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鹿島?浦和(’08)&バイエルン戦 

首位決戦と花試合を並列とはこれいかにという感じですが、まあ”エンゲルスの光と影”みたいなまとめ方で。


J1第19節 浦和 △1?1△ 鹿島(カシマ)

またスカパーの試合後のインタビューですが・・・・。

エンゲルスの満面の笑顔、「(こんな感じでやって行けば)もう問題は無いように思うネ」という心の底からに見えるコメントには、力が抜けるというか何というか。
ほとんどの人にとってはようやくスタート、最低基準に達したかどうかというものが、エンゲルスにとってはゴールにも近いという。
これだけ見解の相違がある、志の違う人に、これ以上何を言ったらいいのか。

実際”スタート”が”ゴール”なわけですよね、エンゲルスには。
(これまで以上の)「何か」「もっと」を目指すのではなくて、チームを円滑に「回す」ことだけがこの人の関心であり、感じている必要性なわけで。まあそう考えているというなら、そうですかとしか言いようがない。後は目に見える結果だけが問題になるわけでしょうけど。

この日のやり方・布陣というのも、オーソドックスの極みというかじゃあ何で俺じゃいけないんだと、地獄の底から(?)オジェックが化けて出て来そうなもので。
確かに納得感はあるんですよね、過程を踏んだ甲斐はあるというか。さんざん動かした後なので、「トゥーリオのリベロ」と「阿部のボランチ」の有り難味、安心感は身に染みるし、前線ではついにエジミウソンが先発落ちして、達也・高原の最も頑張る2人になっている。坪井の”リハビリ”完了も、地味に効いている。
サイドとトップ下は・・・・まあ他にいないんだから仕方が無いという感じか。

それに難敵鹿島相手での、予定調和的なテンションアップも加えれば、エンゲルスもにっこりのそれなりの戦いにはなる。
ひょっとしてこのまま何事も無かったように、ちょっとした行き違いが起きただけだという感じで、それなりにシーズンが過ぎるのかな、ポンテと新外国人も加えてと、またぞろ「終わらない日常」の恐怖がのしかかって来ましたが。


さいたまシティカップ2008  浦和レッズ ●2?4○ バイエルン・ミュンヘン(埼玉)

バイエルンとの対抗上、こっちもフルネームで。

(つづき)
どっこいそうは問屋が卸さない(オーソドックス)。これだけ一回崩れた、あるいは覆い隠されていた足りないところが見えてしまったチームが、ちょっと形を整えるだけで軌道に乗れるわけがない。少なくとも前以上の負荷をかけるかリード要素が無ければ、「同じ」「戻る」だけでは、自分に自信を持てるわけがない。

まあこの試合やられたことの半分くらいは、にわかにどうもならない基本的なクオリティ差ではあったわけですが。
ゼ・ロベルトはちょっと反則。J基準であれは想定しようがない。
ただ(解説の)金田さんじゃないですけど、前2年の”シティカップ”と単純比較しても、ちょっとモロ過ぎたというか、持ち前の忍耐力と反発力と、”場”の力にゲタを履かせてもらう図々しさ(笑)が、同じようなことをやりながらだいぶ弱まっている、賞味期限切れしているのを、今更ながら実感してしまいました。少なくとももう同じ武器でアジアを勝ち抜くのを期待は出来そうにない。相手にやられる前に、自分の方で切れるでしょう。

例えば3バックの両サイドが下がって5バック的に守るというお馴染みのやり方も、途中の凌ぎや誤魔化しや留保が無くなって下がり方が一直線になって、”しぶとく柔軟”みたいな褒め方が難しくなっている。引いてるけど主導権は簡単に手放さないぜみたいな余裕が無くなっている。(ていうか芸が無さ過ぎて引いても守れない)
だったら最初から4にして埋めとけばみたいな話にはどうしてもなって、まあ既にJリーグでもちょいちょい顔を出していることではありますが。別に3なら3でもいいんですけど、とにかく点と点を結んでいた魔法が解けてしまっているのならば、後は理を入れていくしかないんですよね。魔法自体は僕は必ずしも否定しないんですけど。

