 浦和 ○2?0● 川崎F(等々力)
J1第27節 浦和 ●1?2○ 横浜FM(埼玉)


あえてわざわざ、それらしい名前をつける必要もないかも知れませんけど。


コレクティブカウンターとは。

ヒディンク「ロングボールを蹴ってカウンターを狙うのではなく、ハイテンポで、ショートパスをつないで相手ゴールに迫るというものだ。 これならロシア人の真面目さとスピードを生かすことができる。」

ヒディンク「ポイントは1人か2人でカウンターを仕掛けるのではなく、5,6人が同時に相手ゴールに迫ることだ。 それによって相手は、どこのスペースを見ればいいか、誰をマークすればいいか、大混乱に陥る。 これが近代サッカーというものだ。」

・・・・”Never Give Up” より


EURO2008でヒディング率いるロシアやファン・バステンのオランダが見せたようなコレクティブカウンター
これこそが現代サッカーにおける一つのトレンドだと思う
以前はキエーボのような弱者の戦術であり、決してメインストリームと言える存在では無かったコレクティブカウンターだが
良い選手を揃えた上で、高い位置でボールを奪ってからの質の高いカウンターでチャンスを量産するチーム増えている

・・・・”Hail?2U” より


さすがフィンケ、欧州最前線!と言いたいところですが(笑)、実際にはやっぱり、言われてるような単なる「現実主義」「旧浦和スタイルとの折衷」というのが、その実態なんでしょう。
そもそもがフィンケというのは、決して”最前線”や”大家(たいか)”的な人ではなくて、あくまで「独自」の人、変わった人(笑)というのが、基本性格なんだろうと思いますし。

実はトルシエの方が、本来的には普通。
岡田以上、トルシエ未満というのが、”正統性”という観点での、フィンケの位置ではないかと。

具体的には、現状”コレクティブカウンター”を称するには、基本的なボールの奪い所が低い、または攻撃のかかりが遅いような気がしますね。
・・・・まあ、そもそも別に”称し”てませんけど。(笑)
ただ、一つの今後の希望、「カッコつけ」の道しるべとして。

日本では昨年末以降の鹿島のサッカーに対する形容として、この言葉が定着し始めた・・・・と、言っていいのかな。
それだけ鹿島の”カウンター”の組織性が、見事だったわけですが。最近は知りません。(笑)
僕はというと、反町ジャパンのアテネ前強化試合、トゥーロン出発前のアンゴラフル代表戦を見てそれに近いインスピレーションを受けて、そのやり方ありだなあ、追求してくれないかなあと思ってましたが、以後特にそういう気配はありませんでした。
(ちなみに当時の流れとか)
で、数ヵ月後のNumberの(ユーロ08特集の?)記事で初めてその概念/言葉を知って、「何だよ、ほんとにあったのかそういう概念、知ってればもっと強く主張したのに!」と、変な悔しがり方をしていました。(笑)

誰かフィンケに聞いてみて下さい(笑)。少しは意識してたりしているのか。


結局フィンケとはどういう人かというと。
一つの言い方ですが。
”サッカースタイル”を丸ごと持って来たのではなくて、”パスの回し方”についてのある用途の「ソフト」を持って来た人だと、別にそういうつもりだというわけではないですが、そう言っていいのではないかと思います。
局部的には面白いところはあるけど、全体としてはなんか変というか、バランスや”機能”している状態のスイートスポットが狭過ぎるというか。個々のソフトはともかく、OSが不具合だらけというか。(笑)

そこに代わりに「全体」像を与えようとしているのが、浦和伝統のリアクションスタイル。”伝統”なだけに、容易に安定した全体を構成出来る。暗黙の了解で。
それでいいのか、という疑問は、大いにあります。
フロンタ戦の内容と、それに対する少なくないレッズサポのポジティヴな評価には、ちょっとキレそうになって慌てて抑えましたけど(笑)。”パスサッカーだから”擁護していた同じ口で、”勝ったから””強かったから”、あれを評価するのかと。

