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4.幼児虐待 

概念の発明

「幼児虐待の概念とは、それについて考えたり、その実例に注目したり、その経験を思い出しさえすれば、誰もが理解できるというような明確な概念ではない」

「新しい意識が目覚めなければ、それが、”幼児虐待として”経験されたり、思い出されたりすることはない。それには新しい記述が発明されなければならず、そこから古い行動を見る新しい方法が現れる」


『子供への残酷な行為』

「一八〇〇年以降の工業化に移行しつつあった社会に話を限定すれば、子供に対して行なわれた恐ろしい行為についての証拠をいくらでも挙げることができる」

「この言葉(『幼児虐待』)(一九六〇年代に)一般化する以前は、『子供への残酷な行為』という言い方が普通だった。」


『子供への残酷な行為』と『幼児虐待』の違い

*階級

:19世紀


「その(反奴隷運動の)中に子供の労働時間についての激しい主張が含まれていたため、概念的には子供と奴隷制度は結びつけられていた。」
「どの支援運動であろうと、熱心に活動していたのは、同じ社会階級に属する、多くの場合は同じ人物だった。」
「それは労働者階級や犯罪者階級、そして革命への恐怖だったのである。」


:現代

「幼児虐待は多かれ少なかれ、あらゆる社会階級の中で一定の割合で発生すると予想された。」
「現代の幼児虐待運動の背後にある強い力は、アメリカの家庭の崩壊に対する恐怖、つまり内的な恐怖であり、屈折した貧者の恐怖ではないのである。」


*悪

:19世紀

「子供への残酷な行為は多くの残酷な行為の一つに過ぎず、それが特に悪いこととされる根拠としては、無垢な子供が苦しみ、そうした子供が大人になってから犯罪者階級に入り、国家に対する危険分子になるという理由くらいしかなかった。」


:現代
「現代の幼児虐待は究極の悪である。」


*性

:19世紀

「ヴィクトリア朝の時代でも、幼児や未成年者に対する性的虐待はそう珍しいことではなく、多くの事件が法廷に持ち込まれている。しかし、こうした悪事が、子供に対する残酷な行為と結びつけて考えられたことはなかった。(アト注:単なる性的不品行と捉えられていた)


:現代

「一九六一年、被虐待児症候群がアメリカ医学界で発表されたとき(中略)行動主義的なフェミニストたちは、すぐに性的虐待を強調した。」
「家庭内の性的虐待が幼児虐待の本質とみなされるにつれ、虐待は言外に近親姦の意味を持つようになった。近親姦は非常に多くの社会で、特異な恐怖の感情をもたらす。」


*医学化

:19世紀

「子供への残酷な行為が、ヴィクトリア朝時代の医学的、心理学的、さらには社会統計学的な研究の中に真剣に組み込まれた形跡はない。」
「娘を叩いたり強姦したりするような男は獣と呼ばれることはあっても、そうした類の者を助け、治療し、世話してくれる専門家はいなかった。」
「(放置や虐待をする)母親が、社会から切り離されねばならないとしたら、それは彼女が子供を傷付けたからであって、『幼児虐待をする者』として分類されたからではなかった。」


:現代

「一九六〇年代初頭、医者は、子供への虐待や放置を政治的な論題にした。虐待者は病んでいると宣言したのだ。
「この観点からすると、『幼児虐待をする者』や『虐待を受ける子供』といった種類の人間が存在することになり、科学的知識の対象となり得る。」
「最近の多重人格は“知識の対象としての“幼児虐待の上に立脚している。」



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