・・・・と、”終戦”モードに前半のままならなるはずだったんですけど。「楽しむ」とか素っ頓狂なことを試合前言っていたらしいエンゲルスが(多分本当に自信あったんじゃないかと)、いざ試合始まってから気の毒なくらい分かり易く焦り出して。
なのに後半変な希望が。(笑)

まあ2点取った(互角の展開になった)のはね、バイエルンのガソリン切れとメンバーシャッフルのおかげが大きいと誰もが分かるところですが、高橋・原口の「若手」の活躍っちゅうのはいかんともし難く”上機嫌”要因で。どうにも試合の印象が曖昧に。
いや、高橋は本当に良かったですけど。びっくりしました。”積極性”ぐらいは風物詩として当然ですが(笑)、仕掛けの勘と目と自信はあれ本物でしょう。香川・金崎・大竹・河野らの噂の”黄金世代”が、レッズにもちゃんといるじゃないですか。手元の選手名鑑にすら載ってないので、基本ポジションもよく分かりませんが。

なぜか山田キャプテンが久しぶりにファンタジーを見せたりするのも何ともね(笑)。出て来た時は、もう一人の(山田の)方じゃないのかよくらいな感じでしたが。
トゥーリオの攻撃能力の別格さ、阿部のゴール前の変な鋭さ(ほんと”ゴール前の男”ですねこの人は、攻守両方の意味で)も再確認しましたし。梅崎の運の悪さも。(大丈夫かあ?)

高原はさすがにどっか悪いんですかね。じゃないといじめですからあれ。


ならこういう要素がこれから磨かれてまとまるのかと言うと・・・・。ああ!
本当はこの試合で見えるバイエルンとの「距離」についとか、考えたいところなのに。
しかしアルゼンチンU?23にも感じましたが、あの「ゆっくり速い」パス回しって、日本人に出来るようになるんですかね。それが疑問なので、むしろせせこましさを極める方向に僕は目が向いているんですが。

そんな感じです。


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浦和?柏 & FC東京?浦和(’08) 

僕がPCの切り替え問題にかまけて手が回らない内にやっていた、おかしな(?)試合二つ。
なんか、嫌な感じに強くなりつつあるような。(笑)


J1第20節 浦和 △2?2△ 柏(埼玉)
J1第21節 浦和 ○1?0● FC東京(味の素)


バイエルン戦・・・・は、相手も相手なので無かったことにして、Jの前節鹿島戦で掴んだ手応えもしくはノーマリゼーションの成果の延長線上で、浦和にしてはなかなかのハイペースで柏と五分張る・・・・・つもりで頑張ったけど練度・精度の差で押し返され・・・・たけれど隙を突いた永井の得点でまんまと勝ち星をせしめ・・・・たと思ったところでフランサの幻術にハメられて勝ち点1を分け合うことになった柏戦。(疲れた。"・・"多い。)

次は浦和同様、前節名古屋戦やその前のナビスコ大分戦あたりで最近の不調から脱する気配を見せ、言わば底を打って上昇気流に乗りかけるところの似たような境遇の相手とまみえたFC東京戦でしたが、ちょっと頼りないとは言え「今季前半の好調時」という、"気流"に乗って行くところの見えているFCと、乗ったはいいけどどこに行くのか、本当のところよく分からない浦和との勢いの差がそのまま出たような前半戦。
しかし見かけほどは強くないFCと見かけ通りには強い("弱い"とも言う)浦和との、FC圧倒時にも内在していた微妙なバランスが、啓太と相馬との謎のコンボによる浦和の先制点(と、その前のポンテ投入)で決定的に浦和側に傾いて、エンゲルスの消極采配による浦和の自縄自縛にも関わらず、割りと危なげない感じに逃げ切った後半戦。