強豪フロンタ対策、特に、有効なのがある意味分かり切っているそれだから仕方ないのかと一応自分を説得しつつ、でもどうやら今後もその方向で行くらしいですが、代わりに上の視点(↑)を掘り出すことで(笑)、今は場を収めています。
フィンケ自身の心境が、なんなんだろうなとは思うんですけどね。単純に何でもいいから「勝ちたい」「成功したい」という気持ちも強い人なのか、”ソフトを抱いた渡り鳥”として、意外とこだわるところ以外こだわらない、緩い人なのか。

僕がフロンタ戦を見た一番素朴な感想は、接近サッカーを中途で放り出して、憲剛システムという”ヴァリエーション”に活路を見出す、でも根本の雑さはそのままという、岡田ジャパンのそれと同質の”変化”だったんですけどね。
まだ何にもやり遂げてないのに、「幅」に走ってどうするという。そういうのを逃げと言うんだと。
まあ実際たいていの「チーム作り」なんてのは、こんな感じで進むんですけど。いい加減慣れろ、俺。(笑)
ただ岡田/フィンケのような、エキセントリックorオリジナルなスタイルを標榜するなら、一回は真っ直ぐ突き抜けることを期待するのは、当然だと思うんですけどね。あれ?もう曲げるの?という。

具体的には、涼しくなったなら涼しくなったなりに、もう一回ひと通り、初期型スタイルの可能性をおさらいして見せてから、次の展開なり何なりを、やって欲しかったということですけどね。
”変化”させる元ネタ(?)の密度を、もう一回高めて欲しかったというか。
そうじゃないと、現状をどこと比べていいのかよく分からない。春先の好調時なのか、ナビスコ以降の陳腐化時なのか、それとも地獄の連敗の崩壊時なのか。(まあ多分最後)


まとめて言うと、面白い監督だとは思います。その一人というか。
ただ良い外国人監督を迎えた時の、あるスタイルを通してでも結局は、「サッカーそのものの見方/やり方を教わる」、それは例えば本人必ずしも教えているつもりもない部分も含めてですが、そういう喜び・期待感が無いのが、個人的に残念。
すっかり比較対象がオシムから岡田に移ってしまっているのも(笑)、つまりはそういうことです。

実際似てると思いますし。ただし岡田の”ソフト”では、今やっているようなリアクション方向へのカスタマイズなんてことすら難しいでしょうから、そこらへんはまあ、クオリティや具体性に差はありますけど。さすがに。
でも本質的には、いち理論家でしかない。日本人でもよくいる。サッカーマイスターではない。

後は、勝つか負けるか。
もしくは結果的なクオリティが、感動を呼ぶか。
同点ゴールは、なかなか楽しかったですけどね。すっかりキーマンが啓太になってるのが(笑)、変化と言えば大きな変化ですが。
細貝の(純個人的な)攻め上がりとも、また質が違うんですよね。そこらへんはやっぱり、オシム門下生ならではというか。


浦和?千葉(’09)メモ 

ほんとにメモです。御殿さんの立派なのとは違います。(笑)

J1第28節 浦和 ○3?1● 千葉(埼玉)


・随所に”片鱗”は見える。攻撃面のいいところ/去年までにないところというか。
・しかしそれがいつどのように”両鱗”や”全鱗”(?)になるのか、そのイメージがないというか、予想が付かないというか。
・この試合のように良い時間帯と悪い時間帯があからさまに分かれてしまうと、僕の言う”ソフト”と”スタイル(全体)”という話も、少しは分かってもらえるんじゃないかと思うんですが。
・本当に「コレクティブカウンター」とか、何でもいいけどある程度まとまりのある(既成)観念を、意識してみた方がいいかも知れない。
「パスサッカー」ではもう、”説明責任”を果たせていないと思う。何より選手たちの試合の取り組みに、確信が。
「コンビネーションサッカー」でも、勿論同じ。もっと駄目かも。
・フロンタ戦では相手関係により保てた緊張感が、続く2戦では早速ほつれ出して、単に安全志向の、楽をしたいだけのサッカーに流れ始めていると、素直に見てそう思いますが。
・それをとどめる「枠づけ」を、フィンケはやってるのかやれるのか。頑張れとかサッカーは難しいとか言うだけじゃなく。
・どちらかというと、スタイルを”変えた”、あるいはそもそも”スタイル”意識自体が、ほとんど無いように見えるんですが。ちょっとした運用の変化だと。
・そう言うには、元々やろうとしていたサッカーが個性的/極端過ぎるように、思います。
・なんかやっぱり、「枠」「器」の無い人に感じる。中身やディテールだけで。
・理系頭なのかしら。日本流に言えば。(笑)
・コーチではあっても監督ではないというか。これも日本的?


