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カンフーは痛くない?! ?「科学で見る格闘技の真髄」 

スカパーch.741ナショナルジオグラフィックチャンネルより。
面白かったあ。録画しとけばよかった。まあどうせまたやるか。
何かと話題の『金庸の武術描写問題』への一石?!


表題にあるように、最新科学、特に「自動車の衝突実験」(の際の搭乗者への影響)に関する研究のノウハウ、及びPS以降のゲームでお馴染み”モーションピクチャー”のテクノロジーを使って各格闘技の威力の検証と比較を行なった番組。かなり情熱と愛を感じる作りで良かったです。以下結果のダイジェスト。

素手編

1.ボクシング、ムエタイ、テコンドー、空手、カンフー(少林拳)の威力の比較

パンチ力 :ボクシングが最強。力の伝達の合理性・洗練性が抜けている。
キック力 :ムエタイの「首相撲からの膝蹴り」の威力、特に結果的な人体へのダメージが最大。

・・・・どちらについても「時速56キロでの衝突事故」に相当するという結果になってたのが面白かった。逆にそこらへんに限界が?
・・・・またカンフーはどちらの面でも最下位、はっきり言うとミソッカス。(笑)

スピード(1)打撃自体のスピード :カンフーが最速。毒蛇のかみつきの2倍!
スピード(2)敵の動作へのリアクションスピード :テコンドーが最速。

・・・・空手は名前は挙がってないが、打撃力は平均的に優秀。総合的にはテコンドーのバランスの良さが目立つなという感じ。

2.柔術と忍術

・ブラジリアン柔術(ヒクソン登場!)の関節技の破壊力も検証。首関節ならば余裕で殺傷レベル。

・”格闘技”としての忍術も正当に検証。伝説通り、上記の他ジャンル格闘家も遠く及ばない身軽さと平衡維持能力、及び医学的知識に基づいた神経組織の効率的な破壊・打撃能力が明らかに。一撃で麻痺や殺害は十分に可能。


武器編

前提として、あくまで「格闘家が使う武器」として素手編と連続的に論じられていたところに非常に見識を感じました。戦争の”兵器”とは別次元ということでもあります。

1.”棒”の侮れない威力

・バールやパットなど、重い武器は威力はあっても実用性に欠ける。
・棒は軽量で使い易く、威力も十分。
・フィリピンの”狩り棒”。短く正確で、頭蓋骨も砕ける(”犬打ち棒”を連想)。主に二刀流で使う。
・日本の”六尺棒”。より長く、遠心力でスピードもつき、回せば盾にも使える。
・”槍”は棒を細身軽量化し、そのパワーダウン分を金属の穂先で補ったものと考えるべき。

・・・・棒の破壊力は絶大だが、反作用で自らも壊れることが多いのが難点。

2.”棍”系のアンビバレンス

・”棒”を鎖で繋いで射程範囲と耐久性を加味したもの。
・”ヌンチャク”(つまり二節棍)。スヒードは抜群、壊れることもない。しかし鎖部分の存在により操作性が落ち、また反作用を逃がすことによる威力の減退がある。
・”三節棍”。射程の広さと用途の多様さは究極クラス。しかし更に操作が難しい。

3.飛び道具/暗器

・弓矢(和弓)の遠距離攻撃と威力・正確性は出色。実は焦点は近距離にあり、その延長として遠距離を捕らえている。
・(菱形)手裏剣は使い易く、どんな角度・タイミングでも確実に深く突き刺さる。手に持っても使える。
・両者とも遠・短距離には強いが、格闘の主体である中距離に弱いという欠点を持つ。

4.剣と刀

・刀剣は(1?3全ての観点から)非常にバランスの良い武器である。
・”剣”は直線形で細身、諸刃が基本。より古い。
・軽量で敏捷、刺突力は優れているが折れ易い。
・反り身で片刃、峰部分を持つ”刀”は、攻守兼用で頑丈だが、重くなりがち。
・両者の長所を兼ね備え、かつ切断能力もぶっちぎりの”日本刀”は、刀剣系最強のみならずあらゆる(格闘系)武器の中で最も高度なバランスを持ったリーサル・ウェポンと言える。


(金庸/武侠的に)

・カンフーは一撃必殺を基本思想として持っておらず、”当てる”こと、それにより”やり取りする”ことを前提としている。
・だから煩雑さはデフォルトであり、金庸の文体は実にカンフー的中国的だと言えるのではないか。
・当然それには自己目的的な様式美も伴うだろう。手続き主義的というか。
・武侠小説で言う「軽功」「点穴」に相当するものは、日本の”忍術”の技術としてある意味実在することが確認された。起源はどうあれ、中国武術にもそれに類似したものはあるだろうと推測出来る。
・上手く言えないが、素手の格闘と武器を使ったそれとの間には地続きの思想・技術が存在することが今回強く感じられた。加えて言うならば手持ち武器と飛び道具の間にも。
・ここらへん、日本の剣豪小説よりも中国の武侠小説の方がよりリアルというか豊かな感じがする。あるいは日本は全てが”リーサルウェポン”日本刀を中心とする物の見方に傾斜してしまったのか。

・・・・ちなみにカンフー代表の”少林拳”は、武侠小説によると「外家拳」つまり物理的な「剛の拳法」の代表なので、素手編の1.は言い訳が効き難いですね(笑)。逆に武当派→太極拳の「内家拳」系がサンプルとして取り上げられていたら、”忍術”との比較はどうだったのか興味あります。
でもスピードで実際に蛇より速いというのは驚きでした。ならば少なくとも「当てる」ということに関して言えば、よく出て来る虎などの獣を手玉に取る場面とかも満更嘘ではないのかも。それで打撃で倒せるのかというと少し疑問ですが。


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