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何百何千の<私> 

ちょっと長いですが、まずはグルジェフの言葉の衝撃力を伝えたいので網羅的に抜粋。太字部分は原典、色付き部分は僕です。一部勝手に段落を変えています。

話のたびにG(グルジェフ)は、人間内部の統一の欠如の問題に言及した。

G?人間の重大な誤りの一つで、しかも覚えておかなければならないのは、<私>に対する錯覚だ。
 我々の知っている人間、つまり<人間機械>、<為す>ことの出来ない人間、全てが<偶然起こる>ような人間、このような人間は永続的な単一の<私>をもつことはできない。彼の<私>は、彼の思考や感情、気分などと同じようにすばやく変わり、それゆえ彼は、自分を常に全く同一の人間であると考えることにおいて非常なまちがいを犯している。実は、彼は、常に違った人間であり、一瞬前の彼ではないのだ。



あらゆる思考、気分、欲望、感覚が<私>を主張する。そしてどの場合にも、この<私>は当然全体、つまり、人間の全体に属しており、それゆえ思考や欲望や嫌悪もこの全体から表現されると考えられている。
が実は、このような推測にはいかなる根拠もない。人間の一つ一つの思考や欲望は、全体から全く切り離され、独立して現れ、そして生きるのだ。全体は物理的には物として、抽象的には概念としてのみ存在するという単純な理由のために、決して自己を表現することはない。



人間は一個の<私>を持ってはいないのだ。そのかわりに何百何千というバラバラの小さな<私>があり、それらはほとんどの場合互いに他の存在を全く知らず、接触もなく、それどころか互いに敵対的、排他的で、比較さえ出来ないのだ。
一分ごとに、いや瞬間ごとに、人間は<私>と言ったり考えたりしている。そしてそのたびに彼の<私>は違っている。あるときは思考であり、あるときは欲望、またときには感覚、ときには別の思考という具合に果てしなく続くのだ。


複数の<私>たちの世界。

複数の<私>が支配権を握ろうと始終戦いを続け、また事実それは交替しているのだが、それは偶発的な外部の影響に左右されている。暖かさ、陽光、いい天気などは別の<私>のグループ、別の連想や感情、行動を呼び出すのだ。
複数の私のこの変化をコントロール出来るものは人間の内には何もない。それは主として、人間がそれに気づいていないか、知らないからであり、人間は常にその時々に現れた<私>の中に住んでいるのだ。



もちろん強い<私>も弱い<私>もある。しかしそれは、それら自身の意識的な強さではなく、偶発事や機械的な外的刺激によって作り出されたものに過ぎない。
教育、模倣、読書、宗教の催眠的魅力、階級、伝統、新しいスローガンの魔力などは、非常に強い<私>を人間の個体の中に作り出し、それらは他の弱い<私>全部を支配する。



それぞれの小さな<私>は、自己を全体の名で呼ぶことも、全体の名において動くこともでき、賛成も反対もできるし、別の<私>ないしは全体が取り扱わなければならない約束や決定をすることもできる。これは、なぜ人々が決意はよくするのにそれを実行することはほとんどないかを説明している。
ある人が翌朝から早く起きようと決心したとしよう。一つの<私>、あるいは複数の<私>のグループがこれを決心する。ところが起床は、この決定に真向から反対しているか、これについては全く何も知らない他の<私>の仕事だ。当然その人はその朝も寝坊するだろう。そして夜になるともう一度早起きを決意するのだ。
(中略)
どんな小さな<私>にも小切手や約束手形(注・比喩)を振りだす権利があり、人間つまり全体がそれを支払わなければならないというのは人類の悲劇だ。人々の生活全体が、しばしば小さな偶発的な<私>の約束手形の支払いに振りまわされているのだ。


”東方の教え”の比喩。

ある教えでは、人間は召使いは沢山いるが主人も執事もいない家に例えられている。召使いたちは自分の仕事を全部忘れており、誰も自分のすべきことをしたがらず、みなわずかの間でも主人になりたがっているという有り様だ。
この種の無秩序の中で、この家は重大な危険におびやかされている。それからのがれる唯一の道は、もっと分別をわきまえた召使いたちが集まって、一時的な、つまり執事代理を選出することだ。



・・・・さてあなたはどう感じましたか?(笑)
現時点での僕の解釈及び解説は次で。


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