スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『書剣恩仇録』の評判(その1) 

図書館に行ったら『神』が借りられていたので、代わりに『書剣恩仇録』を借りて来て読み直しました。うーむ、色々とまた違う感慨が。
というわけで前にも言ったこちらの書き直しを先にやりますが、並行してリサーチも。デビュー作ということでなんだかんだ初金庸の人が多いようで、武侠小説全般論的なタイプのが多かったです。


まずは紹介済みのところから

『まお飯店』さん

陳家洛も霍青桐と客絲麗の間で優柔不断ぶりを見事に発揮してくれますが、気持ちはよくわかります


あ、珍しい意見(笑)。滅法評判の悪いこの主人公ですが、今回の読みで僕はそれなりの納得感を得たところがありました。どうしても許せないところもありますが。


『夢の記録』さん

巻を置くあたわざる傑作、とはこのことかと思う。大興奮の一巻。


『射』を”ラブコメ”と一刀両断した人の評価だけに面白いですね。変にまとまらずにひたすらシーンが流れる、戦いが続くところが逆に良かったんでしょう。僕も今回そういう無雑作な良さを再発見したクチ。


次からは新顔さん。

『僑忠的香港奇遇』さん

金庸を読むには先ずこの作品から…とは私は思わない。理由はこの作品の導入部分が結構読み辛いからである。作者は新聞連載の中恐らくどの様に話を展開させて行けば良いのか判っていなかったのだろう


お、僕ばりに大胆な(笑)。でもそんな感じですよね実際。

当作品は金庸の第1作でこの作品の中に以後の金庸作品での特徴が全て語られていると言っても過言ではない。つまり、得体の知れない拳法、武侠達の友情・矜持、どうしようもない運命の流れ、物語の根幹を成す何かしらの謎と云ったものが詰め込み過ぎか、と思われる程にこの物語には抛り込まれている。


勿論ここも同感。おっと思ったのは”どうしようもない運命の流れ”を挙げているところ。僕も「ギリシャ悲劇」(の運命論)との比較なんぞをやってますが、金庸のハチャメチャさの隠れた本質なのではないかと思いますね。登場人物が個別に分からず屋というよりは、そうなるように、こじれるようになっている。そういうあきらめ。


『ファンタジア領』さん

そもそもこの手の作品では、まずは各登場人物のお披露目をかねたエピソードを積み重ね、それぞれの魅力をじゅうぶんに引き出した後、一個所に集めるのが定石ではないか。
ところがこの作者にかかれば、そんなまどろっこしい手続きは一切省かれてしまう。一人ずつどころか、なんとこの第1巻で、主要登場人物一覧全員、当然、紅花会が誇る幹部14人も、いきなり総登場してしまうのだ。。(中略)それぞれの人物に見せ場を作り、キャラクターをきっちり描き分けているのがまたすごい。


結局この作品については「ネタを並べ立ててるだけで慌ただしい」的な評価が一般的で、僕もその立場で一回論じてみたんですが、「にも関わらず凄い」あるいは「そういうものとして成り立っている」という見方も可能なのではないかなとそっちの方に今は思考が流れています。


『司書の駄弁者』さん

主人公の陳花洛、いまいち優柔不断で大義名分に弱いところなど「水滸伝」の宋江そのままだ。


ああ、なるほど、こういう比較はありでしょうね。金庸先生が「この人はね、中国の伝統的な知識分子です」きわめつき武侠小説指南)と言っていた部分ですね。

彼の乾隆帝に対する言動やラストでのウイグル王女カスリーに対する仕打ちは、「滅満興漢は他のすべてに優先する正義である」という前提なしにはちょっと受け入れられないものだろう。


うーん、なんつうか簡潔なまとめですね。こういうのが僕は出来ない。その分展開のケレンで補おうというスタイル。(笑)


スポンサーサイト

コメント

あら?

むしろ金庸作品の古典的造形性、ガッチリしたところを表現したつもりだったんですが。(笑)
>テンプレート
まあいいや。

>「つまらなかったけど批判しきれない」
よくわからないですねえ。「面白いけどちょっと拙い」というのはよく聞くわけですが。つまらなかったら駄目なような気がするんですが。
タイプ/ジャンルとしての異質性に価値を認めたとかそういう感じですかね。いずれ自分にも(慣れれば)良さが分かりそうとか。

はは^^

>いや、jinyuさんもちょいちょいテンプレート変えるので、同類なのかなとちょっと。(笑)

私は異常に飽きっぽいので、同じテンプレートを見続けるとイライラしてくるんですよねえ。
確かにテンプレートで文体変えたくなるかも。ちょっと前にラブリーすごりテンプレだったんで、金庸記事書けなくなりましたもん(笑)
こちらの今回のテンプレ、合ってる感じですね。楊過さんの文体の掴みどころのなさと合致してるというか……(褒めてます)

あ、一応中国文学専攻です。でもバイトばっかりしてたんでほとんど勉強してませんでした(笑)

ところで昔、友人がこの書剣を読んだ際、「つまらなかったけど批判しきれない」みたいな微妙なこと言ってましたね。完全に罵倒し切れない「何か」を感じ取ったということなのかもしれませんが。。。

実は

ここのところ、テンプレートの決定&設定に一番時間を取られていたりします。(笑)
割りと影響されるんですよね、下手するとテンプレートによって文体が変わる。
・・・・いや、jinyuさんもちょいちょいテンプレート変えるので、同類なのかなとちょっと。(笑)

納得していただいたのなら何より。
中国語出来ていいですねえ。jinyuさんは中国文学専攻したりとかそういう人なんですか?

お、いきなり書剣に戻りましたか~。
神雕はいまドラマ放映されてるから、先読みしたくて借りてる人がいるのかもしれませんね。

前回のコメントへのレス(政治批判=野暮というわけじゃない)、ありがとうございました。そういうわけなら、うん、納得^^

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://kinyo.blog66.fc2.com/tb.php/31-aa01053f

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。