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映画『グリーン・デスティニー』(転載) 

グリーン・デスティニー グリーン・デスティニー
チョウ・ユンファ (2007/01/24)
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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BS2でやってた、アカデミー外国語映画賞を獲ったとかいう”武侠映画”。(公式)


く、く、くだらない。逆にびっくりして最後まで見てしまいました。
”武侠”ってやりようによってはこんなになっちゃうのか。
このおっさん、なんで目丸くして突っ立ってんだろうと思ったら、そうか”「点穴」された”というそういう描写だったのね。(笑)

ワイヤーアクションなんかもわざとらしいし使い過ぎだし、作りとしてはバリバリ”A級”なのに結果として現代カンフー/武侠映画全体のパロディみたいな感じになっちゃってて、かなり見てて恥ずかしい。
米中合作のせいかラブシーンだけ妙にアメリカ的で変だし、こんなのに「外国語映画賞」を寄越すのは一瞬東アジア人に喧嘩売ってんのかユダヤ資本の陰謀かと思いますが、『ラストサムライ』みたいのも含めて要するに単純に『SHOGUN』
Shogun (1980) (5pc) Shogun (1980) (5pc)
(2003/09/23)
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の昔から何も特にあちらのアジア理解は進んでいないと言うだけのことで、基本的には間違いなく好意なんでしょうね。

あー脱力。逆に我々アジア人がどんなに真剣に、切なる思いであちらの文化を注視しているか理解しているかを知ったら、きっと驚くでしょうね。自分たちはどんなに他者に関心を持たずに暮らしているのか。


それはともかく。
予備知識なしに見ましたが、色々と錯綜した奇妙な印象を与える映画で。パッと見るだけで金庸ファン的には無数の連想が走ります。

青冥剣(”グリーン”デスティニー)・・・・血剣』
イェン(チャン・ツィー)の”愛に飢えたキレっ放しの美少女”というキャラ
・・・・同じく『碧血剣』のキャラ”夏青青”。
そのイェンの実家出奔&場末の食堂で無理な高級品を注文するエピソード。
・・・・『射英雄伝』のキャラ”黄蓉”の同様のエピソード。

新疆(ウイグル)の砂漠地帯の生活と中原との対比。・・・・『書剣恩仇録』
そこの盗賊ロー(チャン・チェン)が飼っている猛禽・・・・が、(ワシ)ならば『射英雄伝』

清朝が舞台で、既に”武侠もの”という半フィクション世界がある種の追憶的憧れとして共有されている時代というポスト武侠設定・・・・『鹿鼎記』

などなど。


さぞかし作り手にそういうオタクがいるんだろうとまずは思いますが、ところが不思議なのはストーリーそのものには特にどれを下敷きにしている形跡も見られないことで、だから「オリジナルで面白い」というよりも、むしろ金庸らによる”洗練”前の未整理で素朴な臭いが感じられたんですが。


そこで見終わって、スタッフ関係をリサーチリサーチ。

原作:ワン・ドウルー「クラウチング・タイガー、ヒドゥン・ドラゴン」

検索するとワーッとゲーム関係が出て来る出るところに出れば有名な作品らしいですが、あんまり具体的な情報はなし。
そこでワン・ドウルー(Wang Du Lu)の方で見てみますと、色々書いてますが重要なのはその活躍年代。1909年生まれの1977年没。
これを金庸の1924年生まれと重ねるとなるほどなという感じ。
現代武侠ものの隆盛には立ち会っているけれど、基本的にはそれより少し前の人ということで。

脚色のワン・ホエリン、ツァイ・クォジュンの方はほとんど情報が無かったのでかなり当てずっぽうですが、要するにそういう
・微妙に古典的な武侠小説を元に、
・「金庸世代」の若いスタッフがディテールにアイデアを借用、散りばめて、
・かつアメリカ人プロデューサー(ジェームズ・シェイマスら)による視点で薄めて/一般化して
作った作品・・・・ということでいいのかな。間違ってたら指摘して下さい。


まあ何というか、多分究極的な狙いとしては武侠版の『パルプフィクション』みたいな”ポスト”映画にしたかったのかなと思いますが、どうにも中途半端で。
相変わらず意味もなく喋りが邪悪で素敵(笑)なチャン・ツィーの魅力くらいしか僕には見るべきものがなかったです。(上半身がめくれそうになるシーンが・・・・)

普段は普通なんですけど、演じ出すとホント性格の悪さが光り輝きますよねこの人は。そういう意味でまさに”女優”。アイドルでもモデルでもない。


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(追記)
ああ、アクション監督(ユエン・ウーピン)『マトリックス』の人なのか。
どうりで取ってつけたようなワイヤーアクションだと思った。
見た目よりもかなりアメリカベースの作品なのかもしれませんね。それで何から何まで(理解が)表面的。
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