そのフィンケ談話。少し面白かった。

よく『美しいサッカーを実践しようとしているんだ』と言われるが、私たちが意図的に美しいサッカーをやろうとしているわけではない。
美しいサッカーをすることが目標なわけではない。国際レベルで常識となっているサッカーをここで導入しようということ。結果として美しいサッカーを見ることができるかもしれないが、これは目的ではない。

凄く真っ当だ。僕が言いそうなことだし。(笑)
”美しい”サッカー派、ひいては”正しい”サッカー派への痛撃?(あるいは”パスサッカー”派)
実際には、”内容”を厳しく問い詰めたがる、なぜか割りといつも厳しめに感じる日本の記者たちへの予防的反撃なんでしょうけど。

ただ上で”理系頭”と言ったように、フィンケが割りと端的な理やメカニズムそのものに焦点を当てて、サッカーを扱っているのは確かだと思います。
それが全体としての合理性に今いち繋がらないのは・・・・。日本の海外通の玄人筋に、ウケが良くないのは・・・・。
むしろ「全体」視野の希薄さによって、個別の理の整理整頓や最適化が、とっちらかりがちだからではないかと思うんですけどね。
狭義の”科学”的には、「全体」なんてのは虚構の概念なんですけど、だから頭のいい人はそういう言い方は避けようとするわけですけど、でも実際はズルして(笑)どこかでそういう次元を考えながら、個別のことをやっている。

フィンケはある意味とても素直で、言ってることが全てというか、見えてるものが全てというか。
「全体」を完全に、「部分の集合」としか考えていないというか。
無意識には、考えてると思いますけど。使っているというか。「全体」というような次元も。
それは例えば、サッカーにおける習慣的ゲーム進行やチーム作り、あるいはそれぞれのチーム(例えばレッズ)の既成のスタイルとかに寄りかかる時に。

世界中を見渡してもそうだが、すべてのチーム、すべての選手に運動量が非常に求められようになってきた。そしてインセンティブな形でのゲームが展開されるようになった。それほど多くのスペースもないし、非常に密度の高いところで、優れたサッカーを展開しなければならない時代になってきている。これが現在の国際的なレベルでのサッカー。今から10年、15年前のサッカーのように、数人の個の優れた選手がピッチに立って、彼らがチーム全体をリードして、すべてを決定付けてしまうような時代ではもうなくなった。

こういう言い方もね、なんか素直過ぎるというか、当たり前過ぎるというか。
個人じゃなくて組織だ!とか。個力じゃかなわないから走り回ってパスを繋ぎまくるんだ!とか。(笑)
そういう類の、「先端」や「進歩」に聞こえますが。
ここはUEFAチャンピオンズリーグではないので、その組織を更に上回る決定的な個人/超人たちの存在が問題になったりはまずしませんし、”プレス”とそれをかいくぐる更に上の”スキル/パスワーク”の綱引きが、本当に問われたこともないわけですが、それにしても、弁証法的に少し前の「構図」の話を、しているように聞こえてしまいます。(ネッツァーとかオベラートとか言われてもなあ)
もう少し、知ってるつもりなんですけどね、日本人も。少なくとも話の上では。

まあ僕がこの前フィンケを「最先端ではない」と言ったのは、別に”後れている”という意味ではなくて、サッカー人としてのタイプのことを言っただけなんですけど。
つまり後れてるんではなくて、変わってる、孤立しているんだと。
ただ例えばトルシエにはそういう自覚があったと思いますが(虚勢で隠してはいても)、フィンケは・・・・。
まあレッズの元の状態もたいがいなので、それこそトルシエが日本で”桃源郷”を築いたように、フィンケがレッズと同じように幸せな関係を築くのも、ありだとは思いますが。ただそれにはもっと、一途にやってくれないと。

・・・・ああ、春先のがそれだったのかも知れない。
そして今は、”サンドニフランス戦”後の、トルシエジャパンの状態?
それならそれで悪くないというか、あってしかるべき過程と言えるのかも知れないですけど。
”失敗””挫折”するのは、決して悪ではないですし。
ただ監督の自覚がなあ。トルシエに比べても。