"おかし"いというのはチーム状態と得点経過と最終勝ち点の関係が、2試合通してしっちゃかめっちゃかでよく分からんということですが、共通して感じるのは、劣勢の時の落ち着きというか安心感。
柏に反応速度の差を見せつけられても、FCに押しまくられても、まあ何とかなる気がするし何とかならなくてもそれはそれで構わんという、かつて浦和の試合を見ているときに感じていたふてぶてしい安心感に似たものが、戻って来ているかなという。

違うんですけどね、どうせ勝つだろう(or守れるだろう)というかつてのそれと、仮にやられてもそれがどうしたどうせヘボいよというやさぐれた開き直りが混じっている今のそれとは。でも似てる。似て非なる、でも似てるというこの微妙な感じ。分かりますかね。(笑)
つまりやられたり押されている状態を、決定的な脱出の見込みもないまま冷静に受け止められる強さというのは、確かにかつての浦和の強さの本質にあったものなわけで。まあそれが一段低いレベルで再建されていると言えば、特に身贔屓にもならずに事態を表現出来ますか。

ある意味では弱いところを見せまくった今季の戦いが更にそれを鍛えたとも言えるわけで、そこにこの日今季二度目のリハビリの成果(?)で予想以上に状態の良さそうなポンテが戻って来れば、J&アジアレベルでなら、元の地位に収まっても満更おかしくない感じ。
名前でまだはったりが利く分、アジアの方が確度は高いか。Jだとかなり馬脚見せてしまってますからね。(笑)


後は・・・・高原がドイツから連れて来た貧乏神の、日本への帰化を阻止することですかね。(笑)
正直勝てる気がしないんですよね、高原の顔見てると。ヴェルディに来てしまった後の前園思い出すとか言ったら、さすがに少し言い過ぎでしょうが。力も怪しければフレッシュ感も無い。何より本人疲れ始めている。(サッカー人生に)
そういう意味では、故障持ちのバカストッパー(多分)と妙にレッズに馴染みそうだけど溶け込むだけ溶け込んで大して足しになりそうにない成金ゴリラの加入話が流れたのは、マイナスなのがプラスかなというそういう感じ。せめて未だ来たりぬ"希望"の余地だけは残しておいてくれ(笑)。義務のようにただ埋められても。

実際いかにもリサーチ怠慢(&ヴィジョン非在)ゆえの、代理人の言うまま(前者)ととりあえず有名人(後者)という、悪手の臭いがプンプンしてましたからね。
それとは一応別の話ですが、本田圭であれ梅崎であれ細貝であれ、北京世代以下の選手をエンゲルスが使いこなせる感じは、とてもしませんし。
この日のポンテの復帰の感じからしても、梅崎の今シーズンは何となく終わったような感じもしてしまいます。まあ彼自身の問題も少なからずありますが。・・・・あ、セルも北京か。どうしても忘れる(笑)。堤は忘れてませんけど、SBで使うとかでもしない限り、大勢に影響のある選手では。


FCはねえ、ポゼッションなのに遅攻が全く出来ないというのが致命的。
それでもいい、別の次元でやる!のか、そうじゃないのか、選手の入れ替え含めて二年目以降の城福体制に注目という感じですが。
上手く行っている時は"速い遅攻"という感じになるんですけど、どこまでがやろうとしてのことなのか今もってよく分かりません。

ちなみに別に「二試合セット」を恒例化するつもりはないんですが(笑)、サボり癖がつき始めているのも、否めない事実。
一度緩むと大変。そういう意味では選手はよくやりますよね、仕事とは言え(笑)。このチームでやり続けるのは、今年は特に大変でしょうに。
まあ現場の選手はなんだかんだ、一つ一つの結果や成功が、とても具体的に大事なわけですよね。僕らほど余計なことは、考える必要がないというか、暇がないというか。そういうところは、あるでしょうけど。


浦和?磐田(’08) 

着々と、"Jリーグの強豪"の道を。

J1第23節 浦和 ○3?1● 磐田(埼玉)

2点目はでも、痺れました。


磐田は悪くなかったですよね、磐田としては。内山・磐田としてはというか。
ようやく(珍しく?)揃った前田・ジウシーニョの軸線に、代表戦に引き続いて何か吹っ切れたように好調な駒野もからんで。だいたいはいつも通りちょこまかしてるだけなんですけど、それのまとまりが良かった。村井の代役山本選手(知らん)はかなり素人っぽかったですけど、そこに渡るまでの流れは快調。

全体として前節FC東京(の前半)ほどの圧迫感は無かったと思うんですが、それでもきっちり前半は押し込まれて先制されて、でも所詮磐田だからJリーグだから、相手が決め切れない内に隙をついて個人技で追いついて引っくり返して、ついでに駄目も押して終わってみればまあどうってことはなかったなという。
相変わらず静岡勢は美味しいなと。分かり切っていて緊張させられるところがないんだよねと。

・・・・と、言いたいところですがちょっと危なかったですね(笑)。前田のポストの強さは想定外。
勿論動き回って小まめに散らすポストの上手さは若い時からお馴染みのものではあるんですけど、こんな構えて競り勝つポストの強さってありましたっけ?何か変わったのかな。だとすれば薄倖の天才児の未来にとって、喜ばしいことですけど。
とにかく予想外の"芯"が一つあったので、順調にもう一点取られていたらかなり雲行きは怪しかった。まあ2点先行されたら、怪しいのは当たり前ですけど(笑)。例えばもう一回リードされたらとかね。


試合展開はともかくとして、浦和の状態としては、決して悪くないと思います。決して、というか、こちらの希望のあり方とは無関係にというか。
まあ前回最後に言った、「選手の生きている現実」みたいな話とも重なりますが。
完調ではないとは言え、ポンテのいる安心感や喜びが与える力もそれなりに本物ですし、この日阿部が最終ラインに戻ったことによる機能の変化や低下は低下として、それもボランチトゥーリオに苦労させられた時期のそれと比べれば多分選手的には"誤差の範囲内"であって、それは試合後のコメントに溢れている明るさや自信に見られる通り。エンゲルス一人の自己評価が浮いていた時期とは、明らかに違う。

問題なのはそれでも更に、エンゲルスが独走していることで、それはつまり、ここ2試合の過度に慎重なゲームプラン、終盤の締め方のことですけど。この日のTBSチャンネルの放送席情報によると、柏戦のフランサ・マジックに勝ち点を盗まれた後、監督・選手で話し合って勝利に徹する意思を再確認したということなんですが・・・・
どうでしょうね、FC戦の守りに入り方はかなり無理やりな感じでしたし、この日などは明らかに、選手はもっと攻めたがっていたように見えます。それは上で言った、ポンテ復帰で戻りつつあるチームの機能性を、もっと味わいたいという意味も含めて。そこらへんで、せっかく安定しつつバランスが、崩れる危険はあるかなと。

より客観的に言うと、過去2年に見せていた、レッズの日本人チーム離れした鬼守備、守ろうとして守り切る力は、多分もう無いというか、戻って来ないというか。出て来るとすれば、前期のフロンタ戦のように、相手の圧力に対する自然な応答としての、自己組織化の結果としての、そういうタイプのもので。
だから独立したソフトとして使おうとする今のエンゲルスのやり方は、かなり危なっかしく見えるんですけど。

ただそれも、Jの対戦相手が、その内実の危うさを、レッズの当社比的劣化を、きちんと結果として絞り出してこそなので。なんか、やれてしまうような気もするなあ。万事エンゲルスのストーリー内で収束してしまいそうな感じも。(そして年末には、またアジアや世界での同じ甘さを噛み締める)
守備力そのものは足りなくても、全体の安定感と自信を呼び戻したレッズの、「やっぱり強い」というオーラに誤魔化されて。

まああれです、極力自分の感情を抑えて言うと、現状に「まだ見ぬ理想」や「より高い目標」と引き比べた不全感を感じない、目の前の結果に、目の前の戦いのレベルにベッタリ密着して一喜一憂出来るエンゲルスの適応性(?)は、当面の戦いにとって決してマイナスではないんですよね。
少なくとも監督は、直属の上司は本気なわけですから。選手も目の前のことに集中せざるを得ない。それで結果がついて来れば、やっぱり嬉しくないことはないわけですし。オジェックのチームが暗かったのは、なまじオジェックが(耳学問とはいえ)志があったから、それを断念して開き直り気味にチーム運営をしていたからというところがあるかと。「本当は違う・・・・」と思いながら戦うのは、しんどい。

とはいえすぐに、験しの機会は来るかもしれません。エンゲルスの"Jリーグ仕様"の可否の。ACLという。
来ないかも知れませんけど(笑)。正直、分かりません、やってみないと。その先で通用しないのは、見え見えとしても。


ああ、そっか。次の"Jの対戦相手"って、俺んとこか。こりゃ気が付かなかった。(笑)
ううむ、いかにも頼りないですけど。最近とみに玉砕型で。
実はよく似たチーム状況。内実は穴だらけだけど、ムードは両チームとも多分今季最高という。
そのムードを持続出来るのはどっちか。どっちもという可能性もあります。割りと負けても平気なチームなので今のヴェルディは。さわやかイレブン。
レッズの方は、一つの負けはその分ちゃんと響きますね。だから応援したりは別にしませんけど(笑)。まあねえ、もうエンゲルスに付き合うしかないんだよねえ。今更「薬」なんて嗅がされても、多分どうしようもないし。しょぼい枠の中ででもなるべく中身を充実させて、選手が輝くのを楽しみにするしか。

しかしポンテは凄いですねやっぱり。何が凄いって調子は今イチでも、いざグラウンドに出ると、「俺が出たからにはもう大丈夫だ」という顔に、ちゃんとなっていること。ここは、俺の、場所だ。
トゥーリオともども、ここらへんはブラジル人にはなかなか敵わないなという部分。
細貝も実は結構ブラジル人的だなと思うところがあって(笑)、どのチームでも微妙に浮いてるんだけど、構わず自分のプレーを、自分のやりたいプレーをやり切る。大して上手くもないのに。
将来像はよく分かりませんが。そうは言っても日本人(扱い)なので、この先の監督・チームとの出会いが大切かなと。それによって、最終的なポジションが。

その二人の、自分のところで責任を持とうとする大きなプレーが二つ繋がった(平川の)勝ち越しゴールは、素晴らしかったです。
レッズっぽくもあるし、(解説の)金田さん好みでもある。(笑)


東京V?浦和(’08) 

いよいよもって。

J1第23節 浦和 △1?1△ 東京V(国立)

なんだ。


なんでしょうね。ヴェルディが基本、回りくどいチームなだけに、簡単にやって来るチームほど劣勢が目立たなくて、何となく平穏無事というか、レッズなりにマイペースでやっているようにも見えるかもしれませんが、僕には今季でも極め付けの、「何にも無い」感で満杯の試合に見えましたが。
相手が相手だけに、もしあのまま負けていたら、歴史に残る屈辱的な敗戦だったんじゃないでしょうか。・・・・"屈辱"と言っても自己嫌悪ですけどね、主に。その内容物は。

とは言え残るのは結果なわけで。"起死回生"と言いつつ、微妙に"予定調和"感もありましたし。(笑)
かくして本日も、王者レッズは面目を保ちましたとさ。
とどめ刺してはっきりさせられなくてごめん、ヴェルディになりかわって謝ります。(笑)


「何にも無い」感についてもう少し言うと、チームがバラバラだったり緊急事態で惨敗したとか言うなら、そういう時期なら、まだかわいげがあるというか期待感はあるわけですけど。いい加減押し詰まって選手も揃って、ある意味では「完成」期にさしかかった状態で、それでこれかよというのと、未知の部分が少ないので希望が無いというのと。
まあここまでは当たり前の話。