どうも不安です。この人の学者先生っぽさが。
サッカー界的な観点で、展望が立てられないというか。(こちらが)
まあ公平に言って、「国際経験」、言い換えると「自分の持っているものを普遍的相対的視点で体感的に見直してみ」た経験が不足しているのは、確かですよね。経歴から推測して。別にフライブルクを馬鹿にするわけではありませんが。
だからそういうものとして見れば。むしろそれこそシャムスカ的な”意欲的な若い指導者”的に、初めて国を出て国際経験を積もうとしている、そういう人だと見れば、いいのかなという気もしますが。一緒に成長しようと。

ただ本人がなあ・・・・。”教える”気満々だからなあ。
僕は正直、そういう意味での期待感はもう持っていません。この前言ったように。
どちらかというと”怖いもの知らずのアマチュアイズム”爽やかさですかね、フィンケサッカーがハマった時に感じるのは。
門外漢的だというのは、実はかなり最初の方に既に言ってましたけど。(あ、”アマチュア”ってのも言ってる(笑))


余談・・・・というわけではないんですけど、最後に付け足し的に一つ。
本職じゃない本職じゃないと、言われ(言い?)続けていた左SB細貝ですが、気が付くと「右利きの左サイドバック」として、典型的というかほとんど模範的なプレーを、するようになりましたね。
理由は分かりませんがヘナヘナした選手の多い(笑)左利きのそれに比べて、器用ではないけど縦に剛直な良さと、忠実な左足クロスと、勿論ボランチでもお馴染みの勇敢なカットイン、飛び込み(&シュート)と。
むしろこのポジションで、代表狙う?という。

阿部もCBだと結局消耗するばかりのようだし、この並びが一番落ち着くんですかね、やっぱり。
三都主や永田への厳しい当たりを見ると、フィンケのこのポジションの好み自体も、割りと堅実志向みたいですし。
これは多少、意外だったところ。僕永田好きなんですけどね。国際的な水準で、期待しているというか。

峻希おめでとう。でもSBで定着して欲しいかどうかは、微妙。(笑)
まあ出来るに越したことはないですが。


新潟?浦和(’09)、浦和?大宮(’09)メモ 

いわゆるフィンケ”追試”2戦。

J1第29節 浦和 ○1?0● 新潟(東北電力ビッグスワン)
J1第30節 浦和 ●0?3○ 大宮(埼玉)


しかしこういう時に”負け”番に回る新潟と、ちゃっかり”勝ち”番をせしめる大宮と、何となく体質が出ているような気がしてならないですが(笑)。浦和そのものは、どう”転んで”もおかしくないチームなだけに。


今更「試合内容」という感じでもないので、”フィンケ問題”全般を、この機会にまとめてみようかなと。
基本的には、どちらも本質的には大差の無い試合だったように、僕の目には映りました。”転び”方が違っただけでね。部分的間欠的に発動する「フィンケソフト」と、それ以外のマネージメントのぼんやりした空間と時間と。
”やる気”が云々というのも、要はプレーのガイダンス(の在不在)との関係で、それぞれの性格なりに出たり出なかったり、しているだけだと思います。

結果としては1勝1敗で、これでいい、これの延長でいいというなら「追試」合格なんだろうし、駄目だとすれば最初から、例えば新潟戦的内容で大宮に勝った/分けた/惜敗したとしても、駄目なんだろうし。
正直最近、レッズサポのマジョリティの感じ方は僕にはよく分からなくなっているので、どうなのかなと見渡してみた感じでは、どうやら”駄目”なようで。で、どうするかという。

そこで本題。
いわく”フィンケ続投是か非か”
あえて答えれば「どっちでも」というのが、僕の答え。
見たいか見たくないかと言えば、あまり見たくないですけど。
ただレッズ本位で考えれば、なかなかに難しい。