で、それと、変なことを言うようですが、サッカーの試合は戦力や戦略の比べ合いであると同時に、意思のぶつけ合いでもあるわけですよね。俺はこういう風にしたいと思っている、お前は?という。
それに対して仮に特別用意したものが無かったとしても、日頃一生懸命やっているものが、相手の働きかけによって刺激されて、たいていはそのチームなりの何かが出て来る、予想以上/予定外のものが出て来て喧嘩を売った方が慌てる(笑)とか、まあそういうやり取りをしながら、日々の戦いは過ぎて行くわけですけど。

なんかね、何も返って来なかったんですよね、ここんところ模索しているものを、下位チームなりに首位チームにぶつけさせてもらった結果として。一応試合らしきことはやっていたわけですけど。局面の(戦略的)駆け引きもこまごま無くは無いわけですけど。
レッズという「チーム」と戦っている手応えがほとんど無かった。こちらの擬似人格に応えてくれる擬似人格が、不在だったというかろくにまとまった体裁を取っていないというか。阿部とか、個々の選手の顔はたまに見えるんですけど。

それでも戦える、個別の反応の集積だけで、首位にもいられるというのも面白いっちゃ面白いところですけど。
ある意味ではレッズ流でもあって、意識的にやれば、「いなし」でないことはないわけですけど。
ただねえ。


ちなみにエジミウソンは、意外と嫌なんですよ、相手にすると。たまに出て来てフラフラニヤニヤして、こんな奴にやられたくない決められたくないと、シュート体勢に入る度冷や冷やします。(笑)
いくら顔の見えない相手との試合とはいえ、こちとら一生懸命やってここまで試合を作って来たんだ。それをこんな奴に・・・・。そういう意味で、「一生懸命やってます」と顔に書いてある(だけの)今の高原は、やっぱりFWとしての怖さが無い。まあだからといって、一生懸命やらないわけにもいかないわけですけど。(笑)

ある種空気を読まないのはストライカーの仕事の一種というか、むしろ自分だけの空気を持つ/作り出すのが大事というか。余談ですけどこれは。

で、最近むしろ楽しみになりつつある、試合後の(スカパー)エンゲルスインタビュー。
ある種観客・視聴者代表として、「良くないなりにしぶとく勝ち点1を確保した」というラインを基本に話しかけるインタビュアーに対し、食い気味「試合内容からすれば勝ち点が1にとどまったのは大いに不当だ・不本意だ」と、例によって(?)恐ろしいポジティヴ・シンキングをぶち上げるエンゲルス。凄いよね、最近噛み合ったの見たことない。一瞬ポカーンとしてましたねインタビュアー。

ただこれは、再び極力感情を排して見れば、多分そんなにおかしいことではない。チャンスとピンチの単純な足し引きだけで言えば、改めて数えたわけじゃないですが、エンゲルスの把握はそれなりに客観的なわけですよまず。
だから逆張り的な擁護論や、議論の、監督会見の危機管理のテクニックとしてそういう主張をすること自体は、可能だと思います。しかしエンゲルスの面白い (?)ところは、これを端的な感想、むしろ素直な"印象"として、恐らくはマジョリティの同意を期待して言っているところで。何度も言ってますが、本当に見解が相違しているんですよね。

ちょうどさっき読んで来た今週号のマガジンのジャック・ティベールのコラムページで、「クライフとベッケンバウアーの比較」というテーマが取り上げられていましたが。その中で思いっ切りかいつまんで言うと、『理念・理想を語るクライフ』と、『理念どころかチームの全体像すら語らないベッケンバウアー』というコントラストが示されていました。
うーん、そういうことなのかな。ほんとにドイツ人って、ドイツ人にとってのサッカーってそういうものなのか。少なくとも伝統的には。個別の事象の集積、本当にそれだけ。