まずそもそものフィンケ招聘時点に、遡ってみますと。
招聘したのが「正しかった」のか「正しくなかった」のか、それはまず間違いなく、「正しかった」と思います。大筋は。
(エンゲルス)監督を交代するという方針は勿論正しかったでしょうし、人事管理に終始した前(3)監督に代わり、はっきりした戦術を持ったタイプ(という定評)の、それなりの実績や名声のある大物監督を連れて来たのも。
手近や日本人や出戻りではなく、全く新しい(ビッグな?)名前で「改革」「革命」のメッセージを伝えたのも。
・・・・以上全て「正しい」と言っているのは、少なくとも「間違い」ではない、普通の予測/思考能力の範囲内での、ライトディシジョンの”間違い”なく(笑)一つであると、その程度の意味です。以下も同様。

ちょっと細かいことを言うと、その”改革者”フィンケがドイツ人であったことには、やはりレッズ(首脳部)のそれまでの流れやしがらみや、交渉の実作業上の厄介さ排除といった必ずしも純合目的的ではない要素が、絡んでいたとは思います。ドイツ人を「選んだ」というよりもね。
ナニ人でも、良かったばす。”新生”をアピールする上では、ドイツ人でない方が良かった可能性もあるというか。
例えば某ヴェルディの「ブラジル」ほど、習慣性は深刻でないのにしても、逆に別にレッズはチーム内にドイツ人がいるわけでも、ドイツ人でないと出来ないサッカーをやっていたわけでもなかったわけで、メリットの方もその分不明確で。正直”習慣”としか。

話戻して次にその”新監督”フィンケの「戦術」、その指向性と、チームの方針との関係ですが。
いわく「攻撃的」「アクション」「パスサッカー≒コンビネーションサッカー」
一部必ずしもフィンケが直接言っていることでもないかも知れませんが、概ねこういうこと。少なくともそのつもりで、招聘したはず。
”戦術”が無いから”戦術”が必要だと。そのこととそれが「攻撃的」な「パスサッカー」であることは、一応は別なわけですが、そもそもの”戦術が無い”嘆き、それに至る経過を見れば、受けて相手に合わせる巧みさに頼る中で、チームの構造とモラルの維持限界が露呈されてしまったということだったわけですから、違いをはっきりさせるという意味でも、はっきり攻撃的なパスサッカー(のフィンケ)という選択は、論理的には正当というか、ほぼ”戦術”(注入)とイコールに近いというか。まあ、”間違い”ではない。

違う選択肢も、無くは無いと思います。
例えば近年のライバルの一つ、川崎フロンターレ。最近もその”爆発的な攻撃力”が猛威を奮ったり(笑)しているようですが、ではフロンタが「攻撃的」な「パスサッカー」、「アクション」サッカーをやっているかというと、必ずしもそうではないと思います。
むしろ前線の個人能力を活かした堅守速攻のロングカウンター、かつては3バックメインだったり”川崎山脈”を誇っていたり(笑)、そういうやや慎重かつ大味なチームカラーの中から、実はそんなに基本線は変えずに、今日のすっかり”強豪”で終始”攻撃的”なチームというステイタスを、安定的なものとして作って来ている。
例えば浦和が’06年のギドのチームあたりをベースに、そういう道を歩んでもそんなにおかしくは、なかったはずです。

ただじゃあフロンタのフロント(駄洒落じゃないよ)が、そんな深謀遠慮を持って現場の動向に関わって来たのかというと多分そんなことはなくて、基本的には関塚?高畠さんらの現場スタッフが、与えられた条件の中で”強く”なる為にああでもないこうでもないとやった成果、ある意味たまたまのその成果に乗っかって、何となくここまで来ているという、それだけのことだと思います。
浦和で悔やむとすれば、ギドの後のオジェックが失敗した時に(継承の失敗なのか改革の失敗なのか、それ自体中途半端な印象でしたが)、エンゲルスでお茶を濁したこと、新生するわけでも監督の総合能力で下支えするわけでもなく結果的に壊れるに任せたことが、責められるべきポイントとしてははっきりあると思いますけど。
いずれにしても、フロントにそんなサッカーの細かいことを要求するのはお門違いで、方針を持て、はっきりさせろ、それに従ってキリキリ働けという、それしか基本的には言えないのは当然ですね。

そしてエンゲルスの失敗の時点では、”維持・継続”するものもほとんど残っていなかったわけで、ある意味では安直ですが、分かり易いというメリットの大きい、フィンケの”革命”を招き寄せたのは、決して間違いではないと、とりあえずは言えると思います。


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