なかなかにわかには理解し難いですけど。
いや、それ自体は理解出来ますけど、それで事足れりと落ち着いていられる状態がどういうものなのかが、リアリティとして想像し難い。じゃあなんでドイツ哲学は観念論なのかとか、ひょっとして反動なのか自分たちの民族性への反発なのかとか、それはともかくとして。(笑)

とにかくそういう(?)ドイツサッカー人としてのエンゲルスにとって、それこそ僕が上で口走っているチームの「意思」だの「擬似人格」だの「顔」だのといった、正に"全体像"的な観念は、無意味というか問われるべき問題領域として、ハナから想定されていないというか。 だから逆に、エンゲルス率いる浦和レッズに、そういうものが存在できない、見えないのも当たり前というか。

勿論僕の言っていること自体は一つの虚構ですけど、全知力・認識力を使ってサッカーを捉えようという努力の中である種必然的に出て来る虚構であって、それ自体の根拠というよりもそれを使ってどのような話が出来るか、どのような理解の局面が開けるかと、そういう類の概念であると思います。・・・・少なくとも日本人にとっては。ですよね?(笑)
ともかくも日本人ファンや浦和レッズの選手たちが、「全体像」の不在によって苦しんでいる混乱しているのは、事実だと思われるわけですが。

まあどうなのかな。オランダ人にも、それはそれで話が通じないところが多々あるのかも知れない。レッズでエンゲルスやオジェックを掘り下げる機会を得るまで、ここまでの違いというのは想定したことが無かったので、あんまり自信無いですけど。(笑)
そりゃブラジル人にも変な人や理解に苦しむことは沢山ありますが、たいていは「間が飛んでいる」とか「ある概念が絶対化されている」「自己防衛本能が肥大化している」くらいの但し書きで、何とか理解出来ていたと思うんですけどね。彼らに比べれば一見「理知的」で真面目で、日本人に近しいと思われていたドイツ人が、こんな爆弾を抱えていたとは(笑)。世界は広いな。


面白いは面白いですよね。
例えばイタリア人は、ドイツ人に負けず劣らずの「リアリズム」で「勝利至上主義」で、ある種オランダ人の"敵"なわけですけど、一方で非常に理論的で強迫的でもあり、その時々の到達すべき全体像が曖昧なままやるなんてことは考えられないわけで。ここらへん、単純な習慣的な類型論だけでは、把握し切れない部分。
好みは好み、目標は目標、手段は手段、癖は癖、それぞれ別個に、微妙に重なって存在しているというか。
・・・・アルゼンチン人監督とか来ないですかね(笑)。折り入って研究してみたい。分かるようで分からない、アルゼンチンは。ビエルサの(分かり易い)理論性とかは、多分少し例外的なんだろうし。

で、どうまとめましょう(笑)。何も考えてなかったですが。顔の無い浦和レッズは、これからどうなるのかどうしたらいいのか。
エンゲルスは悪気があるわけでも手抜きをしているわけでもないので、反省したり改心したりもしないわけですよね。ただこういう人なわけで。それが分かってしまうと苦しいですね。本気で憤慨したり爆発して、束の間のカタルシスを得る自由も無くなる(笑)。大人になるってこういうこと?

とにかく『個別の事象の集積』派たるエンゲルスにとっては、要は文字通り結果が全てで、勝ってる内は、大過無い結果が出ている内は、何も変わる/反省する理由は無いわけで。まあ結果が出なくなっても、その原因の求め方としては、今までの把握の方向性そのままでしょうけど。
本音を言えば負けてしまえと思っている人は少なからずいるでしょうが、選手は勝つよう努力するしかないわけで、となるとそれに付き合う側としては・・・・耐える、しかないか、結局。月並みですが。その中でなるべく面白いものを見つけて行く。ドイツ・サッカーの真髄とかね(笑)。知りたくねえな、あんまり。

駄目だ。まとまらない。(笑